――空色の車椅子を見つけた。
あたしはあたしを判らなくなる、時々。
そういう時もあるものなのか、あるいはこのあたしはあのあたしとは別の人間なのか。
「空色の車椅子を見つけた」
2年前の秋、あたしは確かにそう呟いていたらしい。
あれは日比谷で福祉施設の秋祭りに行った日だ。
空模様が装飾された車椅子が実在したのか、それとも影送りの要領で車椅子が空に見えたのか。
どちらかは判らないけれど。
あたしは空色の車椅子をもう一度見たいと思った。
あたしはあたしを判らなくなる、時々。
そういう時もあるものなのか、あるいはこのあたしはあのあたしとは別の人間なのか。
「空色の車椅子を見つけた」
2年前の秋、あたしは確かにそう呟いていたらしい。
あれは日比谷で福祉施設の秋祭りに行った日だ。
空模様が装飾された車椅子が実在したのか、それとも影送りの要領で車椅子が空に見えたのか。
どちらかは判らないけれど。
あたしは空色の車椅子をもう一度見たいと思った。
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