Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

地元育ちのGK(山岸範宏)

2010-10-31 16:57:30 | 浦和レッズ
昨日は台風とレッズの敗戦もあって、疲れる試合でしたが、気を取り直して今日は浦和の守護神、山岸範宏選手を取り上げます。試合前に時間があるときはGK練習を見ていることもありますが、サブGKの扱いはチームによって違います。

鹿島のようにサブGKにも平等に受けさせるチームもありますが、浦和はサブGKはあくまで正GKの練習台と決まっています。クロスを受ける練習の際は、土田GKコーチとサブGKが両サイドからクロスを上げて、正GKがキャッチします。

山岸の場合は、都築というライバルがいましたから、正GKとサブGKを行ったり来たりしていました。そのため、両方の気持ちがわかると思いますし、今の正GKの地位を守りたいという気持ちも強いでしょう。

山岸は2001年に中京大学を出て地元チームの浦和に入団します。当時のレッズフェスタでの自己紹介では「指示の声の大きさが売り物」と、かつて教員志望だったためか大人数を前にしても堂々としていました。

地元の熊谷高校の出身ということで、個人応援団もいたらしく、一年目にサテライトでプレーしていたときはピンチになると山岸コールを送っていたサポがいました。彼らは今の山岸を見て喜んでいることでしょう。

山岸が入団する前の浦和は土田と田北というほぼ同じ実力を持った二人を競争させていました。山岸は最初の頃はクロスをキャッチする際にペナルティエリアを出てしまってイエローカードを受けるなど不安定なプレーもありましたが、コーチになった土田の指導もあって、ガンバ大阪から移籍してきた都築と「2強状態」を作るまでになります。

2006年のリーグ優勝の頃はキャップを得ることはできませんでしたが、当時のオシム監督に代表に呼ばれます。それでも、都築を放出しても大丈夫という判断を下されたのは今年が初めてです。フィンケ監督が今季の開始時点で山岸を正GKに据える決断がなされたからですが、ついに念願かなった格好です。

浦和の若いGKはなかなか出て来ないので、まだ山岸に頑張ってもらわないと守備の安定感は望めないでしょう。今では、サテライトの練習試合が非公開になってしまったので、一般のサポが若い才能を見つけるのは難しいです。

加藤がナビスコ杯で出番を得たように、若い力がいない訳ではありませんが、リーグ戦で出番を奪わないと山岸を乗り越えたことにはならないでしょう。
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相手の術中(10/30浦和対山形)

2010-10-30 21:48:31 | 浦和レッズ
たとえ浦和サポでなくても、サッカーファンの多くが浦和対山形なら山形は引いてくると予想していたと思いますし、事実試合もそう進みました。前半25分過ぎても山形はシュートゼロだったので、以前鹿島が山形相手に達成した「完全試合(相手のシュートを0本に抑える)」を期待したほどでした。

次第に最終ラインにほころびが出て、完全試合どころではなくなってしまったのですが、それでもこの試合を0-1で負けてしまったのは、さすがにショックを受けています。原因を探るなら、FWエジミウソンがあれだけ決定機があって決められなかったことや、MFエスクデロがシュートを狙える場面でパスを選択したことなどがありますが、今日の敗戦は全面的に攻撃陣の責任です。

そのため、ちょっと話題を変えて、山形の守り方の話をします。この試合に限ったことか、それともいつもやっていることかはわかりませんが、CKの流れの場面で、エスクデロをマークしていた選手が大柄な選手なので、背番号を確認するとFWの長谷川悠でした。このチームはFWに相手キーマンをマークさせてまで、相手のチャンスを潰すことに専念するチームなのです。

長谷川は良く守る選手だという話はマスコミ経由で聞いていましたが、自陣に引いて相手のヘディングを消すほどだとは思っていませんでした。また、浦和がシュートを打つ場面で寄せてくる人数の多さにも驚きました。打っても打っても相手DFが寄せているため枠外という場面は目立ちました。

