ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

年末年始の営業について

2013-12-29 17:45:05 | 連絡事項

今更のタイミングで誠に恐縮ですが、本年中サンバタウンは12/29(日)まで営業致します。
ってコレ書いてるの29日だよ!(自爆)

新年は1/3(金)17:00より営業致します。

2013年も本当にお世話になりました。
今年はブラジル音楽ショップからいきなりブラジル居酒屋への無謀ともいえる転身を図り、文字通りドタバタな一年を送ったサンバタウンですが、それでも見放さずに応援して下さった皆様には心から感謝致しております。
来年もシェフのエルクラーノともども、引き続き皆様のご指導ご鞭撻を賜りながらますます精進する所存ですので、どうぞ変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い致します。

それでは皆さん、良いお年を!
Feliz Natal e próspero ano novo!!
(いやだからクリスマス終わってるって)

※注:画像は店主およびシェフの連休中の行動とは何ら関係ありません。

マルチーニョおやじを讃えるの巻

2013-12-18 15:43:48 | 楽譜・教則本・書籍

こんにちは、石破茂です。嘘です!
バツカーダはテロである。嘘です!
いやはやなんとも困ったお人であります。

さて。

今日は少し前に入荷したものの、日々のあれこれに流されちっとも商品説明できないでいた大物アイテムについて少し書いてみたいと思います。

その名も「BOXセット-Sambabook Martinho da Vila」でございます。
文字通りマルチーニョ・ダ・ヴィラに捧げられた、まあいわゆる存命中トリビュート作品ですね。
構成はCD2枚組/スタジオライヴDVD1本/極厚楽譜ファイル(60曲)/美麗ディスコグラフィ&アルバム解説集からなる大掛かりな作り。これらがまたスゴいのです。

まず最初にDVDから説明してまいりますと、ぶっちゃけマルチーニョ以外のアーティストらが彼の往年のヒット曲を歌っていくという、まあSamba Social Clube的雰囲気の内容なわけですが、あにはからんや、伴奏陣の息の合い方が違う(こりゃ相当リハを重ねてますよ)、ゲストらの歌のクオリティが違う(こりゃ相当リハを重ねてますよ)、もうおやじ抜きでもぜんぜん作品として立派に成立するレベルのクオリティ。いやびっくりしました。歌い手さん達も、あの興冷めすること甚だしい、フロアとかモニタにべたっと貼られた歌詞カード拡大コピーとか使ってませんからね、もうガチで歌ってます(もしかしたら安倍晋三みたいにプロンプターを使ってるかも・・・)。良い意味で見事に期待を裏切られる、極上のサンバDVDに仕上がっておりました。ちなみにマルチーニョおやじはDVD曲間に何回かコメントおよびラスト曲のCanta Canta, Minha Genteならびにボーナストラック2曲(なんとオーケストラとのコラボ)に登場するのみですが、まあそれでも別にいいかなと(笑)。ほぼ主役不在でここまでゴキゲンなDVDを作ってしまっていいのでしょうか。いいのでしょうね。うん。
字幕コーナーではポル語歌詞の上にコードが乗っかるCifraを用意しているのも気が利いてていいですね。ギター/カヴァコを嗜まれている方には嬉しいオプションだと思います。
ちなみにDVDの収録曲は以下の通りです。
01. Quem É Do Mar Não Enjoa - Paulinho Da Viola
02. Ex-Amor - Ney Matogrosso
03. Casa De Bamba - Leci Brandão
04. Queria Tanto Lhe Ver - Diogo Nogueira
05. Segure Tudo - Mart’nália
06. Disritmia - Luiz Melodia
07. Meu Laiá-Raiá - João Donato
08. Renascer Das Cinzas - Moyseis Marques
09. Deixa A Fumaça Entrar - Toni Garrido
10. Odilê, Odilá - Ana Costa※
11. O Pequeno Burguês - Zeca Baleiro※
12. Filosofia De Vida - Dorina
13. Amor Não É Brinquedo - Jair Rodrigues
14. Meu Off Rio - Tunico Da Vila
15. Pra Que Dinheiro? - Pedro Luís
16. Roda Ciranda - Pitty
17. Na Minha Veia - Marcelinho Moreira
18. Menina Moça - João Bosco
19. Fim De Reinado - Maíra Freitas
20. Grande Amor - Paula Lima
21. Pra Tudo Se Acabar Na Quarta-Feira - Casuarina
22. Madalena Do Jucu - Elza Soares
23. Sonho De Um Sonho - Fernanda Abreu E Bateria Da Vila Isabel
24. Canta, Canta Minha Gente - Martinho Da Vila E Convidados
<ボーナストラック>
25. Pot-Pourri Abertura Do Concerto Negro - Orquestra Petrobras Sinfônica: Kizomba Festa Da Raça / Pra Tudo Se Acabar Na Quarta-Feira / Onde O Brasil Aprendeu A Liberdade / Ya Ya Do Cais Dourado / Sonho De Um Sonho / Zumbi Dos Palmares, Zumbi / O Pequeno Burguês / Pra Que Dinheiro?
26. Tom Maior - Martinho Da Vila E Orquestra Petrobras Sinfônica
<メイキング映像>
※残念なことにトラック10,11(アナ・コスタ~ゼカ・バレイロ)のところで一部音声にエラーノイズが乗っております(弊店DVDプレイヤーでの再生結果)。予めご了承下さい

