7月末に母が旅立った。95歳だった。
コロナ禍で施設や入院先の病院での
面会はままならなかった。
いっぱい いっぱい話がしたかったのに…
いっぱい いっぱい顔を見ていたかったのに…
父が最期に遺した言葉
「母さんを頼むな」が頭から離れない。
父が倒れて埼玉と北海道を
行ったり来たりの生活から
北海道の生活が中心となり
10年という月日が流れていた。
冬はずっと北海道で過ごしていたが
母が旅立った今、
埼玉に帰ることにした。
後片付けや帰る準備をしていて
この10年のことを思い巡らしている。
寂しいのだ。
また、来年来るのに寂しいのだ。
いつもの10月と違う。