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ギリギリどころか限界突破 ジャンプ感想21・22合併号

2005年05月02日 22時34分58秒 | WJ感想2005
週刊少年ジャンプ21・22合併号。事件は起こりました。
いちごで、武装錬金で、そして表紙で。




!!

!!!

(設定上)美少年主人公のご尊顔を、惜しげもなく崩す勇気ある行動!許斐先生の懐の深さは計り知れません!
そりゃぁ、リュークも「ウホッ」と言います。ていうか、リョーマが言っている様にも見えます。
限界を超えた許斐先生の挑戦に拍手を贈りたい!全国1千万(推定)のリョーマ様ファンの乙女達の夢をぶち壊しです!
正直、ジャガーさんよりも銀さんよりもビックな笑撃です。凄すぎて正視出来ません!
星野先生と村田先生には是非とも見習って頂きたい。空知先生・小畑先生・うすた先生は流石のセンスです。久保先生は今回の趣旨を理解してらっしゃいます?
でも、今回No1の問題児はコノ人。

コワい。怖いよ!冨樫先生!!
なぜに口から血が滴ってるんですか!?テーマは「笑い」のハズでは!?

そんな訳で今週のジャンプには、表紙の時点ですでにしてやられた感じです。
表紙も中身の限界突破!合併号を乗り切れそうな満足感!
今週は「ギリギリを楽しむ」をテーマに感想書きたいと思います。B`zのアノ曲を口ずさみながら行きましょう。Wow!ギリギリィ~♪


***いちご100%***
いちごが少年誌の限界を超えた…。
主人公がヒロインと「そういう意味」で関係を持つ。という、桂先生ですら成し遂げられなかった偉業を達成しました。
あたりまえだけど直接の描写はナシ。だからホントにそうなったのかどうかは謎ではあります。でもこの展開で「実はしてませんでした!」となると、逆に腰砕け。
思えば、長い道のりでした…。「河下水希」名義になる前「桃栗みかん」として執筆していたマーガレットではわりとホイホイ出てきたエッチ描写。
私も中学生当時はマーガレット読者でありましたが、当時から少女誌は性描写に対して寛容でしたねぇ。というかマーガレットにはアノ絶愛―1989 (1)が連載されておりましたのでね。アレに比べれば普通のエッチ描写なんて、なんてことなく見えますよ。
初めて買ったマーガレットで「絶愛」を読んだ時はそりゃぁぶったまげたモノでございましたが、今どきの少女誌の状況を考えるとコレでぶったまげていたなんて、カワイイもんでしたね。
噂には聞いていたけど、少コミがあんなコトになっていたなんて…。まゆたん恐るべし!!(立ち読みしてビビる。)
過激化の一途を辿る少女誌に反し、規制でがんじがらめにされてきた少年誌。特にジャンプは厳しい!
でも規制のお陰(?)か、非常にピュアで綺麗なエピドードになっていたと思います。西野の表情の変化が細やか。モノローグ満載の真中よりも、台詞すら殆どない西野の心の動きがよく判る。
この辺りは元少女漫画家の本領発揮といった所でしょうか。最後のコマで幸せそうな顔が見れてなにより。
ようやく二人が結ばれてハッピー…で終わるといいんだけど…。これで浮気しおったら、ホント真中はどうしようもない。
これを機に優柔不断な性根を入れ替えてくれるといいんですがね。男として責任もってもらわな。彼女を幸せにしてやれよ!!


