BSプレミアム・朝ドラアンコールにて再放送中、2003年BK制作、石原さとみヒロインの『てるてる家族』。
20週目のネタバレ感想レビュー。
積み重なった幸せがいっぱい。
※ゲスゲス言いますが、ほとんど褒め言葉です。
関連リンク
・『てるてる家族』19週 夢見る力できっと何かになれる
・『てるてる家族』18週 グルノーブル、栄光の架橋へ
・『てるてる家族』17週 タカラジェンヌとヤングガイは命を懸けて
朝ドラ『とと姉ちゃん』『あさが来た』『ゲゲゲの女房』『あまちゃん』などこちら。
・朝ドラ感想記事のまとめ
『真田丸』『精霊の守り人』『ちかえもん』『映像の世紀』他、大河、Nスペ、BSプレミアムのまとめ。
・結構ゲスいテレビっ子の備忘録まとめ<NHK系>
『重版出来!』『天皇の料理番』『新釣りバカ日誌』など民放ドラマ、映画などなどのまとめ
・テレビっ子の備忘録まとめ。<民放系>
●冬子と照子
冬ちゃん、タカラジェンヌに進化するの辞めました(ざっくり!!
→詳しくは19週終わりをご参照)
照子が背中を押してくれることになったのですが、肝心の春男はまだ冬子の選択に納得していない様子。
「あの子の好きにさしたって!冬子はそういうふうにしか生きられへんね!私と一緒で純粋な生き方しかできへんね!」
冬子に好きにさせてやってくれ、と頼む照子。
春男に腕を貸せと引きちぎらんばかりの勢いで頼み込み、最終的に「冬子が嫁に出るまでの間なら」と渋々了承する春男。
照子強い(知ってた
●工場長指導
案の定、起きられなかった冬子。
秋子に起こされながらパン工場へ。
「和ちゃんは大手の製パン会社に就職し、その近くのアパートに引っ越していきました」
その和ちゃんについて、照子と春男の思いは違っていました。
冬子にパン屋を継がしたいという気持ちが湧くくらいなら、和ちゃんを引き留められた、と春男は言うのですが……。
「冬子と和ちゃん違うわ」
「どこがどう違うね」
「冬子は家族やないの」
自分は「家族ではないから淋しくない」と言っていたあの横顔が過ります。
さあいよいよ修行スタート。
「お父ちゃんやない!大将や!」
「ちゃんとけじめはつけてもらうで」
で、大将と呼ぶものの。
反応しねえwww
工場長がやってきた!
春男があてに出来なかったから、冬子は来てくれるように頼んでいました。
「ええんですって!わしうれしゅうて!何やわしらがここで働いてきたことまで認めてもろたような気ぃして…わし…うれしゅうなってほんま…」
涙ぐむ工場長に雑巾手渡す冬子。
拭いちゃったよwww
しょーもないノリの冬子に呆れ気味の春男がんばれ。
●明るくなったシャトー
シャトーでは萩原さんと松本さん。
文化祭以来、宝塚に目覚めた萩原さん(演:ほんこん)は少し残念そう。
「もうわしは宝塚楽しみにしてたのに」
「あんたは歌劇いうより動物園やろ」
「カーッ!!」
しかし……秋子は一体何を作っている……
そこへ焼きたてのパンを持ってきた冬子。
冬子から工場長も来ていることを聞いた秋子は。すぐさま工場へ。
そのころ、パン生地に粘りと弾力性を持たせるたんぱく質のQ&Aコーナー。
「はい、わんぱく質です、ハハハハ」
「工場長。答えはグルテン」
答えたのは秋子。
「昔千吉博士に教えてもろた」
「懐かしいな、ラーメン博士!」
「麺類の人や!」
↓
と5週の『あの即席麺の話』が懐かしくなったところで
「Only You♪♪」
なんやねんおまえはwww
照子が工場に来たのにはわけがあり、春男に東京行きの話をするためでした。
春男もOKを出したら
「ほな早速美容院に行ってきます。Only パーン♪♪」
なんだよそれwww
●工場長のパン指導
で、翌日。
結局近くで呑み潰れてしまった工場長。
工場長の身体を心配しつつ、今日は食パンの仕込みを教わります。
ボウルの水の80%で砂糖と塩を溶かし、残りの20%でイーストを溶かすという、なにやら技術的な指導。
こんなものは勘だと言いそうなかつでの工場長でしたが、専門学校の講師となりだいぶスタンスが変わったようです。
高度経済成長期を迎えて、それぞれの姉妹や岩田家が変わったように、工場長も変わった。
工場長もまさに時代に合わせた生き方と、同じように時代に合わせたパン作りをしているんだなあと。
生地の扱いひとつにも勘ではなく、分量や工程一つ一つに根拠があると説明していきます。
冬子と春男も思わず驚く中、ってそこにやってきたのが喜介さん。
「ワオ!工場長!懐かしいな~!……って何ですか?そのチョビ髭」
おい喜介wwwまじめにやってたのにwww
ていうかチョビ髭については、みんなつっこまないでいたのにwww
「やかましい、やかましい」といいつつ春男も笑顔。
「わしらもたまにはおしゃれして歌いたいな」
冬子が突然
「イースト隊と冬子、イースターと冬子、イースターとウインター……ピンキーとキラーズみたいだね!」
っていう無理矢理変換を繰り広げたと思ったら。
ピンキーとキラーズ『恋の季節』
お父ちゃんトングでドラム叩いてるしwww
恒ちゃんどこから来たwww
妄想か、妄想出演かwww
このワンカットのために恒ちゃん妄想出演かwww
もうなんなのこのドラマwww
大笑いしながらも冬子の移ろいやすい音程。
「ああ冬子は夢から醒めて、タカラジェンヌからケセラセラ歌ってたあの頃に戻ったんだな。そこから再出発するんだな」
ってちょっと涙目。
●昭和43年の昭和歌謡界
