「牛原山町民の森」は松崎市街の裏手の牛原山に、アスレチックや芝生広場などを整備した自然公園です。
教えられた通りに、標高236mの牛原山を車で登って行くと、駐車場の横に梅園を見付けることができました。
梅園の解説板には、「南国松崎のイメージが高められるよう、早咲系の梅を中心に、植えられています。 ・・・・ ~
・・・ やがて伊豆の春はこの牛原山からという日も近いことでしょう」と記載されていました。
解説板から梅園創設時の意気込みが伝わってきます。
しかし、梅園は十分に管理されているようには思えません。
梅園のあちこちに、獣除けの柵で囲った野菜畑が見えました。
公園の敷地の中で誰かが野菜を育てているのでしょうか? 不思議な光景です。
私のホームページで「ウメ 5種類 600本? 」とご紹介しておりましたが、梅の本数はそれ程の数はないようです。
ということで、朝から随分と遠回りをしましたが、気になっていた梅園の状況を自分の目で確認できたので、それだけで十分に達成感と満足感を得ることができました。
次に私は松崎の中心部へ戻り、観光案協会で入手した散策マップを片手に、松崎の街を一巡りしてみました。
最初に松崎の街中を流れる、那賀川のときわ大橋を訪ねました。
この橋には漆喰で桜と燕が描かれ、
早春の雨雲の下で、音もなく流れる川の水面に、小さな田舎町が映し出されていました。
橋の袂には、明治時代の商家だった、なまこ壁の中瀬邸が資料館となって保存されていました。
その横の時計塔は、大正13年に昭和天皇のご成婚を記念して、青年団によって建てられたもので、昭和13年に水害で水没したものを復元したのだそうです。
文字板に13の数字を見ることができます。
午後1時が13時であることを表示したのでしょうか。
ユニークで興味深い時計塔でした。
ちょっと余談になりますが、この時計塔の脇に、時計塔と同じ高さにヒノキ科のカイズカイブキが葉を茂らせていました。
私は「カイズカイブキがある」との気付で、自分が、樹木を少しは判るようになったことを確認することができたのです。
これには少々嬉しい思いが致しました。
2年前のアメリカ旅行で「木々を見分けられたらどんなにか楽しいだろう」と思い、帰国後に手探りで木々の観察を始めましたが、今日はその手応えを得ることができました。
松崎の街で、還暦を過ぎても、一歩ずつ歩を進めている自分を、カイズカイブキを介して確認することができました。
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