のびたとブレイク

生き生きと第三の人生を歩んでいます
うたごえ ウォーキング ボランティア 時々花と金魚

ごめんね 心で謝りながら私は無視をした

2015年08月06日 07時31分42秒 | ボランティア

この介護施設を訪れるようになってから 何年過ぎたろうか

毎月欠かさず私は訪れている 利用者さんが喜んで歌ってくれるのが素直に嬉しい

そして 眼の前に居る方たちは 少しづつ 新しい方に変わって行く

 

特徴ある方については もう見えなくなって数年 今ごろはどうしているだろうか

あちこち介護施設を廻っているのか 介護の程度は少しは良くなったか 

そんな移り変わる人を見つめながら 私は相変わらず 語りかけ 歌を歌って貰う

 

先月もブログに書いた方 90歳を遥かに超えている女性は ハーモニカが大好きだ

90歳を過ぎてから ハーモニカに興味を持ち 何でも吹けるようになった

だが 一応曲になっているが 時に音程の間違いで繰り返したり ぶつぶつと切れる

 

 

私がピアノを覚えた頃に似ている

いきなり 遠くへ行きたい の楽譜を見て 右手でメロディ 左手で和音など それは難しかった

曲に聴こえるまで長い時間と練習があったものである 一日数時間でも飽きなかった

 

問題は 本人は好きだから 暇さえあれば曲に取り組む

ところが 周りに至っては 綺麗な演奏なら聴いていようが そうでないと雑音にしかならない

この女性も熱心さは私は認めて応援したいが 周りの方が顔をしかめている

 

いつか一番先に私の目の前に現れ 先生 ハーモニカを聴いてと言う

器材の準備をしながら聴いた 曲にはなっているし90何歳の歳を考えれば立派で すごいですねと褒めた

ところが これが嬉しくなってか 毎回来てハーモニカを取りだして吹きだす

 

 

昨日も かなりの人数が揃っている中でも演奏し始めた

つっかえながら ぶつぶつとした曲 熱心さは買うが 周りが顔をしかめている

私も音出しをしなければならない 皆さんが集まるまで2.3曲演奏するのだ

 

この方の演奏を無視しながら キーボードで演奏をして音の高さなど確かめる

私の演奏 楽しみにしているが 見方によっては ハーモニカの邪魔をしているようにも見えるだろう

音を出せば止めるかな そして心で謝りながら 演奏しても更にハーモニカを続けるのだ

 

やがて私が2曲ほど演奏した位の時に 自発的に止めた

先生の邪魔になるね と その時呟いていた 

私は 心の中でごめんねと謝る 言葉には出さないが本音である 本来は褒めてあげたいのだ

 

あの歳になって ハーモニカで自身を癒したり 昔を懐かしんでいることは むしろ感銘でもある

ただ 場所をわきまえて 自室で演奏したり 人の居ない時に演奏をして居たらどんなに良いか

子どものように 私に褒めてもらたい気持ちもあるのだろう それも分かるから 心で謝る

 

 

新しいハーモニカを買いたいと 娘さんに言ったそうだ 前回 新しいのを買うんだと意気ごんでいた

娘さん 曰く そんなに上手では無く 他人の迷惑をかけるようだから絶対ダメと断ったと言う

うちの娘はこんなこと言うんだよ 私に会った瞬間こう言った 何と応えて良いか笑って誤魔化した

 

 

     最後までお読みくださいまして有難うございました m(_ _)m

 

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コメント (6)
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