ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

懲りずにリカルドさん

2008-10-31 13:35:00 | ライヴ

こんにちは、昨夜ひどいライヴを目の当たりにしてちょっとご機嫌ナナメだったサンバタウン店主です。出演2グループの片方はワタシが贔屓にしているデュオで、こちらはいつもの通りだったのですが、もうひとつの方がどうにもよろしくなかった。どうよろしくなかったかについては枚挙にいとまがありませんが、圧巻はベーシストが後半からふらりとどこかへ行ってしまい、その後ステージに戻らなかったこと。こんなん初めて見ました。体調が悪かったのか、余命いくばくかのカラダなのか・・・。いずれにしても客からおカネをいただいて演奏する資格というものが、少なくとも昨夜の彼らにはなかったような気がします。お気に入りのハコなだけに余計に気分の悪い一夜でした。演奏中に帰ったというのはワタシ自身過去に記憶がありません。

・・・とまあ、そんなわけで出だし最悪の本日でしたが、アルゼンチン音楽を中心にラテン圏音楽普及に向け活躍されているタニィさんのブログ「毎日がブエノスディアス!」に、先日名古屋でも衝撃的なショウを堪能させてくれたリカルド・サンドバルご一行の大阪公演(@CHOVE CHUVA)の模様がアップされておりまして、それを見てたら上述のヤな気分が雲散霧消しちまいましたとさ!

改めて思うのですが、タニィさんの撮影された写真は驚くほど鮮明な臨場感に満ちており、見た瞬間その当時の感動がありありと蘇ります。素晴らしい。こうしてみると大阪・ショヴィさんでのアットホームな盛り上がりぶりがイヤっちゅうほどこちらにも伝わってまいります。悔しいっ、ムキー!(ハンカチを噛む)。

がんばれ再発盤

2008-10-30 17:18:48 | CD

11月上旬に新着商品のアップを考えているのですが、中には新譜だけでなく再発盤もちらほらあります。例えばこのロー・ボルジスの Meu filme など。EMIから紙ジャケデジパックで再発されておりました!彼の見事な復活作として有名ですね。カエターノ・ヴェローゾも1曲参加してたりして。ワタシも個人的にこのアルバムと1st、それから何といっても79年のセカンドアルバムで最高傑作と名高い A via lactea をローのベスト3に挙げてます。その A via lactea を以前Odeon100シリーズで再発したきりいつまでたっても再々発せんブラジルEMIの日米欧に対するマーケティングの鈍さ加減が伺いしれます。

あと「1967年の奇跡」とまで言われる伝説のノルデスチジャズインスト盤、クアルテート・ノーヴォの Quarteto Novo もちゃっかり再発。前から探しておられた方は是非。

新譜のコメントについてはまた後日ということで。今回けっこうタイトル数多いんでコメント作るん大変っす。

11月の名古屋ライヴ(その1)

2008-10-29 17:32:28 | ライヴ

こんにちは、昨日リングイッサ・ミネイラを爆食して元気モリモリ、あまりに元気になりすぎて今朝は3時まで仕事してたら案の定、今日一日眠くて仕事がはかどらなかったサンバタウン店主です。ひとつ確かなことがあります。それは良い仕事をするためには生活のペースを安定させないといけないという点。気をつけます。そんなワタシは今夜のメニューも昨夜の残りのリングイッサにするつもり。懲りない男、その名はゼジ。

さて、そういえばサンバタウンサイトのイベントページが、ここしばらく全く更新されていないことに今更気付き、大慌てでお直しにかかっているところですが、お先にまずこれを。

井上みつる氏とジュリアさんのデュオ「SONOROSA(ソノローザ)」であります。井上みつるさんといえば日本におけるブラジル音楽プレイヤーとしての草分け的存在、重鎮中の重鎮。キャリアが違う、深みが違う。今年5月(だったかな)のCafe Dufiでのライヴは満員御礼。また9月のショーロの森ライヴ(これもDufiさんでした)では2ndステージにSONOROSAとしての小セットが組まれたのですが、ジュリアさんのシャンソン歌手のようにエレガントな歌に加え、みつるさんの荒ぶるサンバギターが鮮烈に記憶に残っています。
今回は大曽根のミューズ音楽館にて、みつるさんが最も得意とする生音ライヴ。これは見もの・聴きものです。

ミューズ音楽館といえば、名古屋圏でクラシックギターを嗜まれている方では知らない人はいない、ギターショップ・教室・ホールの複合館。その3Fにあるホールは音の残響が素晴らしい演奏スペースとなっており、サンバタウンとしても是非ショーロを始めとした活動の拠点に、このミューズ音楽館さんを活用させていただこうと色々企画中なんであります。特にショーロギターという切り口でのミューズさんとサンバタウンのコラボレーションにご期待下さい。って館長の山下さんの合意もなく勝手に先走るワタシです。

SONOROSA(ソノローザ)プロフィール】
ブラジル音楽のショーロ、ボサノバ、サンバなどを中心に演奏する、ジュリア(ヴォーカル)と井上みつる(ギター)のデュオ。ソノローザとは、ポルトガル語で「美しく響く」という意味を持つ。2003年に結成、2007年ファーストCD「CONVITE~招待状」を発表。

11月16日(日) 15:00開演
於 ミューズ音楽館(3Fホール)
Charge 3,500yen(一般) 3,000yen(ミューズ会員)
お問い合わせ&ご予約
ミューズ音楽館 TEL 052-910-6700
mail: office@muse-ongakukan.com


渋谷barquinhoにDi Giorgioヴィオラゥン登場!

2008-10-27 16:39:16 | 弦楽器

こんにちは、9月・10月の過密スケジュールも終わりに近づき、少しはのんびりできるかなと思いきや、どしっと届いた新着音源のチェックでてんやわんやのサンバタウン店主です。まだ半分も目と耳を通しておりませんが、CDではホベルト・メンデス、それからスルルー・ナ・ホーダのアルバム、DVDでは「黒いちーぱぱ」ことネイ・ロペスのショウが特に印象に残りました。年内はおそらくこれでほぼ入荷は打ち止め、年末年始に再び怒涛の入荷がある見込みです。そしてカーニバル時期前後にぱたっと流通がストップする、とまあ5年目にしてようやくサンバタウンも年間の品流れが読めてまいりました。

さて。
ジョアン・ジルベルトの来日公演がえ、え、延期になってしまいましたね。こうなった以上は延期後の日程が無事にこなされることを願うばかりです。ていうかジョアンのじいちゃん大丈夫でしょうか。カラダとか壊してなければいいのですが。

そのジョアン・ジルベルトにまつわる話題ですが、サンバタウンにて扱っておりますDi Giorgioのヴィオラゥンをご試奏いただける場所が、遂に東京・渋谷に現れました!

その名はbarquinho(バルキーニョ)。ちょっとしたボサノヴァ通なら知らない人はいない、シンガーソングライター・ヒガシノリュウイチロウさんが今年オープンさせた、ボサノヴァの流れる素敵なバーです。かの名曲「Barquinho(小舟)」にちなみ、そこへアタマの三文字「bar」をもじったあたりの最高にイカすセンスが、多くのボサノヴァファンの賞賛・羨望・嫉妬を巻き起こしているのはもはや有名な話。そのbarquinhoさんにて、弊店のDi Giorgioを常時並べていただけることになったというこのニュース、関東のボサノヴァギターファンは是非ご注目下さい。まずは弊店でも一、二の人気を争うAuthor3(バーデン・パウエルやトッキーニョのかつての愛器の後継モデル)を1台ご用意しました。追って話題のヴィオラゥン・Tarrega(ご存知ジョアン・ジルベルト愛器の量産モデル)も11月中には登場予定ですのでどうぞお楽しみに。

barquinhoさんのサイト(ブログ)はこちら!

Leo Minax熱ふたたび

2008-10-24 20:54:58 | CD

そんなわけでリカルド・サンドバルとマチア・コレーのデュオ "Cafe para dos"、2日間にわたる名古屋公演が大成功のうちに終了しました。特に2日目のCafe Dufiにおいては予約満席・当日立ち見となるほどの信じがたい光景に出くわし、店主びっくりしました。初日のリピーターさんあり、当日の昼間に行われた名古屋大学での講演会&ミニライヴを見てDufiさんに駆け込まれた方あり、やはり音楽はナマで見てこそ、その感動が伝わるのです。喩えは無茶苦茶ですが、かのレニーニ&スザーノの初来日公演の一週間、最初ガラガラ、しかし一度観た者の熱狂的な口コミ(当時は今ほどネットの力というものはありませんでした)でみるみるうちに動員が増し、最終日近くには立ち見満員御礼という痛快な現象に酷似したものを予感しています。
今夜は豊橋。ここは昨年だったか、同じくベネズエラのアンサンブル・グルフィーオというとてつもないグループが観客の度肝を抜いた場所でもありますので、その余勢もかって盛況は間違いないところでしょう。そしてその次の土曜日は大阪・CHOVE CHUVAにて。ショーロに目がないお客さんを多く擁するショヴィさんですから、やんやの大喝采で幕を閉じる光景が今から目に浮かび、かえって羨ましいほどです。

さて、話はガラリと変わってそろそろブラジル音楽の話題を。
以前もご紹介させていただきましたが、ウチで独占的に扱っているミナス出身のミュージシャン、Leo Minax(レオ・ミナックス)について再び。

この度、山形ブラジル音楽協会(通称山ブラ)会長さんのブログ「YamaBlog」にて、めでたくこのレオ・ミナックスのアルバム "Aulanalua" をご紹介いただきました。快調&福快調さん、むいんとおぶりがどうございます!やはり手前味噌なレビューよりも、第三者に客観評価していただいた方がはるかに説得力があるというものです。
そういえば明後日26日(日)は山ブラさん主催のDJイベント "Noite do Brasil" がありますね。山形近辺の皆さんは要チェーック。事前にリクエストしておけばレオの音源などプレイしてもらえるかも。かもかも。

気をよくした店主、今日は朝からレオモード。コドモのようにゲンキンなやつです。更には彼のMySpaceページやらYouTubeの動画を再チェックしたりやらで、あまつさえ日本に呼ぼうかななどと、そのノウハウさえ全く持たないくせして身の程知らずなレベルにまで思いを致すようになってしまいました。誰か店主を止められるものなら止めて下さい(←居直っている)。

バンド編成だとなかなか採算面でキビシイので(ていうか絶対ムリ)、ソロでの招聘になるだろうなあ、バンド編成と違ってどんな感じになるかなあ・・・と思っておりましたら、YouTubeに素晴らしい映像がアップされているではありませんか。ミナスのTV番組の録画のようです。おお、司会はなんとTúrio Mourão。ミルトン・ナシメントのバックメンバーも経験したことのあるミナスきってのキーボーディストですがな。トシ食ったなあ。
まあそういうわけで、その番組から彼のソロパフォーマンス映像をいくつか。

Tempo de samba
(もうこれを観ただけで彼のソロパフォーマーとしての魅力が窺い知れます。ちなみにこの曲、今年の9/14にJ-WaveのSaude!Saudade...にてオンエアされたそうな。我が事のように感激でございます)
Do Bão
(ミナスのミュージシャン、Vander Leeとの共作を歌います。そういえばYamaBlogでも以前ヴァンデルのCDを紹介されていましたね!)
Tudo de bom
Tu para mi
(スタジオ録音ではバリバリのロックナンバーも、彼のアレンジにかかればめちゃカッコいいソロヴァージョンに変身)
Leo Minax no Viação Cipó
(ブラジルのTV番組より。最後のあたりで弾き語りをご覧になれます。うーむ、良い)

こういうのを見ていると、日本ツアーの会場はどこにお願いしようか、ゲストミュージシャンは誰と誰に参加してもらおうか・・・などと楽しい想像(←半ば妄想に近い)をしてしまいます。もちろんその中には、彼の存在を教えてくれたボサノヴァシンガー、山本のりこさんの名前があることは書くまでもありません・・・って誰も知らんか、そんなエピソード。

Leoの目下最新作 "Aulanalua"、只今セールにて絶賛(?)発売中です。DVDつきで今ならこのお値段。再入荷の予定はレオの来日実現時以外ありません。お早目に!

観に行かないのですか?

2008-10-23 00:53:13 | ライヴ

こんばんは、今しがたベネズエラのマンドリン奏者、リカルド・サンドバルのライヴ初日(@名古屋・得三)から帰宅したばかりのサンバタウン店主です。

ブラジル音楽にしか守備範囲を持たないワタシですが、今夜ははっきりと申し上げましょう。
インスト音楽のライヴで涙を流したのは今宵が初めてです。
それくらい素晴らしい演奏でした。

国籍こそブラジルではありませんが、少しでもアコースティック弦楽器による音楽に興味がある方、そしてショーロ愛好家の皆さん。行かずに後悔するとかそういうことはこの際どうでもいいことです。ただ行ってよかった、3,000円いくらかでこんなに素晴らしい音に出会えるとは、そういう喜びを是非とも感じていただきたいのです。

我々ブラジル音楽好きにとっても見どころたっぷりの一夜でありました。
リカルド本人がMCで「我々マンドリン奏者にとって尊敬・憧れの的であるブラジルの音楽家がいます。その人の名は、ジャコー・ド・バンドリン」と語った瞬間の感激といったら。それから演奏されるショーロの楽曲の数々。ジャコーの曲はもちろん(野暮だから曲名までは言いません)、「ブラジル音楽の父」と呼ばれるあのお方から「ブラジルフルート界の長嶋茂雄」の異名を持つ(そう呼んでんのはワタシだけか)あのお方の曲まで!ブラジルの香りは言うに及ばず、ラテンアメリカのサウダーヂともいえる懐の深さで、いやもう至福の時間を堪能させていただきました。

アミルトン・ヂ・オランダのバンドリンは騒々しくて好きではない、という向きには絶対オススメできます。オーセンティックでありながら華麗、力強くそして繊細なそのテクニックはまさに至高の芸。バンドリンファンは一人残らず見ないといけません。このワタシが保証します。気に入らなかった人はライヴチャージを代わりに払ってあげます、とまでは申しませんが、ワタシまでメールを下さい。もっともそんな人がいるとは思えませんが。

相方のフランス人ギタリスト、マチア・コレーのプレイもこれまた素晴らしかった。パッと見はホソオモテのジョゼ・ピニェイロ氏か、どっかの「助手さん」みたいな風貌なんだけど(失礼)、ブラジルによくいそうな剛腕パフォーマンスではなく、日本人の体形に合った演奏スタイルとして大いに参考となる、カモシカのような軽快で柔らかく、そして凛とした音は聴衆に確かな感動をもたらしていました。

明日は(いや、もう今日だ)Cafe Dufiにて名古屋の2日目。初日ゆえか、登壇時にはやや緊張の面持ちだった彼らも、得三での観客の熱い拍手を糧に、これから一段と熱の篭った演奏を聴かせてくれるはずです。2日目以降はリカルドの秘密兵器・バンドーラによる衝撃の演奏も体験できそうです。


(いちおう全国ツアーの日程をアップしときまーす!)

これからツアーで回る豊橋・大阪・東京の皆さん、どうかこの素晴らしい音楽を体験できるチャンスをお見逃しなきよう・・・!でもゲストの松田美緒ちゃんの歌が聴けるのはこの初日・得三だけ。サイコーでした。ちなみに美緒ちゃん、なんと映画「Gringo no Rio」の撮影のため、明日からブラジルに出発だそうな。すげーなー。


(ちなみにこれは即売会で売られていた、今回のツアーのための録り下ろしアルバム「Café para dos(二人でカフェを)」。ライヴの鮮烈な印象とはまたうって変わって、とろけるように甘く優しい音色に酔いしれました。そんなに数を持って来ていないそうなので売り切れ必至。会場に行かれた方はお早目にお求め下さい)

更にもうひとつオタクネタを。初日の演奏では、リカルドは第1ステージでクラシックマンドリンを、第2ステージではなんと10弦マンドリンを使っておられました。フラットボトムの外観は実質バンドリンそのものです。あまりに素晴らしい音だったので、終演後「どこのルチエールのものをお使いですか?」と尋ねましたら、リカルド曰く「ボクの親父」ですって。すごいぞベネズエラ。

これは残念

2008-10-17 13:49:00 | ライヴ

急遽ブラジル音楽の話題をねじ込むことになりました。
中原仁さんのブログ Cotidiano からの拝借情報ですが、11/7(金)に予定されていたマリア・ヒタの群馬公演が中止になったそうです。チケットご購入者の方々には既に販売元からメールでの連絡等が入っていることかと思いますが、いずれにしても残念な限りです。
ちなみに11/10(月)の東京公演は予定通り開催とのこと。それにしても群馬の方は一体何がどうなっちゃったんでしょうね。

