Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

鹿島戦マニアック分析

2011-10-31 18:56:35 | 浦和レッズ
昨日のナビスコ杯決勝は敗れたとはいえ、浦和にとっては得たものもありました。最大のものはDF浜田に結構FW適性があることです。甲府戦でスピラノビッチの急造FWを見ましたが、上背では浜田より高いのに、ボールを止めたりパスをしたりする技術がなく、ピンポイントでクロスを放り込まない限り点が取れそうな雰囲気は皆無でした。

これと比べると、浜田の場合苦し紛れのGKからのロングフィードでもヘディングで勝つことができます。ポストプレーもできますし、一つゴール前に入って惜しいシュートも打っています。交代枠を使い果たして打つ手が限られるときに、浜田の急造FWは使えそうという手応えを得たのは大きいです。

また、4-1-4-1の弱点である鈴木啓太の脇のポジションは、4人のMFが協力して下がって埋めていました。時と場合によっては梅崎や原口も引くという手でしたが、そのおかげで鈴木啓太が引っ張り出されることはなく、鹿島にバイタルエリアを使われたシュートは前半はほとんどありませんでした。

この試合は、浦和が高橋峻希ではなく山田暢久を右SBで使ったり、鹿島が西でなく新井場を右SBに入れたことを考えると、両チームとも後半勝負を考えていたと思います。その勝負するつもりだった後半の立ち上がりで、キーマンの山田直輝を失った浦和は痛く、連動した攻撃が全くできなくなってしまいました。

数的不利なら守る時間が長くなるのは仕方ないですが、カウンターからの少ないチャンスをシュートで終わっておくことができなかったので、鹿島ベンチに浦和は守るだけで手一杯と思われて田代やフェリペガブリエルを投入されています。

強気の交代ですが、青木が退場になったときはさすがの鹿島でも焦ったと思います。普段なら絶対に持たないような最終ラインを組んだ鹿島ですが、浦和が梅崎を交代させていて、守備に考えをシフトしていたことで、浦和がその最終ラインに付け入ることはできませんでした。

さすがの堀監督といえども10対10までは想定していなかったようで、勝つとしたらPKしかないと思っていたかもしれません。それでも、鹿島相手に浮き足立つことなく戦えたのは、少なくともこの試合を無駄にはしなかったという思いがあります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

球際を行かねばならぬ(10/29浦和対鹿島)

2011-10-30 16:01:30 | 浦和レッズ
両チームの力関係を考えたら、鹿島が押し気味に試合を運び、浦和は梅崎や原口が少ないチャンスに賭けるという展開は予想していました。ただ、鹿島は右SBに新井場を起用して、原口を消しにきたのは意外でした。そういう両チーム慎重に入る試合は、審判のカードが試合を動かすことはあります。

浦和は山田直輝という攻守をつなぐ重要な選手が退場になったのは本当に残念です。1枚目をもらってわずか2分後の2枚目だったのは注意が足りない気もしますが、山田直輝という選手が上背が足りないハンデを運動量でカバーしている選手ですから、球際は激しく行かねばならぬという思いはあると思います。

ただ、浦和の敗因はこの退場そのものではなく、その後の策の立て方でした。山田直輝を失って4-1-4-1ができなくなった浦和は、柏木を一列下げて4-2-2-1で守りを固めました。ベンチ入りメンバーに攻撃的な選手をあまり入れていなかった浦和にとって、最も使える駒の高橋峻希を誰に替えて入れるかは注目でしたが、梅崎との交代だったのは驚きました。

梅崎を下げてしまったことで、浦和の意識が守備に向かい、エスクデロや原口の単独ドリブルしか攻め手がなくなってしまいました。鹿島はその浦和の守備的布陣を見て、田代やフェリペガブリエルという攻撃的な選手で浦和を崩しにきました。

野沢がGKと1対1になる大ピンチは加藤が止め、耐えているうちに相手にも退場者が出て、数は同じになりました。しかし、梅崎を下げていて、前線で連動した攻撃ができていなかった浦和は、相手が新井場、中田浩二のCBに右SBに柴崎、左SBにフェリペガブリエルという、かなり弱そうな急造最終ラインにもかかわらず、攻め切ることができませんでした。

結果は延長戦の末の敗戦なので、映像を見ていない方には惜敗のように思えるかもしれませんが、実際は鹿島は連動した攻撃ができていましたが、浦和は単騎攻撃が頼りだった完敗です。それでも、明日マニアック分析で書きますが、得たものもあった試合ではありました。あの鹿島相手に、自由にはやらせなかったということは誇ってもいいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドラフト会議雑感

