のびたとブレイク

生き生きと第三の人生を歩んでいます
うたごえ ウォーキング ボランティア 時々花と金魚

それでも おばあちゃんたちの笑顔が好きだよ

2012年04月17日 10時38分40秒 | ボランティア
ちいさな個人の家のようなデイケアの施設 昨日も6人ばかりの利用者がいた
平均年齢は90歳 いずれも軽い認知症の方たちが居る
 
玄関を開けると ホラ 歌の先生が来たよと スタッフが声を掛けている
なじみの顔が一人見えない
良く見ると奥のベッドで 熟睡している
 
スタッフの女性が 少し手足を揺すっても起きない
寝ているところを無理に起こすと 怒るのよと言う
私が大きな声で 歌の時間ですよ~と声を掛けると うっすらと眼を開ける
 
思い出せないらしい
何となく通じたのか 私も腕を支えて起こして テーブルまで歩いた
どうやら雰囲気は分かったようだ
 
もう一人の女性は いつも私に聞く
今日は何があるの?
歌の時間ですよ 一緒に歌ってくれる?
 
更にもう一人は 私の顔 見たことあるとか 今日は何しに来たの?と聞く
昨日は聞かなかった
しかし 終わって この方が帰るとき 挨拶しても 誰?と言うような顔をした
ホラ さっきキーボード弾いてくれた先生よと言っても もう忘れられていた
 
 
  ベランダのまつばぎくが咲き出した      葉ぼたんの花も咲く
 
歌は 模造紙に書いて張り出し 伴奏をする
殆どの方 様子を見ていると 普通に歌っている
良く覚えているねと みんなを褒める
 
日常は 記憶の世界がばらばらになっても 歌は一つになれる
素晴らしい 音霊の世界だ
そして 時折見せる笑顔が 可愛くも感じる
 
寝ていたおばあちゃん しきりに先生は帰ったぁ?と叫んでいる
帰りには私を送ると言い 玄関そばまで支えられながら来た
そして 私の横に座ると嬉しそう
 
私の歳を聞く 幾つですか?
十三 七つ まだ歳ゃ若いぞ と言うと はたちかぁと即座に答える
すごいね すぐ計算できたんだと言うと笑った
 
私は幾つに見える?と逆に聞かれる
うーん 40歳か100歳かねぇ
あはは バカ言って~ とても90歳には見えないと みんな言うんだよ
うん 若い若い 元気もあるしねと答えると これも嬉しそうだった
 
また来て下さいねぇ とても楽しかったですよ~
そう言って 私の手を握る
敬語で言っているよと スタッフが言うには 普段はそういう言い方しないそうだ
 
みんな 次の機会も 記憶からは離れるが 音楽が呼び戻してくれるようだ
この方たちの書いた習字を見た
素晴らしい書体である
 
認知症であることを しばし忘れている時間だった
あの 笑顔を浮かべ 歌声を聞かせてくれれば 私も楽しい時間なのだ
また 来月行くからね
 
 
 
 今日の誕生花  ラークスパー
 花言葉    私の心を読んでください 信頼 軽快
 
 
   コメントは 「伝言コーナー」 ← ここをクリックして ご遠慮なくどうぞ

            のびたのホームページ ←←

 

                                       ブログランキングに参加しています

                      応援のポチッお願いできますか 

                         この下の70歳以上のボタンを押し ランキング画面が出たらOKです                       

                              にほんブログ村 シニア日記ブログ 70歳以上へ  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする