11番山笠 渡辺通一丁目 表
「新選組風雲録伝」
人形師 中野 親一
御年86歳の大古参の人形師による幕末譚。
大の字スタイルの人形を縦横箱型に配置する中野スタイルは定番。
背景も横方向に目地が入り層のように見える。
JR博多駅に同氏が作成した江戸期の山笠の復元模型は、
人形がチドリに配置されているため箱型配置は意図してのことと拝察される。
川端中央街の同氏作のヤマの人形配置も同様の中野スタイル。
背景が平板な配置のため左端の池田屋の階段が本棚に見えてしまった。
風が吹くと屋形の軒先に下げられた銀の短冊飾り(通称ビラビラ)が
涼やかにさらさら鳴って郷愁を誘う(昔の飾り山はたいがいそうでした)。
参考資料
JR博多駅みどりの窓口にある中野 親一作の古い山笠の模型
11番山笠 渡辺通一丁目 見送り
「愛と勇気のアンパンマン」
人形師 中野 浩
毎年、見送りのキャラクターものを担う
造形・彩色ともに丁寧できれいな仕上がり。
ヤマの前で子どもが写真に写りたがるためか主役のアンパンマンが一番下に配置されている。