***武装錬金***
さよなら…武装錬金。ありがとう和月先生。
と、いう訳でクライマックス=最終回でありました。
ヴィクターとの最終決戦を前にしたつかの間の日常。その中でカズキは「大切なもの」「守りたいもの」を再確認していたんですねぇ。
皆を守るためにはヴィクターを人間に戻すしかない。やはり答えは最初から決まって居ました。でもヒーローは人知れず葛藤する。
「オレがみんなを守るから 誰かオレを守ってくれ…」錬金最後にして最高の名台詞!!
誰にも言えない苦しみを、たった一人で飲み込もうとするカズキの姿に、私の涙腺が限界突破!ボロボロ泣いちまいましたよ。
今までも徹底して「自分よりも他人」を優先してきたカズキ。いつも即決でその答えを出してきた彼が、初めて見せた弱さと本音。
そんな時、ベストタイミングで登場してくれた斗貴子さん。早くも内助の功ですよ。
今、カズキにとって一番必要な言葉。「(助けてくれて)ありがとう。」この一言で勇気が出る。迷いも消える。そんなベストな一言をチョイスするなんて流石です。
全ての迷い振り切ったカズキの表情はスゴく大人びて見えます。そりゃぁ斗貴子さんも思わず雰囲気に呑まれるほどの男前ですよ。
斗貴子さんにとってもカズキの選択は辛いところのハズ。でも、こんなカズキだからこそ好きになっちゃった訳でありまして。
全ての葛藤を胸にしまいこんで、今という時間を精一杯にストロベリル二人に幸あれ!そう祈らずにはおられません。
バトル漫画にあるまじきラストシーンがキスシーンという珍事も、なんとも錬金らしい終わり方です。
打ち切り最終回としては、心に残る良いラストではないでしょうか。
完結編は夏の赤マルにて。だ、そうです。本誌のラストでは、決断を下すのみに終わりましたが、完結編のラストどうなるのでしょうかね。
今週、最終回にも関わらず「蝶野が白い核鉄を研究している。」という伏線が出てきてますしねぇ。カズキも人間に戻れるといいんですが。
悔しいけれど、赤マルを買ってしまう自分が、容易に想像できます。だってSBRの為だけにウルジャン買っちゃったし。
とうか、完結編予告を書かれてしまうと、コレが最終回という実感がなくて困ります。終わった気がしねぇ。


***D.Gray-man***
先週お亡くなりになったデイシャさんをはじめ、6名のエクソシストと142名のファインダーがお亡くなりに…。
「たった数日で…。」っていつから数えて数日なのか。ケビン様がお亡くなりになってからなのか?
そこんとこがよくわからないんだけど、ちょっとダケ思うことが一つ。
移動が速過ぎない?
世界各地を飛び回るエクソシスト達を集結させて、新しい任務に付かせて、はてに殺害されて、遺体を本部に搬送するまでわずか数日って事はないでしょう。
そうかと思えば、つこないだまでヨーロッパにいたアレン一行は既に中国入り。タクラマカン砂漠はどうした。ロシア経由で行ったのか。それとも海路を取ったのか。
いずれにしても速い。速すぎる!移動速度の限界を超えている!!
この漫画、今まで読んだ限りでは長距離の移動にはもっぱら汽車が使用されているようですが、19世紀末の鉄道ってそんなに整備されていたモノなのか?疑問に思って調べてみたけど、いまいちピンとくる資料は出てこず。
そんな中で、こちらのHPが非常に詳しく、興味深い内容でした。→㈱ASTER HOBBY HP内「鉄道の歴史」
鉄道模型を制作・販売する会社のHPです。模型といえども、実際にアルコールを燃料として蒸気を出して走るんだとか!スゴい。ちょっと感動。
それはさておき、これによると19世紀末の鉄道の最高速度は時速約150キロ程度。うーん。やっぱり「わずか数日で…」というのは無理。
と、いう訳でソコにだけはツッコまずには居られませんでした。
ツッコミはそれぐらいにして。確かアレンの入団の時点で総勢19名しか居なかったエクソシスト。内、今回の死亡確認で名前の判明した方々を加えてちょっとまとめてみました。
<チーム名(元帥の名前ともいう)>
<構成員> 赤字は死亡・青字は不明。となっております。

