ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

2008年最後の入荷盤は

2008-12-31 19:25:58 | CD
これでした。

凄い。これぞブラジル音楽の良心。2008年を締めくくるにふさわしい素晴らしさ。しかもVol.1だって。はよ第2弾出してくれーい。
マルセロ・カメーロのソロで「入荷があと1ヶ月早かったら間違いなくワタシのブラジル・ディスク大賞2008のベスト3にはランクインしてました。残念!」と書きましたが、ええ、これも同じくベスト3に入れたかったです。すなわちワタシの2008年ベスト5は、12/31までを対象期間とさせてもらえますならば、

1位・・・Sérgio Santos/ Iô Sô
2位・・・Marcelo Camelo/ Sou
3位・・・Marcelo Caldi e Fabio Luna/ Forró e choro Vol.1
4位・・・Moyseis Marques/ Moyseis Marques
5位・・・Mario Gil/ Comunhão


という風に相成りました。ばんざーい。
(注:もともとの第4位は『VA/ 日常快適音楽9 リオデジャネイロ』、第5位は『Moinho/ Hoje de noite』でした)
そんなわけで、ワタシは今から年越しそばでも食ってのんびりと2009年を迎えようと思います。NHK紅白歌合戦にはほとんど興味ありませんが、GANGA ZUMBAの出番でマルコス・スザーノが出演するのかどうかだけがとりあえず気になります(笑)。

それではみなさんもどうぞ良いお年をお迎え下さい。そして来年もサンバタウンをよろしくお願い申し上げます!

紀子さま?

2008-12-29 00:38:19 | Brasil Metal Union

こんにちは、なんのかんの言って結局28日も家で仕事していたワーカホリックなサンバタウン店主ですが、皆様は年末をいかがお過ごしでしょうか?

さて、今回はハチャメチャなアイテムのご紹介を。
HR/HM系、おお、こんな略記号ではちんぷんかんぷんの方も多いでしょうね。HR=ハードロック、HM=ヘヴィ・メタルなわけですけど、その世界では有名なスーパーロックギタリスト、キコ様ことKiko Loureiro(キコ・ルーレイロ、本来の発音はロウレイロなんですけど日本ではルーレイロ表記で定着)の作品をどういう風の吹き回しか、店主、取り寄せてしまいました。

今回入荷したのは以下の6タイトル。スゴいですね、アホですねワタシ。
CD-Kiko Loureiro/ No Gravity
CD-Kiko Loureiro/ No Gravity (Playback version)
楽譜-Kiko Loureiro/ No Gravity Songbook Version
楽譜-Kiko Loureiro/ Riffs & Solos (CD付)
DVD-Kiko Loureiro/ Os melhores solos e riffs do Angra
DVD-Kiko Loureiro/ Tecnica e versatilidade

いやあ、元ロックキッズの店主、久々に大笑いしながら燃えましたよ。やっぱメチャ上手いですわこの人。

これらのアイテムをもはや普通のブラジル音楽ファンに訴求しようなどとはハナから思っておりません。ていうか無茶。これはブログ記事として活字化することでなんとかHR/HM系ロックギターキッズの目に触れてもらおうという苦肉の策なんであります。特にNo GravityのSongbook(TAB完備スコア集)なんてヤフオクで20,000円もの値がついたという尋常じゃないレア商品ですので、お探しだった方はお早めにどうぞ。ていうかヤングギター愛読者の皆さん、お願い、検索ヒットさせてちょうだい!

でも彼の音楽(特にソロの仕事)を聴いていると、この人絶対ショーロとかブラジルの伝統音楽をきちんと吸収してそうです。メロディとかリズム感とか、やはりどこかにブラジルのなにがしかの要素を感じてしまうのです。店主としてはむしろキコ様のソロ作(もちろんその大部分がエレキギター炸裂状態なんですが)を、例えばバンドリンで弾くとか、そういったアコースティックなショーロ編成で演奏すると案外大ウケするんではないかと、そんなおバカなことばかり考えてるんですけど、それにしても、

サンバタウンよ、どこへ行く!!

