16番山笠 ソラリア 表
「剣撃大蛇素戔嗚尊誉」
人形師 置鮎正弘、下川貴士
大蛇の迫力がお見事。
絵画と同様に山笠ではオロチは龍頭で表現されてきた。
置鮎流の江戸から近代の生き人形風のガラスの玉眼を使用した顔が白眉。
クシナダヒメはやや男っぽく歌舞伎風に仕上げる。
山小屋の制約がないため大きく飾られる。
コロナ退治のイメージと重なりタイムリー。
16番山笠 ソラリア 見送り
「一飄風造御笠森」
人形師 小島慎二
日本書紀の神功皇后譚「御笠の森」は山笠初の標題。
風に飛ばされた笠を中心に人形が配置され
最上部に御笠の森が置かれる。
屋形と人形の台が大振りで余白が少なくなっている。
森には笠が引っ掛かり、異時同図のつくりとなる。