大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

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旧国鉄高砂線 野口駅跡!

2015年08月02日 | 

兵庫県加古川市にあった野口駅は、山陽本線の加古川駅と高砂駅とを結んでいた全線単線非電化のローカル線だった旧国鉄高砂線(6.3km)の駅でした。
しかし、高砂線が1984(昭和59)年11月30日限りで廃止されたことに伴い、野口駅も廃駅となりました。
また、この野口駅には別府鉄道野口線(野口~別府港間=4.4km)も乗り入れていましたが、こちらは高砂線よりも10ヶ月早く1984年1月31日限りで廃止となりました。

野口駅は島式ホーム1面2線を有していましたが駅舎はなく、西側のホームを国鉄高砂線が使用し、東側のホームを別府鉄道野口線が使用していました。

現在、野口駅跡には駅があったことを示すモニュメントや駅名標などが置かれています。

野口駅が属していた旧国鉄高砂線は、もともとは1913(大正2)年12月1日に播州鉄道として開業しましたが、その後、播丹鉄道を経て1943(昭和18)年6月1日に国有化されました。
この高砂線は高砂市の中心部に乗り入れていたものの、貨物輸送を中心とした輸送体系だったので、旅客列車の運転本数は少なく、そのため利用客は付近を走る山陽電鉄や神姫バスへ流れてしまい、高砂線自体の利用客数は伸びませんでした。

そして1980(昭和55)年12月に施行された国鉄再建法により、高砂線は第1次特定地方交通線に選定されてしまいます。 地元住民や兵庫県は廃止に反対しましたが、結局1984(昭和59)年11月30日限りで廃止されました。

 <野口駅の年表>

 ・1913(大正2)年12月1日:播州鉄道の北在家駅として開業
 ・1914(大正3)年9月25日:駅名が野口駅に改称される
 ・1917(大正6)年10月9日:駅から停留場に降格し、野口停留場となる
 ・1921(大正10)年9月3日:別府鉄道野口線が開業して乗り入れを始める
 ・1923(大正12)年12月24日:播州鉄道が播丹鉄道に譲渡され、同鉄道の停留場となる
 ・1943(昭和18)年6月1日:停留場から駅に昇格し、野口駅となる。 播丹鉄道が国有化されて国鉄高砂線となり、同線の駅となる
 ・1959(昭和34)年5月1日:荷物取扱い廃止
 ・1984(昭和59)年2月1日:別府鉄道野口線が廃止される
 ・1984(昭和59)年11月30日:国鉄高砂線が廃止されたことに伴い廃駅となる

 
(かつての駅名標)

 
(野口駅跡)

 
(野口駅跡)

 


 撮影年月日:2002(平成14)年5月30日



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1 コメント

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Unknown (入江 伸)
2015-08-02 11:56:13
私は高砂市で生まれ育ったので、高砂線の廃止が決定した時は非常に淋しい思いがしましたね。
もちろん最終日は列車に乗り、また沿線で走行写真を何枚も撮りましたよ。