おまけ映像追加:なんとトッキーニョが上述のキコ様、そしてSEPULTURAのアンドレアス・キッサーの二人に囲まれ、名曲「イタポアンの午後」を演奏する、というなんとも破天荒なTV番組。必要以上にヤングでフレッシュなトッキーニョがステキ!(笑)こういう無茶な企画を平然とやってのけるブラジルがワタシは愛おしくてたまりません。

年末年始の営業について

2008-12-26 00:45:10 | 連絡事項

こんにちは、最近日本酒アーンド海の幸のカップリングにハマっているサンバタウン店主です。特になまこ。近くの魚屋さんに鮮度の良いやつが時々入って来るんですが、も、最高っす。でも高いんですよね最近のなまこ。なんでもかなり市場流通量が減ってきてるらしいです。北海道周りの領海侵犯をしてなまこ密漁をしやがる韓国・中国の盗人漁師どもについ反感を覚えてしまいますが、それにしても、あ~んなまこなまこなまこ~!(地団太)

さて、そんなにわかグルメな店主の狂った叫びはどうでもいいとして、サンバタウンの年末年始営業についてまだご連絡しておりませんでしたので。

年内は12/29(月)12:00の通販オーダーまで対応致しております。すなわち、12/29の出荷をもちまして本年の営業は終了させていただきます。12/27(土)・12/28(日)にいただきましたご注文は全て12/29(月)の出荷にて対応致します。
年始は1/5(月)から営業を開始致します。通販オーダーは年末年始を問わず受け付けておりますが、12/29(月)午後~1/5(月)午前までのご注文分は全て1/5(月)の出荷となりますのでご了承下さいませ。
ま、要するに12/30(火)~1/4(日)の間がお休みモードなんであります。

そんなわけで、今年も色々ありました。なんせ前厄でしたから(来年本厄じゃん)。
相変わらずレーダーにも引っ掛からない超低空飛行的かつ絶滅危惧種的業績のサンバタウンですが、それでも幸いにして潰れることなく生きながらえております。これもひとえに常日頃から応援して下さるお客様・関係者様のおかげに他なりません。この場をお借りして改めて心から感謝申し上げる次第です。ですからすべてがありがたい。ってモスカのTudo novo de novo(すべては再び新しい)みたいですね。今夜もなまこにありつけたことですし、ただただ笑顔で前を向いて生きて行くんであります。

2009年もサンバタウンをよろしくお願い申し上げます! Tudo de bom para vocês!
ってなんか年末のあいさつ早くね?

あかり。

2008-12-25 12:44:38 | CD

というわけで(何がだ?)、リオからショーロ専門レーベル・アカリレコードのCDが届きました。日本未上陸の注目作や、今となっては日本でなかなか流通してないんだけど沢山のファンが探している(と思われる)音源を入れてみました。

中でもアコースティックなバイーア音楽を楽しめるグローリア・ボンフィンのソロ、オーストラリアの7弦ギタリスト、ダグ・デ・フリースとマウリシオ・カヒーリョの実質デュオ作は恐らく今回が国内初登場なんではないかと思いますのでお早めにどうぞ。

その他こんなのも入ってますのでどうぞよろしく。
Rancho Carnavalesco Flor do Sereno
Luciana Rabello/ Luciana Rabello
Índio do Cavaquinho/ Índio do Cavaquinho
Marcia Taborda/ Choros de Paulinho da Viola
Maurício Carrilho/ Maurício Carrilho
Roque Ferreira/ Tem samba no mar
BOX Set/ Choro Carioca -Música do Brasil-


なおアカリ商品とほぼ同タイミングで入ってきたアイテムもいくつかあります。
店主と致しましてはこの2点がかーなーり個人的ツボ。年末年始の年越し音源としていかがでございましょう?(揉み手)
Danilo Brito/ Sem restricoes
Grupo de Coco Ouricuri/ Os cocos

補足事項

2008-12-24 10:19:57 | 連絡事項

うわー、いろいろ書いたのに操作ミスで文章ぜんぶ消えちゃったよ・・・。
gooブログにはこの「書いた記事全部パー」のセーフティネットをなんとかしてもらえんもんでしょうか。もう怖くて直接入力できねえっす。

取り急ぎ、愛と志ある方は上記の活動にご協力のほどよろしくお願い致します。
また後で書き直します。

(追記)
というわけで、ワタシが日頃仕事でお世話になっている豊橋の方で、画像の通り在日ブラジル人らへの支援活動を展開しています。これは豊橋方面のみに限らず、各地の有志団体でこのような活動が始まっているはずですので、関心のある方は是非チェックしてみて下さい。

