息子の(小中高等)学校は脱皮中~ホワイトPTA目指して~

PTA問題に目覚めてしまい活動を始めたのは2015年。
私立高校でも、県立高校でもPTAが…。終わらないな。

【文字起こし】マイあさ! 聞きたい 「揺れるPTA全国組織」文化学園大学教授加藤薫さん

2022-08-31 22:10:09 | PTAについて
KKです。
ご無沙汰しております。
6月の各地の議会の視聴と大分県
内の複数教育委員会訪問を始めた
ためブログには辿り着かない日々
でした。

今回は加藤薫文化学園大学教授、
まるおさんがNHKラジオに
8月30日出演された時の内容を
文字起こししました。
今回はGoogleドキュメントを使用。
音声を文字化に初挑戦しました。
結論からすると変換が難しい物も
あり結局音声を聞いて自分で訂正
が必要でした。
それでも時短されたはず。

なお文字起こしについて
NHK様からは了承を
いただいています。


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マイあさ! 聞きたい
「揺れるPTA全国組織」
加藤 薫さん
(文化学園大学教授)
聞き手:阿部渉アナウンサー

(阿部アナウンサー)
今朝の聞きたいです。
PTA が変わるきっかけになるか
もしれません。
先月東京都小学校 PTA 協議会が
日本 PTA 全国協議会から今年度
で退会することを理事会で決議
しました。
都道府県レベルの団体が全国組
織から抜けるのは異例のことで
全国の関係者に大きな波紋が
広がっています。
長年見直しが求められてきた
PTA の現場で今何が起きていて
どうなっていくのでしょうか。
15年前から各地の現状を調べ
PTA のあり方について考察を
続けている文化学園大学教授
の加藤薫さんに伺います。
加藤さんおはようございます。

(加藤さん)
どうぞよろしくお願いいたし
ます。

(阿部アナ)
どうぞよろしくお願いいたし
ます。
PTA は知っていてもその全国
組織があるとはなかなかご存知
ない方も多いかと思います。
加藤さん、日本 PTA 全国協議
会、そもそもどういうもの
なんでしょうか。

(加藤さん)
小学校や中学校にPTAがあり
ますね。
その上に市区町村レベルの
PTA 連合会ってのがあり
まして、更にその上に
都道府県レベルの
連合会がありまして、
そのまた上にあるのが日本
PTA全国協議会。
通称日本 PTA なんですね。
これは4層からなるピラミッド
構造でその上にはどれにも
保護者が深く関わっているんです。

ではどうしてそんな全国組織は
必要なのかっていうことなん
ですが日本 PTA 側の主張と
してはですね。全国の保護者の
声を国に伝える。
そして国の最新情報を全国の保護
者の方に届けるそのためには
全国組織が必要なんだという
ことなんですね。

(阿部アナ)
そういう目的がある訳ですね。
このほどなぜ東京都の小学校PTA
協議会、その全国組織から退会
することを決めたんでしょうか。

(加藤さん)
二つ理由がありまして、一つは
方向性の違い。
もう一つは会費の有効活用で
して、活動の方向性の違いって
のは日本PTAは全国大会など
毎年何千人規模の大会をですね
複数回開催することを主な事業と
しているんですがこれですね関
わる人や組織にとっては
ものすごく大きな負担に
なっているんです。


(阿部アナ)
大変なんですね

(加藤さん)
それに対して東京都の協議会では
コロナ禍の経験も踏まえて
都内の PTA のニーズや活動の事
例などを共有するなどして
ですね
それぞれの学校の PTA の支援を
活動の中心に据えようという
ことなんですね。

(阿部アナ)
これが一つなんですね。

(加藤さん)
二つ目は会費の負担ですが東京都
の組織では全国組織に納めなくて
はならない会費があって、これが
大きな負担になっています。
むしろ都内のPTAのために使おう
と。
そういうこともあって退会を
決めたということです。

(阿部アナ)
この退会の決定について加藤さん
はどのようにご覧なって
いらっしゃいますか?

