筑紫文化財研究所

筑紫における歴史的文化の探求と漫遊

萩伝来の博多中の子系雛人形

2010-03-01 23:26:07 | 日記

先日は太宰府館展示の津屋崎人形原田家作
古博多中の子系の内裏雛を紹介しました。
これは今でも津屋崎では生産されているようですが、
元は江戸末から明治期に博多中の子家で作り出された人形です。

中の子家は江戸後期には一族で分業体制を確立し、
型を同業者に頒布したために業界ができ、
博多が土人形の産地として成立しました。
その型は博多から津屋崎、西公園上田家、
そこから今宿へと・・・同業者間で広がっています。

ここに紹介したものは恐らく中の子家直販の遺作です。
とにかく白眉。変退色のないこのような状態は希有です。
よほど大切にされて来たのでしょう。
キャプションでは萩の山中家所蔵とされています。

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