ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

忘れた頃にDi Giorgio

2010-01-25 19:13:01 | 弦楽器

こんにちは、陸山会です。嘘です!
さて、サンバタウンは4億円あったら土地を購入するでしょうか。しないでしょうか。
そんなどうでもいいようなコト書いてると2ちゃんねらーあたりに「知るかヴォケ」とか言われそうですね。ちなみにワタシは「日本の痰壺」こと2ちゃんねるのような世界には極力立ち入らないようにしています。

というわけで、Di Giorgioのヴィオラゥンちゃん達の出荷準備が整いましたので、通販サイトの方にもアップしておきました。
今回はTarregaのクラシカル「飴玉」ペグ仕様(趣味でブラックナイロン弦をカマしてみました)、そのノーマル仕様、Author3、Classico38の7弦が補充されています。
その他Classoco 38TM、Estudante18もありますのでよりどりみどり状態です。ちなみにぜーんぶ弾きやすいと大好評の平ネック仕様なんであります。


(おお、ラベラ850B?!しかしてその実体はダダリオちゃんのPro ArteノーマルBlackなのでした)

また東京・渋谷のbarquinhoさんにも今週のうちにTarregaの飴玉ペグ+ブラックナイロン弦仕様を1台お預けする予定ですので(とか言いながらまだヒガシノさんに連絡してなかったよ)、関東圏にお住まいでご興味のある方は是非barquinhoさんでの試奏をオススメします。
ほろ酔い気分でイイ感じになった勢いで買ってネ!(カタカナやめれ)


(かーなーりジョアン気分)

MATER弦楽器 入荷延期のお詫び

2009-10-29 02:16:50 | 弦楽器

ちょっと悲しくも申し訳ないお知らせです。
サンバタウンにて扱っておりますMATERの弦楽器(今回はカヴァキーニョとバンドリン)のオーダーですが、諸事情によりサンバタウン注文分の製作開始が12月中旬からとなってしまいました。
従いまして商品の入荷は2010年3月末~4月頃に延びる見込みです。

年内入荷をご期待されていたお客様には大変ご迷惑をおかけ致しまして申し訳ございませんが、何卒ご容赦下さいませ。
然るべきタイミングで改めて進捗情報をお出し致しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

純米酒と弦楽器

2009-10-09 18:45:53 | 弦楽器

こんにちは、今夜も山形のお酒・六根浄山形正宗で晩酌を楽しむ予定のボーイ・ジョージです。気持ち悪いぞ!
もともとそうカンゾーの強くない店主、そろそろ休肝日を設けないとヤバいかもしれません。ちなみにカンゾーのことをポル語ではfígadoといいます。フィーガド。発音しづらいな。

さて。
間もなくサンバタウンが誇る弦楽器工房・MATERのオーダーが固まります。
既に先方にはオーダーリストは渡してありますが、細部仕様については来週あたりで確定させたいと思います。そろそろ良い弦楽器が欲しいなあと思っておられた方、今春のMATERエントリーモデルを買いそびれた方、この機会に是非ご相談下さいませ。
今回は10弦バンドリンの注文にも挑戦しようかと思っております。ウヒヒ。

しかし最近よく思うのですが、日本酒の中でも純米酒しか売らないという「正酒屋 六根浄」さんの気骨溢れる精神は、ブラジルの音楽と楽器しか売らないサンバタウンの理念と何となく重なるものがあり、一人で勝手に共感しております次第。日本に純米酒と名の付く銘柄は数あれど、その中でも自分が良いと思ったものしかお客さまにお売りしない、というのはとても勇気のいることです。儲け主義の事業者ならまずこういった商売のやり方はしないでしょう。
その理由は二つ。
ひとつは、この道を突き進むには、本物でなければやっていけないということ。商品そのものの魅力はもちろん、売り手の知識・経験・お客さまへの提案能力やサービススキル、どれをとっても中途半端ではあっという間に見放されてしまいます。
もうひとつは、決して大儲けできるような分野ではないからです。

それでも我々は、己の信ずる道をただひたすら歩むのみ。
それこそが我々にとっての生きる喜びだからです。

話がそれました。

日本酒と弦楽器の世界はよく似ています。
美味しい純米酒を醸す地方の蔵などは、まさに腕利きの職人のいるブラジルの弦楽器工房そのもの。
知名度、希少価値、地方によっての味(音色)の傾向の違いなど、さまざまな点で喩え合うことができます。

