常夏の島結婚式 出発の朝迷い事があった。
亡くなった友人の遺品である靴を持って行った。
あいつが療養中 病室で「回復したら台湾に連れて行くからな」と言った。
既に自力で起き上がれなくなったベッドで目元が少しだが微笑んだ。
後で心にも無いことを言ったと後悔したのだった。
17日 チャペルであいつの靴を履いたのだ。
彼は妻、息子、娘ともよく知っていた。
私にはサイズは大きかったが構わなかった。
遺品を何も使わずに朽ち果せたくなかった。
これでいつでも捨てることが出来る。
娘のことも気がかりだった。
とても仲の良い兄妹なので
兄が女の子を連れて来る度に、不機嫌で
一緒の食事もしなかった。
小姑は難しく嫁さんにとっては怖いらしいと聞いていた。
お兄ちゃんが結婚すると伝えた時、泣き崩れた。
私は男兄弟3人で育ったので、その心情を解くことは困難で不可能と感じた。
しかし徐々に心開き常夏の島では仲良くなった。
私と妻はこれからも口出しせずに見守るだけだ。
息子、娘 優秀ではなく平凡な常識的な男と女だ。
娘は友達多く明るい。
息子も仕事の関係者皆様に祝福していただき感謝しています。
今後ともご厚情の程お願い申し上げます。