Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

ノウルシ

2019-02-28 22:23:35 | 埼玉
今日はブログを書く元気が出ないので、先日田島ヶ原の桜草自生地で見かけた春の花「ノウルシ」です。成長すると黄色い花を咲かせます。サクラソウと競って花を咲かせる、サクラソウにとってはライバルですが、絶滅危惧種でありこういう環境で守ってやらないといけない花です。名前のウルシは、もちろん漆塗りができるという意味ではなく、触るとかぶれるからだと聞きます。
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フッキ完封で男を上げた(槙野智章)

2019-02-27 22:20:33 | 浦和レッズ
浦和の守備の要、槙野智章選手を取り上げます。槙野は広島市の出身で、ジュニアユースから広島で過ごしました。広島のユース組織はプロを養成すると目的が決まっていて、全国レベルで選手をスカウトします。そこで知り合った柏木とは未だに続く長い付き合いです。プロに上がり、若い時代には闘莉王を目標として攻撃力のあるDFを目指していました。

彼にとって、挫折だったのはドイツ・ブンデスリーガのケルンでの失敗です。ここで1シーズンでわずか5試合にしか出場できず、失意の中、広島時代の恩師ミシャの誘いで浦和に加入したのが2012年でした。槙野はスピードがあるDFなので、ミシャの特殊なサッカーのストッパーには向いており、4-1-5という極端なシステムで攻撃に絡むことで多くの点に絡んでいました。

また、シュート意識が高いのも彼の武器です。かつてインタビューで「世界のDFの三本の指に入るくらいシュート練習をしている」と豪語するなど、遠目からでも思い切り良くシュートが打てます。FKを蹴ることもありますが、曲げて入れる柏木とは違って力で入れるタイプなので、壁に当てる失敗もよく見られます。

そんな槙野が大きく男を上げたのが、2017年のACLの優勝でした。当時、準決勝で対戦した上海上港(中国)のFWフッキに対し、何度もビデオを見て研究したところ、ドリブルの際に一瞬目をボールから離す癖があることを見抜きます。そのタイミングで体を入れて守った結果、フッキは苛立ち始め、あれほど個人技を誇った上海上港を完封することに成功します。

日本代表でも活躍しています。海外でプレーする選手と対等にプレーするためには、日ごろから意識を高く持っていないといけないと考えて、低酸素トレーニングなどのメニューを課して鍛えています。ロシアW杯本大会で、3戦目のポーランド戦で出場を果たすことができました。今回のアジアカップは控えでしたが、CBとして三番手は常に外れない位置にいます。

今年はACLでその経験を発揮することを期待しています。CBの他、左SBでもプレー可能で、一番身体能力が高い相手にマークに付く重要な役割を担います。是非とも、またアジアで輝いて欲しいと思っています。
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札幌戦プレビュー

2019-02-26 20:37:02 | 浦和レッズ
今週末の土曜日、浦和はホーム埼玉スタジアムでコンサドーレ札幌と対戦します。札幌は昨年は浦和の一つ上の4位と大きく躍進し、ACL出場権まであと一歩のところまで行きました。今季はそれを目指すのでしょうが、札幌はチームトップの12得点を挙げたFW都倉をC大阪に引き抜かれているというマイナス面があります。

都倉の代役としては、J2に降格した長崎からFW鈴木武蔵を補強しています。もっとも、鈴木武蔵はスピード型で都倉とはタイプの違うFWです。ターゲットマンとして期待すると、役割を果たせない可能性もあります。開幕の湘南戦ではジェイがスタメンで、鈴木武蔵は途中出場でした。また、札幌の監督はおなじみのミシャです。

湘南戦の映像を前半だけ見ましたが、浦和時代のような極端な4-1-5はやっていない印象を受けました。ダブルボランチの一人、荒野がDFラインに引いて、前に残る深井がさばく形は浦和時代と同じですが、アウトサイドの菅と早坂はバランスを見て、上がるときとそうでないときを判断している様子でした。ターゲットタイプを置かない浦和時代と、ターゲットにジェイがいる札幌では攻め方も変わるでしょう。

浦和は開幕戦のアウェイ仙台戦は0-0の引き分けに終わりました。ゼロックス杯、開幕戦と2試合こなして、まだゴールが生まれていないのは問題です。武藤雄樹は筑波大との練習試合に45分だけ出場したという情報ですが、まだ試合に使える状態ではなさそうで、興梠をサポートする役割は杉本健勇が頼りでしょう。

杉本健勇が、待ちのFWだと武藤雄樹の方がいいという決断を下される可能性もありましたが、それは杉本健勇も理解しているようで、運動量を増やして下がり目の位置で起点を作る、彼なりのFW像は見せました。あとは、興梠とどこでボールを受けたいかの共通理解です。興梠なら、1回合えばかなりゴールに近いところに行けるはずで、それを練習で合わせて行って欲しいものです。
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フランクフルト対ボルシアMG

