
誰でも悪夢を見る
高校生のサラは険悪な関係の母から離れるため友人の家を転々とし、時には野宿もする生活を送っていた。
繰り返し見る悪夢に悩まされ不眠症を抱える彼女は、睡眠を研究する大学施設の臨床試験に参加することに。研究の目的は、睡眠中の人々の夢に共通して現れる暗い迷路と、その深奥に潜む人影について調べることだった。
しかし被験者たちの身に次々と奇妙な現象が起こり、サラの悪夢への不安と恐怖はさらに増していく。(「作品資料」より)
不眠症で悩む女子高生が、ある睡眠実験に参加し、恐怖に陥る様を描いたサスペンス・スリラー。
大学の掲示板に貼ってあった被験者募集のチラシを見て実験に応募するサラ。
こういう実験って、どこか怪しげなところもあるのだが、今回は大学の教授を中心に行うもので、悪意が含まれている感じではなかったな。
もちろん、ある目的を持って行われるもので、その実験自体が倫理的に良いのかは微妙である。
人の夢を見ることが出来る機器で、被験者たちの夢をモニタリングするジェレミーたち。
サラを含む数人の被験者たちは、同じような悪夢を見る。
そして覚醒するまでの間に黒い影を見て脅えるが、それは夢の中というより、現実に近づいてくるよう。
実験やその目的に関して、判りやすい説明などないので、サラたちが陥る恐怖の源はハッキリしない。
睡眠と夢が題材のためか、ハッキリさせない映像とストーリーが描かれ、若干観ている方も眠りに誘われそうになる。
そしてクライマックスにサラに起こる異変。
どのような展開、結末になるのか興味深かったが、まさかの結末になる。
いつからサラはそうなっていたんだろう。
もやもやした感覚のスリラーであったな。
/5
監督:アンソニー・スコット・バーンズ
出演:ジュリア・サラ・ストーン、ランドン・リボアイアン、カーリー・リスキィ、クリストファー・ヘザリントン、テドラ・ロジャース、スカイラー・ラジオン
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
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