大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

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今日は足尾線がわたらせ渓谷鉄道に転換された日!

2020年03月29日 | 鉄道

3月29日は足尾線がわたらせ渓谷鉄道に転換された日です。

旧国鉄足尾線は、群馬県桐生市の桐生駅と栃木県日光市の間藤駅とを結んでいた全長44.1kmの全線単線非電化のローカル線でした。

(桐生)-相老ー大間々ー上神梅ー水沼―花輪ー小中ー神戸ー沢入ー原向ー通洞ー足尾ー間藤ー(足尾本山)

この足尾線は、もともとは足尾銅山から産出される鉱石輸送のために足尾鉄道が敷設した路線でしたが、当時鉱石輸送は国策上重要だったことから、1918(大正7)年6月に国有化されて国鉄足尾線となりました。

足尾銅山は最盛期には日本国内の銅産出量の約40%を占めていましたが、やがて資源の枯渇により1973(昭和48)年2月28日をもって採掘を停止し閉山しました。その後も輸入鉱石の製錬が継続されたものの、1986(昭和61)年にはそれも縮小され、足尾線による鉱石、精錬用の硫酸の輸送も廃止されました。 
この足尾銅山の衰退と歩調を合わせるように足尾線の輸送量も減少し続け、営業係数(100円の売り上げを得るために必要な費用)は677にまで上がっていました。 その結果、1980(昭和55)年12月27日に施行された国鉄再建法(日本国有鉄道経営再建促進特別措置法)により、足尾線は1984(昭和59)年9月11日に第2次特定地方交通線として廃止承認されてしまいます。

そして、国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道(JR東日本)の承継された後、1989(平成元)年3月29日に第3セクターのわたらせ渓谷鉄道に転換されました。

  <足尾線の年表>

 ・1911(明治44)年4月15日:足尾鉄道の下新田連絡所~大間々町間が開業
 ・1912(明治45)年7月1日:相生駅が相老駅に改称される
 ・1912(大正元)年9月5日:大間々町~神土(現在の神戸)間が延伸開業
 ・1912(大正元)年11月11日:神土~沢入間が延伸開業
 ・1912(大正元)年12月1日:大間々町駅が大間々駅に改称される
 ・1912(大正元)年12月31日:沢入~足尾間が延伸開業
 ・1914(大正3)年8月25日:足尾~足尾本山間の貨物支線が開業
 ・1914(大正3)年11月1日:間藤駅が開業、足尾~間藤間の旅客営業開始
 ・1918(大正7)年6月1日:足尾鉄道が国有化されて、国鉄足尾線となる
 ・1959(昭和34)年9月8日:草木駅を新設
 ・1960(昭和35)年11月18日:小中駅を新設
 ・1973(昭和48)年6月27日:神土~沢入間を草木トンネル経由の新線に付け替えたたことにより、草木駅廃止
 ・1984(昭和59)年9月11日:第2次特定地方交通線として廃止承認
 ・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道(JR東日本)に承継
 ・1989(平成元)年3月29日:第3セクターのわたらせ渓谷鉄道に転換される

 
(国鉄足尾線時代の駅名標)

  
(左は硬券入場券:右は硬券乗車券)


今日もご訪問有難うございます



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