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『新・映像の世紀』第2集、ロックフェラーもヘレンケラーもエジソンも、みんな『人間』だった。

2015-11-30 13:32:39 | テレビ
先日11月29日(日)、NHK総合で放送された『新・映像の世紀』、第2集のネタバレ感想です。



グレートファミリー、新たな支配者


先に結論から言っておくと。
第2集、面白かったです。
第1集であれこれ言って本当すいません。


※あくまで個人的な感想です。間抜けな一視聴者のつぶやきをまとめたものです。




「新・映像の世紀」シリーズ

『新・映像の世紀』第6集、「映像に託された意味」が問われる「新しい映像の世紀」
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『新・映像の世紀』第1集、1995年の映像と2015年の映像【一部閲覧注意】

1996年版、「(旧)映像の世紀」シリーズ

【1996年】明けまして『映像の世紀』ぶっつづけ放送、1集~5集【一部閲覧注意】
【1996年】明けまして『映像の世紀』ぶっつづけ放送、6集~8集【一部閲覧注意】
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■人類で一番の大富豪。


 

第2集ははここからはじまります。

人類史上最大の富豪・ロックフェラー。
20世紀の大富豪・ロックフェラー。


ライバルを叩き潰し、その冷酷さから悪魔とも呼ばれた人です。

 

が、プライベート映像ではまあ普通のどこにでもいるおじいちゃん。




■そのときの前のタイタニック号。


 

 

1912年4月10日。
イギリスからニューヨークに向けて出航する前のタイタニック号。
この4日後、大西洋で氷山に衝突し沈没します。



このときまでは普通の船だったのに。



■動くヘレンケラー




ヘレンケラーがフォードと「話している」映像。

本でよく読むけど、本人映像で見るのは初めてです。
サリバン先生、意外にふっくらしとる。




■関東大震災とその復興公債


 

 

1923年、関東大震災。
このときのアメリカ政府は戦艦など17隻を日本に派遣。
大規模な災害援助を行なった。


アメリカが見た関東大震災、か。

 

 

ウォール街の帝王・モルガンも手を差し伸べた。
現在の価値で約20億ドルにもなる復興公債を引き受ける。
日本政府がそれを償還するのは太平洋戦争を挟んだ40年後の高度経済成長期ことだった。




戦前の災害の復興公債を、戦後の復興期に返還。
なんか途方もない話……

関東大震災の復興公債・20億ドルを今のレートに換算すると、約2,450億円。
そういえば、国立競技場の一番最初の案の建設費もそれくらいでしたね。





■このあと、世界は




このあと何が起こるかどんなことになるか。
わかってるのにドキドキする。




■暗黒の木曜日


 

そしてやってきた暗黒の木曜日……

「大きな人だかり」ってレベルじゃねえぞ……




■歴史はさかのぼる


 

「世界の穀物の半分までも生産するアメリカ。
 それなのにこの子たちには食べるパンさえない。
 トラクターを動かす油さえ買えない。

 まるで昔に戻ったようだ。」



ソ連のプロパガンダ映像。
思わず目を奪われた。

プロパガンダ映像ってだけあってうまく作られてるんだなあと。




■ワールドトレードセンター


 

「3代目頭首となったディビットは、ウォール街に2つの棟をもつ世界最大のビルの建設を計画した」
 
「一族の掲げた理想、『World through Trade』から、正式名称はワールドトレードセンターと名付けられた」



ワールドトレードセンターもロックフェラーが絡んでたの…。

アメリカ同時多発テロ、よく覚えています。
つか忘れもしないわ、テレビの中継の目の前で飛行機突っ込んで崩れてったんだもの。
「なにこれ、映画?」
と当時高校生ながら、どうしようもない不安を抱いたものです。


20世紀が終わったとき、新世紀がきたとき、
テレビを通してほぼほぼ全世界が知る形で、崩れていった、
ロックフェラー家の理想の象徴、資本主義の象徴。



この後、締めが、ロックフェラー氏の言葉でおわります。

病床のロックフェラー氏が「天国で会おう」と声をかけます。

しかしフォード氏は「天国に行けるのならな」と返します。


ふたりは天国で再会したのでしょうか。



■旧作の名作を新作としてリメイクする意義


今日はよかったです。

政治的内容はともかくとして、起点と着点、全体の流れがよかったです。

前述のとおり「悪魔と呼ばれたロックフェラーは普通の爺さん」からはじまった第2集。

タイタニック号は普通の船、実はエジソンは…、実はヘレンケラーは…、ハリウッドができるまで、そのころ日本は…、暗黒の日曜日、世界恐慌そして…


で、世界恐慌のあとのことはもちろん歴史の授業などで習っているとおり。



あくまで個人的な考えですが。

歴史って普通に起きた順番を並べるだけで十分面白い。
その味付けに「奇妙な伏線と因縁」を持ってくると、さらに面白い。

今回は、ロックフェラー家で始まった話の〆に、「ワールドトレードセンター」を持ってきたのが上手だなと思いました。




というのも旧・映像の世紀は1995年の番組。
同時多発テロの前の話。
なので普通にワールドトレードセンターが写ってます。

あれから20年の2015年。
時間の流れと、その間に世界で起きたいろんなことを思い返します。



これなんだよねえ…
旧作の名作を、新作にリメイクする意義って。



個人的には「動くヘレンケラー」が興味深かったです。
他にも「がめついエジソン」とか。

ロックフェラーやフォード、モルガンなどの『人間性』含め、これらは旧作では描かれなかった側面でしょうか。
旧作ももちろんいいのですが、そこをさらに味付けする感じでよかったです。
歴史の教科書の、コラムというか、資料集というか。

と、いうわけで。

「新・映像の世紀」から入った方。
旧作を未見なら是非旧作も御覧になることをオススメします。





■第3集は12月20日




第3集は12月20日だそうな。
ヒトラーと愛人のプライベート映像。


 

これまた見終わったらどっしり疲れて、『下町ロケット』を追いかけ再生とかそれどころじゃないんだろうけど。

きっと多分見るんだろうな。






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3 コメント

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あれって、フォードが… (金曜日の砂糖ちゃん)
2015-12-01 00:37:18
「天国へ行けるならね。」は余命幾ばくもないロックフェラーにフォードが嫌味を言ったんだと思ってましたよ?
返信する
前の方と同じく (ちま)
2015-12-12 12:42:22
フォードとロックフェラーが逆ですよ。
返信する
ご指摘の件 (yuzu0905_85)
2015-12-12 18:45:17
訂正しました。
ありがとうございました。
返信する

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