Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

まだ頑張るベテラン

2009-12-31 10:44:27 | ワールドサッカー
今となっては、1998年フランスW杯は既に昔の感があり、当時から残っている選手はほとんどいません。それでも、一部当時のメンバーで、今回の南アフリカW杯を狙っている現役代表選手はいます。以前話題にしたベッカム以外にも、世界ではこれだけの選手がいます。

・アンリ(フランス代表、32歳)

フランスW杯の地元優勝に大いに貢献したストライカーは、最後まで残った優勝メンバーとして南アフリカ出場が濃厚です。しかし、彼の場合はハンド事件でW杯本大会の何試合か出場停止になる可能性があり、その場合代表から外される可能性もあります。

・エトー(カメルーン代表、28歳)

彼の場合は、年齢的にはまだ若いですが、代表デビューが17歳と早かったのでベテランの中に入れます。日本と対戦するので、彼の姿は嫌でも目に入ってくるでしょうが、今でも欧州のビッグクラブ(インテル[イタリア])でプレーする、スピード系FWです。

・カンナバーロ(イタリア代表、36歳)

まだ彼が代表だという事実には驚く方もいらっしゃるかもしれません。170cm台の身長でイタリア代表のCBを務める、長身DFが足りない日本にとってはお手本になる存在です。コンフェデ杯、W杯予選ではまだ代表でしたが、本大会まで彼に頼るかはわかりませんが。

・ベロン(アルゼンチン代表、34歳)

エストゥディアンテス(アルゼンチン)の一員として、クラブW杯でその健在ぶりを見ていますが、代表にも今でも入っているらしいという情報もあります。マラドーナ監督が比較的ベテランを重用するので、彼にもチャンスがあるのですが、クラブW杯で延長で足がつっていたこともあり、決勝トーナメントの延長戦には不安もあります。

・楢崎正剛(日本代表、33歳)

日本代表で、フランスの経験者で代表を常に狙える位置にいるのは彼だけです。GKは比較的選手寿命が長いという特殊事情はありますが、4大会にわたって代表を支え続けたことは立派です。後継者の育成は問題になるでしょうが、日本は親善試合の多い国なので、少しずつ川島や西川などに出番を与えていくのでしょう。
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10年ぶりの頂点目前(ストイコビッチ)

2009-12-30 17:22:47 | 他チーム
天皇杯制覇まであと1勝とした現名古屋監督、ドラガン・ストイコビッチの現役時代の思い出です。ストイコビッチが来日した当時、彼が世界トップレベルの選手という事実は知っている人が少なく、90年イタリアW杯当時の活躍を覚えている記者が慌てて取材を申し込むと、名古屋の広報が「そんなに有名な選手なのか」と逆に驚いたほどです。

プレーでの記憶は、来日した直後の94年、雨の瑞穂でリフティングで長い距離を持ち上がったプレーが一番です。しかし、彼にとって日本での生活は、最初は何度もレッドカードを出されたように快適なものではなかったらしく、すぐに帰国するつもりだったようです。

また、代表キャプテンだった彼にとって、ユーゴと日本の移動距離にも苦しみました。それでも帰国直後の試合にちゃんと出たあたりはさすがのプロ意識ですが、監督に「ハーフタイムの15分だけでもいいから寝させて欲しい」と許可をもらうほど疲れ切っていたようです。

それでも、ストイコビッチの見せる個人技は、やはりさすがでした。昨日、現役時代の天皇杯決勝で、何度もキックフェイントを見せて相手守備陣を手玉に取ったプレーが放送されていましたが、後ろにも目が付いているのではと思うほどのヒールキックとともに、個人技ならJリーグのレベルは超えている存在でした。

今でも、FKとCKなら名古屋の現役選手よりうまいらしく、FKやCKの守備の練習をするときはストイコビッチがキッカーになるんだそうです。退席処分を食らった「監督のゴール」もありました。

監督としては、正直向いていないと予想した人が多かったと思いますが、実際はなかなかいいチームを作っています。オールコートプレスのサッカーで1年目は旋風を巻き起こし、今年もACL準決勝まで進んでいます。もちろん、名古屋の場合、豪州代表のケネディを取ってくれるなどのバックアップが得られるという事情はありますが、カリスマが欲しかったという日本らしい人選です。

来季は金崎と闘莉王を加え、移籍市場では「勝ち組」と言われている名古屋を、どう率いるか、敵ながら注目しています。
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安藤梢、ドイツ移籍