東京にやってきました照子。
夏子が事務所をクビになるのかと心配してるのですが。
悪い方悪い方に考える照子が『らしくない』と青田社長。
レコードに決定打が出ないのがどうも敗因だ、と路線変更の話でした。
「路線?」
「ええ今の歌謡界はこう…何と言うんですかね、縁かでもなければ歌謡曲でもない、いわゆる和製ポップスですよね。これはもともとビートルズとかあの辺から出てきてグループサウンズにつながって、まあうんと前に戻ればロカビリー辺りからずっとこうつながってきてるんですけども、まあ循環コードだとか三連符だとか色々入ってこういう……」
ほんこんに「宝塚より新喜劇」と言わせたのも大概だったけど、まさかのミッキーカーチスに昭和歌謡語り。
どこからアドリブはいったwww
で、つまりどういうことかというと。
レコード会社を移籍して、演出・作詞・作曲などのスタッフを一新しようという話でした。
ただし賭けになる。
ヒットを出すためには覚悟して頑張ってもらわなければならない。
つまりそれはちゃんとキャンペーンをうっていくということ。
頼もしい言葉に夏子も笑顔。
夏子の決意に続き、照子も「私も頑張ります」と。
照子……まだまだやりおるな。
夏子に、冬子の宝塚の顛末を伝える照子。
少し残念がる夏子。(まあそらそうだ)
「あの子はもう言いだしたら聞かへん子やからね。あっちぶつかりこっちぶつかり、流されやすいし溺れやすい。けど結局は誰の藁もつかまへん」
照子は「自分に似ているんだとしたら冬子の周りの人にも迷惑かけるんだよね……」と。
おまえ自覚あったんか。
照子は本題の東京行きの話をします。
「今まで寂しい思いさして堪忍ね」
「やめてえな。何やお母ちゃんらしない」
笑いながらも嬉しそうな夏子。
細切れながらも悩む様子が描かれる夏子。
どうしたの?と思いながらも、直後に入る怒濤の展開でつい忘れてしまう。
照子もそんな気持ちだったのかもしれません。
夏子のモデルはいしだあゆみさん。
作中はグルノーブル五輪が終わったあとの1968年の春。
同年昭和43年末の『ブルーライトヨコハマ』の登場まであと少しの辛抱だ、夏子がんばれ。
●サバ味噌調理指導
東京移住にあたって、照子は弘子姉ちゃんに料理を教わることになりました。
弘子姉ちゃんによる丁寧なサバ味噌の作り方解説。
サバは夏子の好きな料理のひとつ。
「あちっ!」
「ん?大丈夫か?」
現実味が溢れるのはこのアドリブ感のせいなんでしょうね。
実際にアドリブなのかもしれませんが、キャストとスタッフみんなして本気で作り上げてるドラマって感じがする。
弘子姉ちゃんの手つきがおばあちゃんのそれによく似ていると気づいた照子。
次に気づいたのは「あれ、弘子ちゃんいまいくつだっけ?」と。
弘子姉ちゃんは自分より10は年下、18の時から岩田家にいる。
「お母ちゃんは弘子姉ちゃんが突然一人の女性となってそこにいるような気がしていました」
おや?おやおや??
弘子姉ちゃんの初登場は2週
作中は1953年(昭和28年)、この時点で19歳。
このころはまだ、姉妹も幼く(リトルキャストの頃)、テレビ付き喫茶店シャトーの白黒テレビは神棚扱いでした。
あれから15年。
弘子姉ちゃんは結構ないい歳です。
本筋とは関係が薄いのですが、工場長のパン作り解説と弘子姉ちゃんのサバ味噌解説。さらにミッキーカーチスの昭和歌謡解説は15分間の中に落とし込まれてます。
もっと言うと『恋の季節』もそう。
これを朝ドラの15分に入れるってのもまたすごいんだけれども、さらにすごいのはそこに意味を込めていること。
工場長のパン作りだと、工場長が歩んできた時代や見守るしかない春男の姿、その中で変わらないものの姿。
弘子姉ちゃんのサバ味噌だと、岩田家の味を引き継いでいるのは弘子姉ちゃんということ、本当に何もしていなかった照子が夏子のために新しく動き出すこと。
いい意味でまとめにかかってきてる気がする。
●パン類の人々
で、早速家族会議を主催。
「結婚する権利は弘子ちゃんにだってある」
「そら当たり前や」
「それをすっかり忘れてたんよ」
忘れるんじゃないよwww
だがしかし岩田家には深刻な問題がひとつ。
忙しい照子に代わって、台所はずっと弘子姉ちゃんが担当していました。
弘子姉ちゃんが家を出てしまったら、自分たちのごはんは誰がするのか、と。
ごはんの支度だけじゃない、掃除も洗濯も買い物も、姉妹が小さい頃からみんな弘子姉ちゃんがしていた。
「ほんまの母親は何やってたんやっちゅう話や」
「ほんまや…」
「お前や」
「私や」
身も蓋もないwww
とにかく弘子姉ちゃんはいいお嫁さんになるだろう、ならば我が家で独占しているのはよくない。
「けどごはんの支度は?」
「おまえも『ごはんごはんごはん』ってさっきからお前、ごはんの回し者か?!お前は…」
「意味わからへん…」
生粋のパン屋だwww
なんだよご飯の回し者ってwww
この食卓、完全にコントなんですが、微妙な隙間に切なさを投下してくる。
『時々母親』になる照子や、期待かけないでほしい秋子。
絶妙に挟んでくる (´・ω・`)
●もしかして、たこ焼き以外食べられない?
動き出した照子。
まず相談に来たのは寺井理髪店。
弘子姉ちゃんはいいお嫁さんになりそうという話なのですが。
「そらお前、一日うんざりして表へ出て、深呼吸なんかしてふっとそら見上げて『ああ夕焼けがきれいやな』なんて思たときや…」
その話、弘子姉ちゃんいないがな!!