クロス・マリアン部隊:主人公チームとして最も優遇されている。犠牲者0・さらに加入1名という快挙を成し遂げた。
アレン・ウォーカー
リナリー・リー
ラビ
ブックマン
アレイスター・クロウリー(新人)
ティエドール部隊:メガネのおじさん・ティエドール元帥率いるチーム。合言葉は「久しぶりりーん☆」(☆は必須!)
神田ユウ
マリ
デイシャ・バリー(ティキによって殺害)
ソカロ部隊:名前から推測するに、肩にアメデオくんを乗せていた女性元帥のチーム?3人構成の内、2名死亡、1名不明とほぼ全滅。
カザーナ・リド(ティキによって殺害?)
チャーカー・ラボン(同上)
スーマン・ダーク
クラウド部隊:イカすお面の元帥のチームと思われる。何名構成かは不明だが、エクソシストの人員状況を考えるに、ほぼ全滅か。
ティナ・スパーク
グエン・フレール
ソル・ガレン

<その他>
ケビン・イエーガー(既に死亡)
ミランダ・ロットー(新人)(まだ教団本部にいるはず)
ヘブラスカ(デカい)

と、いう訳で現時点で名前の出たエクソシストは21名。
ミランダとクロウリーは別として、アレン以降の新入団者がいないと考えると、これでほぼ全員の名前が判明したことになります。(ヘブラスカは最初の19人に含めてもいいんだよね?)
でも、クラウド部隊の構成人数が明らかにされておりませんので、他にも新規加入のメンバーが居るのかも知れませんが。
名前だけしか出ないでお別れしていくエクソシストがこんなに大勢いるとは…。
特に、主人公と関わりを持たなかった皆様の死にっぷりが哀れでなりません。名前もなんか適当だし。
スーマン・ダークさんのみ、行方不明となっておりますが顔写真を見る限り活躍は望めそうも無いし。教団に残された戦力はほぼメインキャラのみとなってしまった訳ですな。
今後は誰が死んでもファンが泣く状況となるのですが、どうなんでしょう?この調子で情け容赦なく犠牲者出まくりの展開だったら、星野先生を尊敬します。
なんだか殺伐としてきた教団サイドと、コムイの苦悩をよそに、中国でほのぼのムードになっているアレン一行。そんな場合じゃないぞ。
視線の主は多分ティキなんだろうケド、変な鳴き声を発しておりますな。葉っぱの中に潜んでるし。これがティキだったら、もう既に「戻れない」状態になっていそうな感じ。
あのイケメンがどんなヤバい顔になっているのか、今から非常に楽しみであります。


***テニスの王子様***
アニメも終了したというのに、ここの所掲載順がうなぎのぼりに上がっております。間違いない、田仁志様効果だ。
許斐先生が何かに開眼(表紙のリョーマ様とか)した事で、新たなファン層の獲得に成功したに違いない!私もその一人な訳ですが。
今週の菊丸の回想シーンでは旧来ファン層が喜ぶ要素も忘れずに補給。さらに試合では分身炸裂!バズーカ激烈!ビーム鮮烈!と新規ファン層にもきっちりアピール。
この漫画に「限界」という名のボーダーを引く事なんてナンセンスなんだ。ギリギリどころじゃない。毎週限界突破してるよ。
体力が倍になったら、跳躍力も倍になってる!!飛び上がった時の足の角度が異常だけど気にしちゃダメ!
でも、このまま菊丸がストレート勝ちしてしまうと、今んとこ解説しかしていない木手永四郎の活躍する機会が無くなってしまうので、案外負ける事もありうるのかな。
相手は六角中のオジイを葬ったアノ甲斐クンだし。レフティの裏手で本気を出した甲斐クンが、今度はギャラリーをターゲットにするなんて極悪プレーを見せてくれると期待します。
ギャラリーを人質に取られた菊丸はやむなく敗北せざるを得なくなる訳ですよ。そして、手塚vs木手。運命のメガネ対決に勝負は持ち越されると期待します。
こんだけ必殺技のオンパレードなんだから、「手塚ゾーン」が出なきゃ物足りない!!そして木手永四郎のメガネを割るんです。メガネというアイデンティティは俺だけの特権だと思い知らせてやるんだ!
どうでも良いことをふと思い出したんだけど、六角中の佐伯君が対縮地法の秘策を伝授してくれておりましたが、一切役に立っていないよね。
勝負はすでに縮地法がどうのという次元では無くなってしまったよ。あわれ佐伯君。


