Zoomなどを使ったオンライン飲み会ブームに沸いた日本でしたが、早くもオンライン飲み会離れを迎えているようです。
やっぱり、リアルで同じつまみを食べながら、マウントなしで楽しみたい事、ストレスを感じている人も多いようです。
営業時間の短縮や一部店舗の休業に伴い、店内での酒類の提供の時間制限などもあり、路上や公園でお酒を飲む人の姿を見るようになりました。
しかし屋外でも飛沫感染のリスクが否定できないので、公園での飲酒や食事を禁止しているところが多いようですが、集団でお酒を楽しみたい人が「抜け道」を探す動きは後を絶たないようです。
新型コロナウイルス感染症の影響で、自粛をせざるを得ないのですから、もうしばらく我慢して、一人一人の行動意識を変えなければ意味がありません。
そもそも日本人はいつから屋外で飲食を楽しむようになったのでしょうか?
実は江戸時代には庶民に定着していたようです。
単純に美しい花の下で飲み食いを楽しむというスタイルを確立した人は、何でも派手好きな豊臣秀吉といわれています。
秀吉が開催した吉野の花見、醍醐の花見では、それぞれ数千人が参加し、無常観などを脇に置いて、素直に桜の下で花の美しさを謳歌し、宴会を楽しんだのだとか・・・。
お酒はかつて、自然の恵みから得る、特別な霊力を持つ飲み物だと考えられていました。
江戸時代には都市文化の誕生とともに大衆化します。
密が予想される店に行ってはいけない状況だからこそ、普段は好ましくないと思われる公園での飲酒も、どこか許される空気があるのだと思います。
今は新型コロナウイルス感染症の感染拡大で、非日常の世界が続いています。
気を緩めてはいけない時期であることは間違いありません。
誰もが理解している屋外飲食の気持ち良さ。直接顔を突き合わせて飲むのと感覚は何にも代えがたいもの。
どこでも自由に飲み食いできる日が一日も早くやってくるといいですね。