雨で台風が接近しているという悪条件で、埼スタの観客動員はリーグ戦では史上最低の2万1千人でした。これなら、アウェイ側の狭い席とはいえほぼ満員に埋めた山形サポの声も通ります。試合の終盤に田代がFKから決勝点を入れてからは、山形サポの声の方が浦和サポの声援を圧倒したほどです。

事実、添付の写真にも、バックスタンドの空席が映っていて痛々しいほどで、チケットを持っていても来なかった人も多かったのではと思います。この雨に濡れても浦和をサポートしろとは言いませんが、寂しかったのは確かです。

これで、以前書いた10年前の悪夢は再現してしまいました。当たる可能性はないと思って書いたのですが、こういうことはこれから書かないことにします。
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瞬間の速さ(鳴尾直軌)

2010-10-29 22:42:13 | 他チーム
また昔話ですが、浦和サポには嫌な名前だった元新潟のFW、鳴尾直軌選手の思い出です。鳴尾はサッカーでは無名の岩手大学を出て、当時J2の新潟でエースストライカーでした。鳴尾は浦和サポには忘れられない、2度のハットトリックを浦和相手に決めた選手です。

1度目の試合は新潟市陸上競技場まで行って生で見ていました。今では考えられないですが、当時は最も見やすいメインスタンドの中央がゾーン指定席で、一時間前に行ってもほぼベストの位置に座れました。

この試合で、一番気になったのはCB西野とピクンの連係でした。二人ともスピードには不安のあるCBで、しかも4バックですからラインを引かないといけません。ピクンはウルグアイ代表8試合の経験があるDFでしたから、個人技で勝負してくるFWなら格の違いを見せていました。

しかし、この試合で発覚してしまったのは、ピクンは4バックができないという致命的な弱点でした。どうやら3バックに慣れているDFらしく、4バックのCBに入るとどうしても余り気味のポジションを取ってしまいます。

そうすると、浦和のオフサイドラインは揃っていない訳ですから、スピードのある選手を走り込ませればチャンスになります。この攻撃に一番向いていたのが鳴尾でした。長い距離を走るタイプではなく、瞬間的な切れで勝負するFWですから、鈴木慎吾のアーリークロスに点で合わせる攻撃には一番向いていたのです。

さらに悪いことに、浦和は前半で永井が暴力行為で一発退場になります。浦和の陣内に空いたスペースに飛び込まれた結果、前半で0-4と一方的にリードされ、サポーターは試合の途中で横断幕を片付け、相手の応援を始めるほどでした。長いサポーター歴になる私ですが、敵の応援をしたのを生で見たのはこのときだけです。

新潟との2度目のアウェイ戦も鳴尾にはハットトリックを決められ、鳴尾はこの活躍を評価されてJ1の磐田に移籍します。磐田では活躍できませんでしたが、この新潟時代の活躍が評価されて、新潟レディースの監督をやっていたこともあります。私にとっても新潟のアウェイ戦はよく負ける(1勝2敗1分)ので、チームは新潟には相性がいいようですが、新潟遠征にあまりいいイメージはありません。
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山形戦プレビュー

2010-10-28 19:12:23 | 浦和レッズ
今週末、浦和はホーム埼玉スタジアムで山形と対戦します。昨年の対戦ではエスクデロの開始直後のゴールで試合を優位に運んだ浦和が4-1の快勝を収めています。山形の小林監督が、山形の選手が埼玉スタジアムの雰囲気にビビっていたというコメントを残しており、サポーター冥利に尽きる試合でもありました。

しかし、今季は2度目ですから、山形の選手も埼玉スタジアムの雰囲気は覚えたでしょうし、埼玉スタジアム慣れしている鹿島から移籍の田代や増田がチームの中心選手です。今季はスタジアムで勝たせるという訳にはいかないと思います。

