政府はきのう5月14日、緊急事態宣言に関して、「特定警戒都道府県」のうち茨城などの5県と、特定警戒以外の34県を解除する方針を示した。我が茨城県が緊急事態宣言の対象から外れたことになる。
やれやれ、これでめでたく一件落着。あのリハビリ・デイサにも、これでやっと安心して復帰できるぞ!というふうには、残念ながら私には思えなかった。さあ、やるぞ!という、浮き立つような心のときめきもない。むしろ二の足を踏んでいる自分に気づき、いささか戸惑っているというのが、偽らざる今の私の心境である。
気を緩めれば、妖怪コロナからしっぺ返しを食らう、ーーそういう警戒心からではない。きのうの夕食時に、テレビのニュースを見ながら、妻がこんなことを言ったのが事の始まりである。
「コロナに罹った人は、血管の障害で亡くなる人が多いのだって」
その話なら、私も聞いたことがある。このコロナウィルスは血管の内壁をぼろぼろにしてしまうらしいのである。
「血栓が出来やすくなるらしいな」
「そう。だから心筋梗塞とか」
「脳梗塞になったりするらしい」
「そのときは助かっても、血管が受けたダメージは、その後も一生、直らないらしいわね」
「一度コロナに罹ると、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを、一生背負うことになるというわけか」
私は9年ほど前に一度、脳出血を起こしている。私の場合、コロナによる血管のダメージは、脳梗塞というより脳出血の再発となって現れるに違いない。脳出血の再発は致命的だ。
そんなことを考えながら、夕食のおかずをもぐもぐ咀嚼しているうち、to be or not to be の思いが徐々に膨れあがり、ついに私は途方に暮れてしまったのである。
「あのデイサービスにいつ復帰したらいいか、今度、ケアマネさんに訊いてみよう」
そう言ったものの、ケアマネさんは「行くべきだ」とも、「やめるべきだ」とも、「いつからにすべきだ」とも、はっきりしたことは言わないに違いない、と私は考えた。
決断は自己責任。決断は結局、私自身がするしかない。これまで私は「コロナとは、上手く付き合っていくのが賢明だ」と思っていたが、こんな恐ろしい妖怪と、そもそも上手く付き合うことなんてできるのだろうか。that is the question!
やれやれ、これでめでたく一件落着。あのリハビリ・デイサにも、これでやっと安心して復帰できるぞ!というふうには、残念ながら私には思えなかった。さあ、やるぞ!という、浮き立つような心のときめきもない。むしろ二の足を踏んでいる自分に気づき、いささか戸惑っているというのが、偽らざる今の私の心境である。
気を緩めれば、妖怪コロナからしっぺ返しを食らう、ーーそういう警戒心からではない。きのうの夕食時に、テレビのニュースを見ながら、妻がこんなことを言ったのが事の始まりである。
「コロナに罹った人は、血管の障害で亡くなる人が多いのだって」
その話なら、私も聞いたことがある。このコロナウィルスは血管の内壁をぼろぼろにしてしまうらしいのである。
「血栓が出来やすくなるらしいな」
「そう。だから心筋梗塞とか」
「脳梗塞になったりするらしい」
「そのときは助かっても、血管が受けたダメージは、その後も一生、直らないらしいわね」
「一度コロナに罹ると、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを、一生背負うことになるというわけか」
私は9年ほど前に一度、脳出血を起こしている。私の場合、コロナによる血管のダメージは、脳梗塞というより脳出血の再発となって現れるに違いない。脳出血の再発は致命的だ。
そんなことを考えながら、夕食のおかずをもぐもぐ咀嚼しているうち、to be or not to be の思いが徐々に膨れあがり、ついに私は途方に暮れてしまったのである。
「あのデイサービスにいつ復帰したらいいか、今度、ケアマネさんに訊いてみよう」
そう言ったものの、ケアマネさんは「行くべきだ」とも、「やめるべきだ」とも、「いつからにすべきだ」とも、はっきりしたことは言わないに違いない、と私は考えた。
決断は自己責任。決断は結局、私自身がするしかない。これまで私は「コロナとは、上手く付き合っていくのが賢明だ」と思っていたが、こんな恐ろしい妖怪と、そもそも上手く付き合うことなんてできるのだろうか。that is the question!