もう大きな荷物は運びだして。
リサイクル業者の予約も済んで。
掃除も大体終わっていて。
でも何から整理すればいいのかわからない。
「寂しくなるよ」
「本当に帰ってくるんでしょうね?私待ってるからね」
「形見。あんたにあげる」
「少しだけでも一緒に夜勤組めて本当によかったです」
「あの元気なかけ声が聞けなくなるのか」
「もうちょっと、一緒に働きたかったな」
「でも昨日の夜勤、あんたでよかったよ。よく気付いてくれた」
「彼氏出来たら教えてよね」
「お体お大事に」
「お疲れ様!」
後悔がないなんて言ったら嘘になる。
今は自分の非力さが悔しくて仕方ない。
最初からわかっていれば、こんなことにはならなかったんだろう。
まだやりたかったという後悔が3割と、やっと家に帰れるという安堵が3割。
これからどうなるんだろうという不安が1割、そのときはそのときだという楽観が1割。
あと2割は、ここで一緒に過ごした『みんな』が幸せであるようにという願いで。
「自分の弱さを知ってる人は強いと思う。転んでも立ち上がれる人はもっと強いと思う。大丈夫、立ち上がるよ」
昨日、久しぶりに会った同期に呟いた。
まぶしい秋の空だった。
――もう秋なんだ。
さようなら、会えなくなるけど寂しくなんかないよ。
そのうちきっと大きな声で笑える日が来るから。
リサイクル業者の予約も済んで。
掃除も大体終わっていて。
でも何から整理すればいいのかわからない。
「寂しくなるよ」
「本当に帰ってくるんでしょうね?私待ってるからね」
「形見。あんたにあげる」
「少しだけでも一緒に夜勤組めて本当によかったです」
「あの元気なかけ声が聞けなくなるのか」
「もうちょっと、一緒に働きたかったな」
「でも昨日の夜勤、あんたでよかったよ。よく気付いてくれた」
「彼氏出来たら教えてよね」
「お体お大事に」
「お疲れ様!」
後悔がないなんて言ったら嘘になる。
今は自分の非力さが悔しくて仕方ない。
最初からわかっていれば、こんなことにはならなかったんだろう。
まだやりたかったという後悔が3割と、やっと家に帰れるという安堵が3割。
これからどうなるんだろうという不安が1割、そのときはそのときだという楽観が1割。
あと2割は、ここで一緒に過ごした『みんな』が幸せであるようにという願いで。
「自分の弱さを知ってる人は強いと思う。転んでも立ち上がれる人はもっと強いと思う。大丈夫、立ち上がるよ」
昨日、久しぶりに会った同期に呟いた。
まぶしい秋の空だった。
――もう秋なんだ。
さようなら、会えなくなるけど寂しくなんかないよ。
そのうちきっと大きな声で笑える日が来るから。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます