すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【ベトナム戦プレビュー】引いた相手を崩すには?

2019-01-23 17:44:57 | サッカー日本代表
アジアカップ2019・準々決勝

【希望スタメン】

   〇大迫
 〇乾〇北川〇伊東
  〇遠藤航〇柴崎
〇長友〇吉田〇冨安〇室屋
〇シュミット・ダニエル

大迫の復帰で攻めの活性化を

 日本はアジア杯で24日、ベトナムと準々決勝を戦う。上図は予想というより希望のフォーメーションだ。準々決勝のベトナム戦は相手が敵というより、レギュレーションとの戦いになる。

 すでにイエローカードを1枚もらっている堂安と南野、塩谷、酒井、権田はもう1枚もらうと次戦出場停止になるのでベトナム戦は休んでもらう。準々決勝が終わった時点で累積1枚なら準決勝には持ち越さないレギュレーションなので、このベトナム戦がヤマなのだ。

 練習レポートによれば大迫はもういけるようだ。大迫をベトナム戦で使うのは惜しいが、大迫がボールを収めてくれれば北川はやりやすいはず。大迫を「北川再生工場」として使う。

 乾にはもう一度チャンスをやって再起を促したい。彼が本調子になれば百人力だ。一方、ウズベキスタン戦で活躍した室屋もどこまでやるか楽しみである。

 ベトナムは5-4-1か5-3-2で引いて守ってくる。引いた相手を崩すには? が次戦のテーマだ。サイドを使い、敵陣を横に引き伸ばして中央にスペースを作りたい。乾、伊東のサイド攻撃がキモだ。室屋にもオーバーラップからの精度の高いクロスに期待している。

 敵がベタ引きで点が取れないことも予想されるので、セットプレイもカギになる。冨安や吉田の高さを頼りにしたい。なお日本は前がかりになったところをかわされ、カウンターを食う可能性もある。ゆえに攻撃時、長友は予防的なカバーリングのため1列上がって中に絞り、CBの前を守る「偽SB」のポジションを取ってカウンターに備えたい。

 さあ、次も勝って宿敵イラン戦だ。

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【サウジ戦の是非】日本はデキが悪いながらも勝ち抜かなきゃならない

2019-01-23 00:40:22 | サッカー日本代表
割り切った戦い方に非難の声が

 想定内だったが、サウジアラビア戦の内容に一部で不満の声が出ている。ひとことでいえば「パスをつないで勝てなかった」という話だ。

 だが日本は大迫と中島を欠く上に、メンバー全体にコンディションが悪い。今回のアジア杯では1次リーグ初戦からそうだった。だが日本はそれでも勝たなきゃならないのだ。「勝ち方」にこだわっている場合じゃない。

 いまの状態の森保ジャパンなら、たとえどんな内容であれ(私なら)勝てばもろ手を挙げて拍手を送る。そんなスクランブル状態である。しかもサウジ戦はこと守備に限っていえば、今大会で最高のデキだった。どこにも非難されるいわれなんてない。

優勝できるようなコンディションじゃない

 ぶっちゃけて言おう。いまの森保ジャパンは、とてもアジア杯で優勝できるようなコンディションじゃない。フィジカル的にもそうだし、戦力的にもそうだ。だがそれでもわれわれは勝ち抜かなければならない。ゆえに、いまは内容にこだわっている場合じゃない。

 ではなぜ森保ジャパンは状態が悪いのか? 理由は大きく2つある。ひとつは大迫と中島という大きなボールの収め所を2つも欠いていること。もうひとつは、選手全体にコンディションが上がらないことだ。

 いままでの森保ジャパンは、とにかく大迫か中島にボールを預ければ、大迫はポストプレイで、中島はドリブルでタメを作ってくれた。だがいまはそれらを両方失った状態だ。

 前でボールを収めた大迫がポストワークをしてボールを落とすことで、南野と堂安は前を向いてボールを持てる。だが大迫がいないため彼ら2人はこれまでのスタイルでプレイできず、調子を落としている。

中島は時間を作ってくれた

 また中島にボールを預ければ、彼はドリブルで時間を作ってくれる。その間に周囲の選手は動き直しをすることができる。

 例えばライン裏のスペースを見つけてダイアゴナルランしたり、逆サイドの選手はサイドチェンジに備えてパスコースを作れる。またシュートチャンスを見つけてマーカーの視野から消える動きをする時間をくれる。

 そんな大迫と中島の不在が、いかに大きいか? いや、むろん彼らに代わる選手がおらず、選手層が薄いためにこうなっているわけだが、「本番真っ最中」のいまそれを言っても始まらない。

 一方、コンディション面についていえば、柴崎は依然として調子が上がらないままだ。また大会前には期待の若手MF守田英正(川崎フロンターレ)が負傷離脱し、サウジ戦後には青山がケガで大会をリタイアした。大迫はいつ戻るかわからない。いわば日本代表は片翼をもがれた状態である。

 ゆえに私はいまの森保ジャパンが、例えば最終ラインからグラウンダーのボールを何本も丁寧につないでビルドアップする姿を想像することができない。だが、それでもわれわれは耐えて勝ち抜かなければならないのだ。

サウジ戦の試合運びはあれでOKか?

 サウジ戦では立ち上がりから、日本はボールが足につかず不安定だった。短時間でボールロストの山を築いた。あのままならひょっとしたら負けていたかもしれない。

 だが、なんと前半20分という速い時間帯に先制点を取れたのだ。ならば、上記したような難しい自分たちのコンディション面に配慮し、無理なパスワークを控えてセーフティ・ファーストで守備的に「負けないプレイ」をして何が悪いのか? むろん勝つために、である。

 もう一度繰り返そう。

 いまの森保ジャパンの状態を考えれば、たとえどんな勝ち方をしようが(私なら)もろ手を挙げて拍手を送る。

 さて、あなたはどう思いますか?

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