ねえ、子ども!子どもの顔がwww
悩める照子に「見合いしたがってる男ならいるよ」と言い出したのはまさかのほんこん。
「一日三食たこ焼き食うても飽きへんていうええ人」
「女性にも無頓着やね。それでまだ独身やね」
しかも職業は弁護士。
何でそんな人が今まで独身なのか?と当然不安にはなります。
「世の中の食べ物で、たこ焼きしか食べられへんとかやったりしない?」
「タコ原さんあのね」
全体的にひどいwww
●できたら独身がいいな
冬子が相談したのは米原さんでした。
この様子に感づいた弘子姉ちゃん。
何を相談しているの、米原さんに迷惑かけちゃいけないよ、と。
「ただの進路相談」
「進路?!また何かやりだすの?」
「私と違うよ」
「誰の?」
「…大事な人」
妙齢女性の結婚相手を探す話、って下手したらゲスくなりかねないけれども。
『大事な人の進路相談』と表現するセンスがいいな。
米原さんも思わずにっこり。
松本さんの身体を気遣うやりとりを聞いて
「なるほど、いい奥さんになりそうです。あの人は…」と米原さん。
これについて冬子「私が奥さんにしたいわ…」と斜め上のコメント。
どうせ誰かにとられるのなら、きちんとした人のところに!ということで冬子が挙げた条件。
・明るい
・優しい
・頭がいい
・働き者
・一緒にいて楽しい
・できたら独身
「『できたら』でいいんですか?」
独身の条件は付けておこうよwww
●その提案は世間が許さないと思う
春男は工場長に相談。
2人は弘子姉ちゃんがかつて恒ちゃんに思いを寄せていたことを知っていました。
でももう恒ちゃんと静子姉ちゃんと出ていってしまったあと(ってもこれも12週)の話でした
「あっ!和人はどうです?社会人なったとこやし若いし」
「いやそら世間が納得せえへんやろ」
「世間がですか」
「そや、世間や」
世間の声落とし込んだwww
和ちゃんの中の人が錦戸亮さんだってことを鑑みたら、ものすごく自然な『世間』。
そこに照子が例の弁護士の話を持って帰宅。
「独身か?男か?」
その「相手は男性」っていう条件も結構上に持ってこようよwww
●何時まで?
降ってわいた話に、戸惑う弘子姉ちゃん。
幸せを願った上での話だと照子は伝えるのですが…
「私は今でも幸せです」
みんなといるのは楽しいし、金銭的にも救われる。
「あの…考えさしてください」
「うん何時まで?」
そういうことじゃないwww
「おおきにおかみさん。みんなおおきに。身寄りのない私をそうまで思うてもろて、ほんまうれしいです。ちょっとだけ考えさしてください」
「何時まで?」
だからそういうことじゃないwww
でも、照子が照子らしいマシンガンを取り戻してホッとしてます。
●「てるてる家族」が描く戦争
「弘子ちゃんも戦争の犠牲者や」
思えば弘子姉ちゃん、戦争孤児。
照子の遠戚ということで連れてこられて、こうして一緒に暮らして10年以上。
照子は「何時まで?」と返事をせがみながらも、「でも幸せはお金じゃ買えないよ」と話していました。
春男と結婚する前の婚約者を戦争で亡くしている照子。
だからこそ「死なない」と言い切った春男との見合い結婚に踏み切ったシーンが描かれていました。
→1週
今週復活した工場長もまた戦争の犠牲者。
復員したとき、そこに『家族』はおらず、照子に連れられて岩田家へやってきていました。
(→13週)
物語のスタートは昭和21年。
空襲も玉音放送もなく、戦後の闇市で陽気に歌う照子からはじまった明るいパワフルな物語。
けれど、多くの登場人物は戦争を乗り越えて生きている。
悲しみはなかったことにはならないけれど、痛みも忘れられないけれど。
でも、だからこそ明るく生きてゆくことができる。
コントの間に挟まれた一言が、物語に深みを一気に与えます。
●素直になれない松本君
で、当の本人、弘子姉ちゃんが相談したのは松本さん。
「もう会うてから考えたらええんや」
「お見合い」ではなく「出会い」だと思えばよい、と。
松本さんも奥さん(人間)を亡くしている身。
「私結婚に向いてると思う?」
「そら思うで!」
全くその気がない弘子姉ちゃんと松本さん。
でも……
松本さんには秘めた思いがある?
イケメンの物憂げな視線。
ひたすら喋り続けたこの回。
一番気になったのがこの沈黙でした。
●このあと強訴します
見合い相手でやってきたのは強訴の代理人・明雲(演:腹筋善之介)でした。
(平清盛の話です)
気になる気になるお見合い。
みんなの弘子姉ちゃんがどんな男のものになるのかみんな気になる。
みんなに愛されている弘子姉ちゃん。
揃ったのは……
1.照子「たこ焼き以外で食べられるもんってあるんですか」
珈琲吹いたwww
2.照子「お金持ってるんですよね?」
照子ゲスいwww
リアルてるてる坊主。
公害問題を扱うぐう聖人権派弁護士でした。
非の打ち所のなさに、一同は思わずスタンディングオベーション。
冬子もてるてる坊主を作って祝福。
胸についたヒマワリ?は弁護士バッジのモチーフかな。
秋子と一緒に作ったんだろうけど、なかなか凝ってる。
●秋子はみた
みんなスタンディングオベーションで村田さんを祝福した、と前述しましたが訂正。
ひとり追いつかない顔をしている松本さん。
松本さんに気づいたのは秋子。
非の打ち所がないはずの村田さんとの結婚にどうしても踏み切れない弘子姉ちゃん。
冬子が「好きにした方がいい」と熱弁振るうときも……
弘子姉ちゃんが「もうちょっとこのままでいたいんです」と本音を打ち明けるときも……
秋子は何も言わずに観ているだけ。
秋子は気づいていました。
松本さんが弘子姉ちゃんのことを気にしている。
弘子姉ちゃんはそのことを悪いとは思っていない。
春子はスケート、夏子は音楽活動、冬子は宝塚とそれぞれが舞台を見つける中、ひとりだけ外の舞台に登らなかった秋子。
5週で平和の温かさを知り、10週「普通」を愛した秋子。
のぼらずにずっとシャトーにいたからこそ見えたもの。
それは大人の2人の恋模様でした。
春男の浮気週(9週)もそうでした。
「好きな人の隣にいてたいねん」
絶対に秘密だよ、と冬子に打ち明けた秋子。
でもそれもきっと秋子の計算の上なのでしょう。
●余計なものシリーズ
勘のいい秋子。
深夜にけたたましく響く冬子の目覚ましに毎日たたき起こされてはたまらない、とおばあちゃんのお部屋にお引越ししました。
が、秋ちゃんとんでもねえ目覚まし装置。
階下の工場前で春男がブレーカーをあげると……
やだよこんな目覚ましwww
(小道具さん作るの楽しかっただろうな)
もう一人お引越しをする人は照子。
不在の間に浮気をするんじゃないよ、とくぎを刺すのですが「あんな地獄はもう嫌だ」とブルブルする春男(9週)
そうか……雷鳴の中轟くマンボNo.5はなかなかホラーだったんだがな……(朝ドラの話です
「私がいてへんようになってもね。寂しないようにと思って」と照子。
そうなるわなwww
●冬子、悪女になる
松本書店(お隣)にパンを配達に来た冬子。
おまえ余計なことするなよーと思っていたら。
弘子姉ちゃんは村田さんとの結婚を断ろうとした、ってところまでは本当で。
でもまだ迷ってて、ここからは嘘の話。
今日照子が話をしに行く、ってのもまあ照子は出かけるっちゃ出かけるんだけど。
冬子の半分ウソ、半分本当の話にうろたえる松本さん。
手のひらで転がすような冬子。
悪い女だ!!