RoziniやGianniniは、日本の清酒メーカーでいえば、あえて個別には申しませんが、TVコマーシャルで出てくるようなポピュラーなところ。
ボサノヴァギターにうってつけと評価いただいているDi Giorgioなんて、大手メーカーながら辛口酒にのみこだわり続ける菊正宗のイメージがダブります。もっともDi Giorgioの場合、日本酒の味でいえばもろ淡麗甘口派なんでしょうけどね。
リオやサンパウロの弦楽器工房は、まるで灘や東北・北陸の頑固な蔵のお酒のよう。ひと口含めば、誰もがおおっ!と唸り、耽溺する・・・。
それぞれに個性溢れるキャラクターがあるのです。おそらく(笑)。

いま店主が愛飲している「純米酒 六根浄」は、さしずめサンバタウンにおけるMATER工房の楽器にピタリあてはまる(ような)気がします。主張しすぎない澄み渡った鳴りと、量産メーカーや造りのがさつな工房には真似のできない美しい仕上げとトータルバランス、そして年月を経て音がまろやかになっていくさまは、まさにアルコール添加に頼らず、熟成の概念を提唱する純米酒・六根浄の落ち着いた味わいにそっくりです。

純米酒の基準。
ブラジル弦楽器としての基準。
ワタシも己を信じてこれからも頑張ります。


(ただいま勉強中の二本。含んだ瞬間の清らかな甘味と旨味、ビシッと切れる後口が凄いです)

・・・しかしさすがにCoCo壱番屋のカレーと山形正宗は合わんかったな~。

勝手に付加価値の巻

2009-09-02 19:32:32 | 弦楽器

この春・夏はいろいろありましてDi Giorgioのヴィオラゥンちゃん達の仕入れを、はっきり言ってサボっておりました。またそろそろ何を入荷させるか検討しないといけません。

ところで今回、その仕入れの谷間みたいな時期を利用して、前からずっとやってみたいと思っていた試みにトライしました。
それはDi Giorgioの現行モデルに標準装備されているへっぽこペグを、60~70年代を中心にDG上級機種でよく使われていたようなヴィンテージの香り漂うクラシカルペグ(以下飴玉ペグと呼ぶことにします)に仕様変更すること。別にDG社に特注でオーダーしたわけではなく(そもそもこのメーカーはそんなことやってくんない)、サンバタウンによる勝手に独自企画!というやつであります。

で、具体的に何がどう変わるのかというと、例えばワタシの愛器・2006年製Tarregaちゃんに実験台になってもらったのですが、

こんな感じから、


こんな感じになりました。おお~。パチパチパチ(←こういうのを自画自賛といいます)。


現在サンバタウンにあるDi Giorgioの在庫の1台・クラシコ38TM。オマエもこの際だから変身しなさいっ。


(強制仕様変更。めちゃめちゃ風格アップ)

まあもっとも、Di Giorgioヴィンテージのあの佇まいにさして興味がない方は、日本製のペグ(GOTOHとか)にさっさと交換した方が品質的には断然イイです。弦巻いてて全然ストレスないしね。つまり品質レベルでは、

DG純正ペグ < 飴玉ペグ < 日本製ペグ

という並びです。当たり前か。
とはいえ60年代当時のまんまのペグを使うよりは、今回の飴玉ペグの方が当然快適なわけですが、どれがいいかというのは要するに好みというか、完全に嗜好の問題ですね。

さて、今後サンバタウンでは、ご希望のお客様にこの飴玉ペグをオプションで純正品と交換するサービスを開始致します(プラス¥10,500)。ちなみに只今在庫のクラシコ38TMは飴玉ペグを装備した状態でお値段据え置きにしております。お得です。カッコいいです。お早めにどうぞ。

MATER弦楽器その後

2009-04-03 14:35:41 | 弦楽器

先日入荷したMATER弦楽器ですが、おかげさまで大反響をいただいており(自分で書くのやめれ)、出荷準備でてんやわんやのサンバタウン・ゼジであります。ありがとうございます。

特にエントリーモデルの廉価版「Estudante」につきましては続々と予約が殺到しておりまして、GWまでの完売は必至というペースです。ご興味がおありの方は是非お早めにお問い合わせ下さいませ。
現在カヴァキーニョのEstudanteは残り5台(PUなし2台、PUつき3台)となっております。