2011-10-28 19:10:54 | 他スポーツ
上位指名の有名なところは多くの人が書くと思うので、私は独自路線で書きます。今年、上位指名で人気を集めた高校生は甲子園に出ていない東海大甲府の高橋選手でしたが、甲子園に出た選手もいい選手が結構いました。

特に投手にいい選手が多く、横浜ベイスターズ1位指名の唐津商の北方投手、楽天2位指名の金沢高校の釜田投手など、プロが育ててみたいような剛腕投手がいました。しかし、私が注目していたのは阪神が2位指名した聖光学院の歳内投手でした。

歳内は被災地の福島の代表校だったので、甲子園のときは注目を集めていたので覚えていらっしゃる方もいるでしょう。ただ、私が歳内に注目した理由はその奪三振もありますが、球筋に引かれました。歳内はスプリットという、落ちる変化球を武器にしていますが、今は高校生が独特の変化球を持っているのは珍しくない時代です。

ただ、このスプリットの落ち方が非常にすばらしいのです。基本的に歳内がスプリットで攻めるコースは外角ですが、歳内のスプリットは斜めに落ちてきます。ただ、大抵の投手は片側にしか変化させられず、右打者には強くても左打者は苦手という選手がほとんどです。

歳内の優れている点は、右打者にも左打者にも逃げる方向にスプリットを落とすことができることです。これができるから、ストレートは140kmちょうど程度の歳内がプロ注目の選手と呼ばれていた理由です。ただ、甲子園ではスプリットを見極められてしまうと、ストレートを狙われて打ち込まれることもありました。

プロには行けるかもしれませんが、行ったら中継ぎ要員だろうとこのときは思いました。スプリットの球筋を覚えられる前の短いイニングなら通用するという理由です。そのため、今回の阪神の2位指名は想像以上に評価が高かったと思っています。阪神もストレートの威力さえ増せばと、先発起用もあるかもしれません。

今は高校生はプロ志望届を出して、自らプロに行く意思を表明しないとプロに行けない時代になりました。昔、大学進学や社会人志望を口にして、秘かに裏でプロとつながっていたという密約を防止するためです。歳内もプロ志望届を出したくらいですから、中継ぎ要員にとどまらない自信はあると思います。その活躍を、映像で見るのは難しいかもしれませんが期待しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

決戦前夜

2011-10-28 18:39:00 | 浦和レッズ
明日は浦和にとってタイトル獲得のチャンス、ナビスコ杯決勝です。今回は指定席で参戦する幸運に恵まれ、多少風邪気味ですがなんとしても明日までには治すつもりです。プレビュー記事以降の話題では、非公開練習をめったにやらない鹿島が2日連続で非公開練習をやりました。

ナビスコ杯準決勝で決勝ゴールを決めた柴崎をスタメンで使うか、岩政が間に合わない最終ラインをどうするかなど、鹿島には隠したい要素がたくさんあります。ジーコイズムは隠してもスタメンはどうせばれるから堂々見せるというものでしたが、どうしても隠したいときはあると思います。

ただ、鹿島がそれだけ神経質になっているのは浦和にも付け入る隙はあると思います。今季のリーグ戦の順位では大差をつけられている相手なので、万全の鹿島が出てくれば順位通りの結果になるでしょうが、万全でない鹿島が相手ですからチャンスは十分です。

浦和は勝っているチームは動かさないとサッカーの世界ではよく言われているので、1トップを替えるくらいの変化はあるかもしれませんが、4-1-4-1で梅崎と原口の突破力を生かそうとするサッカーは変えないと思います。

1トップに入りそうなエスクデロは上背はないので、岩政がいないことによる相手の高さを狙うのは無理です。ただ、もし鹿島が青木と中田浩二の急造CBコンビでくれば、練習でもほとんど合わせたことのない二人ですから、チャンスはあるかもしれません。

ナビスコ杯準決勝のG大阪戦で見せた、エスクデロの相手を背負った形でのドリブルが機能すれば、相手の予想していない側から思わぬビッグチャンスも作れるかもしれません。

浦和の最終ラインは、ここに来てスピラノビッチの代わりに浜田を使っています。身体能力で守るスピラノビッチと、ポジショニングで守る浜田のどちらが上かはわかりませんが、スピラノビッチとの契約が今季限りで切れるので、浜田にもチャンスを与えておこうという考えだと思います。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