それでも、浦和としては目標がACL出場権なら、残り試合全勝に近いペースが求められるはずで、この山形戦も勝ち点3がノルマになるでしょう。山形は最小得点差を守り切るサッカーを得意にしており、1点リードして全員守備に徹したときの集中力はJ1ではトップレベルだと思います。

ただ、山形の得失点差はマイナスです。勝つときは1点差、負けるときは大敗という展開が予想され、浦和は山形に攻めざるを得ない展開にさせたいところです。

浦和は前節の磐田戦の黒星は痛かったですが、エスクデロがゲームメーカーの適性を見せたという収穫がありました。ポンテが間に合わなければ、前節エジミウソンのゴールをアシストしたという結果を残したエスクデロにもう一度賭けてみたくなります。

また、サヌが出場停止から戻ってくるので、左サイドに宇賀神とサヌを縦に並べる攻撃が久しぶりにできます。フィンケ監督の好みは、宇賀神が前(MF)、サヌが後ろ(SB)というパターンですが、これをやることで湘南戦で成功したように相手の右SBの攻撃参加を減らしたり、どちらが攻撃参加しても威力ある、面白いコンビになると思います。

高橋峻希も原口も調子自体はいいので、どちらを外すかは迷うところですが、ベンチに強力な駒が置けなかった浦和にとっては、どちらがベンチに入っても切り札になれます。切り札を切って勝つような勝ち方も、たまには見てみたいものです。
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10年前の今頃

2010-10-28 18:20:42 | 浦和レッズ
浦和の高橋峻希選手が初めて見たJリーグの試合が、埼玉スタジアムこけら落としの試合(2001年)と聞いて、今や浦和のJ2時代(2000年)を知らない選手がプロになる年齢なんだと思うと時の流れを感じます。若いサポには申し訳ありませんが、今日は昔話です。

ちょうど10年前の今頃、祖母の四十九日を終えて駒場スタジアムに向かった私が見たのが、当時J2だった浦和の対山形戦でした。今日と同じような寒い日で、駒場は冷たい雨が降っていました。

J2なら40試合で5敗以下で勝たなければいけないだろうと開幕前は強気の読みをしていましたが、この時点で既に8敗を喫し、首位の札幌からは大きく離された2位で、3位大分の足音がすぐそこまで来ている状況でした。

前節の大分との直接対決に勝利して、少し余裕があった浦和ですが、それでもこの山形戦は勝たなければいけない試合でした。当時の私にとって、山形は初めて見るチームだったので、山形がどんなチームかチェックしたいという思いもありました。

当時の山形は植木監督が指揮を執っていましたが、1トップの根本を前線に残して、残り10人で引いて守るサッカーでした。水戸が開幕戦で10人で引くサッカーをやっていたので、驚きはしませんでしたが、またこの手かとJ2の現実を見せられました。

前線が一枚しかいないから、山形の攻めは全然通りませんでした。これなら、ボール支配率で上回る浦和はいつかチャンスをつかめるだろうと思っていたときに、中盤に下がっていた永井がトラップミスをしました。

この瞬間こそ、山形が狙っていたときでした。湧きだすように複数の選手が上がってきた山形は、狙い通りの先制点を得ます。浦和も福永の直接FKで同点に追い付くのですが、当時のJ2には延長戦があり、その延長戦で西野がクリアボールを味方選手の背中に当てる信じられないミスでVゴール負けとなり、駒場を埋めた浦和サポは沈黙するばかりでした。

また去年と同じぎりぎりの戦いかと思って、サポはとりあえず今は応援するしかないとまとまり、何とか残り試合を無敗で乗り切った浦和はJ1に昇格します。しかし、このシーズンの迷走は多くのサポが不満だったようで、天皇杯の埼玉SC戦で「今のサッカーで満足できるの?」という横断幕が出ます。

あさっての天気予報は雨です。冬の入り口、雨、山形と当時と同じ状況が並ぶ今週末の試合は少し不安も感じます。
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Jリーグのポストプレーヤー達

