Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

三軍から這い上がった(宇賀神友弥)

2016-05-31 22:55:00 | 浦和レッズ
ちょっと遅れましたが、FCソウル戦の1stレグで貴重な先制点を挙げた、宇賀神友弥選手を取り上げます。宇賀神は高校時代をレッズユースで過ごしましたが、当時はそれほど目立つ選手ではなく、トップ昇格は見送られて流通経済大に進学します。彼の経歴をご覧になった方は「このクラブ・ドラゴンズって何?」と思う方もいらっしゃるでしょう。

クラブ・ドラゴンズは流通経済大の三軍のチームです。100人以上部員のいる流通経済大では、控え選手のモチベーションを維持するために、二軍をJFL、三軍をクラブ・ドラゴンズとしてクラブチームの選手権に参加させるシステムを取っています。つまり、どのカテゴリーにいても公式戦があるので、試合に向けたコンディション調整などはカテゴリーに関係なくできます。

今、レッズでチームメイトの武藤雄樹は、流通経済大で宇賀神の1年後輩です。もっとも、三軍の宇賀神に対し、武藤は1年から一軍だったので、一軍の試合で宇賀神がスタンドから武藤を応援していたという間柄でもあります。そんな宇賀神が開花したのは3年からです。ようやく一軍に入り始めた宇賀神は、レッズの強化指定選手としてサテライトに出場するほどの選手になります。

当時、ユース時代のチームメイトだった堤や西澤がいたこともあって、宇賀神は卒業後はレッズを選びプロになります。タイプとしてはサードハーフで、瞬間的なキレで相手DFを置き去りにするプレーが売り物でした。フィンケ監督は左MFとして起用することが多かったですが、ペトロや堀監督には「DFではない」という評価になり、MFの控えとしてベンチに置かれる日々でした。

追い風になったのはミシャの就任です。3バックを旗印にするミシャサッカーでは、左アウトサイドが最もぴったりくるポジションです。最初の年は梅崎の後塵を拝してベンチが多かったですが、オフの肉体改造もあって守備力も向上し、今や「浦和の左アウトサイドは宇賀神」で固まっています。

おそらく、ミシャ政権が続けば出番を得る可能性が高いですが、4バックの監督では厳しいかもしれません。今の浦和で、ミシャの続投を陰で祈っている選手かもしれません。
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ブルガリア戦プレビュー

2016-05-30 21:56:36 | ワールドサッカー
今日はネタがないので、ちょっと気が早いですが、金曜に日本代表が対戦するブルガリア戦のプレビュー記事にします。この時期は、欧州選手権ですが、ブルガリアは予選で敗退したのでこの対戦が実現しました。

ブルガリアは、1994年アメリカW杯で4位という好成績を残したことがあります。当時のエースストライカー、ストイチコフはバルセロナでもプレーした英雄です。このときがあまりにも美しいですが、シビアにブルガリアの実力を見ると、欧州の予選を通れるかどうかいつもギリギリのところにいるという印象です。

日本代表がW杯で好成績を狙うなら、このレベルの相手には確実に勝っておきたいですが、2013年に豊田スタジアムで対戦した親善試合では敗れています。欧州の一流クラブのレギュラークラスはいませんが、国内組の多いチームは組織力があるので侮れないという傾向もあります。

ブルガリアの来日メンバーはまだチェックしていないので、何かわかったら追記しますが、日本は本田圭佑、香川真司ら欧州組が既にシーズンを終えており、コンディションはおそらく良さそうです。

久し振りに見る代表戦なので、私はあまのじゃくでブルガリアの出方を見ると思いますが楽しみにしたいと思います。
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動きが鈍かった浦和(5/29鳥栖対浦和)

2016-05-29 20:59:02 | 浦和レッズ
今日の鳥栖戦、0-0の引き分けでした。鳥栖はMF崔誠根を最終ラインに入れて5バックを引き、浦和の1トップ2シャドー、二人のアウトサイドの5人に対して数的同数を保つ考え方でした。Jリーグの相手は、浦和相手にはだいたいこの手です。それでも、浦和は甲府や仙台相手にはこの手を打ち破ってきましたが、ついに前節の新潟戦で守り切られて引き分けました。