(カヴァキーニョEstudanteの前面のルックス。なかなか端正なツラです)

またバンドリンの方はPUつきが完売、PUなしが残り4台のみです。



こちらはバンドリンのEstudanteですが、なぜかループエンド弦が張られて出荷してきたところだけ減点1って感じ。MATER工房の親方曰く、ブラジルではこれが普通なんだそうですけど。1・2コース目のE弦・A弦は、それぞれエレキ弦の.010と.014がちょうどぴったりくるので、バラ買いしておくと楽ですね。エレキ弦はボールエンドなので好都合です。(※注意!※ 後日追記/・・・と思ったのですがワタシは甘かった。ダダリオのエレキ弦を調達しましたところ、E弦にあてがう010弦を張ると、Dにもいかぬ間にパーンと切れてしまうとお客様からお叱りを受けました。お詫びとともに上記内容は撤回させていただきます。別途ボールエンドのバンドリン専用弦を近日中に仕入れてまいります)

上級グレードではカヴァキーニョのClássicoが残り3台、これはまだ手付かずです。
バンドリンは面白アイテムとして、左利き用のClássico(表板:カナダ杉、側底板:インブイア、PUなし)を用意してございますので、レフティのバンドリニスタの方はこの機会をお見逃しなく!今回のClássicoはかなりスゴいですぞ。


(これがそのレフティモデル。バインディングが更にゴージャスになった上、杉トップのシブい色調で迫力満点の面構えです)

ClássicoおよびProffisionalシリーズはバインディングをはじめ細部がさらにゴージャスになり、ジョアン・バチスタを凌がんばかりの勢いの外観を呈しております。併せてハードケースもVienaからより上質なAMSに切り替わり、サンパウロ最強のポジション獲得の日はそう遠くないと(勝手に)想像しております次第です。


(これはお客様からの受注生産品、インディアンローズのProfissional。ものすごい風格です)

まだまだ入荷楽器のメンテナンスの日々は続きます。

これでまた多少なりともパゴーヂ人口が増え、そしてショーロ人口が増えるかなあと思うと、震えがくるほど嬉しくなりますね。いわゆるひとつの社会貢献意識というやつであります(そうか?)。

Espera ai!

2009-03-29 12:26:40 | 弦楽器

とキコ・ルーレイロは言ったかどうかはわかりませんが(←意味不明)、こんにちは、昨夜Boas-Vindas! vol.6を終えてクタクタのサンバタウン店主です。

MATERの弦楽器たちが先日無事ブラジルを発ったとの報を受けました。予定通りコトが運べば、4/2(木)には弊店に納品、ということになりますが、まあこの「予定」というのが輸入業務においてははっきりいって幻想に過ぎないということが最近身に沁みてわかるようになってきました。

確かにAir Way Bill(航空貨物証券、略してAWB)からリサーチしますと3/30-3/31あたりに成田着らしいのですが、それを鵜呑みにしてはいけません。ブラジル側で書類不備により足止めを食らったり、何個口かの荷物のうちいくつかが別の場所に仕分けられてしまったり、成田で抜き打ち開梱検査があったり(またこの検査開梱料という名目の費用を払わされるのが何とも切ないのだ)、進捗ストップの要素はいたるところで我が大切な商品ちゃんたちを大口開けて待ち構えているのです。いやコワ。先だってFedEx機が成田で炎上しましたが(それにしてもベタなまでに情報隠し倒しですねえ、このお会社さん)、ああいうのはまあ極端な例とはいえ、大事な荷物がとんでもねえハンドリングでオシャカになることだって大いにあり得ること(実際過去に幾度となく泣かされた経験あり)なのでございます。ワタシのやってる仕事というのは、ぶっちゃけ趣味に等しいものがありますが、別の側面から見るとトラブルとの闘いであったりもしたりなんかしちゃったりして。ワタシはサンバタウンを始める前(二社渡り歩きました)は一貫して物流に関する部署に就いておりましたが、製造元からお客さまにモノを無事にかつスピーディにお届けする仕事というのは、社会的になんと尊い使命であることかと今更ながら思いを新たにしています。下品で無法なデコトラ運ちゃんみたいな手合いも多い業界だけど、世間の連中は労働集約産業とか言ってバカにしとったらいかんぞな。虚業で儲けてたウォール街の連中とかに比べたら、額に汗して働く人間は聖人に等しいのである。