2010-10-26 09:04:02 | 他チーム
Jリーグで「ポストプレーヤー」と聞くと、一番最初に思いつく名前はケネディ(名古屋)です。確かに、得点ランクトップ、194cmの長身、現役豪州代表と、つく肩書きなら日本にいる最強の選手です。ただ、ケネディの場合、足元のプレーがあまりうまくないという欠点を抱えています。

特にパスの能力に難があり、名古屋が今年3トップに変えたのは金崎をサイドのFWで使いたいという意図もあるでしょうが、ケネディに真ん中で待って合わせる役割に限定するという意図もあったと思います。結果的には、これは成功で、ケネディは「待ち」に絞ることでJリーグ得点王を狙える位置につけました。

ただ、ポストプレーヤーとしてなら、優れている選手は他チームにもいて、ヨンセン(清水)、ラファエル(大宮)も能力は高いです。ヨンセンは既に名古屋で実績がありますが、足元にボールを止める技術、パスを出す技術ならケネディを上回ります。

ヨンセンのいいところは無理なボールでも体のどこかには当ててくれる粘りで、今年は清水の中盤がいいパスを出してくれるのでそういう場面は少ないですが、苦しくなったら小野伸二とヨンセンで何とかできるのも清水の良さです。

ラファエルの場合は、知名度では劣りますが影のいい選手で、キープの懐の深さが売り物です。知名度が低いのは自分ではあまり点を取っていないこともありますが、味方に点を取らせる自己犠牲ができるJリーグ向きの選手で、ロングボールを当てると正確に中盤の選手にくさびのボールが戻ってきます。

日本人のポストプレーヤーとなると、前田(磐田)、平山(FC東京)あたりになりますが、前田はようやく大器が完成した印象で、時と場合によっては前を向いて仕掛けられるところも売り物です。以前あったひ弱さも消え、今や磐田の最前線で、屈強な相手DFと競っても負けない強さを手に入れました。

平山は代表のイエメン戦でのハットトリックでアピールしましたが、今季はポジションを安定して確保できていません。リーグ戦でのゴールも3点で、代表を狙うどころの状態ではありません。いつか日本のエースへとの期待もありましたが、あまり走らないFWなので得点という結果が求められるのは厳しいですが仕方ありません。

こうして見ると、やはりポストプレーヤーは、外国人選手の方がいい選手はいます。日本人のポストプレーヤーは、今J2の甲府にいる、ハーフナー・マイクあたりのブレイクに期待でもするしかないのかもしれません。
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石の上にも17年(山田暢久)

2010-10-25 12:52:20 | 浦和レッズ
昨日は吐き気に苦しみ、とてもブログを更新できる余裕がありませんでした。毎日更新を楽しみにされていらっしゃる方がいましたら申し訳ありません。今日は大事を取って会社を休んで、こんな時間にブログを書いています。

浦和レッズが誇る35歳のベテラン、山田暢久選手ですが、Jリーグ開幕の翌年1994年に浦和入りしています。浦和を選んだ理由が、当時チームが弱くてすぐに試合に出られそうだからと正直な「暢久節」で語っています。

1995年、練習に遅刻して当時のオジェック監督に「帰れ」と追い返されたこともあった山田暢久ですが、その才能はオジェックに認められ、FWとGK以外ならどこでもやったのではというくらい、いろんなポジションでテストされます。結果的には右アウトサイドということになり、このオジェックの決断に歴代監督もならいます。

また、山田暢久といえば驚異的な筋肉の質の良さも魅力です。筋肉系の怪我をほとんどしたことがなく、ACLの強行日程を戦う中、32歳にして初めての肉離れという怪我を負いました。このときは、本人に筋肉系の怪我にどう対処していいかのノウハウがなく、野崎アスレチックトレーナーは精神的に落ち着かせることに神経を使ったようです。

いつかはトップ下に定着したいという山田暢久の希望は、ギドがワシントンの1トップにポンテと並んで山田をトップ下に置く布陣で実現しました。ポンテからのパスを引き出し、ワシントンを後方からアシストする役割でしたが、この形で2006年はリーグと天皇杯を制し、本人にとっては満足した一年だったでしょう。