特に、今回は韓国遠征帰りの初戦で疲れているのは間違いありません。その試合に、同じメンバーを並べたミシャ采配には疑問を感じました。FCソウルとのアウェイ戦で動きの良くなかった武藤や関根も、同じようにスタメンで起用してきました。その危惧は当たってしまいました。浦和が誇る、1トップ2シャドーが前に張り付いて動かなくなり、ボールが回らないで森脇や槙野が多くボールタッチするという、ボール支配率だけ高くても感心できない内容です。

今季の浦和は、高い位置でボールを取り返す連続攻撃をテーマにチームを作ってきました。その動きはできていたと思います。鳥栖が前に人数をかけていなかったので、鳥栖のパスコースがなくて奪いやすかったという事情もあるでしょう。しかし、李が引いて狙ったダイレクトプレーも、関根や宇賀神が狙ったクロスも、ことごとく鳥栖の壁に跳ね返されました。

今季の浦和の課題として、セットプレーからのゴールが2点とリーグ最下位というものがあります。ミシャがターゲットマンを置かない采配をするので、なかなか合わせる場所がないことと、キッカーの柏木の精度の問題もあります。そのため、この試合では右CKのキッカーを武藤に変える采配を見せました。

武藤のCKの精度はなかなかでした。二度、遠藤の頭に合わせるキックを見せています。浦和のセットプレーは槙野を狙うことが多かったので、遠藤の頭狙いは面白い発想でしたが、残念ながらゴールはなりませんでした。遠目から狙うなどの攻撃の変化が欲しかった、そんな思いです。

それでも、ナビスコ杯の最終戦(6/5)がない浦和は、この鳥栖戦が終わると次は鹿島戦(6/11)まで空きます。そこでどれだけ疲れを抜いて、勝ちが必要な鹿島戦をどう戦うか、埼スタに行って見届けたいと思います。
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異次元の相手(ブランビーズ対サンウルブズ)

2016-05-29 14:25:10 | 他スポーツ
昨日はJ1がなかったので、スーパーラグビー(SR)のブランビーズ対サンウルブズを見ていました。ブランビーズはオーストラリアカンファレンスで首位を争う強豪で、ここまで1勝9敗1分けのサンウルブズにとっては厳しい相手と予想はできました。しかし、試合内容を見てしまうと、これが世界のラグビーのトップレベルかと力の差を大いに感じることになりました。

この日のサンウルブズは、決勝トーナメントの可能性が既にないことを考慮していろんな選手にチャンスを与える意味か、SOに田村、FBに笹倉と、いつものピシ、フィルヨーンをスタメンから外すオーダーで来ました。しかし、これまでのサンウルブズで可能性を感じたのは、彼ら外国人二人のキックテクニックでした。

それがなくなったこの試合では、キックでチャンスになりそうな形を作れず、タッチキックはノータッチになり、ショートパントは相手に簡単に処理されてしまいました。最初の10分ほど、それでもブランビーズの連続攻撃を辛くもしのいでいましたが、これで体力を消耗して動きの落ちたサンウルブズに対し、ブランビーズが圧倒的な攻撃力でトライを重ねました。

また、サンウルブズとブランビーズの差は、タックルされた後のターンオーバーの回数にも現れています。相手ボールを潰しても相手にボールが出ますが、サンウルブズのボールはよくターンオーバーされました。ラックに加勢する人数、ラックの中でボールをキープする動きなど、細かい部分でサンウルブズはまだまだと感じざるを得ません。

ブランビーズは左ウイングのダーガビルの動きが秀逸でした。一人で150m以上ゲインするという大車輪の活躍で、サンウルブズは彼にまったくついていけませんでした。サンウルブズのボール回しが読まれていて、それをカットしてダーガビルに回せば、かなりの確率でトライになっていました。

ブランビーズのハンドリング技術も相当でした。サンウルブズはまだまだミスがありますが、ブランビーズのパスはたとえボールがずれても技術でカバーしてミスに見せないことができます。トライチャンスはほとんど確実につながれており、現役豪州代表が何人もいるブランビーズの実力だけが印象に残りました。
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鳥栖戦プレビュー

2016-05-28 22:39:29 | 浦和レッズ
明日、浦和はアウェイのベストアメニティスタジアムで、サガン鳥栖と対戦します。浦和はACLのアウェイ戦、FCソウル戦の衝撃的なPK負けで、精神的には立ち直れていないかもしれませんが、試合は次々とやってきます。今回、浦和に帰らず、直接ソウルから鳥栖に乗り込んでいます。

