伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

根国底国について

2007-09-12 19:31:31 | Weblog
大祓祝詞の最後のくだりの、
”根国底国に坐す速佐須良比売と言ふ神・・・・・・・。”
と、ありますが、この根国底国とは、どんな国でしょうか?
根国底国は、黄泉の国とも言われています。
この国には、イザナミ神を始めとして、スサノオ神系列の
神々が居ます。この国自体は、国常立太御神の体の中
に有ります。
根国底国は、厳密には、2つの世界に別れます。
根の国=大地、地面 です。
底の国=黄泉の国 です。
つまり、根国底国とは、私達の現実界と死後の世界です。
私達は、生と死を繰り返す存在です。
根の国 と 底の国 を行ったり来たりしているのです。

ここで、大祓祝詞には、根国底国に居る速佐須良比売が
罪を消すとあります。
”此く佐須良比失ひてば 罪と言ふ罪は在らじと 
祓へ給ひ清め給ふ事を 天津神国津神八百万の神等共
に聞食せと白す”
これは、物凄い事を言っています。
全ての神々も、罪や穢れを払い無くすには、この現実界
に居る神に頼るしかないのです。
根国底国を代表する、スサノオ神に頼るしか無いのです。
以上を大きく霊的解釈しますと、スサノオ神の転写を受けた
のが私達人間です。 スサノオ=人間の側面があります。
人は、産まれ出ると本能で母親を求めます。
人間は、全員が本音では、母親が大好きなんです。
後天的影響で、母親を恨んだり、会った事も無いので
無感情だと言う人も居るでしょう。でも、深層では抑え難い
母性への慕情を保有してます。これは、まさにスサノオが
死んだ母親イザナミを追い求めた姿です。
つまり、
大祓祝詞の最後文は、神々と言えども罪穢れを無くすには、
この現実界に生まれ出なければ行けない事を意味します。
スサノオ神だけが、地獄から神界まで自在に行き来できる
と、”鍵を握る神霊”9月9日の記事で書きましたが、
人間も、生き方1つで、地獄から神界まで、好きな世界へ
行けます。 神々には無い、人間の自由性・可能性です。

人が祭るべき神霊は、スサノオ神=自分では無く、
天に居る母なる神 天照太御神 で良いのです。

生かして頂いて ありがとうございます

  
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コメント (36)
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