台風9号が九州に上陸し、温帯低気圧になったのに、台風由来の暖気と上空の寒気が作用し、風雨の強い範囲が中心から離れた所にも広がり、さらに発達して強い風雨に見舞われた一日でした。
昨日は午後8時からメインスタジアムの国立競技場で、無観客で閉会式が行われ、午後10時20分ごろ終了、17日間にわたる大会が幕を下ろしました。
日本は東京五輪で、史上最多となる27個の金メダルを獲得、3位と躍進。メダル総数が58個というのも過去最多を記録しました。
女性アスリートの奮闘も顕著で、女性種目で全体の半分以上の金14個を獲得。メダリストに贈る報奨金の支給額は過去最高の計4億円超となっていたようです。
出産後の競技継続を支援するなど女性アスリートの環境整備を進めたことも、メダル量産を後押しをした形のようです。
自国開催という「地の利」を生かしただけではなく、五輪開催が決定した2013年以降、政府は強化費を増額し、今年度は13年度から約3倍の103億円をメダルが狙える競技に重点配分し、空手やスポーツクライミングも加えたという事です。
東京オリンピックの閉会式の参加人数は、各国や地域の選手団からおよそ4500人、IOC=国際オリンピック委員会や来賓など大会関係者がおよそ850人、メディア関係者がおよそ4000人だと発表しました。
コロナ禍のオリンピック「安全で安心な大会」に欠かせなかった無観客という選択、参加する選手や関係者には徹底した検査が行われ、大会の管轄下で行った検査数は60万件を超えたそう。
選手や関係者の無断外出など感染対策のルールに違反するケース、さらに、想像を上回る日本の暑さ、幾多の運営上の難しさも今後の課題として残りそうです。
静岡県の伊豆ベロドロームは日本サイクルスポーツセンター内にあり、自転車トラック種目の会場となりました。
ほとんどの会場が無観客だったからこそ感じる観客の熱気が、テレビから伝わってきました。
この競技を締めくくる複合種目、女子オムニアムで、日本の梶原悠未選手は金メダルを狙える位置につけ、迎えた最終種目の残る8周、最後のデッドヒートにさしかかるところで選手と接触して転倒し、走路にたたきつけられました。それでも立ち上がった姿。
破れたジャージーのままレースに復帰し、3位と2ポイント差で銀メダルを死守しました。
転倒してしまった時は、歓声が一瞬に静まりかえり、私も「あ~~~」と声が出てしまいましたよ。
でも自転車を立て直し、再びペダルをこぎ始める梶原選手に、またすぐに、観客たちは日の丸を掲げ、拍手を送りました。
これまでには吐くぐらいトレーニングをしたそうです。
落車しても最後まで諦めず、銀メダルがとれるなんてすごい!
この「最後は運も味方してくれたと思うけれど、観客の存在が苦しい時に背中を押してくれた」と、レース後に涙を浮かべたそうです。
良い話ですね。ルールはよくわからない私ですが、観客の存在大きいものです。
ウルウルしちゃいました!
最近テレビを見る時間が少なかったですが、この17日間、リアルタイムでのオリンピック観戦にずいぶん時間を費やしました。
にわかファンでありながら、発見や感動を共有し、試合の経緯に一喜一憂したものです。
今日成田空港と羽田空港では選手や大会関係者約1万人、10日も約4000人が両空港から出国する見通しだそうです。
ポカ~~ンと穴があいたような日になりました。ちょっと五輪ロス?