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表題の詩は中国の詩人、李白(りはく)のものを書き下したものです。
日本語の意味は
それ天地は万物の逆旅(げきりょ):宿とするところ:にして、
行員は百代の過客なり。
現代語訳すると
天使はこの世のすべての物が旅の宿とする所で、
月日は永遠の旅人である。
江戸時代の日本の代表的な文学者で紀行文『奥の細道』を著した
松尾芭蕉は李白や杜甫の詩を愛読し、数多くの漢詩を引用しています。
『奥の細道』は芭蕉の代表作で1994年ごろ成立しました。
旅程2400㎞、北関東・東北・北陸をへて、岐阜の大垣から
舟で伊勢(三重県)へ発つまでの150日を越える旅を綴った紀行文です。
漂白の思いを胸に、虚構を加え文学的に再構成されてはいますが、
芭蕉が辿った道筋を日本地図でなぞってみるのも面白いですね。
文の中の50の俳句は芭蕉の円熟期を代表するといわれていますので、
俳句をひとつずつ覚えるのもワクワクします。
月日は百代の過客にして、行きかう年もまた旅人なり。
舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は、
日々旅にして旅を栖(すみか)とす。古人も多く旅に死せるあり。
予もいずれの年よりか、片雲のかぜにさそはれて、漂白の思いやまず、
海浜にさすらへ、去年の秋、江上の破屋に雲の古巣をはらひて、
やや年も暮れ、春たてる霞の空に白川の関越えんと、
そぞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて
取るものも手につかず、股引の破れをつづり傘の緒つけかへて、
三里に灸すうるより、松島の月まづ心にかかかりて、
すめる方は人に譲り、杉風(さんぷう:人名芭蕉の弟子)が別所に移るに
草の戸も住み替わる代ぞひなの家
表八句を庵の柱に懸け置く。
参照:『国語便覧』2005年 神奈川県中学校国語資料研究会・浜島書店編集部 編著 定価660円
日本人は学生時代にこの冒頭の文章を暗記させられた記憶があるでしょうね。
旧暦5月27日に出羽の国立石寺(りっしゃくじ)で読んだとされている
静かさや岩にせみいる蝉の声
を思い起こし、東北地方を旅してみたくなりました。
今は秋、そろそろ稲刈りの季節でしょうか。
今日、私の地元では神社の祭礼が行われています。
写真は今日始めて買った中国語の本。16.8元
子ども用に挿絵とDVDがついた漢詩のテキストです。
漸く出会った中国語のテキスト、自学自習+周りの人の援助でがんばります。
先日カラオケ帰りの三次会に行ったお店もやはり同じで、日本語のコミュニケーションに手古摺りました。幸い新人の営業マンが北京語を話しますから、彼のお陰でスムースに料理以外のことも話すことができていますが・・・。
ただ、周りを北京語や広東語に囲まれた環境ではないのでなかなか覚えられませんね。「またがんばります(再努力)」とか「歳はお幾つですか」位しか頭に残ってなくて、やっぱり語学は現地で暮らして身に付くものだなあと思っています。
台風の影響で高かった昨日の海岸も、今日は気温も下がり落ち着いた波になっています。
そちらは昨日から授業が始まり新しい波ですね。
私もそろそろエンジンの再始動です。再努力!