(加藤さん)
先ほど日本PTA側が主張する全国
組織の役割をお伝えしましたが
実際はなかなかそうはなってない
んじゃないか、という声が強くて
巨大組織であるメリットというの
は少なくとも現状では認めにくい
と私は思っています。
そういう意味でですね、今回の
決定っていうのはこれまでの
ピラミッド体制に風穴を開けた
試みとして私は大きな意義が
あると思っています。

(阿部アナ)
今PTAはいろんな事情もあり
ますよね。
社会の移り変わりで。

(加藤さん)
今PTAは少子化、母親の社会
進出などで担い手が少なくなって
その上今のコロナ禍で運営を
維持することがとても難しく
なっているんですね。
そんなPTAを支えていきたい
東京都の組織はそういう自分たち
の方針に照らして上位組織に加盟
するプラスとマイナスを判断して
ですね、今回退会を決定した
ということなんですね。
もう一つ注目しておきたいのは
今年ですね今回の東京都の動きに
先立って実は京都市でも同じ
ような動きがあったんですが。

(阿部アナ)
そうなんですね。

(加藤さん)
私なりの調べてはこれ教育委員会
や校長先生の意向がかなり大きく
影響をして全国組織から抜ける
という方針が京都では否決
されました。
そこで今回東京都が退会を決定
できた背景には教育行政からの
独立性が高いという特徴も
関係していると思っています。

(阿部アナ)
様々な意向が絡み合っている
わけですね。

(加藤さん)
なかなか難しいんですね。

(阿部アナ)
今回その東京都の組織の全国組織
から抜けるという、
その抜けられた方ですね
日本 PTA 全国協議会。どういう
受け止めをしているんでしょうね。
大変だと思ってるのか、仕方ない
と思っているのか。
どうなんでしょうか。


(加藤さん)
これまで日本PTAは下部組織や
保護者が自分たちに加盟するのが
当然だってそういうスタンスを
取ってきたんですが、しかし、
今回の東京都の決定や京都市の
動きもあって下位組織の支持を
失えば自分たちの存続が難しく
なるんじゃないかってそういう
ことですね、やっと気づき始め
たと思っています。
それを象徴する動きとして新年
度ですね、
全国協議会の方ではPTA会員の
意見を集約するシステムを作ろ
う。
必要とされる日本PTAを目指そ
う。
そういう従来の方針とは大きく
変わった案が示されまして
それも危機感の表れだと言え
ます。

(阿部アナ)
危機感を持って受け止めて
いると。

(加藤さん)
ええ。それは良い流れだなと
思っています。

(阿部アナ)
今後どう変わっていくかのかも
注目ですよね。

(加藤さん)
そうですね。

(阿部アナ)
ここまでPTAの組織を巡る現状と
背景についてお伝えしてきました
が後半は今後に与える影響に
ついて伺います。

(加藤さん)
宜しくお願い致します。

(阿部アナ)
今朝の聞きたい。PTA のあり方に
ついて文化学園大学教授の加藤薫
さんに伺っています。

お伝えしてますように先月東京都
小学校 PTA 協議会が全国組織か
らの退会を決めたわけですが、
加藤さん、この動きは全国各地
にも影響を及ぼすものでしょうか。

(加藤さん)
すでに横須賀市のPTA連合会が
神奈川県の組織からの退会を
検討していることを
公にしています。

(阿部アナ)
そうですか。


(加藤さん)
その他ですね、地方のいくつかの
連合組織の幹部の人たちの間でも
新しい方向を模索する動きが
認められます。
現在ですね、学校毎のPTAも
市レベルの連合会も現場に近い所
ほど参加者の減少に頭を悩ませて
いるんですね。
そうなってくると上位組織との
付き合いを労力の点からも
金銭的な負担からも減ら
すためにですね、東京都と同じ
ように退会を考える組織が増え
てくるのではないか
と予測しています。


(阿部アナ)
退会を考える方向が増えて
くるということですね。

(加藤さん)
はい。

(阿部アナ)
そもそもですね、PTAと言います
と全員参加ですとか、半強制的
などと言われてそういうイメージ
も強かったんですがそういう
あり方についても影響を与える
でしょうか?