前回の「開かずの間」的テーマではいささか冷たい姿勢をとった感じもしますが、かといって見て見ぬふりをするのは日本人の悪いクセ。とりあえず何かやっとこ。

日伯交流100周年はちょっと暗鬱なムードで幕を閉じようとしており、とてもFeliz Natal!なんて能天気なことを書く気分になれません。

そんなところへMATER弦楽器工房のマルセロ親方からこんなメールが。

Olá Zezinho,

Nos próximos dias enviarei a mensagem sobre o pedido,
(オーダーの件については近日中にまたメールします)
Hoje estou enviando esta mensagem para desejar a você e sua família um Feliz Natal e Próspero Ano Novo,
(今日は貴方とご家族にメリークリスマス、そして年末のご挨拶ということでメールをお送りしてます)
Que Deus abençoe a todos, o nos propicie um ano de Paz, Felicidade e muita música.
(皆に神の祝福がありますように、そして我々にとっても平和と幸福と、そして音楽に満ちた1年となりますように)

Um grande abraço.

Marcelo T. Roque



親方ぁ・・・(よよと泣く)。
そうなのだ、せめてProspero ano novo!くらいは。

危険なテーマに手をつけちゃった。

2008-12-22 14:04:55 | 日記

こんにちは、連日メディアを騒がせている派遣切り問題に少しばかり胸を痛めるサンバタウン店主です。このまんまだと派遣どころか正社員もヤバいよ。
地元の中日新聞社会欄も、いきなりクビを切られて路頭に迷う在日ブラジル人達のニュースのオンパレードで、それをフクザツな気持ちで読んでおります。実際、翌年3月くらいまでのブラジル行きの航空便はどこも予約でいっぱい。キャンセル待ちの状態です(ブラジル人にとってはビザ不要のドバイ便が一番人気らしいっすね)。日本にこのままいても仕方がないので一旦ブラジルに帰るか、という動きなのかもしれません。

でもホンネを書かせていただくと、派遣人材を単なる人件費低減策や労働力調整弁としてしか捉えていない企業側、必要とされない(或いは必要ではないとみなされた)在日さん側、どちらにもさして同情していません。ワタシが憂慮するとすれば、日本語もネイティヴ並に堪能で、日本文化にも精通し、たとえ日本企業の職場であっても貴重な戦力としてバリバリ伝説級の奮闘を見せている、天晴れなブラジル人達までもが解雇される時だと思っています。実際ワタシの知っている在日ブラジル人で、親友(ダサい言い方ですが敢えて使うのだ)と呼びたい人達はこういう風に、職場や地域に根ざして頑張っているわけですが、大半の在日ブラジル人はどうなのかというと、こりゃもうちょっとハナシにならんレベルなんであります。

以下はワタシの勝手な推論です。
こと中部地方の在日ブラジル人に関しては、彼らは彼らの文化圏を構築してしまい、日本社会に浸透せずとも生活できるようになってしまいました。つまり日本語を習得したり、日本文化を理解する必要がなくなっているのです。

しかしそれでいいのでしょうか。

ワタシがもしブラジルへ移住しようと思ったら、ポルトガル語を日常生活において支障なく喋れるようになろうと一定の努力をするのは当たり前のことですし、郷に入っては郷に(ある程度)従えの精神で、その地に溶け込もうと考えると思うのですが。

また、こんなこともイメージします。
かの地ブラジルに日本人が新たに移住してきました。でも彼らのうち、ほとんどがポルトガル語を話せません。また習得意欲も乏しいようです。そして日本人達だけのコミュニティ内に限定された日本文化圏でのみ生活を送っていますが、それでも彼らは「ブラジルにずっと住みたい。ここが好きだから・・・!」なんて言うのです。

気持ち悪いと思いませんか?
これを逆に当てはめたのが今の在日ブラジル人に関する状況です。

不運にもクビを切られてしまった彼らは言います。「地域におカネを落とし、税金もちゃんと払ってきたのに」と。でも「地域社会にしっかり溶け込んで生活してきたのに」という言葉は聞かれません。あくまで新聞記事越しにしか見えない言葉なので何ともいえませんが、ふーん、そんな認識なのかと、少し寂しい気持ちになりました。