※画像はまだウチに入ってこないマリア・ヒタの最新DVD。うぬう。

和座椅子のある風景

2008-10-17 12:13:46 | 日記

そんなわけで近くの家具量販店に行ってお手頃な和座椅子を買ってまいりました。中国製というのが気に入りませんが、背に腹は替えられませんのでこれでまあよしとしましょう。ちゃちな集成材に無粋なラッカー塗装が施してありますが、これは暇のできた時にでもサンダーをかけて、サンバタウン自慢のオイルフィニッシュをキメてみたいと思います。

なんだか脇息も欲しくなってきましたが、脇息の方が座椅子よりもどら高いというヘンな世の中。大量生産の利かない品物ですからね。お殿様気分を味わうのはちょっとお預け。
そんなわけでブラジル音楽とは何ら関係のない記事が延々と続いております。

縁側トラバーリョ

2008-10-16 16:05:48 | 日記

こんにちは、ここんとこ更新できておらず申し訳ありません。
最近仕事場を含めた自宅の不要品処分大作戦を展開し、ようやく真人間らしい仕事環境を手にしつつあるサンバタウン店主です。それまではもう、なんといいますか、カオティック・オフィスって感じでしたから。

昨日今日と久々にパンデイロ関連の作業をやりましたが、新しい作業場は何を隠そう、自宅の縁側(画像上)。実は長年来の憧れでありました。まだ器具類等の導入配置は完了していませんが、それでも天気の良い秋の午後に、緑茶でもすすりつつ作務衣姿で職人チックな仕事に没頭し、時間の経過をしばし忘れるというのもなかなか良いものです。それよりも差しあたってはしっかりした座椅子を調達したいところですが、まあ、茶でもお飲みや。ほて、よい、お茶菓子はどしたんぞいの(←急に伊予弁に戻る店主)。

こんな感じで、10月になってからは以前と比べ、かなり落ち着いた仕事の流れを楽しんでおりますが、そうとばかり言っておられず、日々少しずつ整理整頓を進め、今月中には雑誌の取材が来ても大丈夫なように(全くそんなハナシないけどね)自慢の職場に仕上げたいと思います。

それにしてもウチの庭、クモの巣多すぎ。手入れしてないのがモロわかりです。

久々に食べたもの

2008-10-10 14:24:29 | 日記

超巨大パステル、ではありません。
10インチパンデイロに匹敵するサイズのこの食べ物、イタリア料理の包み揚げピザで、ピッツァ・フリッタ(Pizza frita)といいます。

このところそばめしだのビビンバチャーハンだのフライパンで炒めるだけの男の解凍料理ばかり続いていたものですから、たまにはと前の晩に外食に出かけました次第。10数年前のブラジル小旅行で初めてこのピッツァ・フリッタなるものをサンパウロにて食したのですが(もうたまらん美味かった)、その思い出を反芻しながらいただきました。食べかけの写真ですみません。

家の近くにこういう珍しいメニューを食わせてくれる本格的なイタめし屋さんがあるのはありがたい限りです。今度ここで仲の良いお友達連中と一緒にイタリアのワインでも傾けながらゆっくりと贅沢な時間など過ごしてみたいもんだ。
以上、ブラジル音楽に何ら関係のない話題でした。

あっぱれ大阪

2008-10-09 23:07:22 | 日記

えー、なかなか風邪がすっきり治ってくれないヤワなサンバタウン店主です。
こういう状況ではなかなかぜじろぐの方もキーを打つ手が進まず、なかなか記事をアップできないのですが、がんばってネタひとつだけでも。

いまだ興奮冷めやらぬ、いや、普通はもうそろそろ冷める頃かもしれませんが、ジルベルト・ジル来日公演の話。ジルおやじご自身も広言しておられたそうですが、ライヴ会場でも写真・ビデオ撮影大歓迎、どんどん撮ってどんどんアップロードしてくれたまへ、という何とも気前の良いことをおっしゃって下さったものです。

で、ネットで検索してみるとあちこちで来日公演の模様がアップロードされておりますが、中でもこれは強烈です。大阪のCDショップ&カフェ、CHOVE CHUVAさんのサイトの特設ページ。これは大阪会場のようですね。もうなんといいますか、ジルだらけ。しかも曲のアタマにちゃんと曲名とかクレジットが画面下に入ってるし!あまりに徹底的に徹底した徹底ぶりという感じがします(意味不明)。ジルおやじの雄姿を実際に見られた方も見られなかった残念組の皆さんも、是非このアップロード映像をチェックしてみて下さい。

余談ですが、9/27に名古屋で放映された番組「名古屋で歓喜ライブ・音楽でつなぐ未来への絆~日本・ブラジル交流100周年~」ですが、やはり東海テレビさんには残念ながらジルおやじの魅力を余すところなく伝える力は持ち合わせておられなかったようです。なんせ流した曲はPela internetと、宮沢和史氏とのデュエット曲「島唄」のわずか2曲のみ。実質1曲。もっとも番組主旨がジル御大ではなく、移民100周年の歴史および在日ブラジル人の生活にスポットを当てたものになっていたので(もちろんここ東海圏ではその番組制作の方向性で正解です)やむないことではありましたが、それにしても立ち合いで思い切って当たって行ったのに、見事な肩透かしを食らって土俵下に転げ落ちる力士のような気分でした。ま、いいけどね。

ちなみに店主、やはり映ってました。微動だにしない方と、跳びはねる方、二通りの店主が(苦笑)。

しまった!

2008-10-06 15:33:18 | CD

10/1にこの記事を上げなければいけなかったのに、10月セールの準備やら何やらですっかり失念しておりました。しかし負け惜しみを言わせていただければ、本日で不惑のトシを迎えるワタシにおきましては、自らのアニベルサリオを祝う上でも、この記事は今日この日にこそふさわしいんであります。何かっちゅうと、ピカイア・パンデイロ・スペシャル(以下pps)の話。

ppsにつきましてはこれまでも何度か記事を書かせていただきましたが、正直申しまして国内で活躍するブラジル音楽系ミュージシャンの中では個人的に最も熱視線をビビビーッと送っているグループなのです。彼らがブレイクするか否かが、ここ日本において「ボサノヴァ以外のブラジル音楽の魅力」がどれだけ浸透しているかを知る上でのバロメータになるであろう、とこの際明確に申し上げておきましょう。

ppsは2年前にグループ処女作「SANGUE」を発表しました。皆さんご承知のように、日本ではボサノヴァあるいはボサ系サンバといった「心地良さ」のベクトルにある音楽が一般的にはウケが良く、ラヂオなどのメディアでも好んで採り上げられる傾向にありますが、同時に「おいおいおい電波に乗って流れて来るんはこんなんばっかしかい」とお思いの方もいらっしゃることかと思います(すみません、はっきり失礼を申しますけど名古屋ってそんなんばっかしなんスよ)。このppsの表現する音楽は、そういった「上澄みすくい取り系ブラジルチック音楽」路線とは対極をなす、まさに理屈抜きの肉体派ミュージック、血沸き肉躍る快楽追求型音楽なんであります。そりゃモチーフになっているのがブラジル北東部直系の強烈無比なアフロブラジリアンビートですからもう必然的不可避的にそうなっちゃうわけでして、えーと、結局何が言いたいんだっけな、そうそう、そのファーストアルバム「SANGUE」もそういう魅力に溢れた衝撃作だったわけでありまして、これは今にして思えば「案ずるより産むが易し」、やったモン勝ちの境地で製作された作品であった(と思われる)と店主は位置づけております。ヤケドしそうにアツい彼らの音楽をあえてじっくり聴き込みつつ「ここがこうなればもっと凄いぞ」みたいな、そういった無理な要望というか、欲が出てきたのもまた事実でした。

ところがこの、10/1に満を持して登場した2ndアルバム「TOKYO VOLCANO」はもうとてつもなく凄い!僭越ながらワタシが感じた「ここがこうなれば」に対する全ての回答が新作に詰め込まれておりました。それも予想を遥かに上回るカッコ良さで。

前作よりも一段と開放感に満ちたメロディが冴え渡る渡辺隆雄のトランペット。
この男の引き出しの多さは一体いかほどかと驚嘆する中西文彦のファンキーかつアグレッシヴなギタープレイ。
本職のドラムというパンドラの箱を開け、痛快なまでにタイトなリズムを繰り出す宮川剛の男らしさ。
そして永遠に変わることのない、いや誰にも変えようがない、普通の人が真似したら間違いなく身体を壊す、小澤敏也のナチュラルトリップ度レッドゾーンのブチ切れパーカッションプレイ。
本作を聴けば、貴方の中で、何者かによって抑えつけられていたやり場のない鬱屈としたものが弾け飛ぶのを感じることができるでしょう。特に最終曲「Alfunkadeiro」のヤバさは筆舌に尽くしがたく、ライヴでこれ演奏されたらワタシは自分自身を制御する自信がありません。

・・・と、ここまで激賞しておきながら、当のサンバタウンでこのTOKYO VOLCANOをまだ取り扱っていないという本末転倒ぶり。店主大反省。大急ぎでオーダーします。ちなみにこれはセール対象外アイテムですので悪しからず。

ppsの面々は現在レコ発ツアーの真っ最中。名古屋はピカイアコアメンバーの2人で10/29(水)@なんや、フルコンポーネントでは11/14(金)に彼らのホームグラウンドともいうべき得三にて。

全くの余談ですが、そうこう書いてるうちに先ほど遂にワタシの許へも、話題の「ねんきん特別便」が舞い込んで来ました。幸いにも内容には問題なくホッと胸を撫で下ろしたのですが、これがワタシへのバースデイプレゼントかい、社会保険庁さん。

このライヴ行ってみたい気が

2008-10-04 21:34:43 | ライヴ

こんにちは、あまりにひどい画面下スーパーの表示ミス等、毎日が放送事故のフジテレビ「とくダネ!」を鼻で笑いながら結局毎日見てしまっているサンバタウン店主ですが、寒暖差の激しい今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

さて、かのジルベルト・ジル御大の野外ライヴを区切りに、それ以降の来日ミュージシャンのパフォーマンスが名古屋ではまったくブッキングされていないのですが、ふとブラジルのみならず、南米全体へ視線を移してみれば、こんな格調高いミュージシャンが名古屋にやってくるようです。

その名もリカルド・サンドバル。ベネズエラのマンドリン弾きのお方のようです。クラシック畑でのキャリアを長くし、現在は自由なスタンスで、極めて質の高い演奏活動を展開しています。この彼がこの度、名古屋で連日ライヴを行うそうな。日程は下記の通り。

10/22(Wed) Ricardo Sandovar
   at Tokuzo
 リカルド・サンドバル(マンドリン、バンドーラ)
 マチア・コレー(ギター)
 Guest 松田美緒(ヴォーカル)
 Open 18:00 Start 19:00
 チャージ:予約¥3,500 当日¥4,000
 ご予約・お問合せ
 得三(052-733-3709)まで

南米・ベネズエラから、躍動するリズムと静謐なメロディをたずさえ、マンドリン奏者リカルド・サンドバルが来日! 欧州でクラシック奏者として不動の名声を獲得したサンドバルが、ショーロ、バルス、ホローポなど、自身のルーツに迫る南米ポピュラー音楽特集で日本ツアーに臨みます。なかでも、南米式民俗マンドリン《バンドーラ》の衝撃には、ノックアウト必至! あなたの音楽体験に新たなページを刻むことでしょう。 ピシンギーニャ、ピアソラ等の名曲を御堪能ください。
(得三ライヴ紹介コーナーより抜粋)

なお翌日10/23(木)はCafe Dufiさんにて名古屋二日目の公演があります。こちらも是非。マンドリンのみならず、弦楽器ファンは連荘で見ても惜しくないハズ。しかしベネズエラって、ちょっと前にも名古屋(じゃなかった、豊橋か)に来て観客の度肝を抜いたアンサンブル・グルフィーオ(用事が重なって見逃してしまったのが悔やまれます・・・)といい、凄腕の人たちが多いですね。ブラジル音楽一辺倒のワタシですが、ベネズエラには一目置いてしまいます。それにしても美緒ちゃんすごい人脈ね(笑)。

ご参考までにYoutubeにアップされた映像のリンクをご紹介しておきます。
http://jp.youtube.com/watch?v=5IayFhVcR_0
http://jp.youtube.com/watch?v=9b2T8LpBll4
http://jp.youtube.com/watch?v=IelKiiKbUWM
http://jp.youtube.com/watch?v=t7n0kTXxaBE