CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-099「ミスミソウ」(日本)

2018年05月02日 01時26分11秒 | 日本映画
春になればわかるよ
 家族で東京から過疎の町に引っ越してきた少女、野咲春花。転校早々、よそ者として壮絶なイジメを受け始める。しかし自身もイジメのトラウマを抱える担任教師は徹底して見て見ぬふりを決め込み、リーダー格の小黒妙子が主導するイジメは激しさを増していく。
 それでも春花は同じ転校生で、彼女のことを唯一気に掛けてくれる相場晄を心の支えに必死に耐え続ける。
 ところがある日、何者かに我が家を放火され、両親を奪われたうえ、純真無垢な妹までもが瀕死の重傷を負うという事態に直面し、ついに持ちこたえていた心が崩壊してしまう春花だったが。(「allcinema」より)


 コミックを原作とした作品のようであるが、監督が「先生を流産させる会」等の内藤瑛亮ということで、らしい題材だったなという印象。


 東京から閉鎖的な町へと家族と共に引っ越してきた野咲春花は、同級生から陰惨ないじめを受けていた。

 それは春花の家族にまで及び、ついに悲劇が起こってしまい、春花の心は崩壊してしまう。
 そしてそれをきっかけに凄惨な事件が引き起こされることとなる。


 町にはコンビニもゲームセンターもカラオケボックスもなく、娯楽のない中、中学生たちのはけ口はいじめへと向かっていく。

 そのいじめはおおっぴらに行われ、これほど酷いいじめはあるのかと思うぐらい。
 そして担任は全く見ないふりをしているが、これにも理由はあったようである。

 そして春花の家族が犠牲となり、彼女の心は壊れ、壮絶な復讐を開始する。

 復讐劇としての展開は、なかなかスカッとするところがあったな。

 その復讐の様は、かなり凄惨で、結構スプラッタ要素の強い内容になっている。
 なるほど、ホラーと謳われているだけはあったな。

 冬には大雪が積もり、遺体はその雪に埋まってしまい、溶けるまで見つからないということであったが、道路に血が滴ったりしており、それが見つからないのかという疑問はある。

 やがて単なる復讐劇から、歪んだ愛情が露わとなっていき、春花へのいじめの主犯格である妙子、春花の前にいじめられていた流美、そして春花の唯一の味方、相葉の心が明らかとなっていく。

 どのように話が決着するのかと思っていたが、ちょっと意外なことが明らかとなり、予想外の展開になていく。
 〝そして誰もいなくなった〟となるのかと思ったが。


 閉塞的な町で少年少女たちが起こす惨劇。
 あまり気分のいい話ではなかったが、面白い作品ではあったな。

/5

監督:内藤瑛亮
出演:山田杏奈、清水尋也、大谷凛香、大塚れな、中田青渚、紺野彩夏、櫻愛里紗
    遠藤健慎、大友一生、遠藤真人、森田亜紀、戸田昌宏、片岡礼子、寺田農、玉寄世奈
於:池袋シネマ・ロサ

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