なんででしょうね?
日本語は難しいからというのは理由になりませんよ。
それとも日本社会がナメられているからでしょうか。
はたまた日本社会が冷たすぎるのでしょうか。

ブラジル人の多く住む街をクルマで通るたび、どこかの店の駐車場に大きく掲示された
Estes espaços não pertencem a ○○○○(店の名前). É proibido estacionar.
(このスペースは○○○○のものではないので駐車禁止です)

とかいったメッセージを見るたび、本当にこれでいいのだろうかという気がしてなりません。

店主の友人で、ブラジルと接点を持ったお仕事をされている女性がいます。
昔もらった彼女からのメールで、とても印象に残るフレーズがあったので、ちょっと拝借させていただきます。

「ブラジルのことを何も知らずにブラジルへ行き、帰国後は『少しでもブラジルに関わっていたい』との思いでこのような世界に入りましたが、正直、ブラジルというか、何と言うか、違うんですよブラジルのブラジルと。。。って感じです」

これこそがおそらく、日本のブラジルファン・ブラジル音楽ファンが在日ブラジル人社会に対して抱いている、そこはかとない違和感の正体なのではないかと思います。
じゃあ、ワタシたちが愛しているブラジル像って一体何なんだ・・・?という方面にギモンは向かいますが、これやり始めると収拾がつかなくなりそうなのでこのへんにしときます。

でまあとにかくテーマは最近の派遣切り問題ではなく、日本における在日ブラジル人の共生のあり方がメインなわけですが、今のところこれに対する即効性のある打開策は見当たりません(そんなモンあったらとっくの昔に解決してるし)。これだけ社会問題として顕在化していながら、未だに大学機関でポルトガル語専攻学科がひとつも設置されない愛知県にも呆れてしまいますが、ワタシはワタシにできることを一つ一つやっていこうと思います。
以上、日伯交流100周年に向けたワタシからの最後のメッセージでした。


※参考ページ 愛知県本部/豊田市職員労働組合「在留日系ブラジル人の状況」
(少しネタは古く、問題の掘り起こしもやや物足りない部分がありますが、よくまとめられていると思います)

祝・蒟蒻畑 販売再開

2008-12-20 18:44:20 | 日記

今日は休日につきブラジル音楽とは関係ない話題を。
近所のスーパーに買い物を出かけたら、マンナンライフの「蒟蒻畑」がデザートコーナーの棚に三段構えで堂々と!おお、晴れて販売再開となったのですね。おめでとうマンナンライフ。戦いの日々は終わった。ご祝儀に箱買いしたかったけど、バラ売りだったんで一種類ずつの3パックだけになってごめんね。

ちなみに我が家の小ゼジはこんにゃくゼリーの食べ方について、保育園と親からしっかり教えられています。「これ食べるときはどうすんだっけ?」と尋ねれば、「よくかむんでしょ」と答えます。
バカボンパパじゃないけれど、これでいいのだ。

・・・ん?これでいい、のだ・・・。野田?

ショーロ速報3

2008-12-18 12:48:57 | CD

こんにちは、やめようやめようと思いつつ、就寝前のビール&スナック菓子が止まらない、メタボ道まっしぐらのサンバタウン店主です。

そんなダメ人間のワタシでも、大好きなショーロ音源の確保には余念がありません。気が付いたら仕事場のCD棚のショーロコーナー、めっきり数が減ってしまっています。これはいけません。信じられないとお思いでしょうが、ウチの稼ぎ頭なんですよ、ショーロというジャンルは。

それならばと、リオのショーロ専門レーベル・アカリレコードにすがりつき、日本の市場から姿を消して久しいショーロの名作CDをどどんと取り寄せることになんとか成功しそうです。しそうです、というのはまだブラジルから発送されたばっかで手許に届いていないため。途中で行方不明になったりしませんように(手を合わせる)。

今回の目玉はアカリにしては珍しく、バイーアのカンドンブレがテーマのサンバを主体としたGlória Bomfimという歌手のSanto e Orixáという作品。まだクレジット情報が入手できていないのですが、音源を聴く限り、アカリモード全開のアコースティックサウンドが満載、期待大であります。

