Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

定時制高校職員の快挙

2011-02-28 18:48:46 | 他スポーツ
昨日の東京マラソンは、優勝こそエチオピアからの招待選手でしたが、市民ランナーで競技を続ける春日部高校職員の川内選手が日本人トップの3位に入り、タイムも2時間8分台を出して世界選手権の代表に内定を得るという、感動的な結末が待っていました。

川内選手は普通に仕事をしているサラリーマンですが、定時制高校の職員ということで仕事が夜なので午前中練習ができるのがありがたいと言っていました。実は昨年の東京マラソンも4位入賞と活躍して、今回は招待選手の仲間入りができました。

昨年の4位入賞で賞金100万円が手に入ったので、遠征費用の70万円が補てんできたと喜んでいましたが、今回は一流ランナーの基準と言われる2時間10分以内のタイム(サブテン)をたたき出し、世界選手権代表ということで、一躍有名人になったことでしょう。

川内選手は陸上では有名でない春日部東高校を出た埼玉育ちの選手で、大学は学習院大学に進み、箱根駅伝の予選通過こそならなかったものの、2度関東学連選抜に選ばれて箱根駅伝を走っています。

それでも、箱根駅伝を走れる選手でも実業団に行ける選手はほんの一握りですから、川内選手も普通に就職活動をして埼玉県の職員になりました。しかし、陸上への情熱を仕事に悪影響を出さずに貫いたことは素晴らしいことです。

これから、世界選手権代表ということで、どういう形で世界を目指すか、埼玉県も考えると思います。一時休職扱いにして練習に専念する環境を用意するかもしれません。一躍埼玉県を有名にしたことで、川内選手を表彰するかもしれません。

川内選手は「市民ランナーでもこれだけできることを証明したい」と言っていましたが、世界選手権代表は想像以上の快挙で、まだこれからどうするかまでは頭が回っていないでしょう。できるだけいい環境で、本人が納得できるだけの練習を十分積んで、世界選手権に挑んで欲しいと思います。
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勝つには勝ったが(2/27栃木対浦和)

2011-02-27 19:23:08 | 浦和レッズ
今日の収穫は、PSM3連敗だけはどうしても免れたかったので、とにかく勝ってくれたことと、決勝ゴールの高崎が途中出場なら使えそうという感触が得られたことです。特に今はライバルの原が手首の骨折で離脱していますから、高崎にとっては今のうちにアピールしておく必要はあると思います。

しかし、内容はハーフタイムにブーイングが出たように、決して手放しで喜ぶわけにはいきません。理由はあまりにもボールをつなげなかったからです。確かに栃木は解説の城福氏のコメントのように、しっかり3ラインをコンパクトに保ち、相手にスペースを与えないうまい戦い方を見せました。

それでも、相手は格下のJ2なのですから、どこかに隙を見つけるなり、個人で突破するなり、何か攻略点を見つけなければいけません。完全に抑え込まれた前半は、相手がJ1だったら確実に失点していたでしょう。しかも、単に抑え込まれただけではなく、中盤のミスを相手に活用されて決定機を作られていたのですから深刻です。

頼みのマゾーラは振るいませんでした。個人技があるのはわかったのですが、ファウルで潰されると次第に苛立ってくるようで、なかなか直接ゴールに絡める位置には行けませんでした。左足のクロスなどはいいものを持っていますから、それを生かしてアシストをしたかったですが、エジミウソンの不振のあおりを食った形でもあります。

また、メタボ説も流れていたエジミウソンですが、守備で活躍するなど、まったく役に立たないわけではありませんでした。しかし、本来の役割の攻撃では得意のワンタッチプレーを出すことができず、動く場面も周りと連動しておらず一人でプレスに行ってしまったりとちぐはぐでした。

そのため、高崎を投入する情報を得たとき、エジミウソンと替えるものと思っていました。交代選手が柏木と聞いて耳を疑ったのも確かで、また危ない橋のマルシオのボランチをやるのかと思うと、ちょっと呆れました。それでも、高崎が活躍できたのはニアでエジミウソンがDFを引き連れていたからと言うこともできます。

まだ、1トップを任せるほどの信頼はペトロから得ていないのが高崎の現状で、エジミウソンと組んで結果を出せればいつか1トップに据えることは考えているでしょうが、今はマルシオの戻りの遅さで致命的な失点をしないことを、祈るように見つめるしかありません。
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替わりの効かない存在(ファーガソン)

