CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-197「ラプチャー 破裂」(アメリカ)

2017年06月25日 00時17分10秒 | アメリカ映画
恐怖が君を変異させる
 蜘蛛が嫌いなシングルマザーのレネーは、正体不明の男にいきなり拉致され、怪しげな研究所に監禁されてしまう。そして目的も知らされぬまま、恐るべき人体実験の被験者にされてしまう。
 それは、ひたすら一番嫌いなものを与え続け、極限の恐怖を引き出すというあまりにも謎めいた実験だったのだが。(「allcinema」より)


 タイトルとポスター・ビジュアルの雰囲気から推して、てっきり人間の頭や体が破裂するようなスプラッタ系を予測したのだが。

 
 ノオミ・ラパス演じるシングル・マザーのレネーは、ある日謎の男たちに拉致され、研究施設に監禁される。

 最初は、あまりあたりの良くない元夫が依頼して、元妻を失踪させようとでもしているのかと思ったが、その施設にはレネーの他にも何人かが監禁されており、何かしら実験を施されている模様。

 そしてレネーも目の前に現れた怪しげな男女から意味深な言葉をかけられながら、実験を施される。
 それはレネーが一番嫌いなものを与え続け、彼女の恐怖を極限まで引き出すというものであった。


 ストーリーは実験を施されるレネーと、何とか逃げ出そうと奮闘する彼女の姿が描き出される。

 ふとした偶然から彼女のパンツのポケットにはナイフが入っており、それを使って拘束を外し、施設内を観察、何とか脱出口を見つけようとする。

 それにしても拉致した者たちは、身体検査しなかったのかな。
 ちょっとお粗末な感じはしたな。


 実験を施されるレネーに対する怪しげな男女がかける言葉は意味深なものばかり。
 そしてレネーが目にするものも、同じような実験を施される者たちの姿ばかり。

 この実験の目的が何なのかが判らないが故に、先が気になる展開であった。


 終盤、ようやく拉致した者たちの正体、そして彼らの目的が明らかになるのだが、これは予想していた内容とは違うものであったな。

 実験では、恐怖に耐えられず死んでしまうものもいるが、目的は果たせなかったが、生き残って日常に戻される者もいる。

 戻った者の記憶は操作されているようで、宇宙人の拉致として話している様子は興味深い面白さだったな。


 何となく怪しげな雰囲気のままことが展開していき、緊張感漂う話であった。

 謎の男女の目的、そして彼らが語る言葉は、地球に対する人類の行いを否定するようなもの。
 ジャンルの違いはあれど、このテーマは皆が気になるものなんだな。


 大きな恐怖を味わうような話ではなかったが、何か少しずつ忍び寄る恐怖と緊張感を味わうような作品。
 
 謎の男女の正体はちょっと驚きでもあるが、拍子抜けする感じでもあったかな。

/5

監督:スティーヴン・シャインバーグ
出演:ノオミ・ラパス、マイケル・チクリス、ピーター・ストーメア、レスリー・マンヴィル、ケリー・ビシェ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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