あとは品切れさえ起こしていなければ、ハファエル・ハベーロ88年の名作Raphael Rabello (Lamentos do morro) も入荷するはず。おお、当時26歳でしたか。数年前に扱った時、これもあっちゅう間に完売しました。これが入ってくれるとちょっと嬉しい。あと、ショーロ界の元祖女帝ルシアーナ・ハベーロのソロCDも。こいつはカヴァキーニョ奏者必携の大傑作です。それから御大ジョルジーニョ・ド・パンデイロによる匠の技が堪能できるArranca Tocoも久々の登場。パンデイロファンは要注目でございますですよ。

そんなわけで、ピクシーこと名古屋グランパス・ストイコビッチ監督の就任会見時の名言じゃないけれど、ゼジーニョがやると言ったらやるんであります。なんちて。

中毒CD

2008-12-17 11:32:25 | CD

こんにちは、雨降りさんな名古屋の空模様の中、今日はなんだか晴耕雨読モードのサンバタウン店主リトル・ゼです。あっ、面白くありませんでしたか。ごめんなさい。それにしても映画「シティ・オブ・ゴッド」のオープニングのラッパがどうしても「仁義なき戦い」のあの有名すぎるフレーズとカブってしまうのはワタシだけかしらん。

さて、上記ネタとはまったく何の関係もありませんが、最近アコースティックもののご紹介ばっかりだったので、たまにはこんなのも。
元ロス・エルマーノスのフロントマンだったマルセロ・カメーロの初ソロCD、その名もsou。ジャケットからしてnós(我々)の印字を逆さまにして無理矢理sou(私は~である)としているあたり、かなりのひねくれ者であることが伺えますが、その中身も、これまた一筋縄ではいかない奥の深~い作品に仕上がっています。

一部をMySpaceにある彼のページで試聴することができますが、ロス・エルマーノス時代以上に内省的(MySpaceに登録されている曲は特にその傾向強し)でありながら、繊細で切なく、そしてブラジル音楽らしさに満ちています。後半部のマルシャなんてあまりの温故知新的カッコ良さで涙出そうになります。

というわけで最近は狂ったようにこれのサンプル盤ばっかり聴いております。ブラジル新世代派とか騒がれて久しいけれど、この人はその中でも実力・センスともに飛び抜けているんではないかと思う店主です。もう仏恥義理のトップクラス。さすがはかのタンバ・トリオのベベートの甥。格が違います。

入荷があと1ヶ月早かったら間違いなくワタシのブラジル・ディスク大賞2008のベスト3にはランクインしてました。残念!
ロス・エルマーノスのセンチメンタルな部分、オルケストラ・インペリアルのあのユル~い一面が特にお好きな方には自信を持ってオススメできます。

いかがでしょうか?(←マルメラアダのアベさん風に)

ショーロ速報2

2008-12-16 11:08:08 | 楽譜・教則本・書籍

少し前に日本に上陸して瞬く間に完売、以後なかなか再入荷の手を挙げるところがなくファンをやきもきさせていた話題のSongbookシリーズ、CHORO Vol.1を弊店にて取り寄せすることに致しました!伝説の眠れる巨神サンバタウンが目を覚ましたっちゅうやつですな。遂に封印は解かれた。んな大袈裟な。

しかしながらわずかに10部限定(予価¥5,250)ですので、喉から手が出るほど欲しかった方はこの機会をずえぇぇぇぇったいにお見逃しなく!でもホントに喉から手が出たらちょっと怖いね。
※Songbook CHORO Vol.1についての解説は熊本尚美さんのサイトをご覧下さい。7弦のベースラインまで並列表記してるってすごいね。

それから同様に、2年前に入荷したゲースー(注:凄いの意)なマニアアイテム、ジャコー本ことTocando com Jacobの確保にも現在奔走中。そんなこと書いて絶版とかで入手できなかったらどう言い訳するつもりだ店主。いいんです、もう勢いで書いちゃってるンです。もうこのはやる気持ちを抑えきれないンですッ。こちらは5セット用意する予定。結果は失敗も含め(いやあハハハ)確定次第また追って報告します。

ショーロ速報

2008-12-14 23:43:14 | CD

リオで活躍されているフルーティスト、熊本尚美さんから耳寄り情報です。
ホナウド・ド・バンドリンとホジェリオ・ソウザ兄弟がそれぞれソロCDをリリースするそうです(現地での発売は12/16だそうで)。ホジェリオの方は内容未確認ですが、ホナウドの作品はナザレー集とのこと。ギャー!