2009-12-29 17:28:35 | レディース
昨日、全日本女子選手権で決勝に進出した浦和レッズレディースのFW安藤梢選手が、ドイツ1部リーグのデュイスブルグに移籍することが発表になりました。レッズレディース(以下浦和)に8年間在籍した安藤は、リーグ得点王二回、今季はMVPと浦和を引っ張ってくれた存在でした。

会見の模様はオフィシャルHPに書いてありますから省きますが、前身のさいたまレイナスに加入して、田口監督のもと、初優勝を飾って一躍有名になった安藤ですが、当時はフィジカルに課題を抱えていて、筑波大で専門のトレーニング理論を学びながら少しずつフィジカルを強くしていったそうです。

なでしこジャパンでも、今は外せない存在ですが、安藤の得意な攻撃的MFはなでしこのエース澤のポジションということもあり、スタメンに定着するには時間がかかりました。一時、なでしこの大橋監督から、右SBへのコンバートを打診された時期があり、思い切って仕掛ける安藤らしさは見せてくれましたが、戻りの遅さがあって近賀にポジションを奪われていた時期はあります。

安藤のキャリアで輝いているのは、北京五輪の4位でしょう。女子の体力ではオーバーラップの後で戻るのは厳しいと思った佐々木監督が、安藤を右MF、近賀を右SBに置き、片方が上がったときにもう片方がSBの位置を埋める、変則的なオーバーラップでスタミナの維持に努めた結果、メダルまであと一歩という結果を出すことができました。

浦和では、トップ下としての安藤だけは替えが効かない存在でした。確かにヘディングが苦手という弱点はありますが、ボールが常に収まる技術の高さと、自ら前線に素早く飛び出していけるスプリント力で、たとえなでしこ帰りで疲れていても外せない存在でした。

今年はついに浦和を優勝に導き、やることはやったと本人も満足して海外に挑戦することと思います。年齢的には最後のチャンスでしょうから、是非デュイスブルグで主力選手になって再来年の女子W杯で活躍して欲しいと思います。
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無駄球なし(ベッカム)

2009-12-29 10:41:11 | ワールドサッカー
34歳と大ベテランの域に入りながら、南アフリカW杯出場を虎視眈々と狙っているイングランド代表MF、デビッド・ベッカム選手について書きます。ベッカムを見ていると、4-4-2のサイドハーフという役割は彼のためにあるのではというくらい、サイドハーフが一番向いている選手です。

理由はそのクロスの精度です。真ん中に強力なポストを置いておけば、二人だけで点を取ることも可能なクロスを上げることができます。マンチェスターU時代はファン・ニステルローイと最強コンビを組んでいたほどです。

そんなベッカムが来日した、1999年のトヨタ杯は、チケットが取れず生では見ていません。私がベッカムを生で見たのは一度で、それは奇跡的にチケットが取れたW杯の1次リーグ、イングランド対スウェーデン戦です。このときは、ベッカムは足の骨折明けを高濃度酸素カプセルなどの懸命の治療で間に合わせて出場したので、運動量はベストのものではなく、流れの中ではそれほど目立っていません。

ただ、CKだけは抜群の存在感でした。日本人のCKキッカーだと、精度の高い部類に入る三都主あたりでも、1試合に1回はどこにも合いそうもない「無駄球」があります。ベッカムのレベルまで行くと、そんな「無駄球」は一球もありません。

もちろん、イングランドのセットプレーはファーディナンドら合わせるポイントが多いこともありますが、大抵誰かの頭に合う精度の高いキックは、私の印象に強く残りました。

ベッカムは、その後Rマドリードに移籍して、「銀河系軍団」の一員になっています。しかし、ここではフィーゴ、ジダンと強力な攻撃的MFがいたので、ベッカムはボランチに回され、あまりそのサイドからのクロスは発揮できない状態でした。

その後はアメリカのロサンゼルス・ギャラクシーに移籍して、アメリカがオフの間はイタリアのACミランに在籍するというサイクルを繰り返していますが、代表のカペッロ監督は、欧州のリーグに所属することが代表に呼ぶ条件と口にしているので、今度はACミランに完全移籍するかもしれません。

南アフリカに出れば4大会連続出場となるベッカムは、代表では既にスタメン候補ではありませんが、何かインパクトを残す活躍をしてくれればと思います。
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ストーブリーグ情報2