***Mr.FULLSWING***
凶賊星戦をわずか2週で片付けたので、大急ぎで大会を進行するものかと思いきやどういう訳か試合とは全く関係無い寄り道でした。
ツインテールのヘソ出し格闘娘・遊神楓ちゃん新登場でございました。顔はカワイイよね。今までのミスフル女性キャラの中でも一番かも。
一人称が「ボク」なのはともかくとして、語尾が「チン」なのはどうなんでしょう?常に裸足とか、もはや原型を留めていない制服とか。
このギリギリの状況下でわざわざ丸一話使ってまで登場させたいキャラだったのかしら?
作者の意図は量りかねますが、作者が楓たんに萌えている事だけはビシバシ伝わってまいりましたよ。
猿野と真中を比べてもしょうがないけど、猿野ってすげぇイイ男ですね。好きな娘に一途だし。ギャグがウザイのは仕方が無いとして。
楓ちゃんが惚れてしまったのも納得。でもこのヒキだと、次週に続くのか?早いとこ試合を進めないと、決勝前に連載がピンチになるよ!
掲載順からして常にギリギリの状況下で連載しているのかと思っていたけど、イマイチよく判らなくなってきた…。


***WaqWaq***
こちらは本格的に打ち切りギリギリの状況となった模様。なぜなら夏の新連載ラッシュが近付いているから。
武装錬金も終わっちゃったし。その昔書いた予想そのままになってしまいました。ああ切ない。
物語の方はというと、いよいよ「蜘蛛の糸」発動なるか?そして松田様の運命やいかに!?という大詰めとなりました。
嗚呼、私は過去に何度この漫画の感想で「大詰め」という言葉を使ったことか。今度こそホントに大詰めなのか?
前回「もはやキクにとってコトの命令は絶対では無くなったのか。」と書きましたが、直接命令されればやはり従うしかないのが機械のサガの様。
「神よ…すまない。」と、目を伏せるキク。なんとも悲しそうな表情です。機械のキクに感情があるのかどうかは謎ですが。
コトにとっては機械はただの道具。しかし、松田様は黒き血の人間も、機械も護神像も、みな対等に扱う。そんな彼女に触れて、プラちゃんが変わったように、キクにも変化が起きているようです。
「機械に感情は生まれるのか?」という疑問も、ラストまでには片付けて頂きたいテーマではあるのですが。と、言いますか。シオの夢に現われた護神像といい、キクの表情といい、プラちゃんといい、どうみても機械は感情と自分の意思を持っているように描写されているんですよね。
ただ、創造者であるコトはそれを頑なに認めていない。そんなコトが最後に機械からしっぺ返しを受けてくれると、非常に胸のすくラストになるんですが。
こんなに外道で同情の余地も無いラスボスは久しぶり。スカっと倒して爽快感をゲットしたいものです。
相変わらず、シオ以外の防人の皆さんはひたすら傍観するのみ。レオとヨキ先生もなんだか、お間抜けになってしまっているわ。
隣のページでは松田様に大ピンチが訪れているというのに。コトは松田様の血を捧げてシオの抹殺を祈るハズ。(ずいぶんとスケールの小さい願いになったモンだ。)
「儀式」の為に護神像が一体化し、例の巨大な剣のモチーフ同じ形態となっていますので、コイツが願いを実行したりするのかも。
次号、護神像vsシオとなったりするのだろうか?残された時間はあとわずか。藤崎先生がこの状況をどう片付けてくれるのか。楽しみでもあり、不安でもあり。




以上、掟破りの月曜更新となってしまった21・22号合併号感想でございました。
ギリギリどころか合併号じゃなかったらアウトな状況でございます。ギリギリを楽しんでる場合じゃねぇ。
明日は清里行って高原の空気を吸ってリフレッシュしてきます。明後日は温泉で一肌脱いで参ります。
そしたらきっと生まれ変われるから…。そう信じて行ってきます!!

コメント (2)
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