筑紫文化財研究所

筑紫における歴史的文化の探求と漫遊

土鈴の複製製作(型どり)02

2011-06-05 06:53:27 | 人形

まず和紙を小片にちぎって原体に乗せ
水を含ませた筆で上から押さえます。
紙を重ねた時に馴染むようにするため
紙の直線的な外縁はなるべくちぎって
繊維をほぐしておきます。


部位の凹凸に合わせて紙片を組み合わせ
表裏全体を和紙で覆います。
原体のシャープさを保つため
毛先の平らな「うこんや刷毛」等で
貼った紙を隙間なく押し込みます。



これで原体のすべての表面が和紙で覆われました。

土鈴の複製製作(型どり)01

2011-06-05 00:07:32 | 人形

既存の素焼き製品から型を起こして複製を製作してみます。
型どりには石膏を使用します。
直接もとの原体に石膏を流すと汚してしまうので
型を採る前にコーティングする必要があります。

コーティング材の条件としては型どりによって
できるだけ原体のシャープさを損なわないこと、
ということは材の柔軟性と薄さが要求されます。
シリコン型の場合は樹脂系の塗膜材や錫箔などが使用されますが、
塗布剤は今回の場合は原体を汚すので不可です。
錫泊は手に入れにくいため今回は和紙を使用します。


(つづく)