Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

もう一度やりたい試合(浦和対エトワール・サヘル)

2014-09-30 18:37:08 | 浦和レッズ
最近、記憶力が衰えてきて、浦和の普通のリーグ戦は一ヶ月前の試合を覚えていないこともあります。たった4試合前の記憶が出ないのは寂しいですが、そんな私が7年前の試合を鮮明に覚えている試合があります。

それは2007年のクラブW杯3位決定戦、浦和対エトワール・サヘル(以下サヘル)です。サヘルはチュニジアのチームで、アフリカチャンピオンズリーグの勝者でした。この大会ではACミランとも対戦しましたが、正直言えばミランとは実力差がありすぎて強化にならなかった印象です。

そのため、もう一度やりたい試合の筆頭の記憶はサヘル戦です。理由はサヘルが強かったからです。サヘルのフィジカルの強さと、当時のマルシャン監督が打った戦術的仕掛けは、7年の時を過ぎた今でも思い出せます。

その試合は前半早々に坪井がPKを献上してリードされます。しかし、普段は試合中にあまり動かない監督だった当時の浦和オジェック監督が、思い切って打った戦術的仕掛けが機能しました。それはトップ下の山田暢久を右アウトサイドに回すものでした。

スタメンの右アウトサイドだった細貝は当時は入団2年目の若手で、少しこのビッグマッチに気後れしていた印象でした。それが理由で、浦和は右サイドからクロスがほとんど上がりませんでした。しかし、オジェックは山田暢久を1995年から素晴らしい才能と評価した監督です。

そのオジェックの信頼に応えた山田暢久からクロスが上がるようになり、左の相馬と連続してクロスで攻められるようになりました。その連続攻撃から、ワシントンのヘディングシュートで追い付いた浦和は、永井雄一郎のゴールで勝ち越しました。

しかし、サヘルの手も見事でした。布陣を3トップに変えて、左ウイングにスピードのあるジウソン・シルバを投入しました。これで山田暢久がジウソンのマークに付かざるを得なくなり、浦和の右サイドの攻撃は半減しました。たった一人の交代で、これだけ試合の流れを変えられたマルシャン監督の手腕に驚きました。

最後はサヘルがGK都築からボールを奪ったシェルミティのゴールで追い付き、PK戦の末に浦和が勝利しました。しかし、この試合はホームのような横浜での一発勝負でしたが、もしチュニジアでアウェイ戦が残っていたら勝てなかっただろうと思うほど、サヘルの印象は強烈でした。こんなゲームをもう一度やりたいという思いは強いです。
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GK以外どこでも(中西永輔)

2014-09-29 19:04:45 | 他チーム
浦和敗戦のため、浦和の選手を取り上げるネタはできません。そのため、他チームの選手をぼんやり考えていましたが、最初にヒットした名前は、千葉、横浜FMでプレーした中西永輔元選手です。現在は解説者で、BS12のミランチャンネルを見ていれば時折声を聞けます。

中西永輔は本職は右SBです。市原、千葉時代はスピードを生かして後ろのポジションを中心に試合に出ていましたが、FWに出場停止が出ると急造FWになることもありました。今、なでしこジャパンの中島依美選手がGK以外どこでもできるのが売り物ですが、その走りは中西永輔です。

中西永輔で思い出すのはゴール後のバック転です。こういう体操選手の技が出るのはそれだけ身体能力が高かった証明です。サッカーでは技術よりスピードで勝負するタイプで、瞬間的に速いならFWもできるだろうという千葉時代の監督の判断には驚きましたが、様になっていました。

私が生で見た試合では左右のSB、CB、ボランチを見ています。ボランチになったのは横浜FM時代で、当時の横浜FMにはユ・サンチョルと中西永輔という、どこのポジションでもできる選手がいたので、当時の岡田監督は便利だと思っていたでしょう。

中西永輔といえば、過去に故意にハンドして、「マラドーナもやっている」と居直って当時ちょっとした騒動になりました。また、小倉とともに四日市中央工業の全国優勝のメンバーで、若いうちから将来を嘱望されていました。

