ミカウバー日記!音楽とグルメと旅行が好き!

今まで参戦したライブや訪れた内外の場所や食べ歩いたお店などを中心にその時感じた雑感について書いていきます!

元祖ピアノマン Elton 弾きまくり ! ③

2018-06-04 13:00:11 | 日記
このライブはまるでクラシックのピアノの演奏会の様にEltonの 奏でるピアノと歌をじっくり鑑賞すると言った感じのライブになっていた。

やはりバンドと一緒で行くぜ〜!ワン!ツー! スリー!で客席総立ちでタテノリのロックコンサートとはかなり趣きが違ったものになった。


おそらくスプリングスティーン がたった1人でアコースティックギターを弾きながらライブを行なった時もきっとこんな感じだったんだろうね。

僕も今回のElton のライブは最後まで座ったまま観ていた。このパターンのライブは僕にはとても珍しいので貴重な体験と言える。

そして遂にお目当ての一曲 Sacrifice の登場だ。実はこの曲 エルトンにとって個人名義では初の全英1位になった曲なのだ。(過去にキキ・ディーとの連名での「恋のデュエット」が全英1位になった事はある。)もちろんこの曲の入っているアルバム Sleeping With The Past も勿論 全英1位を獲得している。

前にも書いたけどとにかく僕が英国に住み始めた初めての夏にこの曲がラジオから流れまくっていた。因みに次の年は Bryan Adams の Do It For You が16週間 全英チャート1位だった。だから僕にとってのイギリスでの夏と言うとこの二曲しかないのだ。



その Sacrifice の歌詞の一部は下記の通り
 

It’s a human sign
When things go wrong
When the scent of her lingers
And temptation’s strong

Into the boundary
Of each married man
Sweet deceit comes calling
And negativity lands

Cold cold heart
Hard done by you
Some things look better baby
Just passing through

And it’s no sacrifice
Just a simple word
It’s two hearts living
In two separate worlds
But it’s no sacrifice
No sacrifice
It’s no sacrifice at all

歌詞を読んでみるとなかなか意味深というか大人の世界というか・・・

Eltonの 声がとても切なそうに会場に響いていたのを覚えている。

この曲を聴き終えたら僕のささやかな目的は達成された。既にお腹いっぱい!デザートの時間にはいささか早すぎる。何せスタンディングして汗かきながらタテノリになるのがロックのライブの醍醐味と思っている僕にとってお行儀よくステージを観ているライブってやはりチョッと窮屈なところがある。そんな僕のことなど置き去りにしたままElton はどんどんライブを進めて行く。

Daniel や Bennie and the Jets と言ったファンとは言えない僕でも知っている曲は馴染みがあってホッとしたが 正直、未体験ゾーンを進んでいる僕にとって耳にするのが初めての曲が殆どだったので、曲を楽しむよりステージでピアノを弾き唄い続けるスーパースターのElton John を目に焼き付けている方が主となっていたね。

日本にどれだけのコアなElton John のファンでいるんだろう? 同じピアノマンならおそらく Billy Joel の方が日本人には受けが良くて人気あるだろうね。 もし、 Billy Joel が今回みたいなバンドなしでピアノだけのライブをやったらどうなるんだろう? そちらも観てみたいな? 個人的に感じたのは Elton John の曲はとてもいい曲が多いのは間違いないけど以外と Billy の様に一緒に歌える曲がない様に思う。Piano Man ならサビの部分を大合唱出来る。でも Your Song はみんなで大合唱出来ない。この辺りが 日本人にとってチョッととっつきにくいのではないかと思う。でもバンド付きでジャジャーンとノリノリの曲をやればそれなりに乗れるんだけどね。

そんな事を感じながらステージは進んだ。僕はまったく記憶に無いんだけど最後の曲はCandle In The Wind だ。この時まだダイアナ元妃は存命だったので歌詞はマリリンモンローの事を歌っていた筈だ。まさかこの時から2年後にあの悲劇が起こり、この曲をダイアナ元妃の為に歌詞を書き換え世界的に大ヒットする曲に生まれ変わるなどとは予想など出来る訳もなく割とあっさり聴いて終わってしまった。



初めてElton John のライブに参戦する初心者にとってこの様なライブはいささかハードルが高すぎたかもしれない。でも 全く何の先入観もなくこのライブに臨めたお陰で、純粋にElton John の才能の凄さ、ピアニストとしての技術の高さ、ヴォーカリストとしての力量どれをとってもスーパーである事を肌で感じることが出来た事は本当に良かった。

Elton は今年の9月から始まるワールドツァーを最後にライブからは引退する事を発表した。だから今度こそバンド付きのElton Johnのライブに参戦してこの時聴けなかったSaturday Night's Alright (For Fighting) やThe Bitch Is Backをバンドバージョンで体験したい。そしてEltonの 雄姿を記憶に焼き付けておきたいと思う。


An Evening with Elton John & Ray Cooper

1995/02/06 (月)
大阪城ホール (大阪府)

セットリスト
 
1. Your Song
2. Skyline Pigeon
3. Sixty Years On
4. The Greatest Discovery
5. Talking Old Soldiers
6. Ticking
7. I Don't Wanna Go on With You Like That
8. Mona Lisas and Mad Hatters
9. Believe
10. Live Like Horses
11. Sacrifice
12. The One
13. The Last Song
14.Funeral For A Friend 〜 Tonight
15. Better Off Dead
16. Idol
17. Levon
18. Indian Sunset
19. Daniel
20. Sorry Seems To Be The Hardest Word
21. Take Me To The Pilot
22. Don't Let The Sun Go Down On Me
23. Can You Feel the Love Tonight
24. Bennie and the Jets
25. Candle In The Wind