2009-12-28 20:10:57 | 他チーム
浦和絡みの話は柏木獲得後全然聞こえてこないのが気になっていますが、今移籍市場は活発に動いています。まずは隣町の大宮ですが、今オフは波戸、冨田、村山とDFを次々放出しているので、DFの補強は急務でした。

CB候補として、大分から深谷を獲得しています。深谷は1対1に強いストッパータイプの選手で、マトと二人でCBを組ませると、カバーリングタイプがいなくなる課題はありますが、とりあえず頭数は揃いました。

残る補強ポイントはボランチとSBですが、稲本の獲得には失敗して、パスを出せるボランチは外国人から探すのでしょう。今季あまり戦力になっていないドゥドゥとの契約を解除して、外国人枠を空けることが条件ですが。

SB候補には、J2甲府から杉山を獲得していますが、朴源載がSBをこなせないことが明るみに出た以上、もう一枚は要ると思います。

また、いい補強だなと思ったのは川崎Fの小宮山獲得です。4バックになって日が浅い川崎Fの場合、4バックのSBの専門家は貴重です。広島へ去った山岸が出られなくなったのは、山岸が3バックのアウトサイドタイプだったからと推測できます。

ここに小宮山が入れば、攻守両面で効く補強になります。どちらかと言えば攻撃力が武器の左SBで、Jリーグのチームの多くが苦労している左利きの左SBというのも貴重です。

来季J1に昇格するC大阪も積極的に動いています。補強ポイントはCBらしく、FC東京から茂庭、大分から上本を獲得しています。また、どこで使うつもりかはわかりませんが、右アウトサイドタイプの高橋大輔も補強しています。

しかし、浦和のCBの補強話が聞こえてこないのは非常に不安です。闘莉王が残った場合でも補強ポイントと思っていたくらいですから、ましてや闘莉王が名古屋に去った今では最優先の補強ポイントのはずです。

頭数も足りていませんから、元磐田の茶野、元FC東京のブルーノ・クアドロスなど、他チームを戦力外になった選手でもいいから、補強しないと来季は戦えないと思います。
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スキーのジャンプ

2009-12-27 13:38:23 | 他スポーツ
バンクーバー五輪が目前に近づいてきたので、今日はウインタースポーツの中では比較的わかりやすいスポーツのジャンプを取り上げます。皆さんご存知でしょうが、ジャンプにはノーマルヒルとラージヒルがあります。

この両者の違いはジャンプ台の大きさで、飛距離もノーマルヒルが90m前後、ラージヒルが110mと差があります。スキーの競技はアルペンでもそうですが、生身の人間が110km前後のスピードが出るので、子供の頃からそのスピードに慣れていないと、怖くてできないでしょう。

ラージヒルのジャンプ台と言えば、私は札幌五輪のジャンプが行われた大倉山にリフトで登ったことがあります。ジャンプ台を観光名所として開放しているのには理由があります。この大倉山は、遠く札幌の中心部の大通公園が見渡せる眺めの良さがあります。

残念ながら、札幌五輪当時に日本が表彰台を独占したジャンプ台はノーマルヒル(当時70m級)で、このジャンプ台ではないですが、遠く大通公園を見渡すには絶好の位置でも、真下のカンテを見ると恐ろしくて、ほとんど垂直のような壁を滑り落ちるかのように見えます。

また、ジャンプは単に遠くに飛べばいいというものではなく、飛形点という美しい形で飛べるかどうかという採点競技の要素もあります。かつてV字ジャンプが世の中を賑わした90年代、当時は飛形点を減点されても、それ以上遠くに飛べばいいという発想で日本勢がいち早く対応しました。

今は、V字ジャンプの飛形点の減点はなくなったので、世界は誰もがV字で飛ぶようになりました。また、理不尽なルール改正で、岡部ら身長の低い選手はスキー板の長さが10cm以上短くなるようになりました。これでは、背の低い選手はジャンプをやるなというようなもので、日本が活躍するとルール改正されるという嫌な世界だと思わざるを得ません。

正直、今の日本のジャンプ界は岡部や葛西が未だに頑張っているなど、世代交代は遅れています。今回はメダル候補という注目はありませんが、団体戦のような安定感で勝負する競技ならあるいはという気持ちは持っています。
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スノーボードハーフパイプ

