いっしょに食べよう

60代おばさん、京都で夫とお気楽暮らしをしています。

連休の後

2016年05月04日 | 中国山東省 東平暮らし



   中国の連休は都会へ出稼ぎの人たちが故郷へ帰ります。
   連休が終わったらまた都会で働く、
   とは限らないのです。

   例えば上海郊外に姉妹と言える縫製工場があるのですが、
   連休で故郷へ帰ってそのまま工場を辞める、
   と言うことがふつーにあるのです。
   なので遠すぎる土地は別ですが、ある程度近い田舎まで
   バスで工員たちを迎えに行くそうです。

   東平、村にある工場は地元の農民が働きに来ているので
   そんな心配は要らない、

     とも限らない

   いや村の人じゃなくて町に移住した工員さんたち、
   そのまま辞めてしまう事があるのです。
   
   工場を作ったのは2011年、
   その時は村の雇用に役に立つと言われていました。
   実際、農民が遠い都会へ子供を置いて出稼ぎに行かなくても
   近くに工場ができるとそこで働ける。

   ですがその後、町はマンションラッシュです。
   ドロドロの村に住むより
   町のマンションに住むほうがずっと快適です。

   実際村を出て町に引っ越した工員さんもいて、
   その人たちは工場長やしゃおりんが送り迎えしている。
   この先、町に暮らす工員が増えるとなると
   どこまで工場で働いてくれるのか。

   一人っ子政策がふたりっ子までオッケーになった事も
   人材不足の大原因になりました。
   これまた村の工員は二人目出産後も
     「工場に戻って働きたい」のですが
   町に住む工員は辞めてしまう。

   町のスーパーで働くのは工場での収入より落ちます、
   ミシン工員はやっぱり技術職です。
   でも子供が小さい、夫は毎週日曜休み、
   町で働くのが気楽となる。

   ただ町でどれだけの雇用があるのかは疑問で
   マンションだって商業施設だって途中で頓挫しているくらいで
   新しい店は作っては半年後には消えていく。
   働く場所があるのかは保障なしです。

   今毎日送り迎えしている町の工員がひとり、
   連休後も休んでいます。
    「もう辞めるかもね」

   こればっかりはどうしようもない。
   工場長のストレスは解消されることはないです。       


   朝市で珍しいものを売っていました。

       

   東平で初めて見た。

       

   昨日の晩は豆ごはん