●世界一情けないけど世界一愛されたプロポーズ
「照ちゃん、今から行くんか…?」
※松本さんは勘違いしています。
こんなことを言っても仕方ないことは判っている。
死別した奥さんのことを忘れられない自分に、こんなことを言う資格がないのも分かってる。
けど伝えたいことがある。
家は寂しい。
誰に話しかけても何も答えが返ってこない。
それがときどきたまらなく寂しい。
でも隣のシャトーにきたら、いつも君がいる。
気が付いたらそれが支えになっていた。
「そんなときこの店へきて、弘子ちゃんに話しかけん。こたえてくれるし笑てもくれる。『アホ!』言うてもくれる。それがあったさかい、独りでもなんとか幸せに過ごしてこれたんや。それがなくなる思たら…」
戸惑いながらも真剣にきく弘子姉ちゃん。
「そやさかいいっぺんだけ言わして!いっぺんしか言えへん!」
「俺は…ずっと弘子ちゃんにこたえてもらいたいんや。話しかけたいんや」
「一緒にいたい。そやさかい行かんといて…!どこにも行かんといて!」
「どこへ?行かへん。どこにも行かへんて。何言うてんのこの人…」
わあああああ!!!!!
何だこのプロポーズ!!!!!
勘違いで話が進行していたのに気が付いたら、気が付いたら……うわああああ!!!!!
ところで、岩田家は何をしていたかというと。
お父ちゃん今ちょっと立てこんでるから待っててと足止めする秋子と冬子。
「ハグしろ!今だ!ハグしろ!!」と煽る冬子。
ハグしてガッツポーズの冬子。
ゲスいwww
でも冬子が動くように仕向けたのは秋子なんですよね。
秋子の策略に乗っかった冬子が宝塚で鍛えた演技力を生かして松本さんにはっぱをかけて……
まあ幸せそうだからいいか!
猫さんも幸せそう。
●恋のシャトー
それから、夏。
そのころ、夏子。
斉藤さんに照子の営業も加わりますが、なかなか売れません。
営業先の温泉地で歌うのは『恋のシャドー』。
シャトーで生まれた恋を祝福しているみたい。
「こうして季節が変わるように、入道雲がモコモコッと広がるように、幸せも突然湧いてくるような気がします」
冬子のナレーションがまた可愛らしくて素敵。
●幸せ返し
冬子が新しい夢を見始めた春が終わり。
弘子姉ちゃんと松本さんが新しいスタートを切って、秋子が部屋を引っ越して。
照子が夏子の応援のため、東京へ発ち、夏を迎え、それから冬がやってきました。
ひとり部屋になって早や半年。
冬子まだひとりで起きられない(ノ∀`)
この時期に早起きする苦労を体感し、春男の苦労を労う冬子。
「お父ちゃんもよう頑張ってきたんやなあ」
娘に褒められて嬉しそうな春男、大黒柱でよう頑張ってたお父ちゃん。
17週で悩んでた理江ちゃんが努力を重ねて報われたみたいに、きちんと光を当ててくれるのがいいな。
まあ無駄に目立ってきたお母ちゃんってのは言い得て妙。
工場長から、「冷凍庫を入れてはどうか」と提案がありました。
深夜から早朝の仕込みが楽になるだけではなく、焼きたてパンを通勤通学時間帯に販売することができる、と。
だがしかし問題はその資金。
ヘトヘトになってる冬子のところにやってきたのは松本夫妻。
秋子から冷凍庫のことで考えてることがあると聞いた弘子姉ちゃん。
(秋子が松本書店に通うがてらに聞いたのかな)
で、冬子が冷凍庫の話してるとき、冬子思いっきり背ぇ向けてるんですね。
ここで映したいのはヒロイン・石原さとみではなくて、『冬子の成長をあたたかく見守る弘子姉ちゃん』なんだなあって。
弘子姉ちゃんが取り出したのは通帳と印鑑。
「いくらてるてるでもそんな貯金を迂闊にあげるだなんて」
って一瞬驚いたけど、『信用してるからお金を貸したげる身内(必ず返せよ)』のBKあるあるにホッコリ。
前半は札束数えて騒ぐシーンに笑ったもんだけど、ここにきてお金のやりとりに人情みがあふれてるなあ。
弘子姉ちゃんは「お給金はずっと貯金してきた」と話していましたが、同じように幸せも貯金してきたんだろうなあ。
過度に感動にはせず、明るく楽しくさらっと、でもしっかり。
朝ドラでお金を描くのは難しい、とは言われますが。
上手にツボをついてきているなあと。
多分そのツボは、ここまでの弘子姉ちゃんと岩田家が過ごした日々で貯められたものなんだろうなあ。
●カス返し
夏子は……お疲れ気味だけど、でも照子がそばにいる。
照子、酒飲めないの!!
脳内でアルコール生成してんの?!
すげえな照子!(何を今更
営業のため大阪に帰ってくることになりました照子と夏子。
クラブで営業がんばる夏子に、セクハラ客(演:桂きん枝)が絡んできまして。
「ちょっとテレビ出た思て、ええかっこさらすなカスめが!」
てるてる界における珍しいゲス客、と思ったら。
「ちょっと酒飲んでええ気持ちんなってるから思うて、まあ偉そうにこのカス!」
ゲスにはゲスが言い返す!!
●予告、あの男
で、ラストぶっこまれたのが。
チャーシュー2枚にこだわる北海道から来た男。
何やら照子を知ってる様子。
このヒゲの男。
オープニングクレジットで視聴者には明かされて、作品中では明かされないんですが。
ええええええ、このヒゲあいつなの?!
