CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-148「ダーケスト・ウォーター」(アイルランド)

2018年07月15日 21時38分52秒 | アイルランド映画
呪いで生きている
 アイルランド。両親を亡くした双子の姉弟レイチェルとエドワードは、先祖代々保有している古い屋敷で暮らしている。そんな二人は、この屋敷に伝わる3つの掟を守ってきた。
 『“0時の鐘が鳴る前にベッドに入りなさい”“よそ者を家に入れてはなりません”“姉弟は離れてはなりません”よき姉、よき弟よ。従えば、お前たちは先祖に守られる。だが、掟を破れば邪悪な存在が現れるだろう――』。引きこもりがちのエドワードはこの掟を厳格に守っているが、レイチェルは常々屋敷から逃げ出したいと考えていた。
 そんなある日、食料を調達しようと町へ出たレイチェルは、退役軍人のショーンと出会い恋に落ちる。
 掟を破りショーンとの駆け落ちを企てるレイチェルだったが、エドワードは屋敷の中の不穏な存在が日々大きくなっていることに気付いていた。(「KINENOTE」より)


 アイルランドの人里離れた屋敷に暮らしている双子の姉、レイチェルと弟のエドワード。
 たった二人で暮らしている彼らが、古くから伝わる掟に縛られ、更に恐怖に縛られている様を描いたダーク・ホラー。


 夜中の0時になると床下から水が溢れてくる。
 更にレイチェルは敷地内の湖畔で何やら幻影のようなものを目にする。

 二人が18歳になると、その何ものかの存在は大きくなってきて、エドワードは恐怖に怯え、精神のバランスが崩れてくる。

 レイチェルはそんな掟と何ものかから逃れるため行動を起こす。

 それは町で知り合った退役軍人、ショーンと恋に落ち、駆け落ちして屋敷から逃れようとすること。

 果たして二人を屋敷に縛り付けている掟とは何なのか、そしてレイチェルはそれから逃れることが出来るのか。


 古い屋敷が舞台。
 そこで床下から溢れ来る水に、下から上へ昇る水滴。
 そして湖の上や屋敷の中で見える幻影。

 雰囲気はゴシック・ホラーの様相を漂わせている。

 そんな床下から沸き上がる水と共に現れる霊らしきものたちが一体何だったのかは判りづらかったが、何となく掟というものが何に繋がるのかは予想できるものだったかな。

 突然の登場や大きな音で驚かせることはなく、霊らしきものの出現や不穏な雰囲気で怖がらせるという正統的なホラーでもあったな。

 ただ、ほのめかせるような展開が多く、物事をハッキリさせるような感じも少なくて、モヤモヤした感じは残るのだが、ホラーとしての雰囲気は楽しめる作品だったな。

/5

監督:ブライアン・オマリー
出演:シャルロッテ・ベガ、ビル・ミルナー、ユージン・サイモン、デヴィッド・ブラッドリー
於:新宿シネマカリテ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 18-147「少女ピカレスク」(... | トップ | 18-149「インサイド」(スペ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アイルランド映画」カテゴリの最新記事