しかし、山田暢久のトップ下は、ポンテがいるからこそ生きるトップ下でした。2008年シーズンの開幕戦、ポンテを重傷で欠いた浦和は山田暢久を一人トップ下に置きますが機能せず、オジェックが開幕から2試合で解任される原因の一つになります。

それでも、今季のCB定着は驚きました。山田暢久の悪い癖で、相手のスピードあるドリブラーに仕掛けられると、諦めが早く追わないことがあるからですが、CBにしたら後ろはGKしかいないので、諦めるわけにはいかないだろうというフィンケ監督の決断だと思います。たぶん、1年契約で来季の契約も更新されると思いますが、体の続く限り頑張って欲しい選手です。
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GKも人の子(10/23磐田対浦和)

2010-10-23 22:59:03 | 浦和レッズ
GKをやるような人は、極めて特殊な能力を持つ超人的な人です。山岸も、鹿島戦でPKを止めたり超人的な活躍の方が目立っていました。しかし、GKといえども人の子ということが、今日の磐田戦で山岸が2失点両方に絡んだことで暴露してしまいました。

1失点目は山田暢久の諦めの早さがそもそもの原因なので、山岸のミスと言ってはかわいそうな点もありますが、相手クロスで飛び出したら最低コースを変えなければいけないというGKの鉄則を守れませんでした。2失点目も不運ですが、パンチングで弾いたところに那須が詰めていたというのはやはり確実にゴールラインを切って欲しいという残念な感があります。

それでも、山岸に救ってもらった勝利はたくさんありますし、今の浦和の手薄な守備陣では山岸に頑張ってもらわないとシーズン終了までもちません。あまり気を落とさず、再度連勝にチャレンジして欲しいものです。

それでは攻撃陣に完全に満足かというと、フィンケ監督の交代策に不満があります。長い負傷明けの梅崎を使ったのは賭けに近い起用だったと思いますが、左右両方のスペースに走り込めて左右両足でクロスを上げられる梅崎の良さを覚えている立場では、とても出られるコンディションではなかったというのが正直な印象です。

また、終盤リードされた時間に交代枠が一つ残っているにもかかわらず、高崎を投入しなかったことも不満です。高崎の頭狙いのパワープレーは、フィンケ監督のやりたいサッカーではないことは承知していますが、勝つためには南アフリカの岡田監督のように時にはやりたくないサッカーをやることも必要です。最後まで勝つためにベストを尽くしたのかと言われてイエスと言い切れないところが寂しいです。

それでも、良かった点はありました。エスクデロのゲームメーカーが意外とフィットしているところが最大の収穫で、足元にも収まるし、パスのセンスも悪くありません。エジミウソンの先制点もアシストしましたし、結果を出したところを見ると次も使いたくなるでしょう。

エスクデロは長年、思い切りの悪さが課題とされ、FWとしてはシュートを狙う積極性に欠けるところが不満でしたが、ポストポンテのゲームメーカーを狙うつもりに変えたなら、それでもいいと思います。
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磐田戦プレビュー

2010-10-21 19:06:07 | 浦和レッズ
昨日はJリーグの試合が全くなく、ナビスコ杯で上位に進出したチームにとっては久々に「休める水曜日」になりましたが、実際はACLの準決勝第二戦のために空けていた日程だったのです。日本チームがベスト16で全チーム消えてしまったので、忘れていました。

ACL決勝のカードは城南(韓国)対ゾバハン(イラン)になりました。城南は韓国では強豪として有名なチームですが、ゾバハンの名前は今回のACLで初めて聞きました。イランの強豪といえばエステグラルやピルズィの名前をこれまでは聞いていましたが、どこの国でも新興チームの台頭はあるはずです。

