猛暑日の朝、僕は凍えていた。突然の大雨の中、病院まで走っている間に、頭から足下までびしょびしょになっていた。待合いのエアコンが、僕の体から熱をみるみる奪っていった。「どうぞ」一人の女の子が、小さなタオルを差し出していた。「ありがとう」僕は素直に受け取った。「ここでは風邪を引くわ。外に出ましょ」僕らは外へ出、喫煙コーナーに腰を下ろした。ポケットからピアニシモを取りだした。箱は濡れていたが、中身は大丈 . . . 本文を読む
雲の切れ間を 真白い鳥がゆく行く手は 輝きの中自由に 空を滑る
自由でいたい君は呟く 鳥を見ながらでも 私は自由には なれない荷物を背負いすぎたから
そりゃそうさ僕は答える 鳥を見ながら誰だって 重荷を背負ってる僕だって そうだ
本当は 何もかも捨ててあなたの胸に 飛び込みたいでも できない
僕だって 君を受けとめられはしないただ 今は 休ませてあげたいだけなんだ現実は 確かに重いだから . . . 本文を読む