これはなんとしても確保せねば・・・!

みんなはどっち?

2008-12-12 23:51:22 | 打楽器

いやあすごいですね、調子に乗って1日に2つも記事をアップする、にわか元気者のサンバタウン店主です(今のうち今のうち)。

気がついたらぜじろぐの記事カテゴリのうち、「打楽器」のエントリ数がわずかに。ここで世界のナベアツの物真似をするほどワタクシ落ちぶれてはおりませんが、それにしてもこれはいけません。というわけでやや慌てつつ記事のネタを探しました。

いきなりですがサンバ楽器を嗜まれる皆さんは、タンタンやヘピマン等のハンドパーカッションについて、シンプルなラウンドフープ(画像左側)と、最近主流のコンフォータブルフープ(同じく右側)のどちらがお好きですか?

ちなみに店主は昔ながらのラウンドフープを圧倒的に贔屓にしています。なんで?って言われるとなかなか説得力のある回答ができないんですが、うーん、なんとなく。

画像はサンパウロの楽器メーカー、TAKTO(タクトまたはタキトと発音します)のタンタン。店主は昔サンバチームでスルドぶっ叩いてた頃、このTAKTOのアルミ胴を愛用してました。97年にブラジルに行ったときに現地で購入、帰国時に税関で捕まって随分怪しまれたりして(いっぺん解体して中に色んな荷物を詰めて帰ったからね)けっこう思い出の刻まれたタイコでした。結局なし崩し的に知り合いの在日ブラジル人に借りパチされてしまい、今あの18インチスルドちゃんはどこにいるのやら・・・。山羊皮フラットヘッドを、ぬるま湯を張ったバスタブに漬けて柔らかくし、成り行きまかせで手巻き皮ヘッドを自作した思い出が眩しいよ、ママイ。

以上、本当に何の脈絡もない記事でした。

予想外に良かった1本。

2008-12-12 13:02:09 | DVD

こんにちは、珍しく4日連続で記事を上げているサンバタウン店主です。でもきっと年の瀬に向かってやれ大掃除やら事務作業の片付けやらで忙殺されて、またぜじろぐがほったらかしになる期間が出てくるんではないかと今からビクビクしております。

そんな店主の年末事情などはどうでもいいとして、今回はDVDの紹介を。
Samba Social Clube ao vivoという、なんとも脱力モードなタイトルのライヴ映像です。実はコレ、次号のラティーナ誌のレビューを任された1本なんであります(是非買って読んでネ)。

それでですね、最初はよくあるグダグダな寄せ集めサンバ大会かとなめてかかって見始めたのですが、いやもうこれは本当に「失礼致しましたッ!」とばかりに深々と頭を下げて詫びざるを得ない好作品であったことをご報告させていただきます。

なんつったってあの鬱陶しいヒルド・オーラがいない!舞台を見回しても、どこにもッ!それがわかった瞬間、思わずモニタに向かってガッツポーズが出ましたですよワタシは。じゃ誰が音楽監督を務めてるのかといいますと、テレーザ・クリスチーナのバックバンド、グルーポ・セメンチの7弦ギター奏者、パウラゥン・セッチ・コルダスじゃありませんかお客さん!う~ん、このさりげなさ、控えめな指揮姿やよし!って感じです。

あと、伴奏陣でカヴァキーニョを担当してるのはマウロ・ヂニス御大。これだけで即買いのサンバファン続出でしょう。この御仁は未だ記憶に新しいマリーザ・モンチ姫の来日公演にも帯同されてましたので、ご存知の方も多かろうと思います。それから7弦ギターはホジェリオ・カエターノ、フルートは今絶好調のエドゥアルド・ネヴィス、その他腕利きのメンバーが磐石の演奏で楽しませてくれます。

もうピークは過ぎたかなと思っていたフェルナンダ・アブレウも、切れ味抜群のバツカーダを背にモシダーヂ賛歌 Salve a Mocidadeを歌ったりして、ごめんなさいフェルナンダ姐さん、アナタめちゃめちゃカッコ良かったです。

このDVD、曲のラインナップが以下の通り日本人好みのスタンダードナンバーばかり。ポル語歌詞字幕もばっちりついてますので、これからサンバの名曲を覚えようというアナタにもうってつけ。
そんなわけで、是非!