そんなわけで(話が思いっきりそれてるじゃん)、入荷するまで後はただ祈るしかないという段階に来てしまった今、この記事を書くことで懸命に自分のはやる心を鎮めようとしております。おんあぼきゃべいろしゃのうまか。

MATERエントリーモデル復活の巻

2009-03-17 10:47:47 | 弦楽器

こんにちは、バラマキ政治の象徴のような定額給付金なんかいるかっ!とか言っておきながら、いざ本決まりになると「ところで東郷町役場から給付金支給の連絡はまだ入らんのかいのう?」と家人にたずねる、愚かな国民の象徴のようなサンバタウン店主ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

さて、サンパウロのMATER工房より、弦楽器が実に1年ぶりに入荷します。
今回の目玉は昨年夏頃に幾分フライング気味の告知をしておりました通り、カヴァキーニョで5万円、バンドリンで8万円を切る廉価版のエントリーモデル(いずれもPUなしの場合)。しかもハードケース付きですぜアニキ?(誰がアニキや)

仕様はいずれも、

表板:エンゲルマンスプルース単板
側底板:インブイア(ブラジリアンウォルナット)合板
ネック:レッドシーダー
指板:パウ・フェーホ
ペグ:クロムフィニッシュ


という必要にして十分なクオリティです。さすがに音量のデカさは保証の限りではありませんが、MATERの特長である澄んだ音色と仕上がりの美しさ、そして弾き易さにかけては実物を触るまでもありません。と自信たっぷりに言い放ちつつも、待ちきれずにマルセロ親方から写真を送ってもらいましたが、店主の期待を遥かに上回る仕上がりぶりに感動しっぱなしであります。蛇足ながらこのグレード、現地ブラジルでは2003年を最後にもはや製作しておらず、サンバタウンが親方に拝み倒して仕立ててもらった完全特注品であります。


(カヴァキーニョ"Estudante")



(こちらはバンドリンの"Estudante"です。トラディショナルテールピースを採用しておりますため、ボールエンド弦のご使用をオススメします)

でもワタシの勝手な胸の高まりはどうでもいいとして、地球の裏側からの輸入というものは、いつ何が起こるか全く予測不能なもので、いろいろあって現地からの発送が遅れたり、発送したよと連絡を受けたはいいものの、指定の飛行機になぜか荷物が載ってなかったり、時には発送の連絡もないまま実はとっくに成田空港に到着してて、要らぬ倉庫保管料を払わされたり、届いたら輸送中の荷扱いのひどさからか楽器に破損箇所が見つかったり・・・等々、まーあホントに一息つくのは検品を全て終えて楽器全員の安否を確かめてからですね。幸いにして何のトラブルもなかったことが判明した時などは、海上保安庁の特殊救難隊よろしく「要救助者、全員確保ぉ!」と力の限り叫びたい気持ちになります。

というわけで、事前のご予約はモノが無事届いてからというのがスジなんですが(だいたい4月上旬に到着予定)、カヴァキーニョ/バンドリンともに7台ずつ用意しましたので、まあ何台かは生き残ってくれるでしょうと豪快な見通しでデンと構えたいと思っております。ご興味のある方は、是非zezi@sambatown.jpまでお問い合わせ下さいませ。

また作っちゃった。

2009-02-26 00:49:47 | 弦楽器

Di Giorgio製品アピールのため、専用バナーを作ってみました。でへへ。

HTMLタグをちょっぴり勉強しまして、通販トップページに結構手を加えております。正直なところ、そう遠くない日に

ブラジル伝統音楽工房 ショーロタウン

もしくは

ブラジル鋼鉄音楽工房 メタルタウン

とかの店名に変わってしまいそうでこの先が怖いっす。
ロゴも変えんといかんかなー。うーん。

それでも俺たちは突き止めねばならない

2009-02-25 14:33:15 | 弦楽器

と何やら切迫したドラマの台詞のようなタイトルにしてみましたが、皆さんお元気でしょうか。

さて、本日無事ブラジルからDi Giorgioのヴィオラゥンちゃん達が到着したはいいのですが、開けてびっくり(最近開けてびっくりすることが多いです)、届いた製品のネック形状が、それぞれ・・・ち・が・う。