やだどうしたの!なんでヒゲなの!
……めっちゃ気になるじゃん!!
なんだこのメタな作りのネタバレ、すっごい斬新。
さらに次週予告には和ちゃんや千吉博士も。
そして夏子の大逆転。
20週目のネタバレ感想レビュー。
積み重なった幸せがいっぱい。
※ゲスゲス言いますが、ほとんど褒め言葉です。
関連リンク
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・朝ドラ感想記事のまとめ
『真田丸』『精霊の守り人』『ちかえもん』『映像の世紀』他、大河、Nスペ、BSプレミアムのまとめ。
・結構ゲスいテレビっ子の備忘録まとめ<NHK系>
『重版出来!』『天皇の料理番』『新釣りバカ日誌』など民放ドラマ、映画などなどのまとめ
・テレビっ子の備忘録まとめ。<民放系>
●冬子と照子
冬ちゃん、タカラジェンヌに進化するの辞めました(ざっくり!!
→詳しくは19週終わりをご参照)
照子が背中を押してくれることになったのですが、肝心の春男はまだ冬子の選択に納得していない様子。
「あの子の好きにさしたって!冬子はそういうふうにしか生きられへんね!私と一緒で純粋な生き方しかできへんね!」
冬子に好きにさせてやってくれ、と頼む照子。
春男に腕を貸せと引きちぎらんばかりの勢いで頼み込み、最終的に「冬子が嫁に出るまでの間なら」と渋々了承する春男。
照子強い(知ってた
●工場長指導
案の定、起きられなかった冬子。
秋子に起こされながらパン工場へ。
「和ちゃんは大手の製パン会社に就職し、その近くのアパートに引っ越していきました」
その和ちゃんについて、照子と春男の思いは違っていました。
冬子にパン屋を継がしたいという気持ちが湧くくらいなら、和ちゃんを引き留められた、と春男は言うのですが……。
「冬子と和ちゃん違うわ」
「どこがどう違うね」
「冬子は家族やないの」
自分は「家族ではないから淋しくない」と言っていたあの横顔が過ります。
さあいよいよ修行スタート。
「お父ちゃんやない!大将や!」
「ちゃんとけじめはつけてもらうで」
で、大将と呼ぶものの。
反応しねえwww
工場長がやってきた!
春男があてに出来なかったから、冬子は来てくれるように頼んでいました。
「ええんですって!わしうれしゅうて!何やわしらがここで働いてきたことまで認めてもろたような気ぃして…わし…うれしゅうなってほんま…」
涙ぐむ工場長に雑巾手渡す冬子。
拭いちゃったよwww
しょーもないノリの冬子に呆れ気味の春男がんばれ。
●明るくなったシャトー
シャトーでは萩原さんと松本さん。
文化祭以来、宝塚に目覚めた萩原さん(演:ほんこん)は少し残念そう。
「もうわしは宝塚楽しみにしてたのに」
「あんたは歌劇いうより動物園やろ」
「カーッ!!」
しかし……秋子は一体何を作っている……
そこへ焼きたてのパンを持ってきた冬子。
冬子から工場長も来ていることを聞いた秋子は。すぐさま工場へ。
そのころ、パン生地に粘りと弾力性を持たせるたんぱく質のQ&Aコーナー。
「はい、わんぱく質です、ハハハハ」
「工場長。答えはグルテン」
答えたのは秋子。
「昔千吉博士に教えてもろた」
「懐かしいな、ラーメン博士!」
「麺類の人や!」
↓
と5週の『あの即席麺の話』が懐かしくなったところで
「Only You♪♪」
なんやねんおまえはwww
照子が工場に来たのにはわけがあり、春男に東京行きの話をするためでした。
春男もOKを出したら
「ほな早速美容院に行ってきます。Only パーン♪♪」
なんだよそれwww
●工場長のパン指導
で、翌日。
結局近くで呑み潰れてしまった工場長。
工場長の身体を心配しつつ、今日は食パンの仕込みを教わります。
ボウルの水の80%で砂糖と塩を溶かし、残りの20%でイーストを溶かすという、なにやら技術的な指導。
こんなものは勘だと言いそうなかつでの工場長でしたが、専門学校の講師となりだいぶスタンスが変わったようです。
高度経済成長期を迎えて、それぞれの姉妹や岩田家が変わったように、工場長も変わった。
工場長もまさに時代に合わせた生き方と、同じように時代に合わせたパン作りをしているんだなあと。
生地の扱いひとつにも勘ではなく、分量や工程一つ一つに根拠があると説明していきます。
冬子と春男も思わず驚く中、ってそこにやってきたのが喜介さん。
「ワオ!工場長!懐かしいな~!……って何ですか?そのチョビ髭」
おい喜介wwwまじめにやってたのにwww
ていうかチョビ髭については、みんなつっこまないでいたのにwww
「やかましい、やかましい」といいつつ春男も笑顔。
「わしらもたまにはおしゃれして歌いたいな」
冬子が突然
「イースト隊と冬子、イースターと冬子、イースターとウインター……ピンキーとキラーズみたいだね!」
っていう無理矢理変換を繰り広げたと思ったら。
ピンキーとキラーズ『恋の季節』
お父ちゃんトングでドラム叩いてるしwww
恒ちゃんどこから来たwww
妄想か、妄想出演かwww
このワンカットのために恒ちゃん妄想出演かwww
もうなんなのこのドラマwww
大笑いしながらも冬子の移ろいやすい音程。
「ああ冬子は夢から醒めて、タカラジェンヌからケセラセラ歌ってたあの頃に戻ったんだな。そこから再出発するんだな」
ってちょっと涙目。
●昭和43年の昭和歌謡界
東京にやってきました照子。