01-Abertura (Instrumental)
02-É preciso muito amor (Zeca Pagodinho)
03-O bêbado e a equilibrista (Beth Carvalho)
04-O mar serenou (Jorge Aragão)
05-Tristeza pé no chão (Teresa Cristina & Grupo Semente)
06-Bola dividida (Diogo Nogueira)
07-Sorriso aberto (Leci Brandão)
08-Tristeza (Luiz Melodia)
09-Mas quem disse que eu te esqueço (Dona Ivone Lara)
10-Mordomia (Dudu Nobre)
11-Pressentimento (Roberta Sá)
12-O assassinato do camarão (Grupo Fundo de Quintal)
13-Esperanças perdidas (Lenine)
14-Da melhor qualidade (Sururu na Roda)
15-Mormaço (Alcione)
16-O show tem que continuar (Casuarina)
17-Salve a Mocidade (Fernanda Abreu)
18-Velhas companheiras (Nelson Sargento e Mauro Diniz)
19-Não sou mais disso (Almir Guineto)
20-Samba Social Clube (Arlindo Cruz, Marcelinho Moreira e Casuarina)

元カレ気分

2008-12-11 10:56:43 | 弦楽器

数年前にウチで扱ったレアなカヴァキーニョが修理依頼のため手許に戻ってきております。
その名もVan Franco(ヴァンフランコ)。アンティーク調のブリッジデザインが特徴的なサンパウロの工房の楽器です。画像のモデルはサンバーストトップ&fホールというとんでもなくブルージーなルックスなのですが、あれやこれやと弦楽器にまつわる心の旅を続けてきて(←意味不明)、改めて見るととてもカッコいいですね。弦高も低くて弾きやすく、ボディ材はとても綺麗なパウ・フェーホ(テツノキ)を使用しています。
うーん、あの頃ワタシは青かった。なんか昔付き合っていた女の子と久しぶりに再会し、今になってその娘の良さに改めて気付いたってな甘酸っぱい気分です(おい)。

うおお、青春カヴァキーニョ!(ますます意味不明)

ヴィオラフェチ諸兄に告ぐ!

2008-12-10 23:39:58 | 弦楽器

こんにちは、1日48時間欲しいと偉そうな願望を最近持っているサンバタウン店主です。でなければ1週間10日でもいいっす。とにかく仕事の効率をもっと上げねばなりません。カイゼン、カイゼン、カイゼン~~~!(←もちろんタテマエ発言です)

さて、そんな店主のあくせくぶりはどうでもいいとして、今回は珍しいアイテムを紹介します。
その名も書籍+DVDのセット、Violeiros do Brasil。ミリアン・タウブキン女史監修の御馴染みのシリーズ、第3弾でございます。
このシリーズはまずSanfona do Brasil(写真集+DVD)を皮切りに、瞬時にして市場から姿を消したViolões do Brasil(書籍+DVD+2CD!)がこれまで出版されていましたが、遂に出ましたって感じの今作は、なんとブラジルが誇る複弦5コース(つまり10弦)の、ワタシが最も好きな弦楽器ヴィオラの特集なんでございます!!

今回も素晴らしい写真で埋め尽くされた貴重な情報満載の本(ブラジル国内のヴィオラ奏者から弦楽器工房に至るリストページが圧巻です)、そして各地方の様々な演奏者達によるヴィオラの妙なる響きが収められたDVD。タヴィーニョ・モウラ、ペーナ・ブランカ、アウミール・サテル、そしてパウロ・フレイレら錚々たるプレイヤーから、日本ではほとんど無名ながらも見た途端ブッ飛び級のおっさん達まで、ヴィオラという楽器の魅力がイヤっちゅうほど詰め込まれた玉手箱のような作品です。しかし一体誰が開けるというのだその玉手箱を?!と一人でツッコミを入れてしまいました。

この玉手箱、只今サンバタウンにて3セットほど積み上げられておりますが、今回は限定2セットを販売させていただきます!
・・・え?数が合わない?残る一箱はどうなんのって?

そんなもんワタシ用に決まっとるじゃありませんか。