2011-02-26 18:04:51 | ワールドサッカー
私がサッカーファンになってもうすぐ20年になりますが、その間一度も監督が替わっていないチームがトップレベルでは1チームだけあります。そのチームはマンチェスターU(以下マンU)で、アレックス・ファーガソン監督が20年を超える長期政権を築いています。

普通、それだけの長期間結果を出し続ければ代表監督のオファーがありそうですが、ファーガソンはスコットランド人でイングランド代表監督に一切興味がなかったことが、これだけの長期政権の理由の一つでもあります。

よく、名監督は育成型と用兵型に分けられます。元日本代表監督のトルシエは育成型、元浦和監督のブッフバルトは用兵型と断定できます。理由は、その特徴を発揮させてもらえないチームでは結果を出せなかったからです。

トルシエは日本代表監督のときはユース代表の指揮を執るなど、若い選手を長期的な視野で育成したので結果を出しましたが、即結果を求められたカタールでは結果を出せませんでした。ギドの場合は「兵隊」の足りないドイツ2部のアーヘンは途中解任されています。

ファーガソンの優れた点は、育成も用兵も両方が可能で、何度も黄金時代を作り、そうでない年でも決して欧州CL圏内を外さなかったことです。育成の方はベッカム、ネビル兄弟らユース上がりの選手を主力に育て上げて1999年に欧州CL優勝に導いています。

ベッカムがRマドリードに移籍してからは、マンUはルーニー、Cロナウド、テベス、朴智星ら他チームに移籍金を払って獲得した選手が中心選手になってきました。そういう選手たちを率いても結果を出せるのがファーガソン監督のすごいところで、ファーガソンイズムは全員で走ることです。

2008年にクラブW杯で来日したときに見ましたが、テベスと朴智星で前からプレスを掛けるマンUの勝ちパターンこそ、後半のビディッチの退場で見ることができませんでしたが、前線をルーニーとCロナウドの2枚で何とかしてしまえるあたりは、マンUの走るサッカーが機能した結果でしょう。

ファーガソン監督は69歳で、監督という激務をこなせる時間は長くはないと思います。しかし、誰がやってもファーガソンと比較される後任監督にはプレッシャーが掛かります。いつまでやってくれるかはわからないですが、ファーガソンという人物がサッカーの歴史に残る監督なのは間違いありません。
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ペトロビッチ采配の傾向

2011-02-25 18:51:26 | 浦和レッズ
これまでのPSM2試合を見る限り、ペトロビッチ監督の采配は基本型があってそこに選手をはめ込んでいくスタイルのようです。残念ながら、ペトロビッチは昨年はイングランドでコーチをやっていたので、今の浦和を見たのは監督就任が決まってからです。

ギドのときは前の年に浦和とアドバイザー契約を結んでいたので、試合も見ていましたし、主力選手の特徴も把握していたでしょう。そのため、ギドは開幕戦から「そのときに出場可能な選手の中でベストのサッカーをする」という自らの特徴を発揮できました。

しかし、ペトロビッチにとってはマゾーラのように特徴のわからない選手もいますから、開幕の時点ではまだ十分にチームを掌握し切れていないような采配ミスが出る恐れはあります。そういう事情があるから、形を決めて選手をはめ込む無難なアプローチで来たのでしょう。

布陣だけ見ると、昨年のフィンケ時代の4-2-3-1をそのまま引き継いだように見えますが、フィンケのサッカーはサイドに人数を掛けて数的優位を作るサッカーでした。今回のペトロビッチサッカーはサイドのウイングプレーヤーの権限が拡大されていて、ドリブルで抜くのも自らシュートを打つのもありです。

フィンケ時代は不得意にしていたサイドチェンジにも挑戦しており、ウイングプレーヤーがスペースを狙って走るプレーから何度か試しています。永田あたりはそういうロングボールは得意らしいので、DFラインから少ないパスで点を取る形も出るかもしれません。

不安な点はやはり最終ラインとボランチです。永田とスピラノビッチの合流がアジア杯の都合で遅れたので、セットプレーの守備は熟成不足を見せる恐れがあります。また、ボランチも本来ならば前のポジションが向いている柏木をレギュラーのボランチとして計算せざるを得ないのは苦しいです。

ましてや、ペトロビッチが試したマルシオ・リシャルデスの急造ボランチなどは論外で、ビハインドの残り5分でもない限りやってはいけないと思います。レギュラーを奪回した鈴木啓太が、以前の好調時を思い出して欲しいと思います。
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PSM栃木戦プレビュー