(加藤さん)
今回の東京都の退会の決議には
当然そこにも関わってくると
思っていまして。
実は10年ほど前から PTA の参加
は本来の自由意志により決められ
るものなんだっていうことが少し
ずつ周知されてきていまして
今では PTA に入らない保護者も
増えてきているんですね。

(阿部アナ)
そうなんですね。

(加藤さん)
ただにもかかわらず一方でですね、
自動的に全員会員になるんだって
いうからそういうそういう体制が
残っているのもまた事実で、
その背景にはですね、日本 PTA
の見解が関わってるんじゃないか
と思っていまして

(阿部アナ)
どういう事でしょう?

(加藤薫氏)
つまりですね、 PTA の意義が
分からない人がいればそれは
その人の理解が足りて
いないだけなんだと。
必要なのはまずも仲間に入って
もらって一緒に活動しその意義を
体得してもらうことなんだ、
という思想がどうも根っこにある
と思われます。

(阿部アナ)
そうですか。

(加藤さん)
先ほど全国組織が新しい方針を示
したと言いましたが一番注目
しているのがこの PTA の
任意加入。入退会問題。
そういう言葉を全国組織が使い
始めた、意識し始めた事
なんですね。

(阿部アナ)
はい。

(加藤さん)
これがですね、ただ見せかけの
対策ではなくてごくごく当たり前
の本当の意味の任意加入の実現に
どう取り組んでいけるのか、
そこを注視していきたいと
思っています。

(阿部アナ)
なるほど。どうなっていく 
でしょうね。

(加藤さん)
はい。

(阿部アナ)
ただその任意加入ということに
なりますと保護者としてはですね、
学校とどう向き合っていくのか
という点で加藤さん、
どういうことが大切になって
くるでしょうか?


(加藤さん)
任意加入になればですねPTAに
入るのも入らないのも自由って
ことです。

(阿部アナ)
そうですよね。

(加藤さん)
そうなるとPTAがなくなる学校も
出て来るかもしれません。
しかしですね、PTAがあろうと
なかろうと先生と保護者が
子どものために連携し協力する。
これは当然のことでこれまで以上
に一人一人の保護者、先生の
主体的な判断が求められるように
なると思っています。

(阿部アナ)
はい。

(加藤さん)
これまで私このPTA問題を考えて
きて気になっているのが日本の
文化が持つその負の側面と似た
構造で日本文化にはですね、
あの長いものには巻かれろ、
と言いますか、上の存在、目上。
そして周りのみんなに忖度をして
同調する傾向が
認められると思うんですが
そういう問題を凝縮したのが
PTA問題ではないかと
すら見ています。

(阿部アナ)
ああ、なるほど。

(加藤さん)
そういう意味ですね、今全国で
大きな流れとなっている、
この任意加入への動きですね、
東京都の動きもこの任意加入の
動きの中の一つの流れ。
大きな動きですけれどもこの
任意加入への動きというのは
従来の日本の文化の弱い部分
ですね。
これを見直していこうという
動きとしても注目できるのでは
ないかと思っております。

(阿部アナ)
そうですね。PTA のあり方と
して今後どうなっていくのか。
注目ですね.
加藤さん、
ありがとうございました。


(加藤さん)
今日はどうも大変ありがとう
ございました。

(阿部アナ)
こちらこそありがとう
ございました。
文化学園大学教授の加藤薫さん
に伺いました
Twitter でもそんなにあるの
PTA の組織、というメッセージ
ですとか、
PTAやってました、という
メッセージもいただいております。
ありがとうございます。
今朝の聞きたいでした。

(以上)

前回議会答弁を文字起こししたら
揶揄する変な人がいました。
気に入らないなら見なければ
良いのにねwww

今回はここまで。
では、次回!