あの扁平ネックが混じってるンですよ、奥さん。

これは一体どうしたことでしょう。
以前もDi Giorgioのネック形状が扁平形から丸型へと変わったという記事を書きましたが、今回またまた扁平ネック用工作機械が復活したなんて報告は受けてません。まあ復活してもDi Giorgioの担当が律儀に連絡してくるわきゃないんですけど。いずれにせよ放置しておくと気持ちが悪い(ていうかそんな入荷ごとに形状バラバラだと販売できまっしぇん)ので、早速DG技術担当に詰問のメールを出しておきました。コトが明確になり次第追って報告します。でももし表に出したくないような回答が帰ってきた場合は・・・えー・・・


コロッ!(話の変わる音)


えー、ところで扁平だったのはClassico 38TMとEstudante18の2グレードでした。
運指のしやすさ・握りやすさにおいてはピカイチですので、女性や手が大きくない方にぴったりです。久しぶりに持ちましたが、やっぱりイイですね、これ。

ちなみにTarregaについては丸ネックのまんまです。
検品が終了したら通販にもアップしまーす。

あ、更に余談なんですが、昨年5月に記事に採り上げたオールドのシニョリーナちゃんの写真を、なぜか今になって思い出し、アップしておきました。ご興味のある方は目の保養(なのか?)にどうぞ。

新記録そしてDi Giorgioに7弦登場

2009-02-19 00:13:22 | 弦楽器

こんにちは、先日やたら暖冬を案じていたところへ急な冷え込みが戻り、すっげえバツが悪いサンバタウン店主です。こんなんでドラゴンズが東郷町でキャンプ張ったらケガ人続出ぞな。

さて、とうとうやりました店主、5日連続のぜじろぐ記事アップ。遂に己の限界を打ち破ったのであります。俺は今、自分を超えた!んな大げさな。

そんなわけで今回ご紹介するネタは、おなじみ(なのか?)のギターメーカー、Di Giorgio(以下DG)がなんと7弦ギターを手がけたという話。ひょえー。
実はこの情報、先日ブラジルへ旅行へ出かけた知人のM氏から聞いた話で、なんでも現行モデルのClassico 38TMによく似たモデルの7弦ギターが楽器店で売られていた・・・という俄かに信じがたい話。さっそくDG社の輸出担当に確認してみましたらば、かような回答が返ってまいりましたわのよさ。アッチョンブリケ。

OLÁ ZEZINHO,

TEMOS DOIS MODELOS DE VIOLÃO 7 CORDAS, QUE FORAM LANÇADOS POR NOSSA FÁBRICA, MAIS AINDA NÃO ESTA NO CATALOGO, SERÁ INTRODUZIDO NO CATALOGO ESTE ANO.

-MODELO 38 (7 CORDAS)
-MODELO MASTER (7 CORDAS COM ESTOJO)


まあ要するにこれまでのカタログには載ってないんだけど、実は上記2モデルはもう発表されているというわけですね。2009年度版のカタログもらわんといかんですな。そういうの早く教えてーん。

というわけで次回のオーダーにあたり、エコノミーモデルの38タイプの7弦を試しに入れてみようと思います(ハードケース付で予価120,000円前後。ケースなしも対応可です)。ホントはボディにマホガニー単板を使ったMASTERの7弦に期待したいのですが、提示された見積もりがお世辞にもリーズナブルとはいえない価格設定にしかならない(だったらむしろMATERでエコノミー7弦を製作してもらった方が安い)ので、今回そっちの方はパスしておきます。まあいずれにしましても、ピノコちぇんちぇーのおくたんになゆー。



(追記)
あ、肝心なコトを告知すんのを忘れておりました。Tarregaが1台、渋谷barquinhoさんの方に本日から居候させていただくことになっております。あとは来週、Tarrega(ハードケース付)がもう2台、それからClassico 38TM(本体のみ)が1台、Estudante18(これも本体のみ)が2台入荷予定です。ご興味のある方は是非お問い合わせ下さいませ。ませませ。

じいちゃんはダメでもDi Giorgioは届く

2009-01-06 14:58:36 | 弦楽器

こんにちは、洗濯物を干し忘れているのを14:00近くになって気付き、思わずキャーッと叫んだサンバタウン店主です。慌てて干しにいったけど、こりゃ夕方までに絶対乾かねえな・・・。

さて、昨年末はジョアン・ジルベルトのじいちゃん再来日公演が惜しくも、というかほぼ予想通りキャンセルとなってしまいました。それに合わせて入荷するはずだったDi Giorgioのヴィオラゥンちゃん達も、じいちゃんの腰痛とシンクロするようにして工場出荷がずるずると遅れ、しまいには年末年始の税関部門のお休みにまで巻き込まれてしまい、成田で軟禁状態になっておりましたが、本日無事サンバタウンに到着。やれやれといったところであります。

検品のため荷物を開梱してびっくり。Tarregaのロゼッタ部が画像の通りマイナーチェンジしておりました。以前よりシンプルな外観ですが、サウンドホール部の仕上げ精度がアップし、質感が向上しています(Author3以下のグレードは相変わらずの断面ムキ出し仕様のままですが)。

最近の円高効果を受け、今回の入荷分から価格を2007年並みに戻しております(例:Tarrega 180,800円→159,300円、Author3 143,900円→126,800円)。通販にもアップしておきましたのでご興味のある方は是非チェックしてみて下さい。今回の在庫はTarregaが2台(うち1台は東京・渋谷のbarquinhoさんにお預けすることになってます)、Author3が1台。但しAuthor3の方は、あろうことかヘッドのペグ(1-3弦側)木ネジの先っちょが1mm弱ほど露出しているというありえない製造ミスのため、価格を更に10,000円値下げしております。細かいことは気にしない方にオススメします。


(これがその問題のAuthor3のヘッド。1-3弦側のペグ取付用木ネジ先端が顔を見せております。ルーターで削り過ぎだっちゅうの)

元カレ気分

2008-12-11 10:56:43 | 弦楽器

数年前にウチで扱ったレアなカヴァキーニョが修理依頼のため手許に戻ってきております。
その名もVan Franco(ヴァンフランコ)。アンティーク調のブリッジデザインが特徴的なサンパウロの工房の楽器です。画像のモデルはサンバーストトップ&fホールというとんでもなくブルージーなルックスなのですが、あれやこれやと弦楽器にまつわる心の旅を続けてきて(←意味不明)、改めて見るととてもカッコいいですね。弦高も低くて弾きやすく、ボディ材はとても綺麗なパウ・フェーホ(テツノキ)を使用しています。
うーん、あの頃ワタシは青かった。なんか昔付き合っていた女の子と久しぶりに再会し、今になってその娘の良さに改めて気付いたってな甘酸っぱい気分です(おい)。

うおお、青春カヴァキーニョ!(ますます意味不明)

ヴィオラフェチ諸兄に告ぐ!

2008-12-10 23:39:58 | 弦楽器

こんにちは、1日48時間欲しいと偉そうな願望を最近持っているサンバタウン店主です。でなければ1週間10日でもいいっす。とにかく仕事の効率をもっと上げねばなりません。カイゼン、カイゼン、カイゼン~~~!(←もちろんタテマエ発言です)

さて、そんな店主のあくせくぶりはどうでもいいとして、今回は珍しいアイテムを紹介します。
その名も書籍+DVDのセット、Violeiros do Brasil。ミリアン・タウブキン女史監修の御馴染みのシリーズ、第3弾でございます。
このシリーズはまずSanfona do Brasil(写真集+DVD)を皮切りに、瞬時にして市場から姿を消したViolões do Brasil(書籍+DVD+2CD!)がこれまで出版されていましたが、遂に出ましたって感じの今作は、なんとブラジルが誇る複弦5コース(つまり10弦)の、ワタシが最も好きな弦楽器ヴィオラの特集なんでございます!!

今回も素晴らしい写真で埋め尽くされた貴重な情報満載の本(ブラジル国内のヴィオラ奏者から弦楽器工房に至るリストページが圧巻です)、そして各地方の様々な演奏者達によるヴィオラの妙なる響きが収められたDVD。タヴィーニョ・モウラ、ペーナ・ブランカ、アウミール・サテル、そしてパウロ・フレイレら錚々たるプレイヤーから、日本ではほとんど無名ながらも見た途端ブッ飛び級のおっさん達まで、ヴィオラという楽器の魅力がイヤっちゅうほど詰め込まれた玉手箱のような作品です。しかし一体誰が開けるというのだその玉手箱を?!と一人でツッコミを入れてしまいました。

この玉手箱、只今サンバタウンにて3セットほど積み上げられておりますが、今回は限定2セットを販売させていただきます!
・・・え?数が合わない?残る一箱はどうなんのって?