夏子が事務所をクビになるのかと心配してるのですが。
悪い方悪い方に考える照子が『らしくない』と青田社長。
レコードに決定打が出ないのがどうも敗因だ、と路線変更の話でした。
「路線?」
「ええ今の歌謡界はこう…何と言うんですかね、縁かでもなければ歌謡曲でもない、いわゆる和製ポップスですよね。これはもともとビートルズとかあの辺から出てきてグループサウンズにつながって、まあうんと前に戻ればロカビリー辺りからずっとこうつながってきてるんですけども、まあ循環コードだとか三連符だとか色々入ってこういう……」
ほんこんに「宝塚より新喜劇」と言わせたのも大概だったけど、まさかのミッキーカーチスに昭和歌謡語り。
どこからアドリブはいったwww
で、つまりどういうことかというと。
レコード会社を移籍して、演出・作詞・作曲などのスタッフを一新しようという話でした。
ただし賭けになる。
ヒットを出すためには覚悟して頑張ってもらわなければならない。
つまりそれはちゃんとキャンペーンをうっていくということ。
頼もしい言葉に夏子も笑顔。
夏子の決意に続き、照子も「私も頑張ります」と。
照子……まだまだやりおるな。
夏子に、冬子の宝塚の顛末を伝える照子。
少し残念がる夏子。(まあそらそうだ)
「あの子はもう言いだしたら聞かへん子やからね。あっちぶつかりこっちぶつかり、流されやすいし溺れやすい。けど結局は誰の藁もつかまへん」
照子は「自分に似ているんだとしたら冬子の周りの人にも迷惑かけるんだよね……」と。
おまえ自覚あったんか。
照子は本題の東京行きの話をします。
「今まで寂しい思いさして堪忍ね」
「やめてえな。何やお母ちゃんらしない」
笑いながらも嬉しそうな夏子。
細切れながらも悩む様子が描かれる夏子。
どうしたの?と思いながらも、直後に入る怒濤の展開でつい忘れてしまう。
照子もそんな気持ちだったのかもしれません。
夏子のモデルはいしだあゆみさん。
作中はグルノーブル五輪が終わったあとの1968年の春。
同年昭和43年末の『ブルーライトヨコハマ』の登場まであと少しの辛抱だ、夏子がんばれ。
●サバ味噌調理指導
東京移住にあたって、照子は弘子姉ちゃんに料理を教わることになりました。
弘子姉ちゃんによる丁寧なサバ味噌の作り方解説。
サバは夏子の好きな料理のひとつ。
「あちっ!」
「ん?大丈夫か?」
現実味が溢れるのはこのアドリブ感のせいなんでしょうね。
実際にアドリブなのかもしれませんが、キャストとスタッフみんなして本気で作り上げてるドラマって感じがする。
弘子姉ちゃんの手つきがおばあちゃんのそれによく似ていると気づいた照子。
次に気づいたのは「あれ、弘子ちゃんいまいくつだっけ?」と。
弘子姉ちゃんは自分より10は年下、18の時から岩田家にいる。
「お母ちゃんは弘子姉ちゃんが突然一人の女性となってそこにいるような気がしていました」
おや?おやおや??
弘子姉ちゃんの初登場は2週
作中は1953年(昭和28年)、この時点で19歳。
このころはまだ、姉妹も幼く(リトルキャストの頃)、テレビ付き喫茶店シャトーの白黒テレビは神棚扱いでした。
あれから15年。
弘子姉ちゃんは結構ないい歳です。
本筋とは関係が薄いのですが、工場長のパン作り解説と弘子姉ちゃんのサバ味噌解説。さらにミッキーカーチスの昭和歌謡解説は15分間の中に落とし込まれてます。
もっと言うと『恋の季節』もそう。
これを朝ドラの15分に入れるってのもまたすごいんだけれども、さらにすごいのはそこに意味を込めていること。
工場長のパン作りだと、工場長が歩んできた時代や見守るしかない春男の姿、その中で変わらないものの姿。
弘子姉ちゃんのサバ味噌だと、岩田家の味を引き継いでいるのは弘子姉ちゃんということ、本当に何もしていなかった照子が夏子のために新しく動き出すこと。
いい意味でまとめにかかってきてる気がする。
●パン類の人々
で、早速家族会議を主催。
「結婚する権利は弘子ちゃんにだってある」
「そら当たり前や」
「それをすっかり忘れてたんよ」
忘れるんじゃないよwww
だがしかし岩田家には深刻な問題がひとつ。
忙しい照子に代わって、台所はずっと弘子姉ちゃんが担当していました。
弘子姉ちゃんが家を出てしまったら、自分たちのごはんは誰がするのか、と。
ごはんの支度だけじゃない、掃除も洗濯も買い物も、姉妹が小さい頃からみんな弘子姉ちゃんがしていた。
「ほんまの母親は何やってたんやっちゅう話や」
「ほんまや…」
「お前や」
「私や」
身も蓋もないwww
とにかく弘子姉ちゃんはいいお嫁さんになるだろう、ならば我が家で独占しているのはよくない。
「けどごはんの支度は?」
「おまえも『ごはんごはんごはん』ってさっきからお前、ごはんの回し者か?!お前は…」
「意味わからへん…」
生粋のパン屋だwww
なんだよご飯の回し者ってwww
この食卓、完全にコントなんですが、微妙な隙間に切なさを投下してくる。
『時々母親』になる照子や、期待かけないでほしい秋子。
絶妙に挟んでくる (´・ω・`)
●もしかして、たこ焼き以外食べられない?
動き出した照子。
まず相談に来たのは寺井理髪店。
弘子姉ちゃんはいいお嫁さんになりそうという話なのですが。
「そらお前、一日うんざりして表へ出て、深呼吸なんかしてふっとそら見上げて『ああ夕焼けがきれいやな』なんて思たときや…」
その話、弘子姉ちゃんいないがな!!