2011-02-24 18:45:27 | 浦和レッズ
フィンケ時代は開幕1週間前の練習試合はいつも非公開でしたが、今回監督がペトロビッチになってからは非公開の練習試合はありません。傾向としては現役時代名選手だった監督はあまり非公開練習をやらないようで、アルディレス(元清水)、ストイコビッチ(名古屋)あたりはあまり非公開練習をやりません。

日曜日の栃木戦もアウェイながら公開試合です。スカパーで中継があるので、試合についてはブログにアップする予定です。鳥栖戦で相手情報が皆無だったことを反省して、今回は栃木SCのオフィシャルHPをチェックしてみました。ただ、栃木のHPには出場試合数やゴール数の情報が載っていなかったので、誰が出そうかの予想は困難です。

ただ、昨年のエースストライカーのリカルド・ロボは残留しています。水戸から大和田、新潟から河原、浦和から西澤代志也を補強しています。西澤がJ2で試合に出ているかはもちろん気になっていますが、浦和もPSM2連敗と余裕はないので、西澤のところをマゾーラで突破という場面をどうしても期待してしまいます。

浦和側のポイントは、PSM2試合であまり良い動きができていないエジミウソンにいつまでチャンスを与えるかだと思います。ゴールがないくらいなら長いシーズンではよくあることでしょうが、得意な動きであるクロスを点で合わせる形があまり出ていないのは気になります。

長いシーズンを考えると、エジミウソン不在時のオプションも試しておきたいところで、原は鳥栖戦で積極的にシュートを放っていましたし、高崎も練習試合で好調です。彼らはエジミウソンと2トップを組んだときはいい動きをしていますが、1トップの適性があれば開幕スタメンだって夢ではありません。

また、マルシオ・リシャルデスはここまでの動きを見る限り、司令塔としてもいい選手だということは十分わかりました。ボランチはスピードがないので不向きで、ペトロビッチがこの2試合で無理そうだと気づいてくれれば、この2連敗は無駄ではないことになるでしょう。

ペトロビッチサッカーはウイングサッカーと以前書きましたが、ベンチにも強力なウイングを置けるのは今年の強みで、エスクデロ、高橋峻希、マゾーラが途中から出てくるとすれば相手は嫌なはずです。その形で栃木戦で結果を出して、開幕の神戸戦にいい形で臨みたいです。
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アンフィールド(リバプール)

2011-02-23 20:32:08 | ワールドサッカー
もう10年以上も行っていない海外サッカー巡りの旅ですが、今回はイングランドのリバプールの本拠地、アンフィールドをネタにします。先日フィオレンティーナの本拠地が1920年代にできたスタジアムと言いましたが、アンフィールドはもっと古く、19世紀からあります。

レンガで巡らされた外壁に当時としては画期的な屋根付きのサッカー専用スタジアムと、雰囲気も十分で、こんなスタジアムが日本にも欲しいというのが当時の感想でした。オーロラビジョンがないという欠点もありましたが。

リバプールのオフィシャルショップがホーム側のゴール裏スタンドの下にあり、ここでレプリカを調達してイングランドで「REDS」と呼ばれているリバプールを応援する予定でしたが、ツアー会社の手配したチケットがなんとアウェイ側のゴール裏最前列で、選手との距離が近い感動はありましたが、リバプールの赤色が見えないように黒のジャンパーのチャックを目一杯上げて見ざるを得なかったので、暑さに苦しみました。

当時リバプールにはイングランド代表でワンダーボーイと呼ばれていたオーウェンがいましたが、この試合は負傷欠場で、今のキャプテンのジェラードが当時18歳で出場していたのは今考えると貴重な経験ですが、試合が中位同士の消化試合だったことと、対戦相手のトットナムが退場者を出したので、試合のおもしろさとしては今一つでした。

しかし、イングランドのサッカーと言えばフーリガンの乱闘に苦しんだ過去があります。後の話ですが、2002年W杯のときもイングランドが試合をする会場はフーリガンを恐れ、「フーリガン保険」というものがヒットしたほどです。しかし、フーリガンはそれを生む土壌があるからと、イングランドのFAは観客席を全席指定席にして、チケットの価格を上げました。

また、アンフィールドでは、入り口が一人ずつしか通れない極端に狭い構造になっており、中から係員がフーリガンのブラックリストに載っている人はいないか、一人一人チェックしていました。その結果、フィールドと観客席を隔てていた金網は撤去され、最前列だった私は2002年のW杯でイングランド代表として来日するCB、ソル・キャンベル(当時トットナム)の肉弾戦を間近で見ることができました。

