CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-214「日本で一番恐くない間取り」(日本)

2024年07月20日 10時45分33秒 | 日本映画
私の家には夫が出るんです

 少し先の未来の日本。不景気が続いたことにより死亡率は上昇し、それにともなって事故物件の数は増加した。その結果、国内の物件はすべてが事故物件となり、「普通の物件」は一件を残すのみとなっていた。

 そこに住むフリーターの山田は、その価値にまったく無頓着に暮らしていた。そんな山田を家から追い出すため、幽霊アレルギーの富豪・富良野は管理会社の根津と手を組みさまざまな計画を企てるが、山田は一向に部屋から退去することはなかった。

 富良野と根津の計画は、霊能力者や殺し屋までをも巻き込み、さらにエスカレートしていくのだが。(「作品資料」より)


 ここのところ事故物件をモチーフとしたホラーが多いが、本作は無事故物件にまつわる話。

 ホラーではなくコメディである。

 近未来、長引く不況のため死亡率が上がり、ついに国内は一件を除いて全てが事故物件となる。

 唯一の無事故物件に住む山田はそんなことも知らずにいたが、にわかに周囲が騒がしくなる。

 先立たれた夫の霊を見、幽霊アレルギーの富良野夫人は、唯一の無事故物件を手に入れようとする。

 物件の管理会社の根津も何とかその物件を売りたいと考えるが、山田は絶対引っ越さないと宣言する。

 根津と富良野夫人は山田を追い出すべく画策する。

 嫌がらせをしたり、霊能力者や殺し屋まで登場してくる。

 先にホラーではないと言ったが、霊能力者によるホラーな力は出てくる。

 笑いの方が大きい展開であったが。

 果たして無事故物件に住む山田は追い出されるのか。

 クライマックス、富良野夫人は山田と話すことにする。

 そこで山田の口から思わぬことが発せられる。

 そして富良野夫人の夫の霊に関しても。

 流行りを逆手に取った話で、面白い作品だった。

/5

監督:鳴瀬聖人

出演:大坂健太、広山詞葉、ヤマダユウスケ、エアコンぶんぶんお姉さん、ウクレレえいじ、森羅万象、坂田聡

於:シネマート新宿

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