カテゴリーを下げれば、まだまだプレーできたと思いますが、本人がJ1にこだわったので早めの引退になりました。解説者としては変にうるさいところがなく、ワールドサッカーを中心によく試合を見ている印象です。今の多チャンネル時代は、元サッカー選手にとっては解説者の需要が増えるチャンスで、中西永輔もうまく時代の流れに乗れたと思います。
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アギーレサッカーのヒント(ACミラン対ユベントス)

2014-09-28 19:30:27 | ワールドサッカー
昨日は、セリエAの好カード、ミラン対ユベントスをビデオ観戦していました。私がワールドサッカーに興味を持った90年代は、ノーカットの映像で海外サッカーを見るのは難しく、WOWOWやスカパーなどの有料放送に頼らないと見られませんでした。しかし、BSデジタルの多チャンネル化で、各局個性を出し始め、このミラン対ユベントスはBS12chで見ることができました。

ユベントスファンの私は、ユベントスのコンテ前監督時代の堅守速攻の形が残っているか注目でしたが、キーマンのピルロが欠場していたので、攻め方は微妙に違います。しかし、速攻に入ったときの強さはやはりユベントスで、最後はポグバ(6番)の浮き球のパスからテベス(10番)が決めて1-0でユベントスが勝利しました。

しかし、この試合はミランがアギーレジャパンと同じ4-3-3だったので、この戦術はどうやって機能させられるかというところを中心に見ていました。ミランもインザーギ監督になってから開幕2連勝と好調で、3人のMFをデヨング(34番)、ムンタリ(4番)、ポーリ(16番)で固め、前3人の個人技で崩すスタイルが機能しています。

アギーレジャパンでは、MF3枚で負担がきついところで耐え切れず、パスミスからのカウンターを食らう悪癖がありました。しかし、ミランでは特にデヨングの動きを見ていましたが、4-3-3のMFは華麗なプレーはいらないという印象です。デヨングも、パスカットに動き、頭でも足でも確実に味方につなぎますが、通れば一点というようなスルーパスを出したりはしません。

このデヨングの役割ができる選手が、アギーレが発掘すべき課題になると思います。前回は本来CBの森重を使いましたが、MFとしてはどうかと思ったのも確かで、どちらかといえば守備が強いMFを発掘することになります。テクニシャンを好んだザックにはあまり使われなかった選手が脚光を浴びる可能性は高く、細貝あたりはチャンスだと思います。

また、本田圭佑(10番)が右のFWに適性を見せているところも、アギーレジャパンにとっては朗報です。パスを出すトップ下のイメージでしたが、過去に岡田監督の時代に1トップに据えられたこともあり、182cmと上背も低くなく、競り合ってヘディングシュートも打てます。

このままミランの右FWに定着してくれれば、アギーレジャパンでも同じ位置に入ればよいということになり、サイドのFWの一人は決まることになります。10月の代表戦、ジャマイカとブラジルですが、今回はアギーレサッカーの完成度が上がっていることを期待したいです。
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前半の不出来(9/27C大阪対浦和)

2014-09-28 16:16:42 | 浦和レッズ
昨日のアウェイ、C大阪戦はテレビ観戦でした。結果は相手の元ドイツ代表FWカカウの個人技に持ち込まれ、0-1という悔しい敗戦ですが、決してカカウ一人にやられた敗戦ではありません。敗因は前半の出来の悪さです。休養を与えた両アウトサイド、平川と宇賀神が本調子でなく、ボールを収めることができていませんでした。

C大阪は開幕当初は優勝候補に挙げるマスコミもありました。理由は現有戦力の柿谷(現バーゼル[スイス])、南野、山口、扇原あたりの若手の成長への期待とともに、フォルラン、長谷川アーリアジャスールら中盤から前は意欲的に補強していたからです。しかし、優勝を狙うには補強が不十分だった守備陣には不安もありました。