2019-02-26 17:38:00 | ワールドサッカー
今日は病気で会社を休んだので、ドイツ・ブンデスリーガのフランクフルト対ボルシア・メンヒェングラートバッハ(以下ボルシアMG)を見ていました。フランクフルトは5位、ボルシアMGは3位と上位対決の好カードで、フランクフルトのホームスタジアムはほぼ満員の入りでした。フランクフルトは3-5-2のシステムで、いつものようにDFの真ん中に長谷部(20番)が入っています。

長谷部のDFは、周りをうまく使うことで機能させています。長谷部の身長の180cmはドイツでは小さい部類に入り、相手もロングボールで長谷部のところを狙ってきますが、相手より一瞬早く触る技術でカバーしています。また、ボールがさばけるので、GKトラップやDFヌディガーなどは信頼して長谷部にボールを集めてきます。

フランクフルトはチーム得点王のトップ下、ヨビッチ(8番)がベンチスタートで、アレ(9番)とレビッチ(4番)の2トップでした。長身のアレがボールを落としてレビッチを使うという動きを多く使っており、レビッチはかなり運動量が多くなっていました。途中でスタミナ切れしたレビッチが動けなくなって途中交代したほどです。

対するボルシアMGは4-3-3でした。注目は左ウイングのTアザール(10番)でした。チェルシーFW、エデン・アザールの弟ですが、兄とはちょっとタイプの違うFWです。細かいタッチで相手DFの間をどんどん抜くのが兄ですが、Tアザールはどちらかと言えば身体能力を使ってスピードで抜くFWです。それでも、ボルシアMGの中では最も信頼されているFWで、いいボールは彼に集まっていました。

試合は前半終了間際に、ショートコーナーに詰めたフランクフルトの右アウトサイドのダコスタ(24番)がGKの手前でうまくコースを変えてゴールに流し込み、1-0とフランクフルトのリードで長い時間が経過します。ボルシアMGも反撃し、Tアザールが兄譲りの個人技で勝負する場面もありましたが、フランクフルトのGKトラップの好守で80分過ぎまで1-0のまま進みます。

しかし、ボルシアMGのボランチのラインから上がってきたMFザカリヤ(8番)がうまく縦パスを収めて、反転してシュートを狙うと長谷部が振り切られ、GKトラップの手を伸ばした先を抜けて同点となり、試合は1-1の引き分けに終わりました。戦術が作用した試合ではなかったですが、ドイツサッカーのレベルの高さは堪能できた試合でした。
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メジロ

2019-02-25 22:47:26 | 埼玉
昨日、近所の梅の花に来ていたメジロです。メジロは動きが速く、なかなか会心のショットは難しいですが、画面の端にでも引っかかれば写真のようにトリミングして中心に持ってこられます。いよいよ、春の到来も近いのでしょうね。
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アタランタ対ミラン後半

2019-02-24 17:27:22 | ワールドサッカー
アタランタ対ミランの後半の映像を見ていました。この試合は、内容の悪かったミランが3-1で勝利したという結果は知っていたので、なぜそういう結果になったのか、映像で確認してみました。後半を見ても、アタランタが3ボランチ気味に中盤で組み立て、ミランは攻めに出られず自陣に2ラインを引いて守るという苦しい展開が続きました。

ミランは4-3-3のつもりだったようですが、後ろのボランチのラインが前を助けることができず、前の3人だけで何とかして欲しいというサッカーをしてしまいました。これでは勝利は難しいだろうと思われましたが、一人の選手の想定外のプレーがこの試合を動かすことになります。その選手は左FWにいたトルコ代表、ハカン・チャルハノール(10番)でした。

チャルハノールはミランの、後半最初のチャンスの場面で左サイドを上がり、相手DFのクリアミスを拾います。かなり遠い位置でしたが、そこから放ったシュートが「ゴラッソ」とアナウンサーが叫んだほどの強烈な弾道でした。これが奇跡的にゴール右隅に決まって、ミランは絶対不利のこの試合で、逆にリードを奪うことができました。

これでアタランタは苦しくなり、トップ下のゴメスを下げて18歳のスウェーデン人、クルセフスキーを投入してきました。アタランタというチームは若手育成の能力で知られており、このクルセフスキーもスウェーデンからアタランタのユースに越境加入した選手ですが、これでゴメスの持っていたボールキープのポイントがなくなります。若手育成ももちろん必要ですが、この試合に限っては裏目に出た手でした。

ミランは、チャルハノールが蹴ったCKを1トップのピオンテクが頭で合わせて3-1として、あとは自陣に2ラインを引いて守ってきました。ミランのサッカーはこの試合では全然美しくないサッカーでしたが、アウェイのこの試合は勝てば何でもいいと割り切っていたようです。アタランタはFWのイリチッチの個人技に最後の望みを託しますが、ミランDFが人数をかけて潰し、試合は3-1で終了しました。

またも、内容は下位チームが良くても、終わってみるとチームの力通りの結果になっている試合を見ました。セリエAではよくあることですが、もちろんミランはこの手をずっとやるわけにはいきません。ミランが本来のサッカーを見せたらどうなのかと、見てみたい気がしました。
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仙台戦マニアック分析

2019-02-24 17:09:24 | 浦和レッズ
開幕戦は情報がなく相手のスカウティングが効かない試合なので、去年になかった攻撃パターンを出すと機能することがよく見られます。仙台はいつもの3-4-3を手直しして、ウイングの石原とハモン・ロペスを少し下げてシャドー気味にして、1トップの長沢駿の高さを生かすのが攻撃面の狙いでした。ポゼッション率では浦和の方が高かった試合ですが、攻撃面で狙いが機能したという意味では仙台の方が良かった試合です。

仙台はアウトサイドの蜂須賀、関口が持ったときはあまり手数をかけず、直接長沢の頭めがけてアーリークロスを入れてきました。決定的な形こそ少なかったものの、長沢駿の頭に合った回数という意味では脅威で、浦和はどうしてもチームで一番身体能力の高い槙野が長沢駿を見ていないといけない展開でした。

また、浦和の課題として、相手の左アウトサイドの関口に突破を許したこともあります。このサイドの宇賀神は今一つゲームの流れに乗れておらず、普段は左の彼ですが本来の位置でない右での出場ということで、関口に対する守備で機能することができませんでした。ここからフリーでクロスが上がったので、真ん中の守備に負担をかけてしまいました。

浦和は攻撃でも機能できませんでした。杉本健勇とエベルトンのところはある程度改善しましたが、興梠にボールを入れることが難しかったという問題点も出ました。仙台がボランチの兵藤や富田で守りを固めたこともあり、バイタルエリアを使うことはできませんでした。サイドからもっとクロスを入れて、興梠が体半分抜け出すような攻めを見せたかったです。

それでも、ゼロックス川崎戦の内容の悪さを考えればある程度改善したと思うこともできます。次のホーム札幌戦は勝利が必要ですが、今は次の試合まで1週間あるので、その時間である程度改善を目指せます。その成果を、埼玉スタジアムで見ることを楽しみにしています。
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サンウルブズ対ワラターズ

2019-02-23 23:23:30 | 他スポーツ
サッカーと同じ時間だったのでリアルタイムでは見ていませんが、スーパーラグビー(SR)のサンウルブズ対ワラターズも見ていました。ワラターズには豪州代表の主力選手であるFLフーパー、SOバーナード・フォーリー、FBフォラウが在籍する、掛け値なしの強豪チームです。正直、昔のサンウルブズなら圧倒されて負ける展開が予想できますが、この日のサンウルブズはこれまでと少し違いました。

ワラターズはバックスの身体能力を利用するラグビーを狙っており、序盤はサンウルブズのパスをカットしてからの速攻が狙いでした。また、ウイングに相手の注意を引き付けておいて、内側からCTBやFBフォラウが独走を狙う戦術も見せてきました。実際、圧倒的な身体能力を誇るフォラウには2度トライされましたが、サンウルブズも健闘を見せました。

その中で特筆すべきは、1対1のタックルで負けないことと、FW陣がスクラムで押されなかったことです。サンウルブズが15戦戦って1勝しかできなかった、2016年当時はサンウルブズのタックル成功率は70%台でリーグ断トツの最下位でした。しかし、今はタックルの強化こそチーム強化の道と、フォラウ相手でもタックルで止められるようになっていました。

また、サンウルブズにはSOヘイデン・パーカーのキックという武器もあります。前半、パーカーの2G、2PGと4つのキックをすべて成功させたことが効いて、20-17とわずかながらリードして折り返すことができました。後半、守備が決壊する悪いパターンも出ず、名門ワラターズをあと一歩のところまで追い詰めましたが、結果は31-30の惜敗です。

痛かったのは62分に決められたペナルティトライです。この場面は、サンウルブズが相手ボールのラインアウトで自陣に押し込まれた時間で、サンウルブズが2度モールを崩すコラプシングの反則を取られていました。主審がパーカーのところに寄って、「これで2回目だぞ。3回目はないよな。」と次に反則をすればペナルティトライを示唆する警告を受けていました。

そこでまたモールを崩してしまったので、これでペナルティトライの7失点と、LOトンプソン・ルークのシンビンという痛すぎるハンデを負うことになってしまいました。ファンデンフィーファーがトライを返して1点差まで追い上げましたが、反撃はここまででした。相手に押し込まれたところを跳ね返す粘りという意味ではまだ課題がある、そんな試合になってしまったのは残念でした。
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改善はなされたが(2/23仙台対浦和)

2019-02-23 23:00:27 | 浦和レッズ
今日のJリーグ開幕戦、アウェイの仙台戦は0-0の引き分けに終わりました。浦和としては、ゼロックス川崎戦の内容の悪さは深刻と感じましたが、その試合からは幾分ながら修正が加えられていました。仙台相手に、ポゼッション率では上回る内容を見せました。その要因として、川崎戦では動きの少なさを感じたFW杉本健勇が動きの質を変えていました。

川崎戦ではいいボールを待っている印象のあった杉本健勇ですが、この試合では下がり目の位置でボールを受けて、ポストプレーをしたりボールをさばいたりしていました。これで浦和の悪いときのパターンである、興梠が下がり出して前に選手がいなくなる問題点がだいぶ解消されました。杉本健勇については生で見たときに特徴を確かめたいですが、運動量の少ない選手ではなさそうです。

また、アンカーのエベルトンのところも修正されていました。エベルトンは体が小さいので、相手に複数でプレスに来られたときの対応に不安がありますが、この日はボールを素早く周りに預けるようにしていました。相手にプレスに来られる前に、さばいて狙われないようにする意図でしょう。もちろん、どちらかと言えばゲームメーカーのエベルトン一人に中盤の守備を任せるのは危険というのは、柏木も長澤も理解している様子でした。

柏木も長澤も、エベルトンをフォローしながら、時にはエベルトンに上がれる余裕を与えるなど、浦和の中盤のいいときの動きである入れ替わりながら相手をかく乱することはできていました。それでも、この試合でもゴールを奪うことはできませんでした。要因として、右アウトサイドに回った宇賀神のところから組み立てられなかったのもあります。

浦和の3-5-2では、アウトサイドが両側バランス良く機能することが必要ですが、この日は左アウトサイドの山中にボールが集まっており、仙台は蜂須賀で山中を見ると明確に役割を与えていました。浦和はなかなか攻撃をシュートで終わることができず、遠目からエベルトンが打ったシュートと、柏木が右足で打ったシュートが目についた程度でした。

また、仙台も3-4-3で攻めに出る普段のサッカーを微調整して、まずは守備から構築してきました。浦和としては、ボールを回した割にはチャンスにならなかった、消化不良の内容で終わってしまいました。

続きを書く元気があれば、明日マニアック分析で補足します。
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ロボコップと呼ばれた男(高見盛)

2019-02-22 23:09:59 | 他スポーツ
今日はネタがないので、困ったときは昔の力士から、元小結高見盛の振分親方を取り上げます。高見盛といえば、今でも思い出せるのは土俵で気合を入れるパフォーマンスです。これが知られるようになってからは、観客がそのポーズに合わせて声を上げてくれたほどでした。この、ちょっとコミカルな動作は、ロボコップという愛称を生むことになりました。

この気合パフォーマンスを、制限時間の関係で忘れると完敗してしまうほど、彼の土俵には必要なルーティンでした。解説者の舞の海氏によれば、「彼といえど相手がおそらく怖いのだろう」と、土俵に上がったときの心理を代弁しています。

高見盛が上位にいた当時、横綱は朝青龍で、大関に千代大海と魁皇がいた頃です。当時の高見盛は稽古場で弱く、本場所になると突然、相手が予想していない強さを見せることがありました。稽古場で手の内を見せないように力を抜いているのではと、当時の上位陣からは「あいつだけは許せない」という怒りのコメントが出たほどです。

もっとも、当時の親方衆は「負ける方が悪い」とその上位陣の言い訳はバッサリでした。高見盛の相撲は、右を差して返す相撲が定番でした。それほど、スピード感のある相撲ではなかったですが、右四つになったときに強さを見せました。もっとも、最高位が小結ということは、上位で何度も勝ち越した力士ではないということです。知名度の高さの割に、それほど強かった力士ではなかったとも言えます。

喜怒哀楽を表に出さないのが力士と思われがちですが、彼は勝った時に堂々と花道を引き揚げ、逆に負けたときは下を向いて引き揚げます。そういうところが、人間らしくていいと思われており、その落差は永谷園のCMにも取り上げられたほどです。元高見山の東関親方が育てた力士の中で、曙の次に成功した力士になりました。

今は審判員として土俵下で見られます。東関部屋は兄弟子の潮丸が継いでおり、その部屋付き親方です。真面目で実直な彼は、親方のように弟子に見本を示すのは向いているでしょう。今後も、その元気な姿を見せて欲しいものです。
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