浦和がACLで優勝したときも浦和はACL初挑戦だったので、中東のチームにとっては、浦和ってどこ?と思われたことでしょう。脱線が長くなりましたが、今週末は浦和はアウェイのエコパスタジアムで磐田と対戦します。

スタジアムはおそらく満員にはならないでしょうが、アウェイなので相手のサポーターの方が多いのは覚悟しているでしょう。浦和はサヌが累積警告で出場停止ですが、宇賀神が前節途中出場したので、宇賀神をそのままサヌの代わりに左SBに入れるでしょう。

田中達也の負傷も気になります。エスクデロなりポンテなりが間に合ってくれればいいですが、間に合わない場合は高崎がトップに入るでしょう。浦和はナビスコ杯の敗退以降、都築、堤、西澤をレンタルで他チームに出しているので、今やJリーグで一番選手層の薄いチームになってしまいました。

そんな中、ドイツでもそうやって決して強豪でないフライブルクを一部に残してきたのかと、フィンケ監督のやりくりのうまさに今更ながら感心します。今の浦和は阿部勇樹が抜けて弱点になりそうだったダブルボランチが逆に長所になっています。

磐田は浦和のサイド攻撃を止める力のある駒野が代表で負傷したのは痛いです。骨折ということで長期離脱は間違いなく、本職のSBでない選手が入る可能性もあります。ただ、代表のアルゼンチン戦で切れのあるドリブルを見せた前田は好調で、ジウシーニョと2トップを組む可能性もあります。

前回の対戦では、引き気味に戦った磐田がワンチャンスをものにして1-0で勝っていますが、今回はナビスコ杯決勝進出で意気の上がる磐田は、もっと積極的な戦い方で来るのではと予想しています。
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自らの立ち位置(モンテディオ山形)

2010-10-20 19:15:58 | 他チーム
たまにスカパーでモンテディオ山形の試合を見ると、1-0で勝つためのサッカーをしている印象です。J1に昇格して2年目ですが決して背伸びしたところはなく、自らがJ1では挑戦者なんだという立ち位置をよく理解しています。

それは山形の守備に対する執念に現れています。FWの選手でも守備をさぼれない全員サッカーの前に、J1トップレベルの攻撃力を誇るガンバ大阪が敗れたほどです。相手シュートには時には二人が体を投げ出すほどで、逃げ切りを狙う場面になったら驚異的な集中力を見せます。

ただ、チーム得点王は6点の田代で、長谷川も今季リーグ戦ではノーゴールと点を取れる選手が少ないので、追いかける展開は苦手です。ホームのNDソフトスタジアムはJ2時代は3千人台の観衆だったこともあるので、大観衆に慣れておらず、新潟や浦和といった大サポーターを誇るチームも苦手にしています。

それでも、今年も残留争いの外側にいるのは立派です。大分をJ1に昇格させ、C大阪では優勝争いをした小林監督の手腕も確かです。来年あたり、他チームからオファーが来る可能性はありますが、山形のJ1昇格で山形県民が中澤、楢崎、闘莉王といった代表クラスをNDソフトスタジアムで見ることができたことは、山形県のサッカーの発展にも役に立つと思います。

もともとはNEC山形の社員同好会からスタートしたチームで、国体で強化されたことでJFLを目指そうということになりましたが、J2に参加するときの「運営会社」が問題になりました。当時、海のものとも山のものともつかないJ2リーグが経営的に成り立つかどうかわからず、民間企業にしたら負債を抱えて倒産という事態も考えたでしょう。

そのため、山形が取った手段は山形県のスポーツを振興する目的の「社団法人」でした。社団法人は利益を追求しないので、自治体から出資しやすくなりますし、多少の赤字なら山形県が何とかするくらいのつもりでいたでしょう。J1昇格は2度のチャンスがありましたが、2008年の3度目のチャンスでようやく上がりました。

山形に関しては正直、ここまでやるとはとサッカーファンを驚かせています。これからもそんなひたむきさで印象に残るチームでいて欲しいと思います。
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