2009-12-26 17:02:11 | 他スポーツ
前回のトリノ五輪で、メダル有望種目などと言われながら、実際は全員予選落ちという惨敗を喫して日本スキー連盟で問題になった、スノーボードのハーフパイプについて書きます。

この種目は、文字通りパイプの半分のように見える、雪の台を滑り降りて、パイプが切れたところでジャンプを繰り出して技を競う採点競技です。まだ新しい種目ということもあって、この技を成功させれば何点といった基準はまだなく、全て審判の主観に委ねられている競技です。

また、テレビの映像ではゆるい傾斜を滑り降りているように見えますが、実際はこの「パイプ」はかなりの急傾斜を滑り降りています。そのため、一旦倒れると加速が付かず技を繰り出せません。

そのため、フィギュアスケートのように、転倒したあとのやり直しが効かないのもこの競技の特徴で、それまでどんなに大技を繰り出しても、一度転倒してしまえば、ほぼ0点に近い点数をつけられてしまいます。

前回の五輪の大敗で、日本協会は「予選落ちするような選手を連れて行く意味はない」と激怒していましたが、そのあたりはこの競技に対するリサーチが、協会にもマスコミにも不足していた事情はあります。

FIS主催のW杯で日本勢が何度も表彰台に立ったことが、制限枠一杯の4人を代表に送り込んだ理由でしたが、アメリカの代表選手などはW杯に出ず、国内の大会でプロ同然に技を繰り出しているという話です。そんなプロが参戦してくることなど、事前にはまったく知らされていなかった我々は、全員予選を通れない競技をむなしく見つめることになってしまいました。

それだけ、世界のスポーツの勢力図を探るのは難しいことで、サッカーでも98年フランスW杯では日本人の多くがジャマイカを侮っていました。初出場で、しかも実力的に劣ると以前は言われていた北中米カリブ海地域なのが理由でしたが、実際はイングランドでプレーする帰化選手が多かったので、少なくとも当時の日本より劣ってはいなかったのです。

そういう、マスコミのわからないところで、世界は動いています。我々ファンは、マスコミよりも上の情報を集めるのは不可能ですが、あまり踊らされず冷静な目で試合内容を見つめる必要はあると思います。
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働き蜂(森島寛晃)

2009-12-25 20:48:11 | 他チーム
小柄な体格ながら、その運動量の多さと決定力で日本代表を牽引した名選手、森島寛晃元選手の思い出です。森島寛晃(デカモリシと区別するためフルネームで書きます)は、当時JFLだったC大阪を、自らの手でJリーグに昇格させた、チームの伝説的選手でした。

当時から、マスコミの評価は高く、「Jリーグに上がれば代表入りの目もある」と言われていたほどです。事実、森島寛晃は加茂監督の目に留まり、1997年フランスW杯予選では控えながらも代表入りし、アウェイのウズベキスタン戦ではスタメン出場もしています。

全盛期は、何といってもトルシエジャパン時代の活躍だと思います。2000年のフランス代表戦、森島寛晃と西澤というC大阪コンビの活躍で、欧州選手権を控えてベストメンバーを出してきたフランス相手に堂々の引き分けを演じます。2002年日韓W杯でも主力MFで、グループリーグのチュニジア戦ではゴールを決めています。

ただ、C大阪というチームに在籍していたため、関東に来る機会はあまりないので、C大阪での森島寛晃の活躍ぶりはあまり記憶にありません。また、所属チームがJ2に降格することがあったのも不運でした。そんなチームを見捨てず、ミスターセレッソとしてチームを牽引した立場でもありました。

私が森島寛晃のプレーをじっくり見た記憶は、コンフェデ杯準決勝の豪州戦(横浜国際)です。あの当時は鈴木隆行が2枚目のイエローで退場になり、豪雨の中、1点ビハインドを追って、体力で上回る豪州は猛攻を仕掛けてきました。それを前線で走り回って少しでも遅らせようとプレスを掛けていたのが森島寛晃でした。

さすがに90分はもたず、途中交代しましたが、彼の運動量はその時点では既に有名でしたが、初めて「体感」した記憶でした。しかし、その後の彼は不遇でした。所属のC大阪が2006年にJ2に降格すると、彼自身も首を痛めて思うように試合に出場できなくなり、最後は最終節、わずか20数秒の途中出場が最後の公式戦になりました。