ねえ、子ども!子どもの顔がwww
悩める照子に「見合いしたがってる男ならいるよ」と言い出したのはまさかのほんこん。
「一日三食たこ焼き食うても飽きへんていうええ人」
「女性にも無頓着やね。それでまだ独身やね」
しかも職業は弁護士。
何でそんな人が今まで独身なのか?と当然不安にはなります。
「世の中の食べ物で、たこ焼きしか食べられへんとかやったりしない?」
「タコ原さんあのね」
全体的にひどいwww
●できたら独身がいいな
冬子が相談したのは米原さんでした。
この様子に感づいた弘子姉ちゃん。
何を相談しているの、米原さんに迷惑かけちゃいけないよ、と。
「ただの進路相談」
「進路?!また何かやりだすの?」
「私と違うよ」
「誰の?」
「…大事な人」
妙齢女性の結婚相手を探す話、って下手したらゲスくなりかねないけれども。
『大事な人の進路相談』と表現するセンスがいいな。
米原さんも思わずにっこり。
松本さんの身体を気遣うやりとりを聞いて
「なるほど、いい奥さんになりそうです。あの人は…」と米原さん。
これについて冬子「私が奥さんにしたいわ…」と斜め上のコメント。
どうせ誰かにとられるのなら、きちんとした人のところに!ということで冬子が挙げた条件。
・明るい
・優しい
・頭がいい
・働き者
・一緒にいて楽しい
・できたら独身
「『できたら』でいいんですか?」
独身の条件は付けておこうよwww
●その提案は世間が許さないと思う
春男は工場長に相談。
2人は弘子姉ちゃんがかつて恒ちゃんに思いを寄せていたことを知っていました。
でももう恒ちゃんと静子姉ちゃんと出ていってしまったあと(ってもこれも12週)の話でした
「あっ!和人はどうです?社会人なったとこやし若いし」
「いやそら世間が納得せえへんやろ」
「世間がですか」
「そや、世間や」
世間の声落とし込んだwww
和ちゃんの中の人が錦戸亮さんだってことを鑑みたら、ものすごく自然な『世間』。
そこに照子が例の弁護士の話を持って帰宅。
「独身か?男か?」
その「相手は男性」っていう条件も結構上に持ってこようよwww
●何時まで?
降ってわいた話に、戸惑う弘子姉ちゃん。
幸せを願った上での話だと照子は伝えるのですが…
「私は今でも幸せです」
みんなといるのは楽しいし、金銭的にも救われる。
「あの…考えさしてください」
「うん何時まで?」
そういうことじゃないwww
「おおきにおかみさん。みんなおおきに。身寄りのない私をそうまで思うてもろて、ほんまうれしいです。ちょっとだけ考えさしてください」
「何時まで?」
だからそういうことじゃないwww
でも、照子が照子らしいマシンガンを取り戻してホッとしてます。
●「てるてる家族」が描く戦争
「弘子ちゃんも戦争の犠牲者や」
思えば弘子姉ちゃん、戦争孤児。
照子の遠戚ということで連れてこられて、こうして一緒に暮らして10年以上。
照子は「何時まで?」と返事をせがみながらも、「でも幸せはお金じゃ買えないよ」と話していました。
春男と結婚する前の婚約者を戦争で亡くしている照子。
だからこそ「死なない」と言い切った春男との見合い結婚に踏み切ったシーンが描かれていました。
→1週
今週復活した工場長もまた戦争の犠牲者。
復員したとき、そこに『家族』はおらず、照子に連れられて岩田家へやってきていました。
(→13週)
物語のスタートは昭和21年。
空襲も玉音放送もなく、戦後の闇市で陽気に歌う照子からはじまった明るいパワフルな物語。
けれど、多くの登場人物は戦争を乗り越えて生きている。
悲しみはなかったことにはならないけれど、痛みも忘れられないけれど。
でも、だからこそ明るく生きてゆくことができる。
コントの間に挟まれた一言が、物語に深みを一気に与えます。
●素直になれない松本君
で、当の本人、弘子姉ちゃんが相談したのは松本さん。
「もう会うてから考えたらええんや」
「お見合い」ではなく「出会い」だと思えばよい、と。
松本さんも奥さん(人間)を亡くしている身。
「私結婚に向いてると思う?」
「そら思うで!」
全くその気がない弘子姉ちゃんと松本さん。
でも……
松本さんには秘めた思いがある?
イケメンの物憂げな視線。
ひたすら喋り続けたこの回。
一番気になったのがこの沈黙でした。
●このあと強訴します
見合い相手でやってきたのは強訴の代理人・明雲(演:腹筋善之介)でした。
(平清盛の話です)
気になる気になるお見合い。
みんなの弘子姉ちゃんがどんな男のものになるのかみんな気になる。
みんなに愛されている弘子姉ちゃん。
揃ったのは……
1.照子「たこ焼き以外で食べられるもんってあるんですか」
珈琲吹いたwww
2.照子「お金持ってるんですよね?」
照子ゲスいwww
リアルてるてる坊主。
公害問題を扱うぐう聖人権派弁護士でした。
非の打ち所のなさに、一同は思わずスタンディングオベーション。
冬子もてるてる坊主を作って祝福。
胸についたヒマワリ?は弁護士バッジのモチーフかな。
秋子と一緒に作ったんだろうけど、なかなか凝ってる。
●秋子はみた
みんなスタンディングオベーションで村田さんを祝福した、と前述しましたが訂正。
ひとり追いつかない顔をしている松本さん。
松本さんに気づいたのは秋子。
非の打ち所がないはずの村田さんとの結婚にどうしても踏み切れない弘子姉ちゃん。
冬子が「好きにした方がいい」と熱弁振るうときも……
弘子姉ちゃんが「もうちょっとこのままでいたいんです」と本音を打ち明けるときも……
秋子は何も言わずに観ているだけ。
秋子は気づいていました。
松本さんが弘子姉ちゃんのことを気にしている。
弘子姉ちゃんはそのことを悪いとは思っていない。
春子はスケート、夏子は音楽活動、冬子は宝塚とそれぞれが舞台を見つける中、ひとりだけ外の舞台に登らなかった秋子。
5週で平和の温かさを知り、10週「普通」を愛した秋子。
のぼらずにずっとシャトーにいたからこそ見えたもの。
それは大人の2人の恋模様でした。
春男の浮気週(9週)もそうでした。
「好きな人の隣にいてたいねん」
絶対に秘密だよ、と冬子に打ち明けた秋子。
でもそれもきっと秋子の計算の上なのでしょう。
●余計なものシリーズ
勘のいい秋子。
深夜にけたたましく響く冬子の目覚ましに毎日たたき起こされてはたまらない、とおばあちゃんのお部屋にお引越ししました。
が、秋ちゃんとんでもねえ目覚まし装置。
階下の工場前で春男がブレーカーをあげると……
やだよこんな目覚ましwww
(小道具さん作るの楽しかっただろうな)
もう一人お引越しをする人は照子。
不在の間に浮気をするんじゃないよ、とくぎを刺すのですが「あんな地獄はもう嫌だ」とブルブルする春男(9週)
そうか……雷鳴の中轟くマンボNo.5はなかなかホラーだったんだがな……(朝ドラの話です
「私がいてへんようになってもね。寂しないようにと思って」と照子。
そうなるわなwww
●冬子、悪女になる
松本書店(お隣)にパンを配達に来た冬子。
おまえ余計なことするなよーと思っていたら。
弘子姉ちゃんは村田さんとの結婚を断ろうとした、ってところまでは本当で。
でもまだ迷ってて、ここからは嘘の話。
今日照子が話をしに行く、ってのもまあ照子は出かけるっちゃ出かけるんだけど。
冬子の半分ウソ、半分本当の話にうろたえる松本さん。
手のひらで転がすような冬子。
悪い女だ!!