豊田清投手、現役引退

2011-10-27 18:44:09 | 他スポーツ
現在は広島に在籍していた元西武の豊田清投手が引退を表明しました。40歳という年齢を考えると、できる限りのことはやったという思いもあるでしょう。西武時代にFA宣言して、巨人に移籍してからは中継ぎでしたが、西武時代はリーグ屈指の抑え投手で、セーブ王の経験もあります。

豊田は愛知県の野球では無名大学の同朋大の出身で、同朋大では唯一の好投手だったため、練習試合を対戦相手が受ける条件に豊田の登板を要求されました。そのため、豊田は大学時代はダブルヘッダーを連投するような苦労もしています。

それでも、野球のスカウト網は全国隅々まで巡らされていますから、豊田の西武からのドラフト3位指名は意外ではなかったようです。豊田は無名大学を一人で引っ張ったという自負もあったらしく、プロ入り当時は投手は先発完投という考えの持ち主でした。

事実、プロ入りしてから先発ローテーションに入るまでにはそんなに時間はかかりませんでした。ただ、当時の豊田は先発では3、4番手で、決してリーグを代表する投手ではありませんでした。当時の豊田の逸話で驚いたのは、フォークボールでストライクゾーンの出し入れができたことです。

当時、フォークボールは完全にボール球にして相手から空振りを取るためのボールと思われていたので、フォークでストライクを取れる豊田のコントロールには驚きました。しかし、先発投手の頃はストレートの球速は140km行くかどうかで、決して目立つ投手ではありませんでした。

そんな豊田にとって、転機になったのは東尾監督に打診された抑え転向でした。投手は先発完投というプライドのあった豊田の説得は難航したと聞きますが、抑えになったことでペース配分を気にすることがなくなり、ストレートは常時147kmが出るようになります。

その結果、森が8回、豊田が9回を抑えるのが西武の必勝パターンになり、豊田はリーグを代表する抑え投手として有名になります。晴れ舞台になるはずだった2002年の日本シリーズで西武は4連敗して、豊田のセーブ機会を用意できなかったのは今でも残念ですが、西武の一時代を担った好投手として、記憶に残る投手だと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナビスコ鹿島戦プレビュー

2011-10-26 18:53:28 | 浦和レッズ
浦和は今週末、ナビスコ杯決勝の鹿島戦を国立競技場で戦います。前節の横浜FM戦を勝利して、残留に希望の光がさしてきたタイミングの鹿島戦は、今回は完全に挑戦者の浦和にとっては思い切って自分たちのサッカーを試す好機です。

ただ、シビアに見ると前節の勝利は横浜FMが浦和の出方を知らなかったからと見ることもできます。鹿島は浦和の布陣が4-1-4-1だと知った以上、このシステムの弱点である1ボランチを引っ張り出すようなサッカーを狙ってくるでしょう。

1ボランチのマーカーがはっきりしている横浜FMにははまりましたが、鹿島は小笠原、増田といったポジションチェンジを得意とするMFがいるので、鈴木啓太を引っ張り出されないように他の選手がカバーする動きが必要です。

もっとも、タイトル戦の決勝とはいえ浦和はJ1残留が大事なので、この試合で弱点をあぶり出されてリーグ戦でしっかり修正しておくシナリオも、そんなに悪くはありません。

今まで、誰が移籍しても大抵カバーする選手が台頭してきた、あたかも無限の選手層があるかのようだった鹿島ですが、ここ2年のリーグ戦の成績を見ると、さすがに内田、李正秀、伊野波らが去った鹿島の選手層も無限ではないということが表面化しています。

特にSBは長年鹿島のストロングポイントで、かつての鹿島には名良橋、相馬、アウグスト、新井場、内田と攻守両面で効くSBがいました。しかし、今回のSBは本来ならばMFの西とアレックスです。攻撃力はありますが、埼玉スタジアムの浦和戦では守備があまり強くないところも見せています。

また、岩政の負傷で前節CBに入っていたのは、本来ボランチの青木でした。鹿島が万全の状態で万全の力を発揮すれば、もろにリーグ戦の順位の差が出る可能性が高いですが、浦和としては鹿島の急造最終ラインにつけこめばチャンスはあります。

