伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

けなげな少女に捧ぐ

2010-02-06 10:28:12 | Weblog

読者 :
児童虐待を通報したことがあります。
父の医院を手伝っていたときに、顔も身体も傷だらけの3才ちょっと手前の少女が、ブランコから堕ちたといって母親に連れられてきました。
その少女がとても大人びた瞳をして、言葉も満足に話せないのにニコニコと笑みをたたえていたのが不思議な感じで焼きつきました。今日、2月5日の記事を読んで少女を思い出したのです。残念ながら少女の命は、救うことができませんでした。その上の就学前のお兄ちゃんと、小学生のお姉ちゃんが保護されたのは、彼女が救急に運び込まれて意識を失って…亡くなってからでした。
児童相談所も警察もお姉ちゃんが必死で訴えていた小学校の教諭も校長も…私以外の職員も父もみんな動かなかった。その時、怒りが湧き起こりました。通報した後もカルテを見ながら住所を見て、いけないとは思いながら…マンションへ行ってみようかものすごく動揺した。その二日後くらいに彼女の記事が新聞に載った。診察室でみた小さな彼女の胸に残った生々しい丸い点々は…空気銃の銃創だった。彼女は母親が連れ込んだ悪魔のような男から、すぐ上のおにいちゃんと一緒に「的がわり」に逃げ回るのを追い回して撃たれていたそうです。手足も顔もあざがたくさんあったのを憶えています。何をした!言葉もうまく遣えない自分の力の何百分の一の幼い命に…その男を地獄に突き落としてやりたいくらいの呪わしい気持ちにとらわれたのを憶えています。少女は私の胸に生きている。彼女の身体はこの世から消されてしまったけど、笑顔がこびりついている。
感想 :
2歳の幼女が逃げ惑う姿が目に浮かびます。短い手足で必死に恐怖しながら逃げたことでしょう。クリンとした丸い眼に弾が当たっていれば、どうなっていたことでしょうか。
お姉ちゃんの心の傷も深いです。死んだ妹への想いと共に、生涯背負って歩かれることでしょう。でも、それが妹への、せめてものレクイエム(鎮魂歌)かも知れません。
母親には、子供を選択して欲しかったです。警察に相談して、母子の為の公的な避難施設が在る県に夜逃げすれば良かったのです。生活保護の元で最低限の衣食住は出来ます。

この世は、幸いにも昼間と夜が半分ずつの世界です。
天地が示すこの姿は、森羅万象に反映しています。
人間が生きているのは昼間です。昼間だけでは終わらずに、必ず夜(=死)へと同じ長さが続くのです。
この男にとっては、昼間だけの人生で終わって欲しい事でしょう。しかし、そうは許されません。生きた昼間の「反転が現れる」夜を体験する事に必ず成ります。
見える昼間だけで生きていると錯覚する人間は、恐ろしい事が出来るものです。
魂には死が無いと言う事は、逆に言えば全ての責任は逃れる事が不可能だと言うことなのです。人間は、これの意味を真剣に受け取って生きなければなりません。
この男は自分が死んだ時、奥の奥に隠れていた自分の良心と向き合う事に成ります。自分で自分を何回も裁く事と成るでしょう。
自らの死をもって、兄と姉を助けた少女は、夜の中でも明るい世界で安心しています。彼女なりの人生を生き切ったのです。

もし、この様な悪人を見掛ければ、自分の良心が納得するまで、この世のルールの中で通報を続けることです。
他人がズルイ手段で美味しい思いをしていても、自分自身がヤキモキする必要はありません。
この世は、自分自身と良心との対話が試されている世界でもあるのです。本当に神様は、ハラハラドキドキとさせてくれる最高の次元を造り出したものです。
短い昼間ぐらいは、思いっ切り良心の赴くまま生きて遣りましょう。

生かして頂いて ありがとう御座位ます

人類の 5% 運動を広めたいです。
    

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私の返答が無いコメントは、霊的な問題では無いと言う事です。
個人的な相談はメールでは無く、コメント欄でお願いします。

コメント (521)
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