●世界一情けないけど世界一愛されたプロポーズ
「照ちゃん、今から行くんか…?」
※松本さんは勘違いしています。
こんなことを言っても仕方ないことは判っている。
死別した奥さんのことを忘れられない自分に、こんなことを言う資格がないのも分かってる。
けど伝えたいことがある。
家は寂しい。
誰に話しかけても何も答えが返ってこない。
それがときどきたまらなく寂しい。
でも隣のシャトーにきたら、いつも君がいる。
気が付いたらそれが支えになっていた。
「そんなときこの店へきて、弘子ちゃんに話しかけん。こたえてくれるし笑てもくれる。『アホ!』言うてもくれる。それがあったさかい、独りでもなんとか幸せに過ごしてこれたんや。それがなくなる思たら…」
戸惑いながらも真剣にきく弘子姉ちゃん。
「そやさかいいっぺんだけ言わして!いっぺんしか言えへん!」
「俺は…ずっと弘子ちゃんにこたえてもらいたいんや。話しかけたいんや」
「一緒にいたい。そやさかい行かんといて…!どこにも行かんといて!」
「どこへ?行かへん。どこにも行かへんて。何言うてんのこの人…」
わあああああ!!!!!
何だこのプロポーズ!!!!!
勘違いで話が進行していたのに気が付いたら、気が付いたら……うわああああ!!!!!
ところで、岩田家は何をしていたかというと。
お父ちゃん今ちょっと立てこんでるから待っててと足止めする秋子と冬子。
「ハグしろ!今だ!ハグしろ!!」と煽る冬子。
ハグしてガッツポーズの冬子。
ゲスいwww
でも冬子が動くように仕向けたのは秋子なんですよね。
秋子の策略に乗っかった冬子が宝塚で鍛えた演技力を生かして松本さんにはっぱをかけて……
まあ幸せそうだからいいか!
猫さんも幸せそう。
●恋のシャトー
それから、夏。
そのころ、夏子。
斉藤さんに照子の営業も加わりますが、なかなか売れません。
営業先の温泉地で歌うのは『恋のシャドー』。
シャトーで生まれた恋を祝福しているみたい。
「こうして季節が変わるように、入道雲がモコモコッと広がるように、幸せも突然湧いてくるような気がします」
冬子のナレーションがまた可愛らしくて素敵。
●幸せ返し
冬子が新しい夢を見始めた春が終わり。
弘子姉ちゃんと松本さんが新しいスタートを切って、秋子が部屋を引っ越して。
照子が夏子の応援のため、東京へ発ち、夏を迎え、それから冬がやってきました。
ひとり部屋になって早や半年。
冬子まだひとりで起きられない(ノ∀`)
この時期に早起きする苦労を体感し、春男の苦労を労う冬子。
「お父ちゃんもよう頑張ってきたんやなあ」
娘に褒められて嬉しそうな春男、大黒柱でよう頑張ってたお父ちゃん。
17週で悩んでた理江ちゃんが努力を重ねて報われたみたいに、きちんと光を当ててくれるのがいいな。
まあ無駄に目立ってきたお母ちゃんってのは言い得て妙。
工場長から、「冷凍庫を入れてはどうか」と提案がありました。
深夜から早朝の仕込みが楽になるだけではなく、焼きたてパンを通勤通学時間帯に販売することができる、と。
だがしかし問題はその資金。
ヘトヘトになってる冬子のところにやってきたのは松本夫妻。
秋子から冷凍庫のことで考えてることがあると聞いた弘子姉ちゃん。
(秋子が松本書店に通うがてらに聞いたのかな)
で、冬子が冷凍庫の話してるとき、冬子思いっきり背ぇ向けてるんですね。
ここで映したいのはヒロイン・石原さとみではなくて、『冬子の成長をあたたかく見守る弘子姉ちゃん』なんだなあって。
弘子姉ちゃんが取り出したのは通帳と印鑑。
「いくらてるてるでもそんな貯金を迂闊にあげるだなんて」
って一瞬驚いたけど、『信用してるからお金を貸したげる身内(必ず返せよ)』のBKあるあるにホッコリ。
前半は札束数えて騒ぐシーンに笑ったもんだけど、ここにきてお金のやりとりに人情みがあふれてるなあ。
弘子姉ちゃんは「お給金はずっと貯金してきた」と話していましたが、同じように幸せも貯金してきたんだろうなあ。
過度に感動にはせず、明るく楽しくさらっと、でもしっかり。
朝ドラでお金を描くのは難しい、とは言われますが。
上手にツボをついてきているなあと。
多分そのツボは、ここまでの弘子姉ちゃんと岩田家が過ごした日々で貯められたものなんだろうなあ。
●カス返し
夏子は……お疲れ気味だけど、でも照子がそばにいる。
照子、酒飲めないの!!
脳内でアルコール生成してんの?!
すげえな照子!(何を今更
営業のため大阪に帰ってくることになりました照子と夏子。
クラブで営業がんばる夏子に、セクハラ客(演:桂きん枝)が絡んできまして。
「ちょっとテレビ出た思て、ええかっこさらすなカスめが!」
てるてる界における珍しいゲス客、と思ったら。
「ちょっと酒飲んでええ気持ちんなってるから思うて、まあ偉そうにこのカス!」
ゲスにはゲスが言い返す!!
●予告、あの男
で、ラストぶっこまれたのが。
チャーシュー2枚にこだわる北海道から来た男。
何やら照子を知ってる様子。
このヒゲの男。
オープニングクレジットで視聴者には明かされて、作品中では明かされないんですが。
ええええええ、このヒゲあいつなの?!
やだどうしたの!なんでヒゲなの!
……めっちゃ気になるじゃん!!
なんだこのメタな作りのネタバレ、すっごい斬新。
さらに次週予告には和ちゃんや千吉博士も。
そして夏子の大逆転。
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