鳥栖は今季から、元FC東京監督のイタリア人、フィッカデンティ監督が率いています。今季の鳥栖は残留争いの位置で、エース豊田も思うように得点を挙げられていません。これまで、尹晶渙監督や森下監督の当時の鳥栖は、中盤を飛ばして豊田めがけてロングボールを蹴るサッカーで、終盤の驚異的な粘りでギリギリの勝ち点を拾う戦い方でした。

フィッカデンティ監督になってからの鳥栖は映像で確認していませんが、豊田以外には個人で勝負するタイプはおらず、グループ戦術でまとまりを出すからこそ強かったチームです。現在の順位が下位であることを見ると、どうもチームがうまくいっていないのではと推測できます。

浦和としては、下位の鳥栖からはアウェイですが勝ち点3が欲しいです。浦和のストロングポイントのアウトサイドの攻撃力をどこまで出せるかがカギと思います。今回、FCソウル戦から中3日という日程のため、消耗の激しいアウトサイドは入れ替えてくる可能性もあります。PK戦で外して目立ってしまった途中出場の駒井も、そのドリブルはFCソウルに通用しており、今回スタメンなら是非とも期待したいです。

最近、武藤が一番最初に代えられることが気になっています。武藤はシャドーの位置から降りてきてキープする動きと、2列目から飛び出してフリーになる動きの両立が武器ですが、映像がハイビジョンでなく解像度不足でわからなかったFCソウル戦はともかく、引き分けに終わった新潟戦でもあまり効いていませんでした。

そんな厳しい要素はありますが、勝つことでしかFCソウル戦のショックは振り払えない、そう思って勝ち切って欲しいです。
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ベジタブルマラソンin彩湖

2016-05-28 21:46:12 | 他スポーツ
今日は、彩湖で行われたベジタブルマラソンの10kmに出走していました。結果は完走できず、5.5km地点で途中棄権です。5kmラップは32分41秒で、去年の5kmのタイム32分9秒よりちょっと遅い程度でしたが、足が動かずにラップがどんどん落ちているのを見て楽しくないと判断して棄権しました。

原因ははっきりしています。これまで、3km→5km→10kmと距離を延ばし、タイムも毎回更新していたこともあって、単にトレーニングすればタイムが伸びるような過信がありました。今回の失速の原因は、苦しくなったときにのどがつまったような感覚になり、一瞬ですが立ち止まったことです。

これを防ぐには水を十分に補給して、のどを湿らせておくのが重要ですが、今回会場に着いたのがスタート30分前とあまり余裕がなく、この準備をさぼってしまいました。また、トレーニングも桜環境センターの室内メニューが中心で、ロードで10kmを走る準備が足りませんでした。今回の棄権を痛い教訓にして、今度の秋の彩湖では10km60分切りを達成したいです。

しかし、最近のマラソンは私が前に走っていた当時の90年代とは様変わりしています。当時は会場で見る女性はほとんどが男性ランナーの彼女が付き添いで来ていましたが、今は「ランニング女子」とでも呼べる女性のグループが多く参加しています。私も、失速すればよく女性に抜かれたりします。

今、健康ブームの一環がマラソンなんですね。私が復活を決意したのも、その市民マラソンの充実も理由です。次のレースは、今のところ、10月23日の彩湖エコマラソン(10km)を考えています。制限時間が70分と厳しいですが、これを走り切ったら自信になると思って、夏場は体力維持に努めたいと思います。

S→1km 6分02秒
1→2km 6分31秒
2→3km 6分26秒
3→4km 6分43秒
4→5km 7分07秒

撮ってきた写真を載せます。



今日の彩湖は曇り空で視界が悪く、スカイツリーなどの遠くは見渡せませんでした。そのため、近場の写真ばかりです。







さつきでしょうか?