大人だけの怖い場所を、老若男女だれでも楽しめる空間にしようと、改革に乗り出した結果の今のプレミアリーグです。サッカーは楽しいですが、食べ物はまずいので、旅行を考えていらっしゃる方は要注意ですが。
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長友を巡るポジション争い

2011-02-22 18:39:20 | ワールドサッカー
セリエAのインテルに移籍した長友佑都選手ですが、途中出場からスタートしたものの少しずつ出番を増やして、今のところ順調に見えます。しかし、今週末の試合で、ライバルの左SBキブが4試合の出場停止が明けて戻ってきます。

それでも長友がスタメンを死守できれば、相当レオナルド監督が気に入ったことになりますが、長友とキブはタイプ的に全く異なる左SBなので、相手関係やゲームプランによってこの二人は当面使い分けると予想しています。

まず、キブがどういう選手かということから説明すると、ルーマニア代表でも前所属のローマでもCBと、本職の左SBではありません。キブを左SBにコンバートしたのは、現在指揮を執るレオナルド監督ではなく、現Rマドリード監督のモウリーニョがインテルの指揮を執っていた昨年の欧州CL決勝でも左SBに入っていました。

多分、インテルというチームが右SBのブラジル代表マイコンの攻撃参加を武器にするチームなので、手堅い采配を好むモウリーニョが左には守備的なタイプを置こうとした起用だと思います。ただ、セリエAには最初から強気に攻めて確実に勝ち点3を取りたい相手もあるでしょう。

こういう格下相手なら、攻撃的な長友をスタメンで出して最初から両サイドをえぐる手で来るかもしれません。また、たとえキブがスタメンでも、ビハインドの試合展開なら途中から長友を出すオプションもあります。

長友にとっては、まずはオプションの一つになることが必要だったので、ここまでの使われ方を見る限りでは第一段階はクリアしたように思えます。ただ、キブの他にも、ベテランのサネッティも左SBができます。サネッティは本職はボランチの選手ですが、長年アルゼンチン代表に入っていた実力者なので、新参者の長友にそう簡単にはポジションは渡さないという思いはあるでしょう。

今マンチェスターUにいる朴智星も最初は守備的なオプションとしての出番でしたから、長友もオプションになったことで、本人が目指すワールドクラスの左SBを狙うスタート地点には立ったでしょう。これからどこまで伸びるか、楽しみにしています。
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フィオレンティーナの思い出

2011-02-21 18:49:21 | ワールドサッカー
先日、インテルの長友選手の初先発がフィオレンティーナのアウェイ戦だったことで、久々にフィオレンティーナのホーム、アルテミオ・フランキスタジアムに1999年に行ったことを思い出しました。

アルテミオ・フランキスタジアムは1990年イタリアW杯の会場にもなったスタジアムですが、1920年代に作られた古いスタジアムで、以前イタリアで行われた競馬のトラックの跡が残っています。今は芝生が敷き詰められていますが、それのせいでゴール裏スタンドの距離が遠く、見にくいスタジアムでもあります。

私が出かけたのはGWの5月でしたが、暑さで喉が渇き売店を探したものの、客の数より売店の規模が小さく、言葉も通じない外国人の私は何も買えずに引き返すことになりました。スタジアムで行われた試合で、中田英寿やバティが活躍していなければ悪い印象しか残っていないかもしれません。

そんな古いスタジアムですが、試合前にちょっと探検してみました。バティの銅像があると、ツアーガイドから聞いていたからです。私の席はメインスタンドで、いかにもありそうですが、通じないこちらの英語と係員のイタリア語を総合すると、フィオレンティーナ側のゴール裏スタンドの下にあるという話でした。

その間には鉄の扉があって、普段はフィオレンティーナのサポが暴徒化した場合に備えて閉められているのですが、日本人がバティの銅像を見たがっているという事情をわかってくれた係員の好意で扉は開き、記念写真を撮ってくることに成功しました。

試合は5-1という大差でフィオレンティーナが中田英寿のいたペルージャに圧勝したのですが、不利が予想されていたペルージャが、中田英寿にボールを集めていたのは一つの発見でした。当時はセリエA1年目だった中田英寿ですが、すっかりチームメイトの信頼を勝ち取ったという事実は嬉しかったです。

また、バティのゴールも見られました。バティと言えば強烈なシュートというイメージがありますが、ペルージャのGKがバティのシュートを読んで次々ファインセーブを見せていました。そんな中、バティがシュートミスをして当たり損ねになったシュートが、ペルージャGKの裏をかいて、すっきりしないもののバティゴールです。

