24日、今日は仏滅です。よく昔から「仏滅は日が悪い」といわれています。
六曜の中に「仏滅」は「ぶつめつ」と読み、「仏さえも滅してしまうほど最悪の日」としてお祝い事はしない、忌み慎むほうがよいといわれています。
しかし、仏滅は一度最悪となった日から復活する、新しいことを始めるのに適した日だという考え方もあります。
六曜には6つの種類があり、カレンダーをよく見ると旧暦の関係で、たまに「大安→大安」と不規則的な順序になる場合もありますが、「先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口」の順番で繰り返し書かれています。
この仏滅は仏教の仏と関係があると思っていましたが、インドで説かれた仏教との関係性はないようです。
もともと中国から鎌倉時代の後期に伝えられたといわれている六曜で、「空亡」が「物滅」と変化し「仏滅」とこの漢字が表記されたそうです。
仏滅の日の午後からは大安になる?
六曜では仏滅→大安と続きます。
仏滅は凶で一日中最悪の日ですが、午後からは翌日の大安に向けて徐々に運気を上げていくのだそうです。
少々こじつけ感はありますがラッキーなことですね。
人々はこれまで、生き方に迷い何かにすがりたいと思った時、昔からの言い伝え、習わしを信じてきたのですが、今は気にしない若い方も多くなってきています。
<仏滅の日にやっていいこと>
■葬儀・葬式・お通夜
本来、葬式・通夜は故人の冥福をお祈りすることです。六曜と宗教は関係がなく、仏教・キリスト教・神式ともに、仏滅に通夜や葬儀を執り行っても問題はありません。
住む地域によっては、反対に仏滅に葬儀・通夜を執り行った方が良いとされています。
避けるべきなのはむしろ友引だという考えです。
友引はこの字のごとく「友を引く」と書きます。
故人と一緒に友人が連れていかれてしまい、縁起が悪いと考えられていますが、あくまで迷信にすぎません。友引と仏教との間に関係性はありませんが、実際、友引の日は多くの火葬場が休みで、葬儀後の火葬を行うところが少ないのは確かです。
■厄払い
仏滅は一日中凶とされていますので、厄払いには縁起がよくないという考えの方は多いようです。
これもお葬式と同じように神社とお寺は六曜に関係がなく、また日本の仏教の宗派は六曜を迷信として否定しているため、お祓いをしても問題ありません。
土日祝日が仏滅でも、仕事の都合や家族、親族が集まり一緒に厄払いができる、またあえて平日の仏滅の日にすると、混雑なくスムーズに厄払いをしてもらえるので良いかもしれませんね。
はっきり言って厄払いに避けるべき日はありません。
そんな迷信などの考えを改めて、仏滅に厄払いをして、新しい人生に生まれ変わるのもよいのではないでしょうか。
要は人それぞれの気持ちの持ち方次第です。
<仏滅の日にやってはいけないこと>
■結婚・入籍
「仏滅の日の結婚式」と聞くと縁起が悪いので、世間一般ではやらないことの方が多いです。
人生の晴れ舞台でもあり、夫婦となる日にわざわざ縁起の悪い仏滅を持ってくるわけにはいかないでしょう。
仏滅はすべてが滅び、むなしくなる日だとされています。特に親世代や祖父母世代は気にされる方が多いので、仏滅は避ける傾向があります。ですが、縁起が悪いという根拠は特にないのも確かです。
信じる信じないも結婚する本人たちが決めること。
例えば「仏滅割引」など、仏滅ならではのサービスもあり、料金が安い、土日であっても式場の予約が取りやすいなどのメリットもあります。
実際、挙式を教会で挙げるなら仏滅も関係ないともいえますよね。クリスチャンの方ならなおさらです。
身内は気にしなくても、やはり披露宴の招待客の中には「仏滅」という日を気にされる方もいると思います。結論として仏滅の結婚式は避けた方が無難かもしれません。
では入籍はどうなのでしょうか。