全盛期があまりにも鮮やかだっただけに、最後の引退前後の不遇は惜しまれますが、プレースタイルに象徴されるようにまじめな性格だった彼を、いつかどこかで指導者として見たい気持ちはあります。
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欧州サッカーの「冬休み」

2009-12-24 18:59:50 | ワールドサッカー
最近、サッカー情報をチェックしたら、中村俊輔(エスパニョール[スペイン])がクリスマス休暇で日本に帰国しているらしいです。一般に欧州の国はクリスマスの前後に冬休みがあります。リーグ再開は1月下旬が一般的です。

特に、ドイツ、オランダといった冬の寒さが厳しい国では貴重な休みです。2004年にこの冬休みを使って、ベストメンバーのドイツ代表が来日してくれたことがあります。彼らは2006年のW杯が開催国だったため、予選免除で試合に飢えていました。

こういう偶然にうまく入り込んで、親善試合を組んでいかないと、二軍メンバーの代表とばかり試合をすることになってしまう日本は、代表強化には不利な条件を背負っています。しかし、このドイツ戦は相手の強さを見せつけられて、皮肉にもあまり強化にはならない試合でした。

2002年W杯のMVPのGK、オリバー・カーンもいましたが、日本代表がカーンを脅かした場面はたった一回だけでした。高原、鈴木隆行と当時の日本ではフィジカルが強い部類に入る2トップをスタメンに並べましたが、メッツェルダー、ベアンスというW杯経験のあるDFが相手だと子供扱いでした。

唯一、クリスマス休暇のない国はイングランドです。彼らはさすがにクリスマス当日には試合をしませんが、クリスマスの翌日がボクシングデーという祝日で、ここにサッカーの試合を入れる習慣があります。そのためには、クリスマス当日には練習をしていないと話になりません。

そのため、サッカーの日程が厳しいことを、浦和のフィンケ監督は「イングリッシュウィーク」と呼んでいました。それだけ、プレミアリーグは大変なわけで、昨年クラブW杯を制したマンチェスターUも、その4日後にはリーグ戦の試合をしていたほどです。

年末年始の休みで海外のサッカーを見ようと思ったらイングランドしかないのは確かです。お盆休みは欧州はオフですから、日本人のサポーターが海外サッカーを見ようとするなら、GWがベストということになります。またいつかきっと、私も海外サッカーを見てみたいです。
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AFC日程変更不可の理由

2009-12-23 17:03:10 | ワールドサッカー
今回、来年3/3の国際Aマッチデーにバーレーンとの消化試合(になる可能性が高い試合)を入れられることに、岡田監督が落胆のコメントを残しています。確かに、ここに強豪相手の親善試合を入れておけば、日本代表にとって大いに強化に役立つことは間違いありません。

しかし、単に新聞記事だけを見ると、AFC(アジアサッカー連盟)が理不尽にも強硬に主張して日程を変えさせなかったように誤解するかもしれません。実はこの日程変更が不可なのは理由があります。

理由はこの組の突破チームがまだ決まっていないからです。4連勝のバーレーンの突破は決まっていますが、残り1チームは3勝1敗の日本と、1勝3敗のイエメンの2チームに可能性があるのです。

仮に次の試合、可能性は低いとはいえイエメンが日本に勝つことがあれば、最終戦を同じ日に行わないと日本の結果次第で突破の可能性が残るイエメンにとっては不都合ということになるわけで、これでは日程変更ができないのもわかります。

アウェイのバーレーン戦をせめて引き分けに持ち込んでおけば、最終戦は消化試合だからと日本協会側も主張できたと思いますが、負けたのは日本ですから、身から出たさびと言われても言い返せません。

また、これを回避する手段はもう一つあったのです。それはアジアカップ3位以内のシード権で、それも自らの敗戦で逃してしまったのですから、オシム時代の結果で岡田監督の責任ではありませんが、やはり身から出たさびと言われても反論できません。

こうなった以上、若手主体の日本代表には何とか1/6に行くイエメンで勝ち点1以上を取ってもらい、何とかバーレーン戦を消化試合にして欲しいです。バーレーンは既に突破が決まっていて、日本の結果に関わらずベストメンバーは間違いなく来日しないですが、突破が決まっていれば思い切ったことも試せます。

海外組を消化試合のために日本に呼ぶかどうかは微妙ですが、この試合をどう使うかも岡田監督の腕の見せ所ではと思います。
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