その不安は当たり、C大阪はこの試合が始まる前は16位と降格圏でした。また、戦術的にも迷走し、元監督ポポビッチはフォルランを使いこなせず、後任のペッツァイオリも立て直せず、ついに3人目の監督、ユースを率いた大熊氏が昇格する非常事態になりました。

この日のC大阪は、4-4-2の布陣でした。安定しなかった戦術を去年まで機能した4バックに戻す選択でしたが、浦和のミシャサッカーのアウトサイドに対する4バックの相手はマークしにくいという攻略ポイントがあります。SBの丸橋、酒本がマークの確認ができず迷走するようだと比較的容易に攻略できると思っていました。

しかし、特に宇賀神の出来は悪く、攻略ポイントになるはずだったサイドを制することができず、逆に相手優位にゲームを進められました。それはミシャが最初に宇賀神を替え、平川を替えたところにも表れています。李も決定機をふかすなど、シュートを打って欲しいミシャの期待には応えられませんでした。

結果は前半は0-0だったとはいえ、連戦で消耗していたのは浦和というのがゲーム内容に現れては勝てません。カカウのシュートで失点した後は、何とか追いつこうと必死で反撃し、シュート数では最終的には相手を上回ったものの、相手の残留を目指す気持ちに最後は押し切られました。

それでも、次は1週間空くので、徳島戦までにチーム状態を立て直す時間はあります。しっかりアウトサイドからの攻撃の形を作り、徳島を破ってチーム状態を再び上げることを期待したいです。
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メキシカンブッシュセージ

2014-09-28 12:47:48 | 埼玉
秋晴れに恵まれた週末、桜草公園で見つけたメキシカンブッシュセージの花です。紫と白のコントラストが美しい花ですが、背景の青空を入れるようにしたらいい写真になりました。
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キックの精度(9/26なでしこ対香港)

2014-09-27 17:03:24 | レディース
昨日はなでしこジャパンのアジア大会準々決勝、香港戦をテレビ観戦しました。結果は9-0というなでしこの圧勝で、強行日程を考慮して宮間を休ませ、川澄も前半でベンチに下げるなど余裕の戦いでした。中国と同じ組になった厳しい1次リーグを1位で通過したので、準々決勝は香港、準決勝はベトナムと比較的楽な相手と当たれます。

香港は5-5-0という、前に誰も置かない極端な守備的布陣で、なでしこのボール支配率は7割を超えました。時折前に蹴る香港のロングボールには、最終ラインに残っていた長船が落ち着いて対応して、相手のシュートを0本に抑えた「完全試合」でした。

なでしこのゴールラッシュは、相手GKの技術不足も一つの理由ですが、女子サッカーだからこそできる強化ポイントをなでしこが実践したからだと思っています。もちろん、スピードや運動量では男子サッカーにかないませんが、テクニックを磨くことは女子でも十分できることを示しました。

それが現れたのが、なでしこのゴールにピンポイントのヘディングシュートが多かった点です。キック力は男子と差はあっても、横幅の半分の距離なら女子でも十分届くので、この範囲内で精度を高めた成果のゴールだったと思います。

蹴る技術だけでなく、受ける側のFWも重要です。なでしこは長年FWの高さが足りないと言われていました。事実最長身が167cmだった時代もあります。しかし、今のなでしこには170cm台は珍しくありません。高さだけでなく、フリーになるポイントを見つける技術も上げており、この香港戦こそノーゴールでしたが、ボランチ阪口が下がり気味の位置でフリーになる技術はさすがでした。

ベトナム戦はかなりの確率で問題ないと思いますが、川澄が言っていたようにアジアでは優勝して世界に挑みたいです。韓国が来ても朝鮮民主主義人民共和国が来ても強いでしょうから、この決勝戦は本当の勝負でしょう。
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鳥取で成長した逸材(逸ノ城)

2014-09-27 09:32:53 | 他スポーツ
アジア大会、ACミランなど書きたいことはたくさんありますが、相撲で優先順位トップのネタが来たので書きます。それは新入幕で12勝1敗、稀勢の里、豪栄道、鶴竜を連破する活躍で昨日のNHKのトップニュースだった、前頭十枚目の逸ノ城(いちのじょう)です。