結婚式と同じように「仏滅の日に入籍」するのは親世代には理解しがたいのが現状です。
一般的に仏滅に入籍するカップルは統計的に少数です。
入籍する日は二人にとって大切な記念日。
たまたま仏滅という縁起の悪い日と被ってしまったケースも少なくありません。
ですが二人の気持ちの持ち方次第で、より良い新生活のスタートが切れるでしょう。
「仏滅の日に入籍」したけれど、それが原因で別れたなんてことはないでしょう。
もしそうだとしても、あまり意味もないこじつけはよしましょう。
■納車
「縁起が悪い→事故を起こす」といわれていることから、仏滅の日の納車はやらない方がよいでしょう。
交通事故というものは、本人が気をつけていても避けられない事態になることもあります。
もし万が一事故が起きてしまったら、と少しでも気になるのなら避けた方が賢明だと思います。
どうしても仏滅の日の納車でないとダメな場合は、車のお祓いをする方法もあります。
車を境内に乗りつけてお祓いをしてくれる神社やお寺があるそうです。
行けない場合は車のタイヤに塩をまき、お清めをすればよいそうです。
また、車両登録日を大安にしてもらうこともできるそうです。車屋さんに聞いてみてくださいね。
のちのち後悔しないようにじっくり考えましょう。
また、例外として、物が滅び、再び新しく始まる仏滅の日に納車をするのは縁起が良いとゲン担ぎでされるケースもあります。要は自分が良いと思った日にすれば良いのかもしれません。
■引越し
吉日とされる大安に引越しする人が多い中、仏滅は新しいことを始めるのには向かない日と考えられています。そのために一般的に引越しが避けられる傾向があります。
「引っ越しするなら大安に」と思う方が多い中、考え方を少し変えれば、実は良い日でもあるのです。
仏滅は一度最悪となった日から復活する、新しいことを始めるのに適した日だといわれています。
このことから仏滅の引越しは悪いとはいえません。
なにも、縁起が悪いのは仏滅の日だけではないようです。仏教の「正五九(しょうごく)祭」があります。正月はお正月、5月は田植え、9月は収穫祭の時期に引越しをすると縁起が悪いといわれています。
大事なお祭りのある時期に引っ越しをするなんて罰当たり!という考えがあったのでしょう。
こうなると縁起が悪い日よりも、できれば縁起が良い日に引っ越しをしたいのは誰もが思うことですよね。
「仏滅割引」なんて制度も……?
日本では六曜による縁起担ぎが定着しているため、人気の高い大安と友引の日に結婚式が行われるのは常識です。
ですが不人気であるからこそ、仏滅には料金を割引したり、サービスや様々な特典を付けている式場も多くあります。お日柄にこだわらなければ、仏滅に結婚式を挙げることはメリットがたくさん!
たとえば「仏滅は○○円OFF」「会場費と挙式料が最大全額無料」なんてところも・・・。
またコーディネートや介添料の無料、様々な演出のプレゼント、ドレスのレンタル料優待など様々な特典がいたせりつくせり。
もし興味がおありでしたら仏滅割引について式場に問い合わせてみるとよいでしょう。
引越しの場合も調べてみました。一般的に仏滅などの縁起の悪い日に引越しをやりたくないと思う人は多いでしょう。
当然日取りが良い日を選びますよね。
そのため仏滅の日は避けられるため、料金が安くなるというわけです。
反対に大安にこだわると引っ越し料金が高くなってしまうこともあります。
最近はいちいち六曜なんて気にしていられないと思っている方も多く、またカレンダーにも六曜が書かれていないものもあります。
何か特別な行事があればカレンダーでその日は何に当たるか確認する。
それを信じるも信じないもその人次第です。
このように自分にとって一番都合の良い日を選び、上手に六曜とお付き合いをすればよいのではないかと思います。