能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

「お~い お茶」と大谷翔平選手の新聞広告「いつの日も ぼくのそばには お茶がある」・・・がんばれ!オータニさん

2024年05月01日 | マーケティング

新聞の朝刊に全15段カラー広告が掲載されていました。

広告主は、伊藤園。

ロングセラー「お~い お茶」で知られています。

ドジャーズの大谷翔平選手の一句が出ています。

いつの日も ぼくのそばには お茶がある

大谷さんのグローバルアンバサダー就任記念の広告とのことです。

米国メジャーリーグで大活躍を続ける大谷選手・・・日本茶との接点が思いつかなかっただけに、なかなかのインパクトです。

ドジャースタジアムのダッグアウトにも小さな伊藤園のパネルがあるそうです。

今度テレビを見る時にチェックしたいと思います。

伊藤園は、米国にも日本茶を販促していきたいのでしょうね。

国内は、人口減少が進展、コカコーラやサントリーなどの競合がひしめいています。

新市場である米国西海岸へのプロモーションもアリだと思います。

LAのセレブやシリコンバレーのビッグテック企業のスーパー仕事人たちにも受けるかもしれません。

 

これから「お~い お茶」を飲むたびに大谷選手を思い出すと思います。

がんばれ!大谷さん 

ビッグフライ!


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うさんくさい「啓発」の言葉 神戸郁人さんの新刊本・・・「意識高い」系の語句に惑わされてはいけない!

2024年05月01日 | 本と雑誌

仕事をしていて、ちょっと違和感あるなあと思いながら、大勢に流されて、ついつい使ってしまう言葉があります。

「自己啓発」「リーダーシップ」「人財」「リスキリング」「心理的安全性」・・・。

組織や会社にはもう余裕がない・・・だからこれからは、あなたの自己責任で能力開発してくださいね。

成果を出せば、ちゃんと処遇しますから・・・という経営の理屈が透けて見えます。

上から目線、労働力を搾取する側の言葉というニュアンスがあるからなのでしょうか?

 

書店で見つけた一冊の本。

タイトルがとても気になり購入しました。

うさんくさい「啓発」の言葉  人「財」って誰のことですか

神戸郁人著  朝日選書  870円+税

 

著者は、共同通信社の記者。

同書では、自分自身の学生時代やアルバイト時代の困ったコミュニケーション体験などを交えた事例を織り交ぜながら進んでいきます。

 

「人材」ではなくて「人財」

「頑張る」が「顔晴る」に

「仕事」が「志事」に

「企業」から「輝業」に

「最高」から「最幸」に・・・

新語や造語は、なぜ生まれてくるのか?を著者は解き明かしていきます。

雇用者や資本家により体よく労働力を搾取する言葉ではないのか?という命題の答えを探索していきます。

一見、魅力的な造語も、その背景をよく考えるべし、と指摘します。

そのとおりだと思います。

堤美果さんや三木那由他さんなど7人の専門家、学者へのインタビューが取り上げられています。

新たな気づきを与えてくれる一冊です。

哲学者ヴィトゲンシュタインの言語ゲームの現代版と言った感じでしょうか?

今一度、立ち止まって考える際に、役立つ一冊だと思います。

 

同書の帯、著者の「啓発ことば」についてのメッセージが出ています。

「やってる感の演出」

「言葉遊びの先にある罠」

「意識高めの語句に惑わされてはいけない!」


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