もう一度こんな感動を味わいたいという思いは今でも持っています。セリエAは逃げないから、いつかきっと行くという思いがあればかなうと思っています。
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得たものは少ない(2/20大宮対浦和)

2011-02-20 15:59:36 | 浦和レッズ
0-3の最終スコアほど、浦和と大宮の間に力の差はありませんが、それでもこのPSMで何か得たものがあるかと言われると、浦和にとっては1試合無駄にしてしまったような気がします。一番の原因は、やはり山田暢久の退場で、これでPKを与えて試合が決まってしまいました。

それでも、最初は坪井にアップを命じていたようですが、ペトロも数的不利を想定した本番に向けてのシミュレーションと思い、鈴木啓太の急造CBで戦う道を選択しました。これはあって欲しくはないですが、可能性としてはありうるので、一度やっておく必要はあったかもしれません。

もちろん、鈴木啓太は本職のDFではありませんから、相手との1対1などに弱さを見せた場面もあります。永田が何とか流れを切っていましたが、CBがいなくなることがどれだけチームに悪影響を与えるか、退場した山田暢久も反省していることでしょう。

収穫も少ないながらありました。一番のものはマルシオ・リシャルデスのコンディションが良さそうなことです。エジミウソンがたまにウイングだった過去を思い出してサイドに流れたとき、去年までのフィンケサッカーではトップの位置が空白になることもありました。

今年は、その位置をマルシオが埋めているので、エジミウソンがウイングの位置へ流れても合わせるターゲットがあります。守備もしっかりやっていますし、マルシオのプレー内容に関しては相当の好印象があります。まだ得意のFKはフィットしきれていませんが、本田圭佑にしてもいつも決められるわけではありませんから、そのうち合うと思っていないといけないのでしょう。

また、マゾーラについてもいい印象を持っています。瞬間的な切れは大宮のDFが対応し切れないほどで、相手を抜くことに関しては相当のレベルと思っています。あとはどうやってゴールなりアシストなりで得点に絡むかですが、それができないと「走るだけ」と酷評されかねないので、是非マゾーラには目に見える結果を出して欲しいと思っています。
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時代をつないだ横綱(武蔵丸)

2011-02-19 20:12:32 | 他スポーツ
今日はどうしてもネタがないので、いつものように昔の大相撲から引っ張ってきます。ブログ上で検索したら、武蔵丸の名前は大型化時代の象徴として、何度か登場していますが、武蔵丸自体をネタにしたことはなかったので、今回ネタにします。武蔵丸は若い方はご存じないかもしれませんが、大相撲の元横綱で、私と同年齢の力士です。

振分親方になった今でも筋力トレーニングは欠かしていないらしく、今でも手首の負傷さえ治っていれば横綱を張れるのではと、周りの親方衆は言っています。武蔵丸といえば、ライバルの曙が腹が出て下半身が細い、相撲には不向きの体型をしていたのとは対照的に、下半身が大きく将来性では曙より上と若い頃から言われていました。

実際、四つ相撲でも突き押しでも取れる柔軟性を持っており、優勝回数12回は横綱としては十分合格点の成績です。たまに小兵力士に不覚を取る曙と比べると、小兵をさばくのはうまく、舞の海にとってはなかなか勝てない力士でした。武蔵丸の最も評価できる点は、貴乃花が負傷で休場していた1年余りの間、一時的ながら「武蔵丸時代」を作ったことです。

この一年はちょうど相撲界が若貴、曙らの時代から朝青龍時代へ向かう過渡期でした。そんな時期を空白の戦国時代にせず、横綱の存在感を見せた武蔵丸は、一人の殊勲者だったと思います。武蔵丸といえば、貴ノ浪と同時に入幕したこともあって、貴ノ浪との対戦回数が史上最多だったという記録を持っています。

貴ノ浪はこの記録を「勲章」と呼び、大関から陥落した後も「武蔵丸と当たれる位置」を守ろうと懸命の土俵を務めました。そんな武蔵丸が引退に追い込まれたのは、先ほども若干触れた手首の故障でした。突き押し相撲で最も大事な部分だけに、何度も手術して完治を目指しましたが、とうとう治ることはありませんでした。

それでも、若貴人気の陰で敵役にされた不運はあるにせよ、大関在位が最も長かった横綱という遅咲きながら花を咲かせたことは見事でした。解説者はあまり向いていないようですが、親方として長く相撲界で活躍することを期待しています。
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