アヤメです。



ビオラは終わりかけです。



彩湖・道満グリーンパークの湿地帯です。



ドッグランの入り口です。この公園はドッグランで有名なようです。



ゆりでしょう。



日日草です。



あじさいです。



芙蓉です。

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敵の策が見事だった(5/25FCソウル対浦和)

2016-05-27 22:55:45 | 浦和レッズ
ようやく、FCソウル戦の映像を見ました。結果こそPK負けと惜しかったですが、シビアに見れば勝てる内容の試合ではなかった印象で、浦和が得意とするマイボールをキープしてからの展開はあまり見ることができませんでした。もちろん、映像で見えない、敵地韓国でのコンディション調整やピッチへの対応などの要素もあるでしょうが、映像でわかる範囲にも答えはありました。

それは敵将、崔龍洙監督の打った変則的な布陣でした。FCソウルの布陣は3-3-2-2と図面上では表記されていますが、左ストッパーでスペイン人MFオスマルを起用したのが味噌でした。オスマルは1stレグではアンカーで出場しており、展開によっては少し上がって浦和の興梠や李が引いてボールを受ける動きについていく役割が与えられていました。

浦和のミシャサッカーのストロングポイントは、1トップ2シャドーに意識が集中するとアウトサイドが空き、逆にアウトサイドを意識すると1トップ2シャドーで攻められることです。この日のFCソウルは、その二つを場面に応じて両立する手でした。オスマルの上がりで1トップ2シャドーを抑える動きもあり、浦和がアウトサイドを狙えばFCソウルのアウトサイドが帰陣して5バック気味にするなど、ミシャサッカーとは違う「可変システム」でした。

この手が有効だった証拠は、浦和が誇る宇賀神、関根の両アウトサイドがほとんど有効なプレーをさせてもらえなかったところに現れています。それでも、弱点もありました。オスマルが上がっているタイミングで、あえてプレスの厳しいバイタルエリアでキープすれば、FCソウルの最終ラインが2枚しか残っていないタイミングがありました。

この試合は、そんなスペースを狙う攻防戦でした。結果的には遠藤のトラップミスを相手FWアドリアーノに拾われたミスが痛く、延長戦に持ち込まれて体力が切れてしまいました。布陣の攻防とは、違うところで決着したのは残念でしたが、それでも槙野がダムヤノビッチを抑える、西川がアドリアーノの決定機を止めるなど、できたこともあります。

ACLこそ敗退しましたが、まだリーグ優勝で開催国枠でクラブW杯に出場できる道もあります。下を向かず、次の鳥栖戦で浦和らしさを期待したいです
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通用した2ゴール(李忠成)

2016-05-26 21:24:12 | 浦和レッズ
昨日のFCソウル戦、延長戦でトータルスコアが同じになった場合はアウェイゴールを適用せず、PK戦というルールでした。そのPK戦で惜しくも浦和は敗れ、アジアの頂点を目指した戦いは道半ばで終わりました。しかし、互いに死力を尽くした好ゲームは価値があり、こういう試合をまたやりたいと思いました。

ゲームレポートは、仕事で見られなかった前半のビデオを見てからにして、今回は延長戦で2ゴールを挙げた李忠成選手を取り上げます。李忠成は在日韓国人の4世で、五輪代表入りを目指して日本に帰化しています。漢字はそのままですが、読み方が「イ・チュンソン」から「り・ただなり」に変わっています。

李忠成は最初はユースから昇格したFC東京に入団しましたが、開花したのは柏時代です。当時、ファンタジスタの元ブラジル代表のフランサの感覚に最もついていけたMFとして印象に残っています。当時の柏は山根、鎌田のダブルボランチに後ろを固めさせ、動かないフランサの穴を埋めていたチームだったので、余計印象的です。

柏ではその後出番を失って広島に移籍していますが、この広島時代の活躍はセンセーショナルでした。当時、広島の1トップの佐藤寿人が負傷でシーズン後半を棒に振ったピンチがありました。当時、広島を率いていたミシャが、代役に指名したのが李忠成でした。この起用に、李忠成は後半戦だけで11ゴールという大ブレイクを見せて、日本代表にも呼ばれました。

アジアカップに出場した李忠成は、決勝戦の豪州戦で決勝ゴールを決める活躍を見せて、当時イングランド2部だったサウサンプトンからのオファーを受けて海外挑戦しました。このイングランドでは、練習中に味方選手に足を踏まれて骨折するという不運で活躍できず、恩師ミシャのいる浦和に移籍して現在に至ります。

浦和ではシャドーで出場することがほとんどです。李忠成は何故か1トップにすると活躍できないので、シャドーに置いて後ろから得点機会を狙う役割にしています。背の低い選手が多い浦和で、李忠成の高さは武器になっており、GK西川のロングフィードは彼を狙うこともあります。

今季は開幕から好調で、興梠、李、武藤の1トップ2シャドーのことを「KLM」と呼ぶほどです。ライバルの石原や高木俊幸がほとんど試合に出られないほどです。もともと実力のあった李ですから、今季の活躍は偶然ではないでしょう。ミシャサッカーのシャドーは李と定着したので、代表復帰も目指して欲しいです。
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セ・パの野球の違い

2016-05-25 20:21:35 | 他スポーツ
今日は浦和のFCソウル戦ですが、平日夜の試合の即日更新は勘弁していただき、穴埋めネタを用意します。もうすぐプロ野球は交流戦です。パリーグのチームがDHなしのセリーグの本拠地に行き、セリーグのチームがDHありのパリーグの本拠地に行く、いつもと違う面白さがあります。

今回、その野球の違いを考えていたのでブログ化します。私は、パリーグファンなのでDHはあった方が単純に一人多く試合に出られるからいいという意見ですが、いろんな意見があると思います。DHありのパリーグの場合、投手に代打を出さなくていいので、先発投手が長いイニングを投げられる傾向があります。

また、メジャーリーグから守備力は今一つという外国人選手を獲得しても置くポジションがあります。もちろん、DHなしの交流戦で守らせると穴になるリスクはありますが、楽天がAジョーンズを獲得できたような面白さは期待できます。

デメリットは、ベンチにいる控え選手の出番が相対的に減ることです。パリーグの場合、ベンチ入りの人数が一人少なくなることもあって代走専門という選手はいないことが多く、代走はそのまま守備に入ることを前提に出すケースがほとんどです。代打の機会も、投手の打席があるセリーグに比べると少なくなります。代打の神様と呼ばれた、阪神の八木や桧山のような選手は表れにくい環境です。

セリーグの場合、投手の打席が守備側にとってほぼアウトを計算できてしまうという物足りなさを感じることもあります。しかし、試合がビハインドになれば投手の打席は全て代打ですから、ベンチ入りの野手はいつ出番があってもおかしくありません。ベンチの選手が、高い集中力で試合に入って、代打でドラマを起こす面白さがあります。

また、セリーグではスタメンの全員が守備につくので、走攻守三拍子揃った選手を中心に獲得していくことになります。野球は本来、守備もするものという考え方をすればセリーグの方が本来の姿です。どちらがいいというのは、ないのでしょう。
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トルシエの遺産(トゥーロン国際)

2016-05-24 22:32:40 | ワールドサッカー
今、U-23日本代表がフランスのトゥーロンで強化試合を戦っています。この「トゥーロン国際」は若手世代の登竜門として伝統のある大会で、これまで日本はパラグアイ、ポルトガルと対戦しています。世界のいろんなチームとまとめて対戦するには大きなチャンスといえます。

このトゥーロン国際、日本はほぼ毎年のように若手カテゴリーの代表チームを送っていますが、きっかけはトルシエ元監督のコネです。トルシエの率いた、U-20日本代表がナイジェリアのワールドユースで準優勝と結果を出したのが好材料になり、トルシエによれば「弱いチームは参加できない」大会と聞きます。

トルシエ監督の退任から既に14年の時が過ぎていますが、今でも残っているトルシエの遺産です。これに参加できるのは若年層の強化に役立っていますが、最初の年に日本協会が、U-23代表を送りたかったトルシエの希望に反して大学選抜を送ったので、トルシエが激怒した話は覚えています。

この大会は、採算度外視の大会で、バックスタンドのないスタジアムがあるなど観客はほとんど入らないローカル色豊かなものです。おそらく、欧州にはこういう大会を開けるお金持ちがいるのでしょう。ポルトガルの女子サッカーの大会「アルガルベカップ」も、そんなお金持ちの道楽のように思えます。

五輪本番のリオとは環境的には大きく異なりますが、短い期間で多くの試合があることと、異国で長期間過ごすことによる環境面の訓練など、使い道は大いにあります。U-23日本代表にとって、いい強化試合だったとあとで振り返ることができればいいでしょう。
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