一見鹿島絶対優位に見えるこのカードですが、今季のリーグ戦では2分けです。カシマスタジアムの試合はちょっと情けない引き分けでしたが、この試合は延長戦もPK戦も可能性としてはあります。もちろん、PK戦になれば曽ケ端と加藤の経験の差は否定できませんが、福岡大が大宮にPK勝ちしたくらいですから、なんでも起こり得ます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4-1-4-1システム

2011-10-25 18:48:53 | 浦和レッズ
堀監督が、横浜FM戦の翌日の練習試合で4-1-4-1システムを継続したことを考えると、よほど破綻がない限りこのシステムで戦うものと思われます。まだ埼玉新聞に書いてあると思われる練習試合のスタメンを見ていないので、憶測記事になりますが書きます。

先日も書きましたが、このシステムは1トップに頼らないものです。今の浦和のストロングポイントの両ウイングの突破力を、他の選手がサポートするサッカーです。梅崎と原口の出来が悪い場合のオプションも用意はしているでしょうが、今調子がいいのは確かなので、これでシーズン終了まで押し切れるようなら残留できるでしょう。

ただ、もちろんペトロが指揮を執るつもりで集められた選手ですから、堀監督にとっては自分の理想通りの選手が足りない可能性もあります。このシステムの不安は1ボランチに置ける選手が鈴木啓太しかいないことです。

小島は鹿島戦で足をつったように体力的な不安がありますし、山田暢久だと自分でゲームを作ろうと思うあまり、持ち過ぎることがあります。なんとか鈴木啓太がシーズン終了まで怪我や出場停止にならないことを願うばかりです。

また、1トップはこのシステムではおとり役で、相手DFを引き付けられる技術が必要です。ポストプレーを要求しなければ、エスクデロでもなんとかこなせるでしょう。本来ならばデスポトビッチの方がキープ力だけなら上ですが、彼の場合足元が下手なのでトラップミスからのカウンターが怖いです。

また、両ウイングが攻撃の先兵である以上、両SBは攻撃をフォローしながら、取られてもカウンターを食わない戻りの早さも必要になってきます。宇賀神の攻撃力は魅力的ですが、戻りは決して早くないので、横浜FM戦のように途中で替えるのも手です。

浦和がしばらく負傷者が多くSBが足りない時期もありましたが、ここに来ての高橋峻希の復帰は大きく、長い負傷明けで試合勘の戻っていない岡本に頼るような緊急事態はもうないと思います。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

投網(ミシェウ)

2011-10-24 18:45:29 | 他チーム
他チームネタは書かないと言っていましたが、やはり浦和ネタばかりでは間がもたないので、いいと思ったら他チームの選手でも書くことにします。今回ネタにするのは新潟の背番号10にふさわしい存在感を見せているミシェウ選手です。

今季、ミシェウを生で見たのは埼玉スタジアムの浦和戦だけですが、この試合でミシェウの運動量の多さに驚きました。新潟というチームは慎重なサッカーをするチームのようで、得失点差が悪くないことを考えると大量失点はしないチームと思います。

新潟の慎重さは、アウェイの浦和戦だったからそういう策に出たかもしれませんが、2ラインを引いて守るサッカーをしていたことに現れていました。しかし、新潟には強力な刺客がいました。

新潟は8人が引いていたので、攻撃の駒はブルーノ・ロペスとミシェウの2枚でした。しかし、ミシェウが相手DFラインから出されたフィードにことごとく反応していて、この投網にひっかかったら即失点だなという怖さがありました。

ブルーノ・ロペスも昨日の福岡戦を見る限りでは、ミシェウがボールを奪ったら必ずパスコースを確保できる位置を取っています。投網のミシェウの方が目立ちますが、点を取る役目のブルーノ・ロペスもミシェウと連動して動いているから点が取れると思います。

ミシェウは新潟に来る前は千葉に在籍していました。当時はテクニックのあるトップ下のイメージで、これほど走る選手になったのは新潟に来てからです。新潟は限られた予算の中でチームを作るのは非常にうまいチームで、横浜FCにいたチョ・ヨンチョルを点の取れる選手に育て、柏で活躍できなかった小林慶行に大宮で活躍していた頃の力を取り戻させています。

必ずしも若手とは限らないところも新潟のうまさで、毎年主力選手を引き抜かれる厳しい環境に耐えて、今季もどうやらJ1を守れそうな位置につけています。1999年のJ2開始でJリーグに上がってきた若いチームですが、一つの哲学は身につけた印象です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オルフェーヴル三冠達成

