怪物と戦う者は自分が怪物にならないよう気をつけろ
神探を名乗る連続殺人犯が現れ、香港を震え上がらせた。
そんな連続殺人犯に、かつて“神探=神の捜査官”と呼ばれた元刑事が立ち向かっていく。(「作品資料」より)
ジョニー・トー監督とワイ・カーファイ監督が、2007年に製作し、日本では2011年に公開された「MAD探偵 7人の容疑者」
その後日談的な話が、本作ということ。
ワイ・カーファイが単独で監督にあたっている。
主演は、同じくラウ・チンワンで、特殊な能力を持つ捜査官という役柄も似たような感じだが、役名はレイで、前作とは違っており、繋がりはない感じである。
かつて神探、神の捜査官と言われていたが、問題を起こし、警察をクビになったレイ。
20年前に起きた未解決事件の容疑者たちが殺される事件が発生し、現場に事件番号が残される。
半ばホームレス状態であったレイは、事件を知り、自ら捜査に足を踏み入れていく。
レイは、他人には見えない被害者や容疑者たちと議論しながら謎を解いていくのだが、側から見れば、何人ものやりとりを1人でしている、ちょっとした奇人。
そんなレイを誰も信じないが、唯一彼と行動を共にするのが、女性刑事のチャン・イー。
実は、かつて連続殺人鬼から唯一逃れた者でもある。
解決したと思われるかつての事件が絡んでくる展開。
レイの推理は興味深かったが、ちょっとうるさ過ぎて、推理が入りづらい部分もあったな。
一般市民がいるのに、そんなに撃っていいのかと思うぐらいの銃撃戦やバス内での格闘、大爆破など、アクション・シーンもこれでもかと繰り広げられる。
色々な意味で、息つく間もない展開だったな。
クライマックスは思わぬ展開などもあり、レイのキャラも含めて、面白い作品だった。
/5
監督:ワイ・カーファイ
出演:ラウ・チンワン、シャーリーン・チョイ、レイモンド・ラム、ティミー・ハン、カーマン・リー
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
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