鳥無き里の蝙蝠☆改

独り言書いてまーす

【宝飾】男から見た女

2022-08-07 20:55:16 | 考察
子供をよく愛する?
家庭を守る?
臀部と乳房が大きい?
肉付きがよくとても健康的?
見目麗しく多くの者を魅了する?
確かな品性と知性を持っている?

男にとって美しいものというのはいつだって女性である。

自身が生涯でこの人以上の女性には出会わないと確信した時、富ある者ならば全てを賭して彼女を飾る。力ある者ならば全てを賭して守る。女の死後には彼女の生を全て記し、歌い、全ての夜に彼女の夢を見る。

陰湿で、卑怯で、淫らで、嫉妬深く、強欲で高慢。それが女だと言う者がいる。確かにそうかもしれない。しかし、そうだったとしても、男にとって美しいのはいつだって女性ということに変わりはない。

男は至上の女のために塔を建てるし、至上の女のために黄金を集める。たとえ彼女が彼のために踊ることや歌うことがなくても、男である限りそうせずにはいられない。

たとえ女が男に振り向かなくても、男は至上の女について語り継ぐことをやめないし、唄うこともやめない。

男は大勢の飢えを凌げるほどの黄金を使って塔を建てても、「どうか今日も歌っておくれ」「どうか今日も笑っておくれ」と願うだけである。

女であれば、そうはしない。

丈夫な子を産み、強くて聡い大人に育てることが女の使命ではない。男の欲を駆り立てて男の思うがままに身体を許すことが女の宿命ではない。美しさを磨き続け、それを長引かせることが女の義務ではない。

男に塔を築かせる女は、口でそんなことを頼みはしない。男に黄金を集めさせる女は、そんなことを望みはしない。

口で頼む女も、望んで止まない女も、至上の女ではない。

男と女、必ずどちらか片方で産まれてくる。妊娠や出産や求愛は、時代と環境に決められた振る舞いでしかない。片方であることを認識し、それでいてどちらでもあるべきではないと気づき、女らしくある必要などないと悟り、しかしそれでいて自身は「それでも自分は片側なのだ、そこから逃れる術はない」と知ること。女として生きてきた血潮は、その流れを変えることはない。男にとって美しいものはいつだって女、男がそこから逃れる術を得られないのと同様に。
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