逸ノ城は200kg近い巨漢ですが、高い相撲センスを持っていることが売りです。身体能力も高く、腰の構えが崩れない長所を生かして、タイミングの良い投げで仕留める、巨漢の割に楽しめる取り口です。逸ノ城はモンゴル人で、本名のイチンノロブに似た四股名として逸ノ城の名前をつけました。

200kgと聞くと、昔の大相撲大型化時代に多かった動きに難がある巨漢を思い出しますが、逸ノ城は小兵に対しても安定した相撲を取れます。多少、相手が立ち合いで動いても、彼自身の動きがいいので十分に対応が効きます。身体能力が高いので、大きな体をもて余すことなく、自分の武器にしています。

逸ノ城は鳥取城北高校に相撲留学で来日しました。そのため、日本語は高校時代に習得済みで今は流暢に話します。高校入学当時はモンゴル相撲にはない「立ち合い」で苦労したようですが、高校二年生から体が大きくなり、鳥取城北高校を団体戦優勝に導きます。

ただ、個人戦では優勝できず高校横綱にはなれなかったので、目標にしていた相撲部屋への入門は一時お預けになりました。高校卒業後は「お世話になった鳥取に恩返しがしたい」と、鳥取県体育協会に就職して、陸上競技場の管理業務をこなしていました。

逸ノ城は真面目な性格で、仕事ぶりも丁寧で先輩の評判も良かったと聞きます。しかし、母校のコーチをしながら練習を続け、実業団相撲で優勝したことで、幕下15枚目付け出し資格を得たので入門して湊部屋からデビューしました。

その先は順調で、幕下2場所、十両2場所で通過して、今場所が新入幕でした。いきなり三賞は狙えるくらいの逸材と思っていましたが、新入幕で優勝すれば100年前の両国以来という、ここまでの活躍は予想外でした。今日は白鵬と対戦します。楽しみにテレビ観戦をしたいと思います。
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動けるポストプレー(興梠慎三)

2014-09-26 18:32:38 | 浦和レッズ
ミシャが広島に来て、3-6-1を旗印にしたときに、1トップにスピード型の佐藤寿人を置いた采配には仰天しました。3-6-1の1トップは浦和のワシントンのようにポストプレーヤーを置くのが常識だと思っていたからです。当時の広島は2シャドーにキープさせるサッカーで、柏木、高萩、森崎浩司あたりがキープ要員でした。

しかし、今の浦和の3-6-1はミシャの広島時代とは微妙に形を変えています。1トップにスピード型を置きたい発想は同じですが、興梠が佐藤寿人とはタイプが違うので、必然的に違うサッカーになります。佐藤寿人はオフサイドラインと駆け引きして抜け出すプレーを狙うFWですが、興梠はファーストタッチを有利な位置に置くテクニックが武器です。

浦和のサッカーは、かなり興梠のテクニックを利用したサッカーをします。後ろからフィードできる選手が西川、森脇、槙野といるので、ロングボールを興梠に当てるカウンターは常に狙っています。ピッチ状態が悪くなると、興梠といえどコントロールが乱れることもありますが、浦和の1トップ2シャドーは役割を入れ替えられるのも武器です。

興梠は鹿島時代は2トップに慣れていたので、移籍直後は「せっかくキープしても横に選手がいない」と1トップの孤独感を感じたこともあります。今は2シャドーと近い位置を取れるコツはつかんだらしく、チーム状態が良く周りが動いていれば興梠を孤立させないことはできます。

逆に言えば、浦和が悪いときは興梠が孤立したときです。テクニックはある興梠ですが、柏木のようにゲームメーカーではないので、興梠にゲームメーカー的な役割を期待しても無理です。興梠のゴールのパターンもワンタッチが多く相手を出し抜くFWなので、2シャドーが動き回ってサポートしないと、興梠一人で何とかできる選手ではないので厳しいです。

それでも、興梠は3年連続二桁得点と、計算できる選手です。日本代表監督アギーレも3トップの真ん中はいろんな選手を試していますから、可能性はあると思います。代表12キャップのある選手ですから、是非ともレベルアップは期待したいです。
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C大阪戦プレビュー

2014-09-25 18:18:18 | 浦和レッズ
今週末、浦和はアウェイ長居スタジアムでセレッソ大阪と対戦します。セレッソは今季は台風の目と注目されていたチームで、現役ウルグアイ代表のフォルランの加入は目玉でした。しかし、現在は降格圏の16位に低迷して、ポポビッチ、ペッツァイオリ、大熊と二度監督を替える荒療治をしています。

大熊監督になってからのセレッソは見ていないので、采配のタイプはわかりませんが、補強の目玉だったフォルランと元ドイツ代表カカウをベンチスタートにするなど思い切ってチームを変えようとしているようです。

下位は混戦なので、3連勝でもすれば一気に降格圏を出られますが、セレッソのここまでの低迷は予想外でした。浦和のミシャサッカーと対戦する相手は、よく5バックを仕掛けてくるので、以前のようにアウトサイドが面白いように空く、浦和らしさはなかなか出なくなりました。

しかし、5バックの相手がゾーンで守るかマンツーマンで守るかによって、対策はあります。マンツーマンの相手には、興梠が引いて受けて相手リベロを引っ張り出す手が、ここ数試合では有効です。ゾーンの相手なら、鈴木啓太や槙野といった、後ろから援軍を与えることが有効です。

ミシャは、相手が5バックで来ても、「戦術的完成度はこちらが上」と自信を持っています。柏戦で見せたような、興梠、李、柏木の連係のように、相手の戦術を無力化できる手も見られるようになっています。平川と宇賀神が1試合休んだので、アウトサイドもいい状態で試合に臨めます。

長居は遠いので、私はテレビ観戦ですが、今回はチーム状態が4連勝中といいので、期待して週末を待つことにします。
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動きは鈍かったが(9/23新潟対浦和)

2014-09-24 19:45:52 | 浦和レッズ
昨日のアウェイ新潟戦はテレビ観戦でした。浦和は柏戦から中2日の連戦に配慮して、疲労気味の宇賀神と平川を遠征に連れていかない、思い切ったターンオーバーを見せました。新潟が前節で浦和と同じシステムの広島と対戦して、急造3バックを試したので、同じ手が予想されていました。

実際、新潟は195cmの長身 FW指宿を1トップに置いて5-4-1の布陣できました。それでも、浦和が引いて守る相手より、前から取りにくる相手の方が嫌というのは十分研究していて、レオシルバ、田中亜人夢、山本康裕あたりが前からプレスをかけてきました。

これに対し、浦和は中2日の強行日程で選手の疲労が回復しておらず、最終ラインが揃わず相手にスペースを与える場面が目立ちました。目を覆いたくなるピンチは多かったですが、この試合を勝利に導いたのはGK西川周作の活躍です。ちょっと相手のボールコントロールが乱れたところをセーブできる安定感は、さすが日本トップレベルのGKです。

浦和は最終ラインをきれいに揃えるのに苦労していましたが、それは中2日は同じ条件の新潟も一緒でした。こういうときは、右アウトサイドで先発出場した関根の俊足が効きます。興梠の先制点は、阿部勇樹のロングボールから関根が抜け出したもので、興梠が「関根は必ずダイレクトでゴール前に入れる」と確信して走り込んだのが得点に結びつきました。

浦和はシュート数で新潟を下回り、ミスも目立った試合でしたが、少ないチャンスを確実に決めておけるのは今季の好調を表しています。フィールドプレーヤーの人数がJ1で一番少ないとミシャは言いますが、その少数の選手が皆戦力になっているのが大きく、出場停止が出てくる終盤戦にも対応できそうです。

次のC大阪戦も中3日と厳しい日程で、しかも移動を伴いますが、今の浦和なら乗り越えてくれるはずと期待しています。
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