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仕事が出来る人とは・・・

2016-02-09 | 仕事

昨年の春に入社して、もうすぐ1年を向かえようとしている新入社員の方々へ。

今年の春には先輩になる方も大勢いることでしょう。そこで質問です。

皆さんの周りに「仕事の出来る人」はいますか?

「この人すごい!」とか「この人頭が切れる!」などと言われるような人は、どの会社や組織にも一人や二人はいるものです。

では、出来る人の定義は何ですか?

仕事のスピードが速い? 仕事の質が良い? 成果の高さ? 配慮や機転が良い? 記憶力がある? 愛想が良い? 知識が豊富?・・・

いろいろあると思います。

では、出来る人は、だれが決めるのでしょうか?

上司? 部下? 同僚? 顧客? 当事者? その全員?・・・

これも、いろいろあります。

仕事にも慣れて、自分の担当や役割をもらっている人もいると思いますが、若い内はとかく「出来る社員」になりたがるものです。(私もそうでしたが・・・)

貴方の描く「出来る社員」とはどんな人のイメージですか?

あらゆる能力が高く、人間性も豊かで尊敬できる。そんな感じですか?

出来る社員となって、周囲から認められ、やりがいを感じたいという気持ちは、とてもとても大事です。

 

でも、もっと大事なことがあります。

それは、「真に目指すべき方向性」だと、私は思います。

最も分かりやすい例は、オレオレ詐欺の集団で「出来る人」になるには、誰よりも巧みに多額のお金を騙し取ることです。

泥棒ですから、盗みが上手い人の方が優れているというのは誰でも分かります。しかし、それは「まっとうな道」ではないことも明白です。

ですから、この方向性は真に進むべきではないということになります。

これは極端かもしれませんね。では、まともに働いている人はどうでしょうか?

まず、自分の会社は、誰に何をする会社ですか? それを明確に認識しているかが大事です。

例えば、自動車を販売するディーラーの営業は、お客様の求める車を提供して、お客様に満足感を味わってもらうお仕事です。

なので、真に目指すべき方向性は、お客様の満足度の向上となります。

当たり前じゃん。と思うかも知れませんが、このまっとうな方向性を何年も維持し続けるのは、案外難しいのです。

なぜなら、お客様の満足感を考えているつもりで、実は車を売ることの方が優先したり、ノルマを達成するために相手のニーズを考えずにセールストークをしり、そんなことになり易いのです。

人よりも多くの車を売ることが「出来る社員」だと考え始め、出すべき結果をあまりにも意識し過ぎて、お客様の気持ちよりも自分の気持ちを優先し始めると、もうそれは本来の方向性ではありません。

中には、上司に気を遣い過ぎて、お客様の顔色よりも、後ろで目を光らせる上司のオーラの方が気になるという人もいますが、そうなったらもう末期症状です。方向付けの話しでは済まなくなります。

本当に出来る人というのは、とてもシンプルに、自分の方向性を定めています。

自分が、誰に何をするためにこの仕事をしているのかを、明確に理解し実行するからこそ、周囲にも認めてもらえるような人になるのです。

 

貴方は今、誰に何をする仕事をしていますか?

そのお相手は、貴方の仕事に、提供物に、サービスに、満足してくれますか?

技術や知識や能力も大切。でもそれを発揮させる方向付けが最も大切だと、私は思います。

「真に目指すべき方向性」を明確に意識して、「出来る人」になって下さい。

 


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