そんなもんワタシ用に決まっとるじゃありませんか。

渋谷barquinhoにDi Giorgioヴィオラゥン登場!

2008-10-27 16:39:16 | 弦楽器

こんにちは、9月・10月の過密スケジュールも終わりに近づき、少しはのんびりできるかなと思いきや、どしっと届いた新着音源のチェックでてんやわんやのサンバタウン店主です。まだ半分も目と耳を通しておりませんが、CDではホベルト・メンデス、それからスルルー・ナ・ホーダのアルバム、DVDでは「黒いちーぱぱ」ことネイ・ロペスのショウが特に印象に残りました。年内はおそらくこれでほぼ入荷は打ち止め、年末年始に再び怒涛の入荷がある見込みです。そしてカーニバル時期前後にぱたっと流通がストップする、とまあ5年目にしてようやくサンバタウンも年間の品流れが読めてまいりました。

さて。
ジョアン・ジルベルトの来日公演がえ、え、延期になってしまいましたね。こうなった以上は延期後の日程が無事にこなされることを願うばかりです。ていうかジョアンのじいちゃん大丈夫でしょうか。カラダとか壊してなければいいのですが。

そのジョアン・ジルベルトにまつわる話題ですが、サンバタウンにて扱っておりますDi Giorgioのヴィオラゥンをご試奏いただける場所が、遂に東京・渋谷に現れました!

その名はbarquinho(バルキーニョ)。ちょっとしたボサノヴァ通なら知らない人はいない、シンガーソングライター・ヒガシノリュウイチロウさんが今年オープンさせた、ボサノヴァの流れる素敵なバーです。かの名曲「Barquinho(小舟)」にちなみ、そこへアタマの三文字「bar」をもじったあたりの最高にイカすセンスが、多くのボサノヴァファンの賞賛・羨望・嫉妬を巻き起こしているのはもはや有名な話。そのbarquinhoさんにて、弊店のDi Giorgioを常時並べていただけることになったというこのニュース、関東のボサノヴァギターファンは是非ご注目下さい。まずは弊店でも一、二の人気を争うAuthor3(バーデン・パウエルやトッキーニョのかつての愛器の後継モデル)を1台ご用意しました。追って話題のヴィオラゥン・Tarrega(ご存知ジョアン・ジルベルト愛器の量産モデル)も11月中には登場予定ですのでどうぞお楽しみに。

barquinhoさんのサイト(ブログ)はこちら!

求む!ブラジリアンギター

2008-09-16 18:10:32 | 弦楽器

突然ですが、店主、只今ある事情で、ブラジルの中古6弦ギター(しかも結構イイやつ)を探しております。条件は下記の通りですが、もしご興味のある方はzezi@sambatown.jpまで是非ご連絡下さいませ。

【買取希望価格】
 ・300,000円~330,000円
【希望仕様】
 ・6弦ヴィオラゥン(7弦不可)
 ・表板・・・松・スプルース・杉いずれかの単板
 ・側底板・・・ハカランダ
 ・多少のキズ可、経年変化による鳴りの熟成を重視
 ・ブラジル以外のクラシックギターは対象外ですが、豊かな低音と控えめな高音が特徴の
  ブラジリアンギターらしい音であれば検討させていただきます
 ・イメージとしてはJB、ムニョスあたりの手工品クラスのクオリティ
【募集期限】
 ・9/26(金)まで
【お引取り・決済方法】
 ・当方にて検品ののち買取可否を決定しますので、代金のお支払時期はお見積り提示以降
  (目安としてお預かりから1週間前後)になりますことを予めご了解下さい
  ※勝手ながら状態によっては返品させていただくことがございますので何卒ご了承願います
 ・名古屋近郊の方は当方から直接引き取りに伺います
 ・遠方の方はお手数ですが着払い宅配便にてお送り下さい
 ・その他ご不明な点はメールにてお尋ね下さい

以上、よろしくお願い申し上げます。