CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-215「SALAAR サラール」(インド)

2024年07月21日 18時40分34秒 | インド映画
いつまで俺を止めるんだ

 盗賊を生業にする部族によって建国されたカンサール。10歳の少年デーヴァは、王の息子である親友ヴァラダのためならどんな相手にも立ち向かい、必ず倒してきた。

 一方のヴァラダも、自らの領地を犠牲にしてデーヴァと彼の母の窮地を救う。デーヴァは「名前を呼べば、必ず駆けつける」とヴァラダに誓ってカンサールを去り、母とともに辺境の村に身を隠す。

 月日は流れ、カンサールでは王位継承を巡る骨肉の争いが繰り広げられていた。

 各陣営が世界中から凶悪な傭兵たちを集めるなか、ヴァラダから助けを求められたデーヴァは、かつての約束を守るためカンサールへ舞い戻る。(「作品資料」より)


 インド全土が恐れる都市国家、カンサールの玉座を巡る争いを描いたバトル・アクション。

 冒頭、10歳のデーヴァとヴァラダは永遠の友情を誓い、離れ離れとなる。

 2人が別れる理由がクライマックスに明かされる。

 それから時が過ぎ、イギリスから1人の女性がインドに帰国したことからことは始まり、誰もが彼女を狙う。

 彼女を護ることとなるデーヴァが、その本領を発揮した時、その姿を見ただけで誰もが恐れる男であったことが判る。

 たった1人で数十人もの相手をなぎ倒し、どこにあったのかというようなミサイルや銃で駆逐する。

 そんな序盤のクライマックスまでヴァラダは出てこない。

 そして1人の老人が女性に語り始める。

 それは数年前、カンサールで起こった王位を巡る争い。

 王子でありながら、他の領主から命を狙われるヴァラダはたった1人の男に助太刀を頼む。

 それが10歳の頃に別れたデーヴァ。

 デーヴァがカンサールにやって来て、血の雨を降らせることになる。

 〝第1部〟として物語は語られていくが、その展開のスピードの遅いこと。

 じっくり描いているとも言えるが、途中で、話は本作では終わらないなと感じる。

 いよいよデーヴァがその力を発揮するところで本作は終了。

 驚きの真実が明らかになって、次作に続いていく。

 時代としては現代であるが、カンサールはどこか旧い時代を感じさせる国家。

 荒唐無稽とも言えるアクションが繰り広げられ、面白い1本だった。

 これだと何作まで作ることになるんだろうな。

/5

監督:プラシャーント・ニール

出演:プラバース、プリトヴィラージ・スクマーラン、シュルティ・ハーサン、ジャガパティ・バーブ、イーシュワリ・ラーオ、シュリヤー・レッディ

於:グランドシネマサンシャイン池袋

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