2011-10-23 17:09:14 | 他スポーツ
今日は首を寝違えて、右へ振り向くと痛いという情けない状態なので、休日に一日空いているときの日課の散歩はできず、歩いてすぐの床屋へ行くのが精一杯でした。今日は競馬の菊花賞で、オルフェーヴルが三冠を達成したというニュースがインターネットから入ってきました。

昔競馬を見ていたときは三冠は史上でもわずか7頭しかおらず、なかなか達成できないものということが記憶にあるので、この快挙はさすがです。今日、床屋で馬柱(競馬をご存じない方のために説明すると、予想の参考にするため馬の過去の成績を縦に並べた表のことです)を見ていると、オルフェーヴルは皐月賞とダービーを勝つ前は結構負けていたという事実がわかりました。

これを見ると、私が競馬を見ていたころのスター、ナリタブライアンを思い出します。ナリタブライアンは全盛期には他の馬を寄せ付けないほどの強さを誇っていましたが、皐月賞の前は結構負けていて、皐月賞のときにはレース数が多すぎるという否定的な見方もされていた馬です。そんな評価は勝てば変わるものですが、あのナリタブライアンと同じような道をオルフェーヴルもたどったという事実は面白いです。

ただ、この競馬というスポーツは、記録をたどるのは楽ですが、実際の映像からどの馬がどの辺にいるかを瞬時に判断できるには相当のファンにならないと難しいスポーツです。ナリタブライアンはシャドーロール(馬の視界をさえぎる白いバンド)をつけていたので判別はできる馬でしたが、よほどファンである馬一頭に絞って観察しないと結局どういうレース展開だかわからなくなることもよくあります。

ましてや競馬場に行って生の馬の動きを見ることができる人は、相当のファンだと思います。そういう意味では、馬券を買ったりとかのはまり方はしませんでした。スポーツ紙で野球の情報を集めていたときに、余った時間で見ていたスポーツでした。しかし、オルフェーヴルの母の父がメジロマックイーンという、私の世代のスターだったことを知ると時代も流れたなと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

堀新監督の現役時代

2011-10-23 11:15:27 | 浦和レッズ
若いサポはご存知ではないかもしれないので、浦和の新監督、堀孝史氏の現役時代について、ベテランサポの昔話ですが書きます。堀は明治大学を出て、当時の日本リーグ東芝を経て、プロになるために浦和に移籍してきました。当時のポジションはFWでしたが、Jリーグ開幕の1993年、本来はベンチ要員の予定だった堀に、柱谷幸一の負傷でスタメンが回ってきて、ノーゴールの不振でサポーターに野次られることになります。

この年の不振で、きっぱりとFWを諦めたことが、堀の選手生命を延ばしてくれました。1994年に就任した横山監督は、堀を右アウトサイドにコンバートして、もともと身体能力の高かった堀は運動量の多さを武器にして活躍します。

1995年のオジェック監督時代には、堀はボランチというポジションをものにします。広瀬、土橋といったあたりと争っていましたが、ここでの堀の武器は遠めからライナーで飛んでいくミドルシュートでした。決まる確率はそんなに高くはなかったものの、ピンチになりそうな場面を一発で清算できるミドルを放てる選手は貴重でした。

堀は華麗なテクニックを持っていたわけではありませんでしたが、その身体能力の生かし方を覚えたことでいい選手になっていきました。1997年に背番号が固定番号になったときの初代背番号5が堀です。ただ、天皇杯は背番号が固定だったので、その前年、FWに負傷者が続出したときの天皇杯で堀が背番号5のままFWに入ったことがあります。

堀と福永の2トップで大丈夫か?とサポは心配していましたが、運動量の生かし方を覚えていた堀は結構こなしていた印象があります。この年の天皇杯は4強まで行き、国立競技場にサポが入って、オジェック監督の最後の試合で胴上げをしました。

しかし、1998年に原監督が就任してから、堀の出番は減っていき、翌1999年に平塚(現湘南)に移籍していきました。湘南でJ2降格を経験していますが、J2に落ちたチームにも残り、頼れるベテランとしてチームをまとめていました。

堀は肉体派で指導者タイプではないというのが当時のイメージでしたが、湘南で引退後コーチになり、浦和でユースの監督として原口や山田直輝を育てた監督として知られます。浦和のトップチームの指導者になるのは初めてだったので、相手のことを知らないのではと危惧していましたが、昨日の横浜FM戦の勝利は自らのいいところを出せばいいという本人の哲学を貫いた結果だと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする