大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

主に学生時代から撮り続けている全国の駅の写真等をブログで毎日公開しています。

名寄本線が廃止された日!

2016年04月30日 | 鉄道

名寄本線は、名寄駅から石北本線の遠軽駅に至る本線(138.1km)と中湧別駅から湧別駅に至る支線(4.9km)の両線から成っていた全長143.0kmの全線単線非電化のローカル線でした。

(名寄)-中名寄ー上名寄ー矢文ー岐阜橋ー下川ー二ノ橋ー幸成ー一ノ橋ー上興部ー西興部ー六興ー中興部ー班渓ー宇津ー北興ー興部ー旭ヶ丘ー豊野ー沙留ー富丘ー渚滑ー潮見町ー紋別ー元紋別ー一本松ー小向ー弘道ー沼ノ上ー旭ー川西ー中湧別ー北湧ー上湧別ー共進ー開盛ー北遠軽ー(遠軽)  (中湧別)-四号線ー湧別

この名寄本線は、1896(明治29)年5月14日に公布された北海道鉄道敷設法の規定により、道央とオホーツク沿岸方面とを結ぶ幹線鉄道として建設され、1921(大正10)年の全通後は札幌と北見・網走方面を結ぶメインルートとなりましたが、1932(昭和7)年10月1日に石北本線が開通すると名寄本線は一転してローカル線に転落してしまい、以後はオホーツク沿岸の市町村を淡々と結ぶ生活路線に徹しました。

やがて名寄本線は、1980(昭和55)年12月27日の国鉄再建法(日本国有鉄道経営再建促進特別措置法)施行による特定地方交通線の選定の際には第2次特定地方交通線に選定されますが、営業キロが143kmもある長大路線であったため地元の自治体が国に特別な配慮を求めたことや、沿線道路が未整備だったため冬季の代替輸送に問題があるなどの理由により一時廃止承認が保留されたものの、その後、運輸省の調査結果を受けて1985(昭和60)年8月2日に追加廃止承認されてしまいます。

そして、1987(昭和62)年4月1日の国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)に承継された後、1989(平成元)年4月30日限りで廃止されました。
ちなみに、名寄本線は廃止された特定地方交通線の中で唯一、「本線」を名乗っていた路線でした。

 
(廃止前の湧別駅)

 
(廃止前の湧別駅駅舎)

 
(廃止前の下川駅に停車中の臨時列車)

  
(左は硬券入場券:右は硬券乗車券)


 撮影年月日:1989(平成元)年3月25日、28日


紀勢本線 紀伊浦神駅!

2016年04月29日 | 

和歌山県東牟婁郡那智勝浦町にあるJR西日本の紀伊浦神駅は、亀山駅から新宮駅、紀伊田辺駅を経て和歌山市駅までの384.2kmを結んでいる紀勢本線の一般駅として、1936(昭和11)年12月11日に開業しました(開業時は紀勢中線に所属)。

島式ホーム1面2線を有していて列車交換可能な無人駅です。
開業時の1936(昭和11)年12月に建てられた木造駅舎が今も健在で、ホームへ行くには構内踏切を渡ります。

2013(平成25)年度の1日の平均乗車人員は26人です。

  <紀伊浦神駅の年表>

 ・1936(昭和11)年12月11日:国鉄紀勢中線の一般駅として開業
 ・1940(昭和15)年8月8日:紀勢中線が紀勢西線に改称されたのに伴い、同線の駅となる
 ・1959(昭和34)年7月15日:紀勢西線が紀勢本線の一部となり、同線の駅となる
 ・1985(昭和60)年3月14日:駅の無人化
 ・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる

 
(駅 名 標)

 
(和歌山市方面を望む)

 
(紀伊浦神駅駅舎)


 撮影年月日:2004(平成16)年9月11日


神戸電鉄有馬線 丸山駅!

2016年04月28日 | 

兵庫県神戸市長田区にある丸山駅は、湊川駅と有馬温泉駅とを結んでいる神戸電鉄有馬線(22.5km)の駅です。 もともとは神戸有馬電気鉄道の鷹取道駅として、1928(昭和3)年11月28日に開業しました。

5両分の有効長をもつ相対式ホーム2面2線を有する無人駅です。
駅舎は下りホームにあり、上りホームへは跨線橋で連絡しています。

2014(平成26)年度の1日の平均乗車降人員は1,266人で、これは起終点駅を含む有馬線の全17駅中12位です。

  <丸山駅の年表>

 ・1928(昭和3)年11月28日:神戸有馬電気鉄道の鷹取道駅として開業
 ・1947(昭和22)年1月9日:神戸有馬電気鉄道が三木電気鉄道と合併して神有三木電気鉄道となり、同鉄道の駅となる
 ・1948(昭和23)年10月1日:駅名が丸山駅に改称される
 ・1949(昭和24)年4月30日:社名が神戸電気鉄道に変更され、同鉄道の駅となる
 ・1952(昭和27)年10月1日:駅名が電鉄丸山駅に改称される
 ・1973(昭和48)年11月  :跨線橋の設置
 ・1988(昭和63)年4月1日:社名が神戸電鉄に変更され、同鉄道の駅となる
 ・1988(昭和63)年4月1日:駅名が丸山駅に改称される
 ・1995(平成7)年1月17日:阪神・淡路大震災で全線不通になったことにより、営業休止
 ・1995(平成7)年2月7日:鈴蘭台駅~神鉄長田駅間が運転再開されたことにより、営業再開
 ・2007(平成19)年4月1日:ICカードPiTaPaの利用が可能になる
 ・2011(平成23)年3月1日:駅構内終日全面禁煙化
 ・2014(平成26)年4月1日:駅ナンバリングの導入
 ・2015(平成27)年3月3日:IC乗車カード全国相互利用開始で Kitaca、PASMO、Suica、manaca、TOICA、nimoca、はやかけん、SUGOCAが利用可能になる

 
(駅 名 標)

 
(三田方面を望む)

 
(跨線橋から湊川駅方面を望む)

 
(駅舎・ホーム側)

 

 


 撮影年月日:2014(平成26)年6月1日 


可部線 布駅!

2016年04月26日 | 

広島県広島市安佐北区安佐町にあったJR西日本の布駅は、山陽本線の横川駅から三段峡駅までの60.2kmを結んでいた全線単線の国鉄可部線の一般駅として、1946(昭和21)年8月15日に開業しました。
しかし、可部線の非電化区間だった可部駅~三段峡間(46.2km)が2003(平成15)年12月1日に廃止されたことに伴い、布駅も廃駅となりました。

かつては相対式ホーム2面2線を有していて列車交換も可能でしたが、その後、上り線の線路が撤去されたので、廃止前は単式ホーム1面1線のみを有する無人駅でした。
駅舎はありませんでした。

廃止前の2003(平成15)年度の1日の平均乗車人員は13人でした。

  <布駅の年表>

・1946(昭和21)年8月15日:国鉄可部線の一般駅である終着駅として開業
・1954(昭和29)年3月30日:当駅~加計間が延伸開通したことにより、中間駅となる
・1965(昭和40)年10月1日:貨物取扱い廃止
・1965(昭和40)年12月21日:駅の無人化
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
・2003(平成15)年12月1日:可部線の非電化区間だった可部駅~三段峡間が廃止されたことに伴い、廃駅となる

 
(駅 名 標)

 
(三段峡方面を望む)

 
(横川方面を望む)

 
(布 駅)

 


 撮影年月日:2003(平成15)年6月21日


山陽本線(和田岬線) 和田岬駅! 

2016年04月24日 | 

兵庫県神戸市兵庫区にあるJR西日本の和田岬駅は、山陽本線の支線(兵庫~和田岬間=通称名:和田岬線、2.7km)の駅です。 もともとは山陽鉄道の貨物駅である和田崎町駅として、1890(明治23)年7月8日に開業しました。

単式ホーム1面1線のみを有する無人駅です。
かつては1943(昭和18)年に建てられた平屋建ての木造駅舎がありましたが、2009(平成21)年7月に解体されて、その跡地には現在、コンビニがあります。

2013(平成25)年度の1日の平均乗車人員は5,159人です。

和田岬駅が属する和田岬線は平日は17往復、土曜日は12往復が運行されていますが、朝晩の通勤客向けに特化した路線という性格から、日中は全く列車の運行がなく、日曜・祝日は朝夕各1往復の2往復のみの運行となっています。

  <和田岬駅の年表>

 ・1890(明治23)年7月8日:山陽鉄道の貨物駅である和田崎町駅として開業
 ・1895(明治28)年    :駅名が和田岬駅に改称される
 ・1906(明治39)年12月1日:鉄道国有法により山陽鉄道が国有化され、国鉄の駅となる
 ・1909(明治42)年10月12日:国鉄線路名称制定により山陽本線となり、同線の駅となる
 ・1911(明治44)年11月1日:旅客営業を開始し、一般駅となる
 ・1980(昭和55)年10月1日:貨物取扱い廃止
 ・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
 ・1995(平成7)年1月17日:阪神淡路大震災で和田岬線全線が不通になったことにより営業休止
 ・1995(平成7)年2月15日:和田岬線全線が復旧したことにより営業再開
 ・1999(平成11)年2月26日:駅の無人化
 ・2001(平成13)年7月1日:兵庫駅~和田岬駅間が電化される
 ・2009(平成21)年7月27日:平屋建ての木造駅舎を解体する

 
(駅 名 標)

 
(左は電化前:右は電化後)

 
(左は旧駅舎・ホーム側:右は旧駅舎が解体された現在の姿)

 
(左は和田岬駅旧駅舎:右は現在の和田岬駅、旧駅舎の跡地にはコンビニがあります)

 
(旧駅舎内)


 撮影年月日:2000(平成12)年5月28日、2012(平成24)年5月13日