CDはこのDVD収録曲を2枚に分けてプレスされたものです。

そして話題は楽譜に移ります。いやしっかり採譜してありますねコレ。
歌詞、コードダイアグラム、そして大変見やすいフォーマットで編集された楽譜。実にしっかりしています。それもそのはず、監修した人物はというと、リオのショーロ/サンバシーンではいぶし銀の魅力を放ち続ける腕利きの三人、Marcílio Lopes, Jaime Vignoli, そしてそしてLuiz Flávio Alcofraとくれば、そりゃ完璧にもなりますって。いやーコレにもびっくりさせられたなあもう。
こんな感じでまとめられたマルチーニョおやじの代表曲、実にその数60曲。ぜいたくです。ぜいたく過ぎます。

そして特に目を惹かれたのが、おやじどのの過去ディスコグラフィを完全網羅した解説本(ベスト盤・企画盤を除く)。不滅の名曲"Casa de Bamba"を擁した69年の記念すべきデビュー盤、怒涛のパルチード・アルトメドレーで突っ走る超濃厚な内容なのにジャケ裏を見てみれば曲数たったの6つという78年作"Tendinha"、その他RCA時代の、エリファス・アンドレアートのコッテコテなジャケ絵がひときわインパクトある名作の数々。ジャケと収録曲(ちゃんとアナログレコードに準拠してA面・B面がわかるように曲目がレイアウトされているのも心憎い)を見ていると、70年代サンバに洗礼を受けたブラジル音楽ファンとしては思わず胸にじんと来ます。
個人的には76年作の"Rosa do Povo(民衆の薔薇)"のCD再復刻を超熱望。余談ながら1曲目"Claustrofobia"で泣けるか泣けないかというのが、開業したてのサンバタウン店主がサンバファンに試すリトマス紙でした。
そんなわけで、モノクロページではありますが、豊富な写真とアルバムごとに丁寧に書かれた解説(全編ポル語だけどね)を見ているだけでも楽しめる、貴重な資料と言えるでしょう。

惜しむらくは、その当のマルチーニョおやじのディスコグラフィそのままに、過去作品38タイトル全てがCDとして収められていたらなあ、という点。もっともそんなのが実現しようもんなら、このセットは70,000円くらいの値が付いてもぜんぜん安かったでしょうね。

弊店では2セットのみ入荷してそのままになっておりますが(しくしく)、売り切れ御免のレアアイテム、お早めに是非どうぞ!
いや、これ、マジで素晴らしいですから!

さらばDi Giorgio

2013-12-11 14:29:07 | 打楽器

こんにちは、特定秘密保護法担当大臣の森雅子です。嘘です!
この女、もはや自分の選挙区に戻って辻立ち演説とか絶対できませんね・・・。

さて。

軍靴の音がカツカツと聞こえてくるような、そんな安倍暴走政権に対する店主のANTIFAぶりはどうでもいいとして(よくはねえよ)、今日はちょっぴり残念なお知らせを。

このたびサンバタウンは、かのジョアン・ジルベルトのレプリカモデルTarregaを筆頭に、「ボサノヴァギター」として長くご愛顧いただいておりましたDi Giorgio商品の輸入・販売を、今年いっぱいをもちましてしばらくお休みとさせていただくことに致しました。
バンドでいうところの、永久活動停止ってやつであります。

その大きな理由の一つとして、当商品の取扱いにあたり「サンバタウンとしての役目は終わった」ということが挙げられます。
2004年(くらいだったかな)に、あるお客さまからのたっての依頼で、当時はまだ日本でも極めて稀少であったTarregaの個人輸入を手がけてから約10年。このTarregaだけでも延べ50台近く(Di Giorgio全商品ですと100台弱)を販売し、そろそろ市場も落ち着いてきた頃と察する次第です。
もうこれ以上ダラダラと、他社が扱っていないからといって惰性に任せて輸入・販売を続けていても、Di Giorgioオーナーさまにとってのリセールバリューは下落するばかりですし、ワタシがこよなく愛した(過去形にすんなって)Di Giorgioギターの数々にはそうなってほしくない。彼らにはいつまでも「ボサノヴァギター」として、ファン垂涎の的であり続けてほしいと願っています。

とまあ、かくかくしかじかで、ただいま弊店に在庫としてございますTarregaちゃんが当面最後の一台ということになってしまいました。どうせ最後ならということで、ヴィンテージっぽさがおそろしく高まるDeval飴玉ペグに装着し直し、ジョアンのじいちゃんっぽくブラックナイロン弦(1~3弦)を張って、これをお値段据え置きにてご提供させていただきます。この機会をどうかお見逃しなく!

詳しい商品説明はコチラ。